プライベート看護を行った看護師の仕事内容と体験談

プライベート看護(自費の訪問看護)を行った看護師の仕事内容と体験談
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プライベート看護とは、一般的に訪問看護の一つで「自費負担型訪問看護サービス・自費の訪問看護」とも呼ばれ、利用者は自費(保険外)で看護サービスを受けることとなります。

この看護サービスはあくまで相手(患者)の求めにマッチングした看護を提供することが求められ、看護師側が「家族にも協力してもらいたい」と感じたとしても、その思いを言葉にせずに、求められている看護を確実の提供することが、プライベート看護に求められます。

私が「プライベート看護」を行った体験談をもとに、一般の訪問看護との違いや、仕事内容、働いて感じたことを説明していきます。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 年齢/エリア:48歳/神奈川県
  • 資格:がん看護専門看護師、消化器内視鏡技師、心理相談員
  • 経歴:がん専門病院、総合病院、クリニック、総合病院、訪問診療クリニック
  • 経験がある診療科:消化器内科、腹部外科、透析室、内視鏡室、相談室、放射線治療室
看護師をして20年以上。外来・病棟・検査室・クリニックなど、様々な場所での業務を経験と実績があり、現在も現役看護師として活躍中。

1.看護師の仕事内容

看護師の仕事内容

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「プライベート看護」で働く看護師は、時間制限がある一般的な訪問看護では提供できない看護サービスの提供を行っていきます。

また、プライベート看護はその名前の通り、個別で看護するため利用者に合わせたサービスや看護ケアの提供が求められます。

私が経験した「プライベート看護」を行う看護師の仕事内容について説明していきます。

一般的な訪問看護師に関しては「訪問看護師の役割と仕事内容、1日のスケジュール」を確認してください。

 

(1)滞在での看護ケア

滞在での看護ケア

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プライベート看護でも、滞在して看護ケアを行うことが仕事となります。

もちろん、主治医からの指示書を確認した上で行いますが、主治医の指示を必要としない療養上の世話については、患者が必要とする清潔・食事・環境・排泄などの看護ケアを提供します。

また、長時間滞在できるため、時間内でびっしりとケアと処置を詰め込む必要がなく、働く看護師も患者の希望や体調に合わせて対応することができます。

看護師の体験談

看護師は、退院時から状態が安定するまでの数日間、毎日朝から夕方まで看護ケアを提供してもらいたいという希望に沿うこともできます。

また、家族だけでは最期をみとることが不安だというご家族の希望に沿い、夜間の付き添を含めた看護を提供することができます。

 

(2)患者へのアセスメント

患者へのアセスメント

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プライベート看護を提供すために、看護師には高いアセスメント力が必要となり、アセスメントをすることは仕事の一つです。

看護経験豊富なだけでなく、高い看護が必要になります。

看護師の体験談

例えば、整形外科病棟を5年以上経験したとしても、プライベート看護の訪問看護師としての即戦力としては不足します。

プライベート看護を必要とする患者は、がんや神経難病をはじめ様々な疾患が想定されますし、年齢層も小児から高齢者まで幅広い方が利用します。また、時にはリンパ浮腫に対する援助やエンゼルケアなど、求めあれる看護ケア技術を習得しておくことも必要になります。

幅広い疾患と年齢、様々な医療処置に関する知識、どんな状況に対しても適切にアセスメントを行った上で看護ケアを提供したり、主治医や家族に報告したりできる看護力がプライベート看護で求められるスキルになると感じます。

 

(3)旅行や移動での患者の付き添い

旅行や移動での患者の付き添い

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ライベート看護では、患者が看護師をキープするための時間利用料や交通費、宿泊費などを支払うことで、旅行中なども看護師を同伴させることができ、旅行や移動時に患者に付き添うことが仕事となります。

ご存知のように一般的な訪問看護では、患者やご家族の希望があっても、旅行や外出などに付き添うことはできないため、プライベート看護特有の仕事と言えます。

看護師の体験談

家族のように、患者に付き添い、看護ケアを提供できるのは、プライベート看護の特徴の1つであり、「最期の家族旅行」などといった大切なイベントを共有する一人になることもできます。

 

(4)患者家族への対応

患者家族への対応

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家族が患者の状態を心配して、プライベート看護を依頼した場合には、患者とのラポール形成(相手に対しての説得力や影響力が高まり、相手に対するあなたの存在価値を高めること)だけでなく、家族が安心できるように患者の状態を報告したり、一日の看護ケアの流れを報告したりすることも、大切な仕事の1つとなります。

看護師の体験談

病棟などの場合、家族も「患者の面倒を見て頂いている」という意識で看護師を見ていましたが、プライベート看護は全額自費で看護師を雇っているため、サービスを依頼しているイメージとなります。

そのため、家族が何を看護師に期待し、何をフィードバックして貰いたいのかを確認しながら、ご家族との信頼関係を大切にすることが重要になります。

プライベート看護を提供する看護師として、患者とその家族に信頼を得るためにコミュニケーション能力は必須と言えるでしょう。

 

2.働いて感じたこと

働いて感じたこと

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私がプライベート看護を行い、働いて感じたことを説明していきます。

 

(1)担当を変更される場合も多い

プライベート看護を利用している患者は、看護師を指名することや、提供して欲しい看護の希望を細かく求められることがありました。

そのため、患者が看護師を気に入らない場合、担当を変えられてしまう、違う訪問看護ステーションに変更される可能性があります。

しかし、看護師としてのスキルを患者に認めてもらい、指名されることの喜びは大きかったです。

また、プライベート看護の提供は、相手が望まなければ成立しないものであり、保険での訪問看護と同様のサービスでは、相手は頼まないと言えます。

 

(2)看護力が評価される「やりがい」がある

プライベート看護を行い、患者やその家族からリピートをされた場合、私の看護力が評価されたと感じ、私のやりがいとなっています。

プライベート看護は、より患者の方に寄り添うことが可能であり、その分、看護師としての喜びや満足感を得ることができると感じます。

求められた看護を自分の価値観を押し付けずに、質の高い看護と態度を提供し、その対価が支払われるのがプライベート看護だと思います。

 

(3)訪問回数・利用時間に上限がないこと

私が働いた訪問看護ステーションでは、プライベート看護に最低滞在時間を設けられていましたが、訪問回数・利用時間に上限がありませんでした。

そのため、退院後で状態が不安定な時期や、看取り時に、看護師として希望があれば長時間滞在ができました。

プライベート看護は自費のため、訪問看護ステーションごとに設定金額が違います。各事業所で決められた時間単価×利用時間に消費税と交通費、そして夜間等の割り増し分が、プライベート看護師を利用した際にかかります。

そのため、患者さんの負担額はかなり大きなものになりますが、その分プライベート看護は給料が高いと思います。

 

(4)24時間、365日のサービス訪問することが可能だった

私が働いた訪問看護ステーションのプライベート看護では、事前に患者やその家族と契約をすることで、土日祝日、夜間でも、24時間365日、訪問を受けることができました。

しかし、オンコールで対応する保険利用の訪問看護とは違い、プライベート看護は患者の緊急時の対応は難しいことが多く、保険利用の訪問看護とプライベート看護、2つとも依頼している患者やご家族が多い印象でした。

また、契約する場合、契約時間以外、看護師は拘束されないことも、プライベート看護と保険利用の訪問看護との違いでした。

 

3.最後に

プライベート看護は、自費で行われる看護提供サービスの一つの形です。自費である分、利用する側が求める訪問看護の回数や時間、サービス内容に縛りがありません。

だからこそ看護師も、その要求にこたえられる高い看護力だけでなく、接遇やコミュニケーションスキルも求められると感じます。

看護師がプライベート看護を行うためには

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看護師がプライベート看護を行うためには、以下の方法があります。

  • プライベート看護を行っている訪問看護ステーションで働く
  • プライベート看護専門の企業で働く
  • 看護師として「プライベート看護サービス」として独立する

などの方法です。

患者やその家族の希望に応じて予約性でプライベート看護を提供している訪問看護ステーションも近年増えています。私が知っている訪問看護ステーションの知人(管理者)も、「自費の場合は、自由度が高いので断らない」とのことで、積極的にサービスを推進しているそうです。

初めてプライベート看護を行ってみたい看護師は、看護師転職サイトなどを利用し、訪問看護ステーションとプライベート看護を両立している施設を是非探してもらいましょう。

看護力を試してみたい方は、プライベート看護への転職を考えて見ませんか。

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更新:2019年12月13日

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