公務員看護師になるためには?転職・就職するための知識

公務員看護師になるためには?転職・就職するための知識
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公務員看護師として働く場合、試験や採用のハードルは高いと思っていませんか。

公務員看護師になるためには、以下のステップを踏むことで、公務員として働くことが可能です。

公務員看護師になるためには

採用試験があるため、一般病院のように簡単な面接で採用されることや、クリニックのように明日から働いてほしいと言われたりすることはありませんが、一般職に比べて看護師職は公務員になりやすいと言えます。

理由としては、

  • 看護師などは「資格免許職」となるため
  • 試験内容が一般に比べて簡単なため
  • 看護師の求人が不足している団体が多いため

などが理由として挙げられます。(もちろん倍率が高い団体もあります。)

まず、公務員看護師になるためには、看護師として働くことが出来る公務員の種類を知ることが大切です。

転職することが可能な公務員の種類は、大きく3つあり、「国家公務員」「地方公務員」「みなし公務員(準公務員)」となります。

国家公務員 国家機関や行政執行法人などに勤務する職員
地方公務員 都道府県や自治体で働く職員
みなし公務員(準公務員) 独立行政法人や地方独立行政法人等で働く職員
(注意)みなし公務員(準公務員)は、正確には公務員ではございません。そのため以下の記事を読み進めてください。

以下で、公務員の種類別で公務員看護師になるために、転職・就職するために必要な知識をまとめてお伝えしています。看護師として経験がある方や、新卒看護師の方は是非確認してください。

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1.国家公務員の看護師

国家公務員の看護師

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国家公務員とは、その名前の通り国家機関や行政執行法人などに勤務する職員を指します。

看護学校を卒業した新卒看護師がすぐに国家公務員になる求人は少ないと言え、基本的には看護師としての職務経験が必要となります。

必要資格 ・「看護師」が多く「保健師・助産師」もある
・「日本国籍」が必須
必要学歴 ・大学卒業、又は大学院修了
看護経験 ・必要な場合が多い(3年から5年以上が多い)
年齢制限 ・経験を要するため制限がない場合が多い
(定年60歳)
雇用主 ・厚生労働省などの国家機関
試験 ・小論文
・書類選考、筆記試験、面接試験など
(募集によって様々)
応募期間 ・1ヶ月程度で期間が決まっている場合が多い

国家公務員として働きたい場合は、正看護師として働く形が一般的だと言えます。

国家公務員の看護師は募集数が少ないため、募集例と共に以下でお伝えしていきます。

 

(1)例:厚生労働技官として働く

例:厚生労働技官として働く

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厚生労働技官とは、技術職員に与えられる官職名(国家機関に勤務する職の名称)です。

以下の募集例を参考に確認していきましょう。

 

看護系技官の募集例

厚生労働技官の内部部局の仕事は、厚生労働省本省の看護系技官として「保健師助産師看護師法」、「地域保健法」、「介護保険法」、「母子保健法」、「社会福祉士及び介護福祉士法」などの法律に基づいて、看護行政等の業務に従事します。

詳細については「厚生労働省:看護系技官採用案内」を確認してください。

職名 ・厚生労働技官(専門官又は係長相当)
雇用主 ・厚生労働省
身分 ・国家公務員
勤務地 ・厚生労働省
応募資格 ・看護師免許を取得している者であって、かつ保健師免許又は助産師免許を取得又は取得見込みの者
・看護系大学を卒業している者又は看護系大学院修了(見込みを含む)の者
・看護に関する業務(修士課程の期間を含む)経験を採用時点で7年以上有する者
・看護行政の業務に理解を示し、意欲のある者
選考方法 ・小論文(「業務経験を踏まえ厚生労働省で取り組みたいこと」800字程度)
・人物試験(個別面接)

 

検疫官(看護師)の募集例

検疫官(看護師)の仕事内容は、空港又は港湾の検疫所で、

  • 検疫業務(港湾、空港)
  • 衛生調査(蚊、ネズミの調査)
  • 船舶衛生検査(港湾のみ)
  • 健康相談業務
  • 予防接種業務

以上のような仕事を行います。

職名 ・厚生労働技官 検疫官
雇用主 ・厚生労働省
身分 ・国家公務員
勤務地 ・全国の港湾・空港の検疫所
応募資格 ・日本国籍を有する方
・看護師免許を取得している方
・3年以上の臨床経験のある方
・普通自動車免許を取得している方
選考方法 ・書類審査
・小論文「2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた感染症対策について」1,200字程度
・人物試験(面接)
検疫官(看護師)の仕事内容詳細に関しては「看護師が検疫官になるには?転職をする時のポイント3つ」を確認してください。

 

(2)例:宮内庁病院(国立病院)で働く

宮内庁病院(国立病院)で働く

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宮内庁病院とは、宮内庁によって管理・運営されている病院であり、働く看護師は国家公務員となります。

働く看護師の仕事内容としては、一般病院勤務の看護師と変わらない病院勤務の仕事となります。

 

募集要項例

職名 ・看護職員
雇用主 ・宮内庁
身分 ・国家公務員(内閣府技官)
勤務地 ・宮内庁病院
応募資格 ・看護師免許証取得者
・実務経験5年以上の者
・日本国籍を有する者
選考方法 ・志望動機(1,000字以内。様式随意)
・書類選考で適格と判断した者について面接等の試験及び健康診断を行って採否を決定

宮内庁の採用詳細に関しては「宮内庁職員採用」を確認してください。

 

(3)国家公務員の平均年収・給料について

国家公務員の平均年収・給料について

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国家公務員の年収は、「俸給表」によって分類されており、病院等で働く看護師(助産師・保健師含む)の場合、「医療職俸給表(三)」が適用されます。

その場合の平均年収・給料等は以下の通りです。

職員数 1,847名
平均年齢 47.2歳
平均給料月額 350,632円/月
平均賞与 1,382,911円
平均年収 5,590,495円

(参照:人事院 平成30年国家公務員給与等実態調査の結果より)(年収計算:平均給与月額×12ヶ月+期末手当+勤勉手当)

上記はあくまで、病院で勤務する場合となり、国家公務員すべての平均年収は686万円となります。

 

(4)国家公務員の看護師求人はどのように探す?

国家公務員の看護師求人はどのように探す

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また、看護師求人が出るタイミングも様々であり、決まった時期に求人が出るわけではありません。そのため、各省庁等を確認する必要があります。

看護師等の募集が出やすい省庁としては、厚生労働省はもちろんのこと、以下のような省庁等が該当します。

  • 警察庁(2018年12月頃に一度「看護師」募集あり)
  • 外務省(2018年11月頃に一度「看護師」募集あり)
  • 総務省(2016年2月頃に一度「看護師」募集あり)
  • 宮内庁(2019年6月頃に一度「看護師」募集あり)
  • 経済産業省(2016年2月頃に一度「保健師」募集あり)

上記を見て分かる通り、国家公務員の看護師募集数は少なく、募集期間もまちまちと言えます。

 

2.地方公務員の看護師(保健師・助産師)

地方公務員の看護師(保健師・助産師)

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地方公務員は国で働く看護師とは違い、都道府県庁や市区町村、一部事務組合等の職員として働く公務員を言います(地方公共団体のすべての公務員)。

また、公務員の中でも地方公務員の募集数が一番多いです。

必要資格 ・看護師、准看護師、保健師、助産師
必要学歴 ・高校卒業~大学院まで
看護経験 ・新卒、中途採用、経験者まで
年齢制限 ・35歳以下が多い
(団体によって異なる)
雇用主 ・都道府県庁や市区町村、一部事務組合等
試験 ・書類選考
・専門試験
・適性試験
・小論文
・面接試験など
応募期間 ・1ヶ月程度で期間が決まっている場合が多い

また、地方公務員の試験には、「上級」「中級」「初級」と分類されており、

  • 上級:大卒程度
  • 中級:短大卒程度
  • 初級:高卒程度

の学力が必要となり、試験内容も分類によって変わってきます。

保健師の場合は基本的に「上級」となり、看護師や助産師の場合は「中級」、准看護師の場合は「初級又は中級」となっている場合が多いです。(募集団体によって異なります。)

 

(1)公立病院(公的病院)で働く

公立病院(公的病院)で働く

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  • 主に看護師・准看護師・助産師職が該当

公立病院とは、都道府県や市町村などの自治体が運営する病院を指し、県立病院・市立病院などが該当します。

小児科の看護師に人気がある「こども病院」も市立こども病院として該当します。

また、こちらでお伝えする公的病院とは地方独立行政法人などの一部事務組合を指し、こちらで働く看護師の身分も地方公務員となります。

公立病院(公的病院)で働く看護師、助産師、保健師は、一般の病院勤務と変わりません。

 

(2)市長部局・保健所、保健センター・福祉施設で働く

市長部局・保健所、保健センター・福祉施設で働く

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  • 主に保健師が該当

地方公務員として市長部局(都道府県庁や市区町村)で働く場合、行政保健師となります。また、保健師の勤務範囲は広く、保健所・保健センター、保健福祉事務所などで専門的な業務に従事します。

行政保健師についての詳細は「行政保健師に看護師が転職するために!体験談から説明」を確認してください。

 

(3)公立保育園・こども園等で働く

公立保育園・こども園等で働く

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  • 主に看護師が該当

地方公務員の看護師は、保育士や幼稚園教諭と共に、公立保育園、こども園などに勤務する場合があります。公立保育園、こども園などに勤務先が限定している地方公務員求人は少ないため、希少価値が高い求人と言えます。

仕事内容に関しては、一般の保育園と大きく変わりはありませんので、詳しくは「保育園で働く看護師の役割と仕事内容、働いた体験談」を確認してください。

 

(4)公立学校で働く

公立学校で働く

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  • 主に看護師、保健師、助産師が該当

公立学校の看護教員として働く場合には、一般的に、看護師・助産師・保健師等の職務経験(3年又は5年以上)であることが求められます。

看護教員に関しては「看護教員になるには?大学・専門学校・高校の3つの方法」も合わせて確認してみてください。

 

看護教員の募集例

年齢 2020年4月1日現在で59歳以下の者
資格 看護師の免許を有し、下記のア・イのいずれかに該当する者又は2019年9月までに該当する見込である者
(ア) 保健師、助産師又は看護師として5年以上業務に従事した者
(イ) 保健師、助産師又は看護師として保健師助産師看護師学校養成所指定規則別表3の専門分野の教育内容のうち、一つの業務に3年以上従事した者で、大学において教育に関する科目(教育の本質・目標、心身の発達と学習の過程、教育の方法・技術及び教科教育法に関する科目)を履修し、合計4単位以上取得して卒業した者、又は大学院において教育に関する科目を履修し、合計4単位以上取得した者

(千葉県職員の2019年採用試験から抜粋)

上記は例となり、募集する地方自治体によって異なるので、注意しましょう。

 

(5)看護師として働く職場を選べない場合もある

地方自治体によっては、働く職場の記載がない場合もあり、選択することが出来ない場合もあります。

そのため、看護師として募集されていた場合は、公立病院、公立保育園、または行政職員として働く場合があり、保健師の場合は市長部局・保健所、保健センター・福祉施設などの選択が出来ない場合もあります。

主な勤務先が記載されている地方自治体もありますが、部署異動などは避けれらないと考えていたほうが良いでしょう。

 

(6)地方公務員の平均年収・給料について

地方公務員の平均年収・給料について

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地方公務員として働く平均年収・給料等は以下の通りです。

平均年齢 43.2歳
平均給料 328,082円/月
平均ボーナス 1,694,321円
平均年収 5,631,311円

(端数切捨て)(参照:平成30年地方公務員給与実態調査)(年収計算:平均給与月額×12ヶ月+期末手当+勤勉手当)

また、60歳定年退職者の退職手当(退職金)の平均は22,187,000円(端数切捨て)となり、退職時には、約2,020万円の退職金を貰うことが可能です。

 

(7)地方公務員の看護師求人はどのように探す?

地方公務員の看護師求人はどのように探す

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地方公務員の看護師求人を探すためには、各自治体のホームページの「採用情報」や「お知らせ」を随時チェックする必要があります。

そのため、自分が働きたい地方自治体をある程度決定し、募集が出ているかどうか定期的にチェックしましょう。

地方公務員の募集をまとめたサイトもありますが、「J-LIS地方公共団体情報システム機構」のサイトをチェックすることで採用試験案内を閲覧することが出来ます。

 

募集期間について

地方公務員の看護師募集は主に、翌年4月採用の場合であれば、2月頃から7月頃までの募集が一番多いと言えます。また、地方自治体によりますが、中途採用は随時行っている場合があり、1年を通じて募集があります。

さらに、募集は基本的に1ヶ月程度の申し込み期限を設けている場合がほとんどのため、人気の自治体などは必ずチェックしておきましょう。

 

3.みなし公務員(準公務員)

みなし公務員(準公務員)

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みなし公務員とは、準公務員とも言い、一般的な企業・団体で働くため公務員ではありませんが、職務の内容が公共性・公益性の高い仕事のため、法令により公務員に準ずるとみなされる者を「みなし公務員」と言います。

また、公務員と同様に刑法の適用について同様の扱いを受け、公文書の取り扱い、贈賄・収賄、職権濫用などについて刑法の適用を受け、給料等に関しても公務員と同様の待遇となる場合が多いです。

一般的には国や自治体の外郭団体や特殊法人、国立大学職員、国立病院の職員などが該当します。

必要資格 ・看護師、助産師
(准看護師、保健師も多少ある)
必要学歴 ・学歴不問の場合が多い
看護経験 ・新卒、中途採用、経験者まで
年齢制限 ・制限なし(定年あり)
雇用主 ・独立行政法人
・国立大学法人・公立大学法人
・国や自治体の外郭団体や特殊法人など
試験 ・書類選考、論文試験、面接試験の場合が多数
(新卒は筆記試験がある場合が多い)
応募期間 ・随時募集している場合もある
(1ヶ月程度で期間が決まっている場合もある)

看護師の感覚としては、待遇が良い規模の大きな病院のイメージとなります。

国家公務員や地方公務員と違い、学歴や経験、年齢制限などは緩和されていますが、採用面接時に落とされてしまう可能性もあるため、公務員試験のイメージで取り組むと良いでしょう。

 

(1)国立病院(独立行政法人)で働く

国立病院(独立行政法人)で働く

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  • 主に看護師、助産師が該当

国立病院とは、

  • 厚生労働省が直接経営している病院
  • 厚生労働省所管の独立行政法人として運営している病院

を国立病院と言いますが、「厚生労働省が直接経営している病院」は独立行政法人国立病院機構に移行しており、国立病院で働く看護師、助産師、保健師などは「みなし公務員(準公務員)」となります。

独立行政法人は、国から独立して行政の仕事をする法人を指し、独立行政法人の中でも行政執行法人7法人は、役職員は国家公務員の身分となりますが、看護師・保健師・助産師等の募集はない法人となります。

独立行政法人は2019年4月1日現在で87法人となり、主に

  • 国立病院機構
  • 国立がん研究センター
  • 国立循環器病研究センター
  • 国立精神・神経医療研究センター
  • 国立国際医療研究センター
  • 国立成育医療研究センター
  • 国立長寿医療研究センター

などが、看護師の働く職場となります。詳しくは「独立行政法人一覧」を確認してください。

 

(2)地方独立行政法人で働く

地方独立行政法人で働く

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  • 主に看護師、助産師が該当

地方独立行政法人は、独立行政法人(国から独立して行政の仕事をする法人)の地方版です。そのため、地方自治体などから独立して行政の仕事をする法人を指し、働く職員は「みなし公務員(準公務員)」となります。

看護師、助産師などが働く職場としては、

  • 地方独立行政法人宮城県立こども病院
  • 地方独立行政法人神奈川県立病院機構
  • 地方独立行政法人総合病院国保旭中央病院
  • 地方独立行政法人りんくう総合医療センター
  • 地方独立行政法人市立吹田市民病院

などが該当し、合計で142法人(2018年4月1日時点)存在します。(地方独立行政法人の一覧は「日本の地方独立行政法人の設立情況」を参照してください。)

「県立」や「市立」の名前が病院名に付きますが、働く職員は地方公務員ではなく、「みなし公務員(準公務員)」となるため注意しましょう。

 

(3)大学病院(国立大学・公立大学)で働く

大学病院(国立大学・公立大学)で働く

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  • 主に看護師、保健師、助産師が該当

大学病院は、国立大学・公立大学・私立大学とありますが、国立大学・公立大学いずれかで働く看護師・助産師等の身分は「みなし公務員(準公務員)」となります。

国立大学 国の政府によって運営又は設立されている大学
公立大学 地方自治体や公立大学法人が運営する公立学校である大学

看護師や助産師の求人は主に「公立大学法人」「国立大学法人」などが募集します。

また、大学病院の募集は、

  • 教授や助教、講師などの教員を募集している場合
  • 大学病院で働く看護スタッフを募集している場合

などがあります。

大学病院の看護スタッフの募集例

勤務地 ・京都府立医科大学附属病院
身分 ・京都府公立大学法人職員
(みなし公務員)
応募資格 ・看護師免許を有する方又は取得見込みの方
選考方法 ・論文試験
・口述試験
大学病院に関しての詳細は、「大学病院から転職したい看護師が知るべき5つのこと:体験談」などを確認してください。

 

教授などの募集例

勤務地 福島県立医科大学
助教:応募資格 ・看護師の免許を有していること
・3年以上の看護臨床(実践)の経験を有すること
・修士の学位を有すること
・看護教育経験を有することが望ましい
助手:応募資格 ・看護師の免許を有していること
・3年以上の看護臨床(実践)の経験を有すること
・修士又は学士の学位を有すること
担当科目 看護学部
「健康障害をもつ子どもの看護」
「健康障害をもつ子どもの看護学実習」
「看護研究方法論とその活用」
「統合実習」
選考方法 選考に際して、追加資料の提出や当大学への来訪を依頼する場合があります

 

(4)公的病院(公立病院を除く)で働く

公的病院(公立病院を除く)で働く

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  • 主に看護師、助産師が該当

公的病院(公立病院を除く)とは、このページでは、

  • 国民健康保険団体連合会及び国民健康保険組合
  • 日本赤十字社
  • 社会福祉法人恩賜財団済生会
  • 厚生農業協同組合連合会
  • 社会福祉法人北海道社会事業協会

等が運営する病院を指し、上記で働く看護師・助産師等は「みなし公務員(準公務員)」となります。

看護師、又は助産師のスタッフとして働くため、仕事内容等は一般病院に勤務する看護師と変わりありません。

公的病院・公的医療機関についての補足

公的病院は「公的医療機関」であり、医療法第31条において都道府県、市町村、地方公共団体の組合、国民健康保険団体連合会及び国民健康保険組合、日本赤十字社、社会福祉法人恩賜財団済生会、厚生農業協同組合連合会、社会福祉法人北海道社会事業協会が開設する医療機関とされています。(引用:公的医療機関等について

 

(5)みなし公務員(準公務員)の年収・給料について

みなし公務員(準公務員)の年収・給料について

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みなし公務員(準公務員)の場合、運営する団体によって給料が違います。

多くの「みなし公務員(準公務員)」である看護師求人を確認した所感としては、地方公務員よりも年収や給料は高い傾向にあると思われます。

以下例で、地方独立法人の国立病院機構の給料についてご紹介します。

 

地方独立法人国立病院機構の給料例

基本給(看護師) ・大学卒:206,400円/月程度
・短大3卒:197,100円/月程度
・短大2卒:188,800円/月程度
(※経験によって加算があります。)
基本給(助産師) ・209,200円/月程度
(※経験によって加算があります。)
手当等 ・夜間看護等手当・夜勤手当:2交代10,000円/回、3交代5,000円/回
・専門看護手当:専門看護師5,000円/月、認定看護師3,000円/月
・診療看護師手当:60,000円/月
・救急呼出待機手当:2,000円/回
・住居手当:最高27,000円/月
・通勤手当:55,000円まで全額
・地域手当:地域により支給率が異なります
業績手当(ボーナス) ・年間基本給等の4.20月分
その他 ・扶養手当、時間外勤務手当、特殊業務手当等給与規程に基づき支給

(2018年4月1日現在 給与・勤務時間・福利厚生より)

以上のような給料体系となり、大学卒の新卒看護師で給料総額は277,000~310,000円となり、ボーナスは約866,880円となります。

12ヶ月働いた場合の年収はおよそ4,586,880円となり、平成29年賃金構造基本統計調査で行われた看護師の平均年収4,782,700円と近い額となります。

新卒で看護師の平均年収に近い金額を受け取ることが出来るので、給料・年収は高いと言えるでしょう。

 

(6)みなし公務員(準公務員)の看護師求人はどのように探す?

みなし公務員(準公務員)の看護師求人はどのように探す

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みなし公務員(準公務員)の看護師求人は、国家公務員、地方公務員と同様に、各団体のホームページの採用情報をチェックすることで求人を見つけることが出来ます。

しかし、みなし公務員(準公務員)は正確には公務員でないことから、一部の看護師転職サイトを経由して探すことも可能です。

看護師転職サイトを利用することで、面接対策や事前見学なども行えるため、有利に転職活動を進めることが可能です。

特に、保有求人数が多い看護師転職サイトがお勧めで、

などは各3社登録して利用し、条件に合う看護師求人を探してもらいましょう。

また、新卒看護師などの場合はマイナビ看護学生に多く求人が掲載されています。

 

4.公務員看護師の一般的なメリット・デメリット

公務員看護師の一般的なメリット・デメリット

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最後に、公務員看護師の一般的に考えられるメリット・デメリットを確認しておきましょう。特に今まで一般病院に勤務し、転職しようと考えている方は確認してください。

(1)考えられるメリット

  • 景気の変動に左右されず、給料が安定する
  • 給料・賞与が一定額保証されている
  • 退職金が他と比較して多い
  • 福利厚生が充実しており、有給休暇も取得しやすい
  • 社会的信用が得られる
  • 育休や産休は取得しやすい

規模の大きな病院に勤務している看護師は、公務員看護師と変わらない待遇だと言えますが、地方公務員や国家公務員の看護師の場合、退職金はより多くもらえる可能性は高いと言えます。

また、公務員であるため社会的信用は抜群で、他の病院勤務より産休や育休、休暇は取得しやすいと言え、看護師としてずっと働きたい場合は最適な職場です。

 

(2)考えられるデメリット

  • 給料やボーナスが成果によって変わらない
  • 副業が基本禁止されている
  • 定期的に移動がある場合があり拒否できる可能性は低い

一番のデメリットとしては「副業が基本禁止されている」と言うことではないでしょうか。(本当に禁止かどうかは賛否両論あると思いますが実際に働いている方で副業する人は少ないです。)

また、都道府県、市区町村間で異動を行わなければならない可能性があります。(みなし公務員の場合はグループ内での移動もあります。)

 

5.最後に

看護師として公務員を目指す場合、

  • 年齢制限があるか
  • 公務員は難しそう
  • 新卒でないと難しいのでは

と思っている方が多いと聞きますが、職務経験(臨床経験)を必要とする募集や、中途採用や随時採用の求人も1年間で多く出回ります。

看護師という資格を保有していれば、一般の方より比較的簡単な試験で公務員看護師になることができますので、興味がある方は募集求人を探しながら、是非チャレンジしてみてください。


   
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更新:2019年8月20日
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