看護師に人気がある科(診療科)を年代別にご紹介

看護師に人気がある科(診療科)を年代別にご紹介


がん看護専門看護師、消化器内視鏡技師、心理相談員

看護業務だからといって、すべてが好きで楽しいかといえばそうではありませんよね。

同じ看護業務をするなら、やはり楽しいと感じる診療科で働きたいと思うことは、どの看護師でも共通の認識ではないでしょうか。

看護師にとって楽な診療科、不人気の診療科、そして年代別に人気の診療科について、私の経験や「看護師アンケート調査」などで集計した内容を元に、ご紹介していきます。

※一般的な看護師の「人気」によるもので、不人気の診療科でも好きだ、楽だと感じる看護師もいます。楽しみながら確認してみてください。

看護師が楽だと感じる科

仕事が適度に忙しく、急変患者が少なく、患者も元気な診療科が楽だと感じる科に多いのではないでしょうか。

 

(1)整形外科

整形外科

整形外科は、骨折や関節痛を抱える患者さんがたくさん訪れる診療科です。ギプス固定や関節注射などの処置も多く、時間に追われることもあります。

しかし、整形外科にかかる患者の特徴としては、骨折は経過とともに症状が改善しますし、関節痛を抱え定期的に関節注射でかかる患者さんの多くは主に理学療法士が関わるため、看護師は患者さんに深くかかわらずに済みます。

通院・入院中も、患者と他愛のない話を楽しむことができ、精神的にも楽と言えます。また、残業もほとんどなく、専門門性もあり、看護師にとって楽で技術も身につく診療科です。

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(2)回復期病棟・リハビリ病棟

回復期病棟・リハビリ病棟

回復期病棟・リハビリ病棟も、急性期を脱した患者さんが対象であり、理学療法士が運動や機能訓練を中心に行うため、看護業務の負担は軽めです。

また、在宅や施設への転院などの明確な最終目標があるため、患者さんの将来に向けた前向きな視点で考えることができます。

残業も少ないことも、楽な科として選ばれる理由です。

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(3)眼科

眼科

眼科は専門性の高い科でありつつ、ある程度業内容を覚えてしまえば楽な診療科の一つです。

病棟では術後の目薬など細かな処置はありますが、良性疾患も多く、術後管理はそれほど大変ではありません。外来は来院患者をこなす大変さはありますが、急変や残業も少なく給与も高めのため、人気があります。

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(4)健診センター

健診センター

病棟や一般外来よりも楽な場所は、健診センターです。業務内容が決まっているため、その日の担当業務をこなすことで、一日を無事に終えることができます。

早出をすることはありますが、残業はほとんどなく、基本的に健康な一般の方を対象としているため、急変対応もありません。

また、個別の情報共有も必要としないため、症例カンファレンスなどもなく、チーム医療の煩わしさからも解放される科です。

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(5)皮膚科・形成外科

皮膚科・形成外科

皮膚科・形成外科は、処置や手術などが多く看護業務の楽しさを味わいつつ、患者さんは元気でADLも自立しているため、楽な診療科です。

また、スキンケアの知識も身につき、シミやそばかすなどのケアも医師に施してもらえるという恩恵も受けやすいため、楽で人気があります。

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(6)精神科

精神科

注射などをすることはありますが、看護師として行う処置が他の科に比べると極端に少ないのが特徴で、他の診療科に比べると独特です。

医療的な処置が少ない分、看護師のスキルの低下を心配する人がいるほどですが、病状によっては扱いの難しい疾患の患者がいるので注意も必要です。

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(7)企業医務室・産業保健師

企業医務室・産業保健師

いわゆる病院以外の一般企業に勤務する看護師です。基本的には重病患者が来ることはないですし、必要な時は病院へ付き添って後は病院にお任せになるので、看護師としての業務の量は決して多くありません。

1人か多くても2人態勢な点と、非常勤や契約職員、派遣などの雇用形態も多いため、正職員希望の方には一長一短です。

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看護師に不人気な科

一般的に看護師が敬遠しがちな、不人気の科の特徴としては、精神的ストレスが高い、看護師としての役割が見えにくい、看護ケアの満足感が得られないことです。

 

(1)ER・救急外来・救急科

ER・救急外来・救急科

ERは人気・不人気が分かれる部署ですが、学びたいという気持ちがなければ心身共にストレスを感じる不人気の科です。

私も以前は、日祝日に外来看護師としてERに外来担当として勤務したことがありますが、救急対応やERナースとの関係性にストレスを感じたことはよくありました。

年齢を重ねると更に、足が遠のく人気のない診療科です。

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(2)透析室

透析室

透析室は独特な雰囲気があります。また、臨床工学士が力を持っている職場でもあり、それが人間関係にも影響を及ぼします。

私も透析室に勤務したことがありますが、血液が回路をめぐる感覚が好きになれず、夢にまで見るようになり「私には合わない」と実感しました。

残業もなく、業務内容も安定していますが、何年も同じ患者さんに太いゲージの穿刺針を刺すことや、ルーティンワークにストレスを感じやすいため、あまり人気がない部署の一つになります。

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(3)採血室

採血室

採血室は、ルーティン業務で楽な部署・診療科です。ですが、自分で希望しない限り採血室に回されることは、「採血位しかできない」というレッテルを張られるような気持ちも抱きがちです。

看護師としての能力が発揮しにくい場所であり、看護師に不人気の場所です。

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(4)神経難病病棟

神経難病病棟

神経難病患者さんの多くは、徐々に全身の機能が低下していくことが多く、看護師として心身共にストレスを感じやすい診療科です。

がんの終末期と違い、人工呼吸器の導入など、倫理的問題とも向き合う必要があり、またご家族との調整にも神経を使います。やりがいのある診療科でもありますが、がんの終末期と違い、エンドオブライフの期間が見えにくいがゆえに、看護師に不人気の診療科でもあります。

 

(5)泌尿器科

泌尿器科

泌尿器科は、男性患者が多く、バルーン挿入をはじめとする処置が多いため、敬遠されがちな診療科の一つです。

良性から悪性まで、年齢層も幅広く、様々な疾患に対応するため、外来では先を予測して対応しなければ患者数をこなすことができません。また、排泄物を扱うため、敬遠されがちな理由の一つとなっています。

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(6)小児科

小児科

小児科は、好きな科に挙げる人もいる一方で、嫌だという看護師が多い科でもあります。

子どもが苦しんでいるのを見るのが辛いという人や、モンスター的な親との関わりが苦手という人などその理由はさまざまです。

 

20代看護師に人気の科

20代看護師は、看護の楽しさよりも技術や忙しさに魅力を感じる傾向が高いようです。

以下で20代看護師に人気の科をご紹介します。

 

(1)一般外科・整形外科

一般外科・整形外科

20代看護師は、手術というイベントを通して患者が元気になるプロセスに魅力を感じます。

特に、専門性というよりも「忙しく」「活気があり」「短期入院患者」が多い一般外科に人気が集中します。

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(2)手術室

手術室

私が以前いた病院は、常に手術室は新人看護師が希望する所属部署上位に輝いていました。教育マニュアルが整備され、解剖なども学ぶことができ、医師の介助ができるため、「できるナース」として手術室看護師は映るようです。

ここでしか学べない技術があることも、手術室が20代看護師に人気がある理由になります。

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(3)集中治療室・ICU

集中治療室・ICU

集中治療室も、20代看護師に人気があります。重症患者さんを数名の看護師でケアすることができるため、病棟夜勤を経験するよりも精神的に楽です。

また、医師や他のメディカルスタッフと協働して患者を看ている感覚も、20代の看護師に人気があります。

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(4)一般内科

一般内科

処置が苦手な20代看護師にとって、内科はゆっくりと患者に関わる時間が持ちやすいため人気があります。

点滴や検査などの対応はありますが、重症患者は集中治療室などが対応してくれるため、看護技術をゆっくりと覚えつつ、看護ケアを楽しむことができるのも魅力の一つです。

 

(5)消化器科

消化器科

消化器科は、疾患の身近さもさることながら、検査や治療のバリエーションの多さが人気の理由です。

内視鏡治療の知識も身につきますし、抗がん剤を扱うこともあります。また終末期看護を学ぶこともできます。また、栄養についての知識を学ぶこともできます。

生きるために必要な機能を司る消化器科は、20代の看護師に人気のある診療科です。

 

(6)産科・小児科

産科・小児科

産科や小児科は子どもが好きな20代看護師に人気が高く、苦しそうな子どもを見るのが辛いという人もいますが、その一方で、病気の子どもの相手をすることや、お世話をすることが好きだという人も多いです。

また、産科は他の診療科の中でも生命の誕生に出会える場であり、病気の患者ではないことが人気の秘密です。

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30代看護師に人気の科

30代看護師は、ジェネラル看護師からスペシャリストを目指す時期になります。

また、仕事以外の結婚生活や育児など、プライベートな時間も大切にしたくなる年代でもあります。30代看護師に人気がある診療科・部署についてご説明します。

 

(1)ER・救急外来・救急科

ER・救急外来・救急科

救急科に転職してくる看護師の多くは30代の方が多いです。自分が身につけた技術と知識を活かすべく、あえて希望して救急外来・救急病棟に転職してくるのです。

ER・救急外来・救急科は、救急車対応だけでなく、心臓カテーテル検査・脳アンギオ検査・内視鏡検査などの特殊検査や処置などにも対応できることが必要になります。

命を救う業務に携われることに満足感と充実感を感じることができるため、ER・救急外来・救急科は30代の看護師に人気の診療科です。

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(2)内視鏡室

内視鏡室

なにか専門的な技術を学びたい30代看護師に人気の部署の一つが内視鏡室です。医師と一緒に処置を担当する楽しさもさることながら、内視鏡技師という資格に魅力があります。自分の技術の向上を実感として味わることができるのも、内視鏡看護の魅力です。

また、内視鏡室で得た技術は、消化器科クリニックの転職に役立つことも、人気がある利用の一つです。

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(3)外来・クリニック

外来・クリニック

30代は、結婚・子育てが始まる年代です。独身の時には、気にならなかった残業も、家庭や子供ともつと難しくなることもあります。ワークライフバランスを上手に保つために、外来やクリニックは、30代看護師に人気のある部署になります。

時間に帰れる、看護ケアよりも機能別に動くことができることも、看護に疲れを感じている30代看護師には魅力的なのです。

 

(4)循環器内科

循環器内科

循環器を学びたいと思う看護師は意外に多く、特に30代看護師には人気がある診療科です。

心臓カテーテル検査や治療の介助、循環器疾患を抱えた患者さんに対する指導など、専門性をもって看護師としての技術と知識を存分に活かせるため、循環器内科は人気があります。

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(5)訪問看護ステーション・在宅診療クリニック

訪問看護ステーション・在宅診療クリニック

30代後半は、病院で働き続けるべきか、在宅医療に進むべきか考え始める時期でもあります。

これからのことを迷い始めた30代看護師にとって、訪問看護は人気がある看護分野です。

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(6)透析室

透析室

30代は家庭との両立のために夜勤のない職場を選ぶか、看護師としてのキャリアアップを希望する科によって志向は両極端に分かれます。

透析室の場合は夜勤が基本的にはない病院が多く、産休明けに配置換えで希望するケースは多いです。

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40代看護師に人気の科

40代は、病院勤務を続けていれば後輩の育成や管理職の道を進まざるを得なくなってくる場合もあります。

また、看護師としてはたき続けていることに疲れを感じる時期でもあります。そんな40代看護師に人気のある科とは何があるか、ご紹介します。

 

(1)緩和ケア科(緩和ケア病棟)

緩和ケア科(緩和ケア病棟)

後悔が残る患者さんとの別れなどを幾度も経験し、40代になって緩和ケア科に勤務を希望する看護師が増加します。

やりたい看護が見えはじめ、技術よりも看護ケアに気持ちがシフトし始める40代看護師にとって人気があります。

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(2)回復期リハビリ病棟

回復期リハビリ病棟

ゆっくりと患者さんの生活を支えたくなるのも、40代看護師の特徴です。

命を救う現場よりも、生活を支える、地域に戻る患者さんを応援したい。回復期リハビリ病棟は、退院支援を含めて、その人らしさを考えることに魅力を感じるため、40代に人気が高い職場です。

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(3)訪問看護ステーション

訪問看護ステーション

看護師は、年齢を重ねると、病院以外の場所で働いて見たくなります。そのため、訪問看護ステーションは、40代看護師に人気があります。

納得できない医師の指示にただ従うのではなく、患者さんやご家族と話し合いながら看護ケアを実践できる訪問看護ステーションは、看護技術がみについた40代看護師が実力を発揮することができます。

ただ、「医師の指示」がなければ動く自身がない40代看護師にとっては、あまりおすすめできない職場でもありますのでご注意下さい。

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(4)泌尿器科

泌尿器科

40代看護師になると、泌尿器科は処置を覚えるだけでなく、スキンケアやがん看護も学べるため、人気が出る診療科です。カテーテル交換のために来院している患者さんやご家族とも、親しくなることもできます。

私の職場でも、泌尿器科は、外来の中で人気があります。忙しさも残業時間も多いのですが、医師も穏やかな人が多く、看護力も活かせる人気の診療科です。

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(5)外来・クリニック

外来・クリニック

急変もなく、複雑な医療処置もない、外来やクリニックの看護業務は、病棟の夜勤に疲れてきた40代看護師に人気の職場になります。

午前中は忙しく大変ですが、午後の時間は余裕もあり、残業もほとんどありません。育児や介護、自身の病気などを抱え始める40代に人気です。

 

50代看護師に人気の科

最後になりますが、50代の看護師に人気の科をご紹介します。

 

(1)巡回健診・健診センター

巡回健診・健診センター

50代看護師に人気があるのは、ルーティン作業で分担がはっきりしている健診業務です。

看護師としての喜びよりも、第2位の人生を意識し始めた時期でもあり、収入安定が優先項目になってきます。早出業務も、子供が巣立った世代では負担を感じなるため、50代看護師には願ってもない職場になります。

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(2)デイサービス

デイサービス

50代は、自分の体力にも自信がなくなり始めます。また、自分の両親をデイサービスなどに通わせた経験などもあり、介護の職場で働くことに抵抗がなくなる世代です。

高齢者と一緒に運動をしたり相談に対応したりする中で、自分の看護師としてのやりがいと見出すことができることも、50代看護師に人気がある理由です。

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(3)透析室

透析室

50代は変化を苦手と感じ始める世代です。そのため、変化の少ない透析室は、50代看護師には人気があります。

残業もなく、急変も少なく、家族のように患者さんと関わることができる透析室看護師は、50代看護師にとっては魅力があります。

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(4)精神科

精神科

最新の医療機器を扱うことに疲れてきた50代看護師にとって、採血をはじめ処置が少ない精神科の看護は徐々に魅力を増してきます。

人生経験を重ねたからこそ、精神科の患者さんとじっくりと話しをしたいと思える部分もあり、精神科は50代看護師に人気の診療科です。

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(5)クリニック

外来・クリニック

50代でクリニックに転職することは年齢的に難しい面はあります。

しかし、自宅に近いクリニックで、無理なく看護業務を行うことも、50代看護師に人気の働き方です。

 

最後に

看護師にとって楽な職場とは、急変がない・残業が少ない・適度に忙しい・ルーティン業務が多い診療科です。

しかし、年齢別にみてみれば、20代の技術を身に付けたい年代と、50代のゆっくりと自分の看護やコミュニケーション力を活かしたい年代とでは、人気のある診療科は変わります。

楽な仕事だけを選んでしあえば、看護ケアの醍醐味を味わうことができないかも知れません。またイメージだけで敬遠し、その診療科が持つ魅力を知らないまま過ごしてしまうことは、看護師の幅を狭めてしまうことにもなりかねません。

楽そう、人気が高いから、そんな耳障りのいい理由で職場を決める前に、自分がやりたい看護や方向性は何か、年代別の役割とは何かにも意識を向けて、自分が楽しいと感じることができる科を選んで働き始めて下さい。

また、自分に合う診療科は「<看護師の診療科 適性診断>私は何科に向いているの?」でも確認してみてください。

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