経験から伝える新人看護師におすすめの病院とは

経験から伝える新人看護師におすすめの病院とは

私は看護師免許を取得後、1年間、1000床を超える総合病院の頭頸部外科をメインとする病棟に配属されましたが、1年目で地元に帰るため転職を決意しました。

私が1年で転職を決意した背景には、頭頸部外科の患者は感覚器疾患のため、軽症患者が多く、経験できる看護技術が少なかったことが挙げられます。

このまま、数年この病棟で勤務すると異動した時にきっと自分は何もできなくて困ると考えました。

上司にも相談しましたが、1年目での異動の希望は通らず、地元に帰るという口実で退職を決めました。

実際、その病棟で3年目の先輩がプリセプターとして、指導に当たってくれましたが、知識や技術、どれを取っても自分が思い描いていた3年目とはかけ離れていて、目標としたい先輩は少し年上で、他病棟での経験がたくさんある先輩でした。

そのため、新人看護師ならが私は転職に踏み切り、選択したのは700床くらいの総合病院で、地域の中核病院・がん拠点病院にしました。

そこでは救命救急、集中治療室などに配属され、忙しく疲れる時もあったけど、今思えばあの時の経験があったからこそ、現在、結婚して子どもを産んでも看護師として働けていると感じています。

ここでは基本的に看護師として一人前になり、女性としてのライフスタイルの変化に伴って働き方を変えたり、転職したり、今後の選択肢を狭くしないように転職を進めていくという前提で、新人看護師が転職する際の病院選びの考え方を紹介します。

1.新人看護師におすすめの病院

新人看護師におすすめの病院

新人看護師におすすめの病院とその理由について、私の経験からお伝えしていきます。

是非、参考にしてみてください。

 

(1)地域支援病院

地域医療支援病院は「医療施設機能の体系化の一環として、患者に身近な地域で医療が提供されることが望ましいという観点から、紹介患者に対する医療提供、医療機器等の共同利用の実施等を通じて、第一線の地域医療を担う、かかりつけ医、かかりつけ歯科医等を支援する能力を備え、地域医療の確保を図る病院として相応しい構造設備等を有するものについて、都道府県知事が個別に承認している。」病院と定義されています。

つまり入院施設を持たないクリニックなどでは診断、治療できない患者さんを診るという役割があります。地域の中核病院としての役割をもつので、規模もある程度大きく、実施可能な検査や治療も多いのが特徴です。

そのため、そこで働くスタッフの数も多く、毎年4月になれば定期的に新人の採用がある病院がほとんどです。

毎年新人を受け入れるということは、新人看護師の教育もある程度マニュアル化されており、新人が安心して教育を受けながら成長できる病院と言えると思います。

また、診療科も複数で、様々な臨床経験ができるのも、新人看護師に転職をおすすめするポイントです。

 

(2)特定機能病院

特定機能病院のほとんどが大学病院です。大学病院と民間の病院で一番違うのは医師の数です。

大学病院では民間のその他の病院よりも医師、研修医の人数が多く、点滴更新、採血など他の病院では看護師の仕事として行なっていることも研修医が行なったりします。

また、医師は日々の診療よりも研究や論文に重きを置いている人も多いです。

そのため、最新の治療の現場を経験することや、色々な知識を得るには良い環境が整っています

さらに、高度な医療を提供するため忙しく、結婚、出産を機に退職する看護師も多く、スタッフの回転も早いため、新人採用の枠も多く、新人教育、継続教育が充実しています。

 

(3)急性期病院

  • おすすめ度:★★★(3)

急性期病院は、忙しく体力のいる病院です。

夜勤でも何事もなく落ち着いていることが少なく、緊張感を持って仕事をする必要があります。

私の経験上、皆、「若いうちに急性期病院を経験していた方が良い」と言います。

実際、40代で救命センターに配属になった看護師の先輩は「若いうちに急性期病院の経験を積んでおけばと、心の底からそう思う」と言っていました。

 

(4)ケアミックス病院

  • おすすめ度:★★★(3)

ケアミックス病院とは、一つの同じ病院施設内で、急性期病棟・回復期病棟・療養病棟など、従来、複数の機能をもった病棟をもつ病院のことを指します。

例えば、急性期の患者を収容する病棟と、慢性期患者を収容する病棟を併せ持つ施設形態の病院などは、ケアミックス病院と呼ばれます。

本来なら急性期を脱し、慢性期や回復期のために転院先を探さなければならない患者も、一つの病院内で移動すれば良いということになります。これは看護師にも言えることで、「最初は急性期病棟の経験を重ねたい」「色々な技術や知識を身につけ、次は在宅復帰や社会復帰をする患者にしっかりと寄り添った看護をしたい」という希望が、転職を行うことなく叶うことになります。

ケアミックス病院はその特徴から、病院の規模も中規模以上の施設が多く、経験の浅い新人看護師が就職しても教育体制も整っており、おすすめできます。

 

(5)リハビリテーション病院

  • おすすめ度:★★☆(2)

リハビリテーション病院では診断治療はすでに終了しており、社会復帰、在宅復帰する患者を看護することになります。

その仕事内容は介護的な要素が多く、医療的な知識を身につけるという側面から見るとやや不向きです。

それでもリハビリがやりたい、今後もずっと続けられるという確固たる決意があれば、新人看護師でも仕事をしていけると感じます。

実際には、新人看護師でリハビリテーション病院へ転職する方もいます。

 

(6)大規模病院(300床以上)

  • おすすめ度:★★☆(2)

大きいからとお勧めできる訳ではありませんが、病床数の多い病院のメリットはスタッフ数も多いということです。

万が一人間関係に悩むことや、配属先の病棟でやっていけないと思った時でも部署を移動することなどで、転職以外の選択肢があります。

また、4月に新人を採用する人数も多いと配属先に同期がいて、一緒に成長していけるというメリットもあります。

 

(7)中規模病院(100床~300床未満)

  • おすすめ度:★★☆(2)

こちらも病床数だけでは病院は判断できませんが、自分が希望する診療科があり、質の高い医療を提供している病院であれば、おすすめできます。

ただし病院説明会などに参加し、

  • 新人教育をどのようにしているか
  • その後のキャリアアップはどのように進んでいくか

など、しっかりと確認を取った方が良いです。

配属先に同期がいない場合もあるので、自分の信念がしっかりしている新人看護師にはおすすめです。

 

2.おすすめする病院の特徴とその理由

おすすめする病院の特徴とその理由

上記で説明したおすすめする病院の根拠となっている特徴とその理由について説明していきます。

その他の病院へ転職を考える新人看護師の方は、確認しておきましょう。

 

(1)プリセプター制度など新人教育が整っていること

新人看護師で転職するためには、卒後教育がしっかりしている病院や施設を選ぶ必要があります

看護学校や看護大学で行なった実習や得た知識は、少なからず臨床とのギャップがあり、実際臨床に出てみると自分が思い描いていた看護師像とかけ離れているというリアリティギャップに挫折しかける新人看護師が毎年いることは確かです。

プリセプター制度を利用して新人を育てていこうという病院や施設は、毎年、新人を受け入れ、1人前の看護師を育てて行くということにも力を入れています。

最初はそのような場所で、きちんとした初期教育を受けられるということが、一番大切です。

 

(2)複数の診療科があること

病院に複数の診療科があるということは、看護師として様々な経験をするためには必須です。

医師は診療科で専門を決めますが、看護師は診療科ごとの専門はありません。

平均寿命が延びている現在、一つの診療科だけで完結する患者も少なくなってきています。

看護師は疾患を診るのではなく、人を看るので、患者の全体像を把握できる能力を身につけるために、複数の診療科がある病院へ転職を考えた方が良いです。

 

(3)キャリアアップルートがあること

看護師のキャリアアップは、

  • 認定看護師を取得
  • 専門看護師を取得
  • 主任や師長を目指す

などとなります。

自分が認定看護師を取得したいと思った時に、一旦退職せず、補助金をもらいながら病院が資格取得に協力的か、そういった実績があるかは、把握しておいた方が良い項目です。

今現在、看護師のキャリアに悩んでいる方がほとんどだと思いますが、キャリアアップのルートがある病院を選択しておけば、必要な時に自分で選択することが可能です。

 

(4)同期の看護師が在籍していること

新人時代は誰しもが涙なしに語れない時期です。

同期がいるということは、辛い気持ちを聞いてもらったり、悩みを相談したり、一緒に勉強したり、喜びを分かち合ったり、メリットがたくさんあります。

どの看護師も口をそろえて言いますが、同期は看護師人生の中で一番の宝になるはずです。

新規採用者が自分だけという病院よりは、一緒に採用される仲間がいる就職先を探した方が頑張れます

 

4.最後に

最後に

経験の少ない新人看護師が転職する際には、今後の長い看護師人生を見据えた転職先を探さないと、後々、後悔することもあるかもしれません。

せっかく取得した看護師免許も、その後に受けた教育や、経験でその質は大きく変わってきます。看護師免許は一度取ってしまうと、その後、免許を維持するための試験は今の所ありません。

だからこそ、その免許の質をいかに高く保って行くかは自分次第ということになります。

学校を卒業して仕事が辛く転職を考えた。次は楽なところへ行きたいと思って転職先を探すと、今度はまた、もっと楽なところへ・・・と思ってしまうかもしれません。

新人での転職は、誰もが納得する理由でない限りマイナスな印象を与えてしまいます。それをプラスに変えるくらいの前向きな考えで転職先を探し、何よりも質の良い卒後教育を受けることがとても大切です。

看護師という仕事はその気になれば定年まで、さらにはパートとしてでも70歳近くまでクリニックで働き続けられる方もおられます。

長く仕事に携わろうと思うと、新人の若い時から選択肢を減らしてしまうのはとても勿体無いことです。

女性は特にライフスタイルの変化があるので、結婚、出産を経ても働けるようにと思うならば、独身で自由が効くうちに、多少辛くても、しんどくてもたくさんの経験ができる病院や、部署を希望すべきです。

私も現在、育児短時間勤務で病棟業務をしていますが、今、病棟業務が何の抵抗もなく、一通りできるのは最初に転職して、救命センターや集中治療室を経験していたからだと思っています。

実際に勤務していた時は本当にしんどかったですが、その時に必死に勉強したことや、複数の診療科にまたがって色んなことを経験できたこと、夜勤で人が少ない時間の危険予測の考え方など、本当にあの経験があってよかったと思っています。

新人時代はどんな仕事でも慣れるまではとても疲れるし、ストレスも多いです。

ですが、新人時代に頑張ったことは一生の宝になります。

「新人で転職」という選択をして、後に、あの時転職をしてよかったと思えるか、思えないかは、そのあとの自分の頑張りに左右されます。

せっかく転職をするなら、自分のやりたいことを明確にするのはもちろんですが、今後の看護師人生の選択肢を狭めないような病院、施設選びをすることをお勧めします。

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