フリーランスの看護師について!実際の年収と私の体験談

フリーランスの看護師について!実際の年収と私の体験談
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フリーランス看護師とは、病院や施設、企業など特定の組織に所属せず、仕事に応じて自由に契約をする看護師のことを言います。

フリーランスとして働くか、病院や施設に雇用され、職員として勤務するか、看護師の収入はどちらのほうが高収入なのでしょうか。

現在、私はフリーランス看護師として活動しており、メインの仕事は介護系研修講師であり、研修を行っている企業3社と直接、業務委託契約を交わしています。

介護予防事業を展開しているスポーツクラブとも業務委託契約を交わし、イベントが行われる際に健康管理、応急処置等の仕事を受けています。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 東京都/40歳
  • 保有資格:看護師、医療的ケア教員、電子カルテインストラクター、介護予防運動指導員
  • 職務経験:大学病院、コールセンター、CRC、生活習慣病予防指導
  • 診療科経験:内科、外科、耳鼻咽喉科
都内の大学病院で7年間勤務した後、コールセンターや製薬業界、医療系・人材系のコンサルタント、インストラクターなど様々な仕事に挑戦し、現在はフリーランス看護師として活躍中。
私は介護予防運動指導員の資格を持っているため、看護師としてだけではなく、運動指導スタッフとしても仕事の依頼がきます。その他、看護師転職サイト数社に登録しており、介護系の単発仕事を組み合わせながら働いています。

私がフリーランスの看護師として働いた経験を元に、気になる年収や働き方などフリーランス看護師の実情をご紹介します。

1.求められる4つの資質

フリーランス看護師に求められる4つの資質

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フリーランス看護師として活躍するために必要な素質について、私が感じていることをご紹介します。

フリーランスで働きたいと思っている看護師の方は、まず参考にしてください。

 

(1)自己管理ができること

フリーランス看護師として働く場合、スケジュール管理が最も大切です。

特に複数の事業所や企業から仕事を引き受けている時は、ダブルブッキングしないよう、しっかり調整が必要になります。

また、単発の仕事に行く前は、サポートをしてくれる場合が少ないため、通勤手段や所在地の地図を予め調べるなど、自ら滞りなく出勤、業務ができるよう整えておくことも必要です。

 

(2)「初めて」を怖がらないこと

フリーランス看護師として、常に初めてだらけの環境にストレスを感じず、「今度の職場はどんなところかな」とワクワクするぐらいの度胸が必要だと感じます。

単発での看護師の仕事は、

  • 初めての職場で
  • 初めて会うスタッフと
  • 初めての仕事をする

ことになります。

もちろん患者や利用者も初めて会う方です。フリーランスは、過度な心配性タイプには向かない働き方だと感じます。

 

(3)孤独に耐えられること

フリーランス看護師は、人間関係にはしばられないものの、孤独には耐える必要があります。嫌なことがあっても愚痴を言えない、気軽に話せる人がいないという状態です。

ひとりでも平気、気楽でいいと思える人には向いている働き方です。

 

(4)積極的に自己研鑽できること

病院で勤務していると勉強会や研修会が開催されますが、フリーランス看護師は、必要な勉強を自分の時間とお金を使って、自分ひとりでしなくてはなりません。

積極的にスキルアップの努力をすることが求められます。

フリーランス看護師は、ただの看護師では生き残っていけません。常に自分を磨く努力は不可欠です。

私は、自分に必要と思える講習や研修はインターネットで情報収集し、参加するように心がけています。

 

2.フリーランス看護師の職場と働き方

フリーランス看護師の職場と働き方

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フリーランス看護師の働き方は、分かりやすく言うと「非常勤の掛け持ち」であり、看護師として、契約形態や契約時の賃金などを自分で決め、提案しながら仕事を行う働き方です。

いくつかの介護施設での仕事をベースに単発の仕事を組み合わせる方法や、単発の仕事をひたすらこなしていく方法もあります。

以下で、フリーランス看護師の活躍の場と仕事内容について確認しましょう。

訪問入浴 フリーランス看護師の単発の仕事で一番多いのが、訪問入浴です。
主な業務内容は、

  • バイタルサインチェック
  • 入浴可否判断
  • 洗体・洗髪介助
  • 入浴後の創傷処置

などです。

デイサービス デイサービスも、求人が多い仕事です。
主な業務内容は、

  • バイタルサインチェック
  • 入浴後の創傷処置
  • 軟膏処置、爪切り、食事介助
  • 服薬管理、レクリエーション

などです。

介護施設関連 介護施設における主な仕事は利用者の健康管理で、業務内容としては、

  • バイタルサインチェック
  • 服薬管理
  • 創傷処置

などです。

健診スタッフ 採血業務がメインとなります。
健康診断は春・秋に行う企業や学校が多いため、その時期には求人が多くなります。
イベントナース スポーツイベントやアーティストのコンサート会場での救護業務を行います。
人気のある仕事ですが、求人数が少ないため、競争率が高くなる傾向にあります。
ツアーナース ツアーナースは主に、小・中・高校の修学旅行や移動教室に同行し、児童や教師の健康管理を行います。
仕事は楽しいですが、宿泊を伴い、拘束時間も長いため、デメリットも多いです。
その他、企業との直接契約 看護師を必要としている企業は意外にも多く、

  • スポーツジム
  • メディカルライター・Webライター
  • 看護師人材紹介会社の監修
  • 治験関連の業務
  • 一般企業での研修・講義

など、様々な求人が存在します。
委託になるか、勤務するかも一般企業によって様々であり、契約時に確認が必要です。
(通常の求人募集に出ていないケースもあります。)

一般的に求人がある看護師の仕事を行いながら、一般企業との直接契約を行っていくことで、フリーランスとしての収入は安定していきます。

看護師を必要としている企業や求人を見つけることや、提案しながら仕事を獲得することも大切です。

 

3.フリーランス看護師としての私の年収と給料

フリーランス看護師としての私の年収と給料

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フリーランス看護師の道を選ぶに当たり、一番気になる年収と給料についてご紹介します。

介護施設をメインで働き、その他企業での仕事を行った私の年収例です。(フリーランスとして働きだして2年目の時です。)

勤務形態
  • メインの日勤:8時間勤務/月12回
  • メインの夜勤:月4回
  • 企業での仕事:約20時間
時給・給与
  • 日勤:1,800円/時
  • 夜勤:30,000円/日
  • 企業での仕事:5,000円/時
月の収入
  • 日勤:172,800円
  • 夜勤:120,000円
  • 企業での仕事:100,000円
  • 合計:392,800円
年収
  • 4,713,600円
現在では、業務委託契約も増えているため、年収もさらに上がっています。

日勤(8時間勤務/時給1,800円)を月12回、夜勤(日給30,000円)を月4回行ったとすると、約30万円の収入で、その他の仕事も頑張れば、収入として入ってきます。

ボーナス(賞与)がないため、年収としては4,713,600円となり、看護師の平均年収(約478万円)ぐらいになります。

月収だけで見ると、病院(病棟/2交代勤務)で働く場合と大きな収入差はないと言えます。

フリーランス看護師の年収は頑張り次第と言え、特定の組織の中で働いていると月収はほぼ一定ですが、フリーランス看護師はとにかく働いた分だけ収入を得られます。また、フリーランス看護師は休みの調整をしたり、時給や日給の高い仕事をたくさんこなしたりすることで高収入が期待できます。

 

4.体験談:フリーランス看護師として感じたこと

体験談:フリーランス看護師として感じたこと

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フリーランス看護師として私が働いて感じたことをご紹介します。もちろん、働く上でメリットもあれば、デメリットもあります。

 

(1)自分で勤務スケジュールを組み立てられる

フリーランス看護師は、何と言っても好きな時に仕事をし、休みたい時に休むことができるということです。

一定期間集中的に働いて、長期の海外旅行に行くことも可能になります。

様々な仕事を体験することが出来る

ひとつの職場に所属していると経験できないようなさまざまな仕事にチャレンジすることができることもフリーランス看護師の良い点です。

いろいろな仕事を経験することで、自分の新たな一面を発見したりすることもあります。

 

(2)時給が高く収入が多い

仕事内容にもよりますが、時給が高いということもフリーランスとして働く看護師のメリットだといえます。

介護系の仕事であれば時給1,800円~2,000円ぐらい、夜勤専従の場合は1回30,000円~35,000円のところが一般的ですが、企業と委託契約となった場合は、さらに高収入が期待できる場合もあります。

看護師がまだまだ不足しているため、フリーランスとして働くことは最適な環境とも言えます。

 

(3)収入が不安定でボーナスや退職金がない

収入が不安定でボーナスや退職金がない

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自由である反面、収入が不安定であるという点において、フリーランス看護師はデメリットです。

いつもコンスタントに仕事があるわけではなく、もちろん退職金やボーナスもありません。フリーランスは、確実に一定の収入を得たい人には向かない働き方です。

また、働かなければ1円も収入が得られない点や、自分で確定申告を行い、税金を支払い、保険料などは自己負担になります。(健康保険料や年金保険料は天引きされないので、自分できちんと管理して、毎月の給与から国民健康保険を支払う必要があります。)

そのため、お金の自己管理は必須といえます。

 

(4)健康管理は大切

フリーランス看護師は自分の健康状態が収入に直結するため、健康管理が何よりも重要です。

体調が悪くても、病院での勤務のように、自分の代わりのスタッフはいません。自己管理不足が多方面に迷惑をかける結果となるため要注意です。

フリーランス看護師は無所属であるため、健康診断や人間ドックなども自分で予定を立てて受けなければなりません。

 

(5)看護スキルの向上は難しい

看護師として教育されるわけではないため、自分で勉強して実力を磨き、仕事の幅を広げる必要があります。

仕事の幅を広げなければ、フリーランスの看護師として年収を上げていくのは難しく、スキルアップのための研修などに参加する費用が全額自己負担というのも辛いところです。

 

(6)礼儀を守って信頼を得ること

基本的なことではありますが、フリーランス看護師は仕事先ではしっかりと挨拶し、礼儀を守る必要があり、遅刻も厳禁です。

初めての職場では、「仕事を教えていただき、ありがとうございます」という感謝の気持ちを表すことも大切です。

私は、信頼を得られるよう、誠実に謙虚に丁寧な仕事をすることを心がけています。その姿勢や心がけが、「また、お願い」と次の仕事の依頼に繋がる可能性があります。

 

5.私の(フリーランス看護師)求人探し方

私の(フリーランス看護師)求人探し方

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私なりにフリーランス看護師として求人を探す方法をご紹介します。

 

(1)自ら企業等にアプローチする

自分のスキルを活かせるフリーランス看護師の仕事があった場合は、その事業を行っている企業等に直接問い合わせをしてみます。メールを送ったり電話をかけたり様々ですが、運よくホームページで外注など募集している場合もあります。

また、看護師資格などの記載がない場合でも、「看護師資格が必要ではないか」と思われる場合には、連絡して話を聞いてもらう場を設定し、自ら提案します。

自分が持っている経験・スキルや、即戦力になれることをしっかり伝えながら、話を進めていきます。

私は、これまでの経験を活かせる仕事、興味がある仕事があったため、その事業を行っている企業に直接問い合わせをして、業務委託契約を結びました。企業へのアプローチは、常に行いながら新規のフリーランスで働ける職場を今でも探しています。企業との契約の場合、長くなることも多く、収入面も安定しやすいためです。

 

(2)友人・知人から紹介してもらう

フリーランス看護師にとって、人脈も非常に大切です。

友人・知人が勤務している職場で、繁忙期や特定の時期だけ看護師を求めている場合などは、仕事を紹介してもらえることがあります。

自分がフリーランスで働いていることをアピールしておくと、多方面から仕事の依頼を受ける可能性があります。

そのため、私はSNSを頻繁に利用することや、自身が行っている活動の一部などをホームページでPRのために作成するときもあります。

 

(3)看護師転職サイトで探す

フリーランス看護師が単発の仕事を探す際は、看護師求人サイトに登録することが一番の早道です。

しかし、本当にフリーランスとして働き続けたい場合、上記の求人を探す方法を行いながら、利用することをお勧めします。

また、既に応募を締め切ってしまった案件も掲載されている可能性があるため、担当者と細目に連絡を取りながら、常に最新の情報を入手しましょう。

私が利用している看護師転職サイト

看護師転職サイトに関しては、単発の仕事が多い会社に登録し、その中でも自分のスケジュールが空いている日の仕事を検索できるサイトをよく利用しています。

おすすめの看護師求人サイトは以下です。

(リンクは当ページの「口コミ」へ飛びます。)

登録後、担当とやり取りしてみて下さい。

 

6.最後に

フリーランスは仕事の引き受け方、仕事の選び方によって収入に違いが出てくるため、病院勤務と比べてどちらが高収入かは一概には言えません。

ただ、一般的に看護師は時給・日給が高いため、しっかりとスケジュール管理をしながら堅実に仕事をしていけば、フリーランスになっても病院勤務をしていた頃と同じぐらいの生活レベルを保つことは可能でしょう。

しかし、自由と引き換えに収入面や健康面など、直面する問題も多いのです。

自分の人生において自由を重視するのか、安定した生活を重視するのか、フリーランス看護師の道を選ぶ前によく考えてみましょう。


   
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