看護師が定時で帰れる職場・帰れない職場とは?

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ご存知の通り、看護師の職場は残業がある職場が多いといえます。

例え、福利厚生が充実している規模が大きな病院に勤めていたとしても、残業時間が多いことや、持ち帰りの仕事が多こと、時間外の研修など、一部の看護師にとって働きにくい状況です。

残業時間が多く、

  • プライベートの時間を確保したい方
  • 十分に休むことが出来ず体調不良になる方
  • 勤務体制についていけず転職を考える方
  • 子育てと両立するために定時で帰れる職場へ転職をする方

などは多く、私(看護師)もそのうちの1人です。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 愛知県/29歳
  • 職務経験:大学病院、有料老人ホーム、デイサービス、訪問看護
  • 診療科経験:混合病棟
大学病院で4年間勤務後、結婚のため退職。出産も経験し、他施設の非常勤看護師の経験を経て、現在は有料老人ホームで正社員として活躍中。

ここでは看護師が、「定時で帰れる職場」「定時で帰れない職場」と、その特徴について私の経験からご説明していきます。

1.看護師が定時で帰れる職場

看護師が定時で帰れる職場には、以下のような特徴があります。

  • 患者の急変が少ない
  • 介護職員がいる
  • サービス残業がない

このような特徴を満たしている看護師の職場を理由と共に説明していきます。

 

(1)療養型病院

療養型病院

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療養型病院の場合、患者の急変が(急性期などに比べて)少ないため、病棟全体が忙しくバタバタしていない傾向があります。

「急性期病院」のように、患者の状態変化や患者の入れ替わりが目まぐるしく変わることなく、

  • 看護師の仕事内容がルーティーン化していることが多い
  • 記録が少ない傾向にある
  • 介護士(介護スタッフ)が在籍しているためケアの負担が少ない

以上のような環境のため、働く看護師としては残業が少なく、定時で帰れることが多いといえます。

 

(2)有料老人ホーム・介護老人保健施設

有料老人ホーム・介護老人保健施設

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有料老人ホームや介護老人保健施設では介護士が仕事の中心となり機能しているため、看護師が主立ってケアをする必要性が少ないといえいます。

更に、これらの施設は病院に比べ、

  • 利用者の入居期間が長い
  • 利用者が在宅での生活を目標としている
  • 在宅で生活できる程度の利用者が多い、
  • 状態変化が少なく、急変や記録が少ない

などの特徴があり、働く看護師は定時で帰れる傾向にあります。

注意点

有料老人ホームや介護老人保健施設で看護師が残業する場合もあります。

  • 施設(職場)の人手不足
  • 利用者の急変

などがあった場合残業となります。しかし、人手不足の状態は転職時に確認ができますし、利用者の急変はそこまで頻繁に起こることではありません。

有料老人ホームの仕事内容等については「有料老人ホーム看護師の役割と仕事内容、働いた体験」を確認してください。

 

(3)デイサービス

デイサービス

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デイサービスでの看護師の主な仕事内容は利用者の健康管理です。

記録は利用者の持参する記録ノートのみのことが多く、それは利用者が帰るまでに記載します。

特記事項があれば、施設の記録に残すことはありますが、それほど時間がかからない場合が多く、残業を行う施設は少ないといえます。

そのため、利用者が帰宅したら後片付けと掃除をすれば業務終了となるので、看護師は定時で帰ることができます。

仕事内容の詳細は『デイサービスで働く看護師の役割と仕事内容「4人の体験談」』を確認してください。

救急車の搬送も少ない

デイサービスの利用者が急変し、救急車で搬送する際は看護師が付き添い残業になる場合がありますが、少ないといえます。

私が約1年間デイサービスの看護師として働いたときは、利用者の救急搬送には一度も遭遇することはありませんでした。

 

(4)総合病院の外来

総合病院の外来

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もちろん、勤務する病院にもよりますが、総合病院の外来に来る患者は予約を行った上で医師が診察することが一般的です。

また、緊急入院の患者がいる場合も、診察後は病棟に患者を送るため、残業が少ないといえます。

 

(5)企業医務室や学校保健室の看護師

企業医務室や学校保健室の看護師

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企業医務室や学校保健師は、健康診断などの繁忙期を除けば、定時で帰ることのできる職場の1つです。

ただし、常勤(正社員)での求人募集少ないといえ、また地域によっては求人募集を行っていない可能性も高いといえます。

また、看護師にも人気があり、派遣やパート勤務でも求人は少ないと言えるでしょう。

 

(6)パートナーシップ・ナーシングシステム看護(PNS)の病院

先に紹介した職場よりは、残業がある可能性は高いですが、「看護方式のパートナーシップ・ナーシングシステム(PNS)」を導入している病院もおすすめです。

(「PNS」について:看護師2名がペアとなり、患者をケアし、ペアとなる看護師は、自分にない技術や考え方をもつ2組となり、病棟内外の活動を1年間共にし、責任を共有する仕組み。)

昨今、よく耳にするようになった「PNS」ですが、2009年に福井大学病院で導入され、様々なメリットから全国各地の病院で導入され始めています。

「PNS」がうまくいくと、効率的仕事を進めることができることから、そのメリットの1つとして超過勤務時間の減少が挙げられています。

「PNS」の体験談

私も「PNS」を体験したことがありますが、1人の看護師がバイタルサインを測っている間に、もう1人の看護師は記録を進められることや、重症患者のケアを一緒にできるので、確かに残業時間が減った経験があります。

しかし、管理者をはじめスタッフ全員が「PNS」の仕組みを理解ができていない場合、「PNS」はうまく機能せず、逆に残業時間が増えると働きながら感じました。

そのため「PNS」がしっかりと浸透している病院を選ぶことが重要となります。

 

2.看護師が定時で帰りにくい職場

看護師が定時で帰れない職場には、以下のような特徴があります。

  • 急性期の患者を受け入れている
  • 研修や勉強会が多い
  • 患者の診療が予約制ではない

定時で帰ることを望むのであれば、このような職場はなるべく避けるべきといえます。

上記に該当しやすい職場をご紹介していきます。

 

(1)急性期の総合病院や大学病院

急性期の総合病院や大学病院

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急性期の総合病院や大学病院は性質状、残業は避けられないといえます。

患者の急変や緊急入院で残業になることは多々あり、患者の状態変化が激しいため記録も多くなります。

また、研修や看護研究も多く、さらに時間外に行われることもあり、残業が多くなり、プライベートの時間まで割かなければならないこともあります。

 

(2)救急患者を受け入れている病院

救急患者を受け入れている病院

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小規模病院でも、救急患者を受け入れている場合、どうしても突然の入院や処置が入ってしまうので、看護師は定時で帰れないことが多いです。

その結果、残業となる場合が多いと言えるでしょう。

 

(3)完全予約制ではないクリニック

完全予約制ではないクリニック

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意外に思われるかもしれませんが、完全予約制ではないクリニックは、定時で帰れることが少ないといえます。

特に地元で人気のクリニックや、(診療科によりますが)インフルエンザが流行する冬や花粉症の季節など、診察終了時間を過ぎても診察が終わらず、残業が増えることがあります。

そのため、完全予約制ではないクリニックは注意が必要だといえます。

 

3.働き方を変更して定時で帰る方法

働き方を変更して定時で帰る方法

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上記のような定時で帰れない職場で働いている場合、転職を行わなくても「働き方」を変えるだけで定時に帰れるようになる場合があります。

その方法をご紹介していきます。

 

(1)短時間勤務制度を活用する

比較的規模の大きい総合病院や大学病院では、看護師の短時間勤務制度が設けられていることがあります。

短時間勤務の看護師は通常、残業は行わないため必然的に定時で帰りやすくなります。

ただし、この制度は、未就学児の子供がいる場合のみ適応となることが多いため、注意が必要であり、職場に確認を行い条件など把握しておきましょう。

 

(2)パートや非常勤看護師になる

正社員からパートや非常勤に変更することで、病院の係り(委員会)の仕事や、役職から離れることなどが可能なため、時間に融通が利きやすく定時で帰りやすくなります。

また、職場によってはパートや非常勤の看護師には残業を行わせない場合もあるため、必ず定時で帰ることが出来る可能性が高いといえます。

さら、研修や病棟会、勉強会も基本的には出席しなくてよい、または必要最低限の出席で良い場合が多いです。

 

4.最後に

一般的に残業時間が少ない傾向にある職場と言われても、実際のところは働いてみなければ、正確には分かりません

今回挙げた特徴を参考に転職活動に役立ててもらえればと思います。

ただし、残業が少ない職場への正社員転職の場合、規模が大きい病院などは選択肢にほぼ入らなくなり、キャリアアップが難しくなる可能性があるため、よく考えながら転職を検討してください。


   
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