テーマパークで働いた看護師の体験談!給料や求人の探し方

テーマパークで働いた看護師の体験談!給料や求人の探し方
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看護師の働く場所は実に多岐にわたり、あまり表からは見えないところですが、テーマパークの救護室で働く看護師という道もあります。

「一度はテーマパークの看護師として働いてみたい!」と考える人は意外に多いのではないでしょうか。

テーマパークという華やかな世界で、看護師はどのような役割を担っているのでしょうか。

ここでは、私が千葉県にありながら「東京」と名前が付くテーマパーク看護師として働いた経験をもとに、テーマパークで働く看護師の仕事内容や、求人の探し方など体験談からお伝えします。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 島根県/40歳
  • 職務経験:国立病院、クリニック、テーマパーク
  • 診療科経験:小児科、皮膚科、美容皮膚科、アレルギー科、心療内科、救護室
社会人を経て看護師資格を取得し、東京・大阪で勤務。その後、島根県に転勤し、現在は看護師ライターとして活躍中。

1.救護室(テーマパーク内)で働く看護師の仕事内容

テーマパークの救護室で働く看護師の仕事内容

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勤務地にもよりますが、一般的に看護師がテーマパークで働く場合、テーマパーク内の救護室勤務となります。

また、私が勤務していたテーマパークでは、開園しマスコットキャラクターがダンスで来園者たちをお出迎えするとき、看護師もその後ろに並んで手を振り続けることも仕事のひとつでした。(テーマパークによって若干異なると思います。)

以下で、テーマパークで働く救護室の看護師の仕事内容について、私の体験談から具体的にご説明します。

 

(1)病人・けが人の一時的な看護

テーマパーク内で体調不良やケガをした来園者が救護室に訪れます。

病院やクリニックと違うことは、元気でテーマパークに遊びに来た人が、体調不良や怪我などの理由で救護室に訪れます。

テーマパーク来園者 体調不良

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救護室を訪れる来園者は、アトラクションに乗車して体調不良になった方が多いといえます。夏休み・冬休み・春休みの時期は救護室の繁忙期となり、開園直後や閉園前には、転んでケガをした子供が多く訪れます。

そのため、その来園者の一時的な看護や処置が看護師の主な仕事です。

具体的な仕事内容は、

  • 体調不良の来園者にベッド提供して休息してもらう
  • 氷枕・水分の補給
  • 薬剤の提供

などが挙げられます。

ケガをした来園者(テーマパーク内で転ぶ等)には、その場で処置できる程度のものならば、水で洗ってテープやガーゼで保護します。

また、どのアトラクションや場所で来園者が体調不良になったのか等のデータをパソコンでまとめることも行っていました。

医師不在の救護室は看護師が独自に薬剤を提供できない

医師不在の救護室の場合は一般市販薬のみが置かれています。

そこで看護師は独自に薬剤を提供することはできないため、体調不良の来園者の症状を聞いて薬の紹介をし、来園者自身に薬を選んでもらうことになります。

ケガの処置も、医師不在の場合は薬剤が使えません。

また、持病が悪化した来園者や、さらに大きな処置が必要な場合は、近隣のクリニックや病院を案内します。

 

(2)テーマパーク内の来園者の救護

体調不良を訴え自分自身で救護室へ来ることができない来園者がいる場合は、看護師は救急キットを持参して、その場所まで救護に向かうことも仕事のひとつです。

多くはこちらも救護室に案内し、ベッドで休息してもらい、必要な薬のお渡しや処置を行います。

私の体験談

私が勤務していたテーマパークでは、離れた場所や移動が困難だと思われる来園者の場合は各部署から救護室へ救護要請がきて、車で向かいます。

そのため、運転者と看護師の2人セットで動くことが多かったです。動けない来園者が近くの場合や繁忙期は、看護師1人で車いすを使って移動することもありました。

 

(3)救急車への来園者の引継ぎ

救急車への来園者の引継ぎ

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持病の急激な悪化や、重篤な病状になってしまった来園者には救急車を要請することもテーマパークの看護師の仕事として必要です。

その際、救急車到着までの看護と記録を行い、救急車が到着したら、救急隊員に来園者の状態を引き継ぎます。

 

2.テーマパーク看護師に必要だったこと

テーマパーク看護師に必要だったこと

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テーマパーク救護室で働く看護師は、特別な技術を使う場面には遭遇しませんが、意外と広い知識や対応力が求められました。

私の体験談からご紹介します。

 

(1)臨床経験は基本的に必要

テーマパークの看護師求人に応募する際に、どのテーマパークも基本的に臨床経験があることが望まれています。

経験年数はテーマパークによって規定が違いますので確認しましょう。

3年から5年程度が基本となります(面接時に必ず聞かれます)。年数と臨床経験とは記載がなく「病棟勤務の経験」などと書いていることが一般的です。

(2)来園者とのコミュニケーションスキル

来園者とのコミュニケーションスキル

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テーマパーク救護室は1日にたくさんの来園者が訪れる場所であるため、看護師にコミュニケーションスキルは必要でした。

また、テーマパークは本来、元気な来園者や家族連れが特別な日として来園しています。そんなときに起こる体調不良は、その来園者にとって不意打ちの事故のような感覚を持っていることが少なくありません。

そのため、そのような気持ちを配慮しながら話しかけることは大切だといえました。

 

(3)基本的な薬や治療の知識

来園者の症状を聞いて薬の提供や処置をしなくてはならないため、基本的な薬や治療の知識はテーマパークの看護師にとって必須です。来園者が薬選びで迷ったときもアドバイスができるように、同じ効果をうたっている薬剤でも、どこが違うのかなど説明できなければなりませんでした。

原因不明の気分不良来園者も多いため、基本的な血圧、体温、脈などのバイタル測定はもちろんのこと、聴診器も使える方がベターだと思います。

 

3.私が働いた際の給料について

私が働いた際の給料について

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私がテーマパークで働いた時の給料ですが、パート勤務だったので時給でした。

通常勤務の場合、時給1,450円でした。(交通費と着替え手当というものが少しプラスされます。)

ただ、働く時間帯によって細かく時間帯手当が決まっており、(深夜の場合)最大で時給2,113円まで上がりました。

週5勤務で、日勤のみ入った場合の月の給料は約23万円前後です。

私の場合は深夜に入っていませんが、深夜(22:00〜1:00、または1:00〜7:00)の勤務を行えば時給2,000円を超えるため、都内で生活するのはちょっと苦しいですが、クリニックのパート看護師程度は稼ぐことが可能だと思います。

 

4.テーマパークで働いて感じたこと

医療の現場とはひと味違うテーマパークの救護室で、看護師として働いたときに感じたことを説明していきます。

もちろん、メリットもあれば、デメリットもあるため、働くことを検討している方は参考にしてください。

 

(1)エンターテイメントの世界を楽しめた

エンターテイメントの世界を楽しめた

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テーマパーク救護室の看護師として働いていると、新しいアトラクションや企画が始まるときは、事前の申し込みで先行体験ができました。

私の勤務先では、テーマパーク内のショップの割引があり、テーマパークの中のことを知っておくことも仕事をやる上で必要となるため、繁忙期以外はテーマパークの入園が無料でした。

また、救護室は、中にもテーマパークのアトラクションの音楽や歓声が聞こえてきて明るい雰囲気です。看護師もそのテーマパークが好きな人が集まっているため自然と和やかです。

 

(2)シフトは融通がきいた

シフトは融通がきいた

事前に申請することで、看護師のシフトはかなり自由がききました。

テーマパークの繁忙期にすぐ働くことのできる看護師をキープしておくために、正社員として定期的にシフトに入る看護師以外にも、パート勤務で働く看護師、月に2~3回のみ働く看護師など、たくさんのスタッフが所属していました。(私は、他の施設で働きながら、テーマパークで月に2~3回のみ働くスタイルでした。)

そのため、事前に申し出れば、確実に休みを貰うことができました

定期的にシフトに入っていれば希望も通りやすい

たくさん働きたいという場合も、それを上司に申し出ることで叶うことが多かった印象です。

定期的にシフトに入っている看護師の希望は優先される傾向にあり、シフトに関して悩むことは少なかったです。

 

(3)勤務時間が決まっており残業がなかった

私が勤務したテーマパークは、あらかじめ開園時間、閉園時間が決まっていることから、残業はほとんどありませんでした。

例外的に、閉園時間直前に体調異変を起こした来園者がいた場合には残業となることがあり、重症だと救急車への引継ぎ、軽症なら必要な薬のお渡しや処置になります。

そのため、残業が何時間もかかることはなく、長くても30分ぐらいでした。

勤務するテーマパークによっては残業がある場合もあると思います。注意してください。

 

(4)来園者のクレーム対応がある

来園者のクレーム対応がある

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体調不良になりテーマパークを楽しめなかった来園者が、

  • 「チケット代を返却して欲しい」
  • 「治療費を支払って欲しい」

などのクレームを救護室で訴えることがありました。

最終的なクレーム処理は専任スタッフに引き継ぎますが、最初に来園者からの訴えを聞くことが多いのは看護師になります。

特に夏場の暑い日など、クレーム数が多い日は少し大変です。

 

5.テーマパークの看護師募集求人の探し方

テーマパークの看護師募集求人の探し方

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エンターテイメント系のスタッフ募集は大々的に行われますが、テーマパークでは、大々的に看護師募集をうたっていることが多くないため、なかなか求人を目にすることがありません。

私が勤務したテーマパークは、夢・ファンタジー・魔法・冒険などの日常を忘れさせてくれる空間であり、救護室などの現実的な場所はあまり表面に見えるようにされていないためだそうです。

このようなことから、救護室看護師の募集そのものも、スタッフ募集のページの中にひっそりと書かれていることがほとんどです。

 

(1)テーマパークのホームページの求人情報をチェックする

テーマパークのホームページの求人情報をチェックする

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ほとんどのテーマパークが、独自にホームページで看護師求人を募集しています。(一部のテーマパークで看護師求人募集ページをご紹介します。)

東京都・千葉県
大阪府
愛知県
三重県
長崎県
福島県

募集を行っているテーマパークのみご紹介しましたが、気になるテーマパークがある場合はご自身でチェックしてみてください。

 

(2)知人に紹介してもらう

テーマパーク看護師の求人は閉鎖的なため、そこで働く看護師からの紹介というかたちでの入職も多くみられます

また、同時期に入職した場合には、救護室以外の部署(他のアトラクションやショップなど)で働くスタッフとも横のつながりができます。

そのため、看護師の知り合いがいなくてもテーマパークで働く知人がいたら、看護師の求人の有無や紹介が可能か聞いてみるのもひとつの手段です。

 

(3)複数の看護師転職サイトに登録する

テーマパーク救護室看護師の求人はあまり大々的に行われないため、複数の看護師転職サイトに登録するというのもひとつの手です。

もし募集が出されていない場合でも、看護師転職サイトに仲介してもらえばテーマパークに問い合わせてもらえることもあります。

 

最後に

テーマパーク救護室では、そのテーマパークが好きな看護師が集まっていたため、共通の話題で盛り上がれて楽しかった思い出があります。

そのおかげで、先輩や上司ともすぐに打ち解けることができましたし、新しいアトラクションに先行体験できたのも嬉しかったです。

夏休み期間や大幅な連休の期間、イベントが多い月などの繁忙期には、短期バイト等募集していることが多いです。

好きなテーマパークがあったら、まずは短期で仕事を探し、働いてみることをお勧めします。

是非、テーマパークという「夢と魔法の王国」に勤務してみてください。


   
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