看護師体験談:特定機能病院とは?働いて感じたメリット

看護師体験談:特定機能病院とは?働いて感じたこと
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特定機能病院は、多くの患者が来院や入院をしているため、看護師として様々な症例を間近で見ることができ、チームの一員となって治療にあたることが可能です。

そのため、働く看護師としては非常に大きな「やりがい」を得ることができる職場だと私は感じます。

私が、働いた経験を元に特定機能病院について、働く看護師について説明していきます。

【執筆した看護師のプロフィール】

男性看護師
看護師資格確認済み
  • 沖縄県/44歳(男性)
  • 職務経験:大学病院、総合病院、訪問看護、治験コーディネーター、保健師
  • 診療科経験:脳神経外科、ICU、呼吸器内科、睡眠時無呼吸症候群専門外来、健診センター、ペインクリニック、糖尿病専門外来、内視鏡センター
国立大学の看護学科を卒業し、看護師と保健師を取得。卒後は脳外科病棟で急性期看護を学び、数回の転職を経て、現在は民間の総合病院で保健師として勤務。

1.特定機能病院とは

特定機能病院とは

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特定機能病院とは、平成5年から制度化が始まり平成29年4月時点で85の病院が承認され、そのほとんどが国公私立大学の医学部付属病院であり、高度な医療を提供する病院です。

(「特定機能病院一覧」から医療機関名を確認できます。)

特定機能病院は、高度先進医療などを含んだ高度な専門医療を必要とする患者や急性期の患者を看るのが望ましいとされています。例えば、利用する患者は風邪や腹痛などといった症状では受診できず、原則として地域の病院やクリニックなどからの紹介状が必要になる病院です。

また、厚生労働省の特定機能病院の概要によると、

医療施設機能の体系化の一環として、高度の医療の提供、高度の医療技術の開発及び高度の医療に関する研修を実施する能力等を備えた病院について、厚生労働大臣が承認するもの。役割としては「高度の医療の提供」「高度の医療技術の開発・評価」「高度医療に関する研修」など。

【承認条件】

  • 高度な医療を提供する能力がある
  • 高度な医療技術の開発及び評価を行う能力がある
  • 内科や神経科、小児科、外科など10以上の診療科を有している
  • 400人以上の患者を受け入れられる施設である
  • 厚生労働大臣が認証している

等、非常に高いハードルを全てクリアしていれば、特定機能病院として認定される。

特定機能病院として承認されると、その地域における最も高度な医療が受けられる病院となり、最も医療技術に優れたスタッフが在籍しているともいえます。

(患者にとっては「高度な医療が受けられる」というメリットがありますが、医療費はやや割高になってしまいます。)

 

2.働く看護師について(仕事など)

働く看護師について(仕事など)

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基本的に特定機能病院は、一般の病院と看護師の働きが異なることはありませんが、特定機能病院は、1つの使命として「病院が特定機能病院として承認継続されるように努力し続けていく」ということがあります。

そのこともあり、特定機能病院で働く看護師としての働きは、一般病院より細分化されます。

業務が細分化され、役割分担がより明確化されているため、看護師本来の業務を行えるという点においては、看護師の満足度も高く、「看護師だけにしかできない仕事(本来の看護業務のみ)」を受け持つということになります。

特定機能病院で働く看護師は、医師をはじめ治療に携わる医療従事者と連携を取りながら、正確かつ的確で迅速な対応が求められます。

さらに、瞬時な判断力さらには治療や診察がスムーズにいくように、適切な報告や連絡や必要であれば相談をしながら、看護の仕事を行っていきます。

 

(1)1人の患者に多くの他業種が関わる

特定機能病院では、1人の患者に多くの職種の人が関わっているため、看護師と多職種者の役割を明確にすることが必要になります。

そのため看護師は、患者の病態の把握や治療や検査の介助、記録といった看護師本来の仕事に集中することが必要で、さらに他職種者に対して本来の仕事を行うように指示することもあります。

時には医師に対して「それは先生の仕事です!」と、きちんと業務の線引きをすることもあります。看護師が本来行うべき仕事を最優先に行い、それ以外の業務については必要な人に割り当てるといった徹底さが必要です。

 

(2)継続承認のための機能評価

特定機能病院として継続承認されるために、「機能評価」を行い、看護師の仕事内容にも直結します。

例えば、

  • 各種マニュアルの作成や見直し
  • 基本的な整理整頓
  • 避難経路の熟知や災害時の対応
  • 病院や看護部の理念の暗記

などです。

働く看護師は、毎日の業務の中に組み入れられ、日々その準備を行うことになります。

 

(3)看護師は組織の一員となる

特定機能病院は、国の医療政策に基づき、主にトップダウン式で組織が運営されています。

そのため、看護師としての個性より先に、組織の一員としての役割を果たすことに比重が置かれることを受け止めて、業務に当たっていくことが必要です。

例えば、患者やその家族と触れ合う時間が一般病院より少ないといえます。

ほとんどが大学病院やそれに準ずる規模の施設であり、看護師の待遇は公務員としての扱いとなるため、福利厚生が非常に充実しており、給与については満足度も高いと言えるでしょう。

 

3.働いて私(看護師)が感じたメリット

働いて私(看護師)が感じたこと

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特定機能病院で働いた私の経験から、一般病院と比較して感じたメリットをお伝えしていきます。

 

(1)最先端医療を学ぶことができる

特定機能病院で働く看護師は、全国でも医療技術においてトップの病院に勤めるため、そこで行われる治療や検査や研究に関しても全国レベルの技術を見ることができます。

「最先端の医療技術に触れて知識を身につけることができる」ということは、私の大きな財産になりました。

 

(2)研修制度が充実している

特定機能病院は、高度医療技術の教育も目的としているため、看護師への研修制度も非常に充実していました。

病院内での各種勉強会やセミナー、大学内での研修、全国規模の学会への参加奨励、看護研究の推進などが積極的に行われています。

委員会などの活動は多い

研修制度が充実している反面、委員会活動や会議などは多い印象でした。

事例としては、

  • 委員会活動
  • 各種会議
  • 看護学生への指導
  • 研修会への参加
  • 機能評価に向けた準備

などです。

看護管理者となれば、上記の仕事の他にも看護管理業務が加わります。

 

(3)スペシャリストの看護師を目指せる

特定機能病院では、高いレベルの現場環境で業務を遂行し、より専門性・特殊性に特化した看護技術の提供ができるため、看護師という有資格者として本来あるべき仕事ができます。

多種多様な診療科があり、数年ごとに異動することにより更なる看護技術の向上につながります。

また、認定看護師・専門看護師の資格取得に関しては、病院側が勤務時間など様々な配慮をしてくれるため取得する看護師も多い印象でした。

看護手技の技術力は低下する可能性がある

特定機能病院の場合、採血業務にしても研修医が施行することが多く、看護師は介助する側という場合もある等、仕事の多くは定時の検温や、検査・処置の介助、輸液管理、緊急時の対応等、本当に基本的なものが多くなります。

私が勤務していた際は、循環器外来では血圧測定でさえも、全て研修医が手動で行っているのを見たことがあります。

 

3.最後に

一般病院と比較して特定機能病院での看護師の求人は非常に少なく、特に正職員の採用となるとかなりの競争率になることがあります。

多くは新卒採用か4月の年度初めの採用であり、中途採用は少ない傾向があります。

また、募集要項には、年齢制限が設けられていることも多く、もし特定機能病院への転職を希望するなら、早いうちから病院のホームページなどをこまめにチェックするようにした方が良いと思います。

特定機能病院に転職を考えている看護師の方は、働く上で、何に重きを置くのかを明確にした上で行動に移すことをお勧めします。


   
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