看護師転職面接の16の想定質問と回答例

看護師転職面接の16の想定質問と回答例


がん看護専門看護師、消化器内視鏡技師、心理相談員

看護師転職で書類審査が通った後は、面接試験があり、面接官にどれだけ好印象を抱いてもらい「一緒に働きたい」と感じてもらうかどうかが大切です。

そのため、看護師の転職面接で想定される質問に対して予め答えを考えておくことができれば、採用される可能性も高くなります。

今回は、看護師転職面接で想定される16の質問とその回答例についてご紹介します。

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看護師転職時の想定質問16と回答例

(1)「志望動機は何ですか?」の回答例

「志望動機は何ですか?」の回答例

「以前から地域に密着した病院で、地域の患者さんのために看護ケアを提供したいと考えていました。ホームページなどを通して御院は、急性期から在宅までトータルに地域の方の医療に力を入れておられることを強く感じ、自分自身も看護師としてスキルアップしながら地域の患者さんに貢献したいと思い、応募いたしました。」


解説・ポイント

転職先の病院を選んだ理由について面接官は知りたいでしょう。

志望動機を聞く事で病院の評価を知ることになり、面接を受ける看護師が自分達の病院や施設のことを調べてきたか確認することができます。

そのため志望動機を聞かれた場合は、病院や看護部が力を入れていること踏まえて回答することが大切です。

 

(2)「なぜ転職しようと思ったのですか?」の回答例

「なぜ転職しようと思ったのですか?」の回答例

「現職では、消化器内科病棟に勤務し、その中でがん患者さんのケアについてもっと深く学びたいと思うようになりました。御院は、がん診療拠点病院でもあり、がん治療やがん患者さんやご家族の方の支援に力を入れておられるため、自分が看護師として成長するには最適な環境ではないかと思い、転職を考えました。」


また、病院からクリニックなどに転職する場合は「病院では難しい、継続的なかかわりを持ちたいと考えたため」といった回答と共に、「家庭と両立しながら長く働くことができる場所を探していた」という回答も良いでしょう。

解説・ポイント

現在の職場を退職する理由を通して、「前の職場でのトラブルがないか」「転職後に気持ちよく仕事ができる相手なのか」を見極めるため、転職理由を質問されます。

転職したい理由の本音が「待遇が悪いから」「人間関係が嫌だったから」であったとしても、ネガティブな発言をしてしまうと、「いずれは自分の職場も悪く言われてしまうのではないか」といったマイナスなイメージを持たれてしまうので要注意です。

そのため今の職場では得られない知識やスキルを学ぶため」等のアピールをすることがお勧めです。

 

(3)「退職理由は何ですか?」の回答例

「退職理由は何ですか?」の回答例

(転居・転勤例)「夫の転勤のため、以前勤めていた病院を退職いたしました。」

(病気例)「昨年に病気になり休養を余儀なくされたため、病院にも迷惑がかかるため退職をしました。現在は病気も全快し、働くことに支障がなくなったため現在就職活動を行っています。」


解説・ポイント

退職後に転職を決めた際に退職理由は、必ずされる質問で特に退職後から転職するまでの期間が長いと、その理由を含めて質問されます。

この質問の意図としては、質問された際の表情の変化や返答するまでの「間」を面接者は見ているため、よどみなく質問に答えるとともに、ネガティブな発言を避けることがお勧めです。

転居・転勤の場合明確に理由を伝える
介護・病気・育児の場合現在は勤務に差し支えないことを合わせて回答する
ネガティブな転職の場合キャリアアップや働きやすさなど前向きに回答する

また、「職場の人間関係が嫌になった」「待遇に不満があった」等、ネガティブな退職理由を伝えるのは避け、できる限り差し障りに無い退職理由を伝えましょう。

 

(4)「職務経験・職務内容を教えてください」の回答例

「職務経験・職務内容を教えてください」の回答例

「〇病院の腹部外科病棟に〇年勤務し、周術期看護とストマ管理のスキルを学びました。〇年目からはプリセプターとして後輩の指導を行うとともに、病棟主任として師長と共に病棟スタッフのサポートを経験させていただきました。」


解説・ポイント

面接官は、履歴書で看護師の職歴・職務経験を見ていますが「今までの職務経験・職務内容」の質問を実際にすることで履歴書の内容に差異はないか」「自分の中で整理して伝えること能力があるかを見ています。

履歴書の内容とずれがないように意識しつつ、看護経験と職務を通した自己PRを踏まえて回答します。

また、職歴が多い場合には、過去の職歴は履歴書の内容とずれがないように簡単に伝えて、最終職歴や自分が力を入れてきた看護経験ついて詳しく話すことがポイントです。

 

(5)「就職後、何をやっていきたいですか?」の回答例

「就職後、何をやっていきたいですか?」の回答例

「今までは外来勤務の傍らで内視鏡業務を学んできました。希望としては、もっと内視鏡治療を専門的に学ばせて頂きたいので、内視鏡室勤務を希望します。将来は、内視鏡技師資格も取得し、後輩の指導と内視鏡を受ける患者さんの安全を守りたいと考えています。」


解説・ポイント

面接官は、就職後に何をしたいか聞くことで「就職後の希望が明確にあるか」「病院にどのような貢献をしてくれるのか」等を確認しようとしています。

就職後に何をしたいか聞かれた場合は、自分の経験を踏まえて働きたい部署や将来の希望を伝え、将来像を明確に伝えるようにしましょう。

また、「どんな部署でも頑張ります」「一生懸命働きます」等の熱意だけを伝えることは、逆効果になることもあり、「〇病棟でなければ嫌だ」等の発言もわがままな印象を持たれるため避けましょう。

 

(6)「勤務はいつから可能ですか?」の回答例

「勤務はいつから可能ですか?」の回答例

例1)「内定がもらえたら、〇月〇日以降であれば勤務可能です。」

例2)「〇〇までは勤務予定のため、今ははっきりした日程をお答えできかねますが、内定をいただけたら1週間以内に確実な日にちをご連絡させて頂きます。」


解説・ポイント

中途採用の場合は、勤務開始時期が非常に重要なポイントです。

特にクリニックや病棟などで欠員などが出て、スタッフをできるだけ早く補充したい場合には、明確な入職時期を知り今後の見通しを立てるために勤務開始可能時期を質問されます。

勤務開始時期を聞かれた際は、転職先が看護師の勤務予定を立てやすいように、できるだけ具体的な日程を伝えると良いでしょう。

 

(7)「看護で大切にしていることを教えてください」の回答例

「看護で大切にしていることを教えてください」の回答例

「私は、患者さんが入院生活を通して、自分らしい生活から切り離されQOLが低下し、心身共に苦痛を伴う場面を多く見てきました。そのため、患者さんの苦痛を緩和しながら、できるだけ早期に住み慣れた地域に戻れるように多職種と連携しながら患者さん・ご家族をサポートすることを大切にしています。」


解説・ポイント

前述の1~6までの想定質問は、誰もが模範解答を言うことができる質問ですが、「看護観や看護において大切にしていること」については、看護師の人柄や考え方を知ることができます。

さらに、自分の考えを相手に伝えるコミュニケーション能力も確認されています。

看護観・大切にしていることを聞かれた場合は、今までの経験を踏まえて看護観や看護において大切にしていることを簡単に説明しましょう。

また、看護観や大切にしていることの中に「看護師が求められる役割」を踏まえると、相手に伝わりやすくなります。

 

(8)「インシデントの経験はありますか?」の回答例

「インシデントの経験はありますか?」の回答例

「外来患者で姓だけ呼び出してしまい、違う方に検査説明をしそうになったことがありました。検査説明を始めてすぐに、患者さんを間違えて呼び入れてしまったことに気が付き患者さんに謝罪し、上司に報告しました。それ以降は同じ間違いを繰り返さないように、フルネームと生年月日を患者さんと一緒に確認することを徹底しています。」


解説・ポイント

どの病院も安全管理対策に力を入れており、「インシデントが発生したことに対する認識」と「インシデント発生後の対応能力」を確認するためインシデント経験を質問されます。

アクシデントやインシデントの内容を詳しく説明するのはなく、インシデントを自分の教訓にしたことなどを説明して、その出来事をきっかけに心がけていることを伝えます。

 

(9)「自己PRをお願いします」の回答例

「自己PRをお願いします」の回答例

例1)「私は、5年間総合病院の内科病棟に勤務し、主に呼吸器疾患の患者さんのケアを担当してきました。そのため、人工呼吸器などを含めた呼吸管理について勉強したいと思い、呼吸療法士の資格も取得し、病棟で勉強会を企画したり、新人に指導したりといった活動を行ってきました。将来は、慢性呼吸器疾患認定看護師を目指して、もっと呼吸器疾患に苦しむ患者さんのケアの向上のために頑張りたいと思っています。」

例2)「私の長所は、粘り強いところです。そのため、慢性疾患の患者さんと継続的に関わり続けることを得意としています。短所としては、慌てやすいところです。そのため、急いで処置をしなければならない時には、慌てないように深呼吸をしてから行動に移すように心がけています。」


解説・ポイント

志望動機や職歴などでは、人柄まで理解できないため「自分についてどのように理解しているか」「自分について相手に伝える能力があるのか」を確認するため自己PRや長所・短所を質問されます。

自分について質問された場合は、自分が頑張ってきたことを上手に織り込んでアピールすることが大切です。

 

(10)「どんな時にストレスを感じますか?」の回答例

「どんな時にストレスを感じますか?」の回答例

「いくつも業務が重なるとストレスを感じることもありますが、優先順位を考えて行動するようにしています」


解説・ポイント

看護師は、ストレスが多い職業であるため、転職後の様々なストレスにより休職や退職に陥らないかどうか見極めるためストレスをいつ感じるかを質問されます。この質問では、質問された際の表情や答えるまでの間を質問者はチェックしています。

ストレスをいつ感じるかを聞かれた場合は、できるだけ前向きな回答をするように心がけます。

また、ストレスを感じる時が「仕事で注意された時」「仕事が忙しくなった時」等の回答は、「忙しい病棟での勤務が難しい」と質問者に感じさせてしまうため注意が必要です。

 

(11)「ストレス解消法は何ですか?」の回答例

「ストレス解消法は何ですか?」の回答例

例1)「嫌なことがあっても、職場を一歩出たら考えないように心がけています」

例2)「スポーツジムに通っています。汗を流すと、気持ちもすっきりするので、ストレスは溜まらない方です」


解説・ポイント

ストレスによって心身の不調をおこしやすいタイプかどうかを見極めるため、ストレス解消法を質問されます。

ストレス解消法を聞かれた際は、職業人としてストレスマネジメントができることをアピールして、ストレスを溜めない工夫を伝えると好印象を与えることができます。

 

(12)「看護の良い・大変なところを挙げて下さい」の回答例

「看護の良い・大変なところを挙げて下さい」の回答例

「看護の良さは、患者さんやご家族と直接触れ合うことができることです。自分も患者さんにケアを提供しますが、患者さんからもパワーをもらうことも多く、自分も元気になれます。看護の大変な部分は、人相手の仕事なだけに、精神的にも肉体的にも疲労が溜まりやすい点です。けれど、休日にはリフレッシュするように心がけていますので、大変なことよりも楽しいと感じることの方が多いです。」


解説・ポイント

看護師の仕事をどう捉えているのかを知り、適切な所属先のヒントを得ようと考えるため、看護師の仕事の良い・大変なところを質問されます。

そのため、看護師の仕事の良い・大変なところを質問された際は、看護師の仕事の大変な部分だけが伝わらないように配慮しながら、看護師の仕事の良いところも伝えるように心がけましょう。

 

(13)「医療ニュースで何に興味を持ちましたか?」の回答例

「医療ニュースで何に興味を持ちましたか?」の回答例

「在宅医療に興味があるため、「地域包括ケア」に関するニュースがあると、気になってみています。まだ、十分に理解できていませんが、勉強したいと思っています。」


解説・ポイント

社会情勢をはじめ、ニュースに目を通しているかどうかを確認するため、最近の医療ニュースについて質問されます。

医療は、常に新しい情報を収集する必要があるため、普段からの心構え」「どんな内容に興味を持つのか等、を確認することで配属先を決める際の情報の1つにするために質問します。

そのため、見聞きしたニュースのことを答えるのではなく、「更に知識を深めたい」「勉強したい」等の意欲をアピールすることが大切です。

また、回答の内容に対して詳しく聞かれて答えられない場合は、想定質問対策と思われてしまうため、ニュースの内容をきちんと下調べしておきましょう。

 

(14)「採血や注射はできますか?」の回答例

「採血や注射はできますか?」の回答例

(採血や注射に自信のある看護師の場合の例)
「前の職場でも、経験していますので問題ないと思います。最初は、御院のやり方を指導して頂き、実践したいと思います。」

(採血や注射に自信のない看護師の場合の例)
「最初は、業務の流れを覚えたいと思います。慣れてきたら、指導して下さる方のサポートを受けながら、できるだけ早く独り立ちできるようにしたいと考えています。」


解説・ポイント

即戦力を期待している場合やクリニック・検診などで、採血や注射ができるかを質問されます。

採血や注射の他には、「12誘導心電図の経験はあるか」「電話対応や受付業務に抵抗はないか」などの質問も同様の意図があります。

また、看護技術について聞かれた際は、「自分ができることをアピールしすぎない」「自分ができないことを前面に出しすぎない」「周囲のスタッフに教えてもらいながら業務を行う」等をアピールします。

しかし、出来ないことを「出来る」と伝えると後々トラブルとなるため、注意しましょう。

 

(15)「職種・年齢を問わずチームを組めますか?」の回答例

「職種・年齢を問わずチームを組めますか?」の回答例

例1)「前からいる方の方が、この病院について詳しく知っているのは当然です。色々なことを教えてもらいたいと思っています。」

例2)「色々な職種の方と話すことは勉強になりますし、楽しみにしています。」


解説・ポイント

経験豊富な看護師に対して、「年下のスタッフに教わる場合」「外来などで人数が少ない場合」等に、以前からいるスタッフと上手くコミュニケーションが取れるかを確認するため様々な職種や年齢の人とチームが組めるかを質問されます。

幅広い職種と世代の人と協力できるかの質問に対して、自分の経験や年齢にこだわらず、周囲に溶け込む努力が自分からできることをアピールします。

 

(16)「(子供がいる場合)支えてくれる人はいますか?」の回答例

「(子供がいる場合)支えてくれる人はいますか?」の回答例

「今、子供も落ち着て学校に通っていますし、丈夫が取り柄です。両親や夫も育児には協力的です。ただ、子供の学校が半日の時や、学校行事などで休まなければならない時は、早めにお休みをお伝えさせていただきます。」


解説・ポイント

看護スタッフが少ない病院やクリニックの場合、急な休みは他のスタッフに負担がかかり、急な休みが多いかどうかを確認するため、小さい子供がいる場合サポートしてくれる人がいるかを質問されます。

小さい子供がいる看護師は、「現時点での状況」と「今後迷惑が掛かる具体的な時期」を伝え「急に休みを取ることが少ない」等をアピールすると良いでしょう。

 

最後に

看護師が転職面接で受ける16個の想定質問について、代表的なものからレアで個別的な質問についての回答を説明してきました。

どの質問に対しても、質問に対して明確に答えることが大切であるため、「良く聴き取れなかった」「質問の内容が不明確だった」等の場合は、質問を聞き返してから回答しましょう。

また、質問に対して「ネガティブ」な印象を与えないことや社会人として大切なストレスマネジメント力・コミュニケーション力について、自己PRできるように心がけることも、転職に有利に働きます。

質問に対して答える表情や言いまわしが、回答内容以上に相手の印象を左右することもあるため、どんな質問が来ても慌てず落ち着いて、はきはきと回答するように心がけましょう。

転職面接を控えている看護師は、是非参考にしてみて下さい。

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