15年目の助産師が教える!向いている・向いていない看護師

15年目の助産師が教える!向いている・向いていない看護師
画像:shutterstock

皆さんが助産師に興味をもったきっかけは何でしょうか。

  • 「看護師として働く中で助産師という仕事に出逢った」
  • 「自分の出産を通して助産師の仕事に興味をもった」
  • 「小さい頃から看護師にも助産師にも関心があった」

など、何かきっかけがあるはずです。

人は興味をもったら、次は自分には「向いているのか」「向いていないのか」と悩みます。

助産師資格を取得しようか悩んでいる看護師の方に向けて、助産師15年目となる私の体験談も含めて、参考になる情報をまとめました。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師・助産師
看護師・助産師資格確認済み
  • 大阪府/38歳
  • 保有資格:看護師、助産師
  • 職務経験:市民病院、総合病院、個人病院、クリニック(助産院)
  • 診療科経験:産科、婦人科、内科
看護師として市民病院に勤務後、休職し助産師資格を取得。助産師として市民病院、総合病院で15年以上勤務。現在はクリニックで助産師として活躍中。
看護師転職サイトランキング

1.助産師と看護師の違いとは?

看護師として産婦人科で働いたことがある方は助産師の仕事をよく理解されていると思いますが、そうでなければ漠然とした理解なのではないでしょうか。

日本で分娩介助ができるのは、医師か助産師のみと決められています。

助産師は、正常な経過をたどる妊娠・分娩に関して、保健指導や分娩介助・出産後の育児相談まで医師の指示なしに行うことができます。

それに比べて看護師は、診療の補助と療養上の世話が看護業務として定められています。

そのため、助産師免許を持たない看護師は、医師や助産師の分娩介助の補助を行います。

また、助産師免許を持っていても、正常経過から逸脱する妊娠・分娩の場合は医師が関わることになっています。 看護師の場合は、正常な経過をたどる妊娠・分娩で医師の指示があっても、分娩介助は行えません。

 

看護師から助産師になって私が良かったと思うこと

看護師から助産師になって私が良かったと思うこと

画像:shutterstock

看護師から助産師になって良かったと思うことは、「おめでとうございます」と言う言葉をたくさん言うことができることです。

他の診療科でも退院するときには「おめでとうございます」と言いますが、病院の中では助産師が一番「おめでとうございます」と言っているはずです。

単純なことですが、前向きな言葉が言えることで毎日明るく仕事に向き合え、感謝の言葉をたくさんもらえることは、嬉しい気持ちに何度もなれる仕事だということです。

1つの家族に長く関わっている感覚もある

1つの病院で3年程度働いていると、必ず2人目、3人目と出産されに来る妊婦と出会えます

自分の中では、何人もいる妊婦さんの1人だったとしても、妊婦は介助についた助産師を覚えてくれています。

はっきりした記憶でなくても、話をする中で記憶はよみがえります。

そんなとき、その家族の歴史の1つに自分も少し参加できたのだと思うと、単純に嬉しいなと思うことができます。

 

2.助産師に向いている看護師とは?

助産師に向いている看護師とは?

画像:shutterstock

私が助産師として続けてきた経験から、助産師に向いている看護師をお伝えします。

 

(1)赤ちゃんが好きな人

助産師に向いている看護師とは、「赤ちゃんが好きな看護師」です。

これは間違いない事実だと思います。

生理的に赤ちゃんの泣き声を聞くのが苦手だという看護師もいます。

ミルクをあげたり、オムツを替えたりすることも赤ちゃんが苦手であれば辛い仕事になってしまいますが、好きな方には助産師は最高の仕事です。

 

(2)体力がある人

お産はいつ始まるか分からず、いつ終わるか分かりません。

真夜中に出産が2件終わり疲れている状態でも、陣痛が始まったという電話が鳴れば休む暇なく助産師は対応しなければなりません。

忙しさをコントロールすることができないのが産科の最大の特徴です。

加えて、生まれる赤ちゃんは正常か異常になることも予測不可能な部分もあります。

こんな勤務を続けていける体力が助産師には必要です。

 

(3)些細な不満や疑問にも答えられる心の広さがある人

お産は病気ではありませんが、妊産婦さんは多くの不安や疑問を抱えています。今は特にネット検索や雑誌などで、正確ではない情報に振り回されてしまう時代です。

助産師が指導しても何度も同じ質問をする方、納得できない家族などにも出会います

些細な不安や疑問にも答えられる、広い心が助産師には必要です。

 

(4)人前で話すことが好きな人

助産師には分娩介助と同じ位、保健指導や教室運営などの仕事も大きな比重を占めます

1人の人とのコミュニケーション能力は勿論ですが、大きな病院になると10人以上の妊婦さんや家族に向け教室を開催することもあります。

人前で話をすることが得意だという人は、助産師に向いているといえます。

 

(5)冷静に仕事ができる人

分娩はいつ何が起こるか分からない、救急と似たところがある仕事です。

そのため、どんな時にも慌てず冷静に、今できるベストを尽くそうとする気持ちが助産師には必要です。

おめでとうと言えるのは、赤ちゃんと母体が元気に分娩を終えることができてこそ。

分娩中には母体の血圧が急に上昇したり、出血が止まらなくなったりと急変が起こります。赤ちゃんも生まれてすぐ泣かない場合もあります。

 

3.助産師に向いていない看護師

助産師に向いていない看護師

画像:shutterstock

助産師に向いていない看護師をご紹介します。

しかし、こちらは私が助産師として働いた経験を元に説明している内容であり、すべてが当てはまらない場合もありますし、苦手を克服される方などは気にしなくても良いでしょう。

 

(1)責任を取ることが嫌な人

助産師に向いていない看護師は、「責任を取るのが嫌だと思う看護師」です。

なぜならば、正常な分娩は助産師に任せられ、自分に責任が降りかかるかを基準に物事を判断する考えを持っていると臨機応変な対応ができません。

そのため、助産師の仕事に支障をきたしてしまいます。

医師への必要な報告は勿論するべきですが、自分を守ることに必死になってしまう看護師は続きません。

 

(2)悲しいことを引きずってしまう人

妊娠・出産は嬉しいことばかりではありません。

時には、死産になったり、妊娠途中で赤ちゃんが育っていないことが分かったりと悲しい現実も起こります。

そんなとき、妊婦さんや家族と一緒に悲しみを共有することは大切ですが、気持ちの切り替えができることが重要です。

常に目の前のことに全力投球し、切り替えができないと精神的に追い詰められてしまいます

 

(3)1人で完璧を目指してしまう人

問題なく進んでいたお産が、急に異常になることも珍しいことではありません。

そんなとき、自分がもっとよく観察しておけばもっと早く対応できたのにと考えてしまう看護師がいます。

起きたことに対し振り返ることは技術向上のためにも必要ですが、もっとこうしておけばよかったと不足を探し、完璧を目指していては仕事になりません

何でも1人で抱え込む人も向いていない

病院での勤務だと、時間が来ると分娩経過中でも担当助産師は変わります

そんな中、1人で抱えて仕事をしているといつまでも交代できませんし、交代する勤務者もどう動いてよいか分かりません。

自分1人でやってしまおうとする助産師は追い込まれてしまいます。

 

(4)気が短い方

分娩は時に明確な理由なくてもうまく進まないこともあります

育児指導も何度も説明してもなかなかスムーズにできない褥婦さんもいますし、赤ちゃんも特別な理由がなくても泣きたいときには泣きます。

そんなとき、何でちゃんと進まないのだろう、何でちゃんとできないのだろう、何で泣き続けるのだろうと考えてイライラする人は疲れてしまいます

 

4.最後に

最後に

画像:shutterstock

皆さまにお伝えしながら私を、照らし合わせても助産師に向いているところも、向いていないところもあります。

大切なことは、いろいろ知った上でも「助産師になりたい」と思う気持ちがあるかということではないでしょうか。

大抵のことは、続けることで進歩します。できないこともできるようになります。

助産師になれば、周産期総合センターのようなハイリスクな症例を対象としている病院、クリニックなどで少ない分娩にじっくり関われる病院、保健センターなどの育児指導などをメインとする施設など自分に合う職場を探すこともできます。

こんな魅力ある助産師資格、目指してみてはどうでしょうか。皆様も頑張って下さい。


   
この記事はお役に立ちましたか?

看護師転職サイトを口コミでランキング

看護師転職サイトを口コミでランキングTOP3
更新:2019年3月25日
看護師転職サイトランキング

ランキング1位看護のお仕事
全国対応・求人12万件
4.04
[口コミ27件]

看護のお仕事口コミへ
ランキング2位ナースではたらこ
全国対応・コンサル高
4.0
[口コミ27件]

ナースではたらこ口コミへ
ランキング3位マイナビ看護師
全国対応・担当者質高
3.72
[口コミ25件]

マイナビ看護師口コミへ