整形外科クリニックで働く看護師の仕事内容と体験談

クリニック
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高齢化の影響などもあり、整形外科クリニックは、大抵どこの地域にもあることが一般的です。

私は6年半のブランク期間を経て、整形外科クリニックへ転職しました。

私の実体験を元に、更に詳しく整形外科クリニックで働く看護師の仕事内容や働いて感じたことを説明していきます。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 年齢/エリア:39歳/栃木県
  • 経歴:精神科病院、一般病院、クリニック、デイサービス
  • 経験がある診療科:精神科、内科、整形外科、透析室、イベント会場医務室
看護専門学校卒業後、精神科病院に就職し、約3年半勤務した後、結婚・出産・育児のため退職。その後6年間のブランクを経てパートやフルタイムで働きながら転職を繰り返し、現在は整形外科クリニックのパート看護師として活躍中。

1.看護師の仕事内容

看護師の仕事内容

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整形外科クリニックでは主に、外傷性もしくは先天性の骨・筋肉の疾患や、運動器の病気などの診察や検査、処置などを行い、働く看護師は、その他の一般のクリニック同様、診療補助や検査介助、採血や注射、点滴、処置の役割を担います。

具体的な仕事内容について以下で説明していきます。

 

(1)外科処置の介助

整形外科クリニックで働く看護師は、患者が外傷による裂傷などの場合には創部の消毒の介助や処置、創部縫合や抜糸の介助を行います。

また、骨折や捻挫などの場合には、医師が行うギプス固定やシーネ固定の介助をします。

 

(2)レントゲンなどの検査に関する説明と介助

レントゲンなどの検査に関する説明と介助

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整形外科クリニックに来院する患者の多くは、痛みの原因や損傷部位を特定し診断するためにレントゲン撮影(場合によってはCT・MRI検査)が必要になります。

看護師は、レントゲンなどの検査の説明や介助を行います。

撮影時のセッティングは放射線技師が行いますが、セッティングの際に自力での移動や動作が困難な患者の場合には、必要に応じて介助します。

検査説明はしっかりと行い患者の了承を得る

レントゲン撮影などの場合、女性患者であれば、まずは妊娠の可能性の有無を確認します。もし、妊娠の可能性がある場合は、ご本人にレントゲン撮影のリスクなどをしっかり説明し、了承を得ます。

また、患者によっては被爆に対する不安や恐怖心などもあるため、レントゲン撮影は最小限の被爆量のため健康被害の恐れは少ないことなど必要に応じて説明します。

 

(3)診察開始時間前の物品・器具の準備

整形外科クリニックの診察開始時間前に、必要な物品や器具類の補充や準備を行います。

摂氏類や処置に使用する滅菌器材の期限切れや、必要物品の不足などがあると、スムーズな診察、処置に影響がでるため、看護師は毎日確認して準備しておく必要があります。

 

(4)医師の診察を円滑に進める介助

整形外科クリニックでは毎日多くの患者が来院するクリニックが多いといえます。

そのため、限られた診察時間内で円滑に医師の診察を行えるよう、看護師は適切な声がけや誘導を行う必要があります。

患者のケガや疾患の程度によっては、自力での動作が困難な場合もある為、車いすなどを使用して介助することもあります。

 

(5)注射や採血の実施

注射や採血の実施

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整形外科クリニックでは、看護師が痛み止めの注射や骨を強くする注射を打つことがあります。

また、精密検査が必要な患者に対しては、採血を実施します。

(整形外科クリニックに来院する患者は、内科の患者とは違い、そこまで血管がもろくありません。これまで一般病棟で働いていた看護師であれば、こうした処置にそこまで苦労することはないと思います。)

 

2.私が働いて感じたこと

私が働いて感じたこと

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私が勤務していた整形外科クリニックでは、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層の患者が来院し、それぞれの年齢層や人間性に合ったコミュニケーションをとれる能力が身に付きました。

以下で、実際に働いて感じたことを説明していきます。

(1)専門的なことを学ぶことができた

整形外科の分野は日々進化しています。従来の治療方法以外にも、新たな治療方法や専門的な技術の向上などに意欲的に取り組んでいる整形外科クリニックも多いです。

私が働いた整形外科クリニックは、新しい治療法に意欲的で、運動器の疾患などについてかなり専門的な範囲まで学ぶことができました。

また、大きな病院と同じように定期的に勉強会を行っており、学びながら働くことが可能でした。

 

(2)コミュニケーション力も上がった

私が勤務していた整形外科クリニックでは、慢性的な腰痛や肩、膝などの痛みなどによって定期的に通院している患者も多く、必然的に患者の気持ちに寄り添えるような対応も必要となりました。

また、時には、患者からのクレームなどの対応もしなければならない場面もあり、コミュニケーション力やクレーム対応力など、看護師としても、社会人としても必要なスキルが身に付けることができました。

 

(3)時間にゆとりを持って働けた

整形外科クリニックでは、「 整形外科」という単科のため、対応する症例は限定的であり日々の業務もある程度決まった内容となります。

また、実際に仕事を行ってみて、流れや内容さえ覚えてしまえば、他のスタッフと協力しながら、混雑時や緊急時以外はゆとりをもって働くことが出来ました。

忙しすぎず、暇すぎない、適度に働きやすい職場環境でした。

 

(4)物足りなさを感じるときもある

物足りなさを感じるときもある

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整形外科クリニックで働く場合、業務の内容も単調になり、同じことの繰り返しの日々に物足りなさを感じてしまう可能性もあります。

整形外科以外の分野に対する知識や技術を学ぶことや、経験する機会がなく、実際に私も物足りなさを感じる時がありました。

 

(5)人間関係は少し大変だった

多くの整形外科クリニックの場合、看護師は基本的に日勤のみの勤務となり、勤務する看護師の人数も最小限の人数の場合が多いです。

そのため、人間関係に何かトラブルや問題が発生してしまうと、解決できなかった場合は気まずい思いや嫌な思いをします。

私の勤務していた整形外科クリニックはレントゲン技師やリハビリのスタッフなど他職種とも一緒に働いていたため、比較的良好だったといえます。

 

3.最後に

整形外科クリニックと言っても、全て同じような環境というわけではありません。

例えば「スポーツ医療」をメインに扱っているとこもあれば、「リハビリ治療」をメインに行っている整形外科クリニックもあります。

患者層も異なれば、求められる看護師象も異なるため、医師が得意としている分野を確認しておきましょう。


   
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