看護師転職で希望部署への配属が通りやすい(入職)時期とは?

看護師転職で希望部署への配属が通りやすい(入職)時期とは?
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看護師として仕事ができるようになると、ステップアップやライフスタイルの変化によって転職を考える看護師もいるでしょう。

次の就職先で、

  • 「今までの知識や技術を生かしたい」
  • 「看護学生のときに希望していた部署で働きたい」

などの希望部署への転職を叶えるためには、いつ頃活動すれば良いのでしょうか。また、どのような病院が希望する部署への配属が決まりやすいのでしょうか。

ここでは、私の経験を元に、看護師の「希望部署が通りやすい病院はどのような病院か」、そして「希望する部署へ配属を決めるための転職・入職時期はいつ頃であるか」について説明していきます。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 山口県/42歳
  • 職務経験:総合病院 、看護学校の教員
  • 診療科経験:小児科、循環器、内科、消化器科、眼科
大手の総合病院で5年、小児科の看護師として働いたのち、非常勤、派遣看護師として様々な診療科を経験。現在は看護師ライターとして活動中。

1.キャリアによって希望が通らない場合がある

キャリアによって希望が通らない場合が多い

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私の経験からお伝えしていきますが、看護師として希望の部署へ転職出来る可能性は、50%程度でしょう。

つまり、希望部署へ行ける可能性もあれば、駄目な可能性もあります

理由としては、「看護師自身のキャリアの問題」があるからです。

 

(1)未経験の診療科や分野は当然厳しくなる

例えば、手術室に勤務していた看護師は、別の病院でも手術室へ希望を出せば配属されやすいといえますし、逆に成人看護しか行ったことがない看護師が、小児看護(小児科)などを希望する場合は、希望部署に配属されにくいといえます。

また、看護師に人気がある病院であれば、なおさら希望は受け入れられない可能性は高いといえます。

そのため、転職の場合、自分自身のキャリアの状態や希望する部署によって配属される可能性もあれば、駄目な可能性もあります

しかし、新卒看護師の就職とは違い、自分自身で転職先を選ぶことが出来るため、未経験であっても希望部署へ転職は可能といえます。

 

(2)履歴書や面接での志望動機も重要となる

特に未経験の職場が希望部署である看護師は、履歴書の志望動機や面接での受け答えなどが特に重要になります。

病院側としても、中途採用の(転職する)看護師は、即戦力として受け入れたいため、未経験の部署であれば、程度によって教育に時間がかかるためです。

時間をかけても病院で働いてほしいと思わせるために、「なぜ、その病院で、その希望部署を選ぶのか」という質問は必ず聞かれることになります。

そのため、履歴書や面接の対策はしっかりと準備しておきましょう。志望動機に関してはこちらの「看護師の志望動機」にある各診療科別の例文を参考に自身のエピソードを入れながら検討してみましょう。

 

2.希望部署への配属が通りやすい病院とは

希望部署への配属が通りやすい病院とは

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転職先である病院の選び方によっては、希望部署への配属がスムーズな場合があります。

新卒看護師のように「第1希望から第3希望までを書いて提出する方法」ではなく、自分自身で転職先を選ぶことが出来るからです。

例えば、

  • (1)希望部署の看護師が不足していた病院(希望部署の看護師求人を募集していた場合)
  • (2)特殊な部署なため、限定して(単科で)看護師を募集している病院
  • (3)新規に開業する病院や新設される病棟
  • (4)急募をかけている病院や病棟

などです。

以下で詳しく説明していきます。

 

(1)希望部署の看護師が不足している病院

「希望部署の看護師が不足していた場合」と「希望部署の看護師求人を募集していた場合」は事前調査で入職する前に確認することが出来ます

しかし、自身で病院の採用ページなどを探しても、記載している場合が少ないと言えるでしょう。

そのため、看護師転職サイトなどの担当者(エージェント)に内部情報を確認し、「希望する部署の看護師が足りていない」「希望する部署の看護師に空きがある」などの情報を取得する必要があり、利用は必須と言えるでしょう。

補足説明

選ぶ希望部署にもよりますが、転職、入職が出来るまで病院求人を探し、面接に数回行けば、臨床経験が少ないことや、未経験の分野でも、自分が希望する部署への転職は可能だと感じます。

 

(2)限定して(単科で)看護師を募集している病院

また、単科や仕事内容を限定して募集している看護師求人は、

  • 手術室
  • 救急外来
  • 透析室
  • 内視鏡室
  • ICU関連
  • (急性期や療養型なども該当)

などが一般的です。

上記以外の場合は、病院の状況によって希望部署に配属されるかが異なります。

単科の専門病院も同様です

また、精神科病院や、小児専門病院(こども病院)など、単科専門の病院の場合、そもそも希望する部署になる可能性があるため、選択肢の1つとして考えておきましょう。

 

(3)新規で開業する病院や新設される病棟

看護師の希望する配属先に就職しやすい病院の1つとして、新しく開業する病院が挙げられます。

なぜなら、新しく開業する病院の場合、その部署に配属される看護師の数も多いため、希望の部署へ配属できる確率が高くなるからです。

また、病棟を増設する場合、募集時にどの科を募集しているのか、明確に分かるため、ほぼ問題なく希望通りに就職することができるでしょう。

 

(4)急募をかけている病棟

急募をかけている病棟も、配属部署の希望が通りやすいと言えるでしょう。

理由は、病院では看護師が「産休に入る」「病気で長期間休む」など人手不足に陥っているためです。

さらに、急募は転職時期に関係なく募集がかかるため、4月から働きたいと思っている看護師ではなく、「今転職したい」と考えている看護師にもおすすめです。

注意点

急募の場合、看護師が不足しており、多忙な場合があります。

そのため、求人募集を急いでかけた理由などは、面接時に確認しておくと良いでしょう。こちらも看護師転職サイトなどの第三者を通じて転職活動をおこなえば、情報収集もスムーズに行きます。

 

3.希望部署への配属が通りやすい転職時期

希望部署への配属が通りやすい転職時期

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希望部署への配属が通りやすい転職時期は、私の経験として、

  • 4月、9月、12月などの人事異動が行われる時期
  • 新人看護師の教育が落ち着いた10月頃

以上がお勧めの転職時期です。

上記で説明した「希望部署への配属が通りやすい病院」を選択した場合、いつでも可能といえますが、通りやすい記事といえば上記の時期となります。

そのため、もっとも希望部署が通りやすい時期は9月~12月頃にかけてとなり、転職活動は3ヶ月程度かかる可能性があるので、7月頃から動き出せば問題ないと言えるでしょう。

お勧めする時期の理由は以下で説明していきます。

 

(1)4月、9月、12月などの人事異動が行われる時期

一般的には、世間的にも新入社員を迎える新年度、4月1日からの入職や、9月や10月、師走の12月などが病院でも人事異動の多いシーズンです。

これは、病院の方針などにもよりますので、事前に情報収集が必要になりますが、転職を考えている病院が、いつ人事異動の事例を出しているのか、下調べしておくとなお良いでしょう。

もちろん、規模が大きな病院になればなるほど、各診療科や部署には過不足なく人事を配置しなければいけませんので、個々の部署希望は必ずしも叶うわけではありません。

 

(2)新人看護師の教育が落ち着いた10月頃

私がお勧めする時期は、10月頃の入職を目指して転職活動する方法です。

理由としては、10月になると4月に入職した新人看護師がある程度成長するため、病院自体(看護師の仕事)が落ち着きます。

それに加えて、産休を希望する看護師や退職(転職)を希望する看護師などが増え、看護師の募集を検討する時期に入るからです。

また、4月から採用される新卒看護師の配属先が、1〜3月頃には決定している時期になるため、必ず12月までには転職活動を終える必要があるといえます。

 

4.希望部署へ転職する場合に注意すること

希望部署へ転職する場合に注意すること

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希望部署への転職は、選ぶ病院や看護師自身のキャリアによって、叶うかもしれません。

しかし、病院の中には「定期的に部署異動する場合」が必ずあり、部署希望が通ったとしても、その後、その部署で働き続けることが出来るか分かりません。

また、異例ですが、私の知人は希望する部署(NICU:新生児特定集中治療室)に転職したものの、2ヶ月で部署が閉鎖になったこともあるそうです。

そのため、希望部署へ転職する場合に注意したいことを説明していきます。

 

(1)部署異動の時期や異動の拒否について聞いておこう

病院での看護師の部署異動は、キャリアを形成していく上でも重要であり、2〜3の診療科を経験できると、看護師のスキルアップにもつながります。

しかし、多くの診療科経験が有効に働くこともあれば、専門的に同じ業務に従事することが評価に値することもあります。

そのため、面接時に、

  • 「部署異動があるのか」
  • 「部署異動を言われた場合でも断ることが出来るのか」
  • 「部署異動の際に希望する部署はどれぐらい考慮してくれるのか」

などを確認しておきましょう。

少しわがままな質問にも聞こえる場合があるので、聞きにくい場合は、看護師転職サイトを利用し、担当者に確認をしてもらいましょう。

また、第三者に確認してもらったとしても、あらためてその件を口頭で確認することは忘れないようにしましょう。

 

(2)面接で希望部署への確約を書面などで貰うこと

出来れば、希望部署への配属が決まれば、入職前に書面で記載している書類等を受け取りましょう。

「病院側として情況が変わった」などのトラブルを未然に防ぐことが可能です。

例えば、雇用条件の中の職務内容に記載してもらうことなどを実行してください。また、どうしても書面で貰えない場合は、その場でメモを取ることを忘れないでください。

 

(3)学ぶ姿勢と貢献する姿勢を忘れないこと

希望部署に配属する場合、「学ぶ姿勢」で望む方が多いと思いますが、それだけでは足りません

病院側として、学ぶ姿勢だけではメリットが見えないからです。

そのため、いままでのキャリアで病院側に、「どのような貢献できるか」をアピールしていきましょう。

 

5.最後に

必ずしも希望の配属部署に転職できるわけではありません。

希望の科に配属される確率をあげるためには、今回ご紹介した転職時期や通りやすい病院を考慮して転職活動をしましょう。

また、看護学校は多くの求人情報が集まっているため、卒業した看護学校に行ってみるのも1つの手段です。

このようなことに着目して転職活動を進めてみると、自分の希望の配属先部署に就職できる可能性が高まるでしょう。


   
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