放課後デイサービスで働いた看護師の仕事内容と体験談

放課後デイサービスで働いた看護師の仕事内容と体験談
画像:shutterstock

放課後デイサービスとは、学童と同じように6歳~18歳の何らかの障害を抱える子供たちを対象に放課後や長期休み(夏休み、春休み)に利用できる福祉サービスです。

学童保育と同様に、まずは子供たちの「居場所を作ること」が目的とされており、学校が終わってからの児童の居場所であり、放課後デイサービスも同じ役割を果たしています。

私(看護師)の勤務した放課後デイサービスは、パートで時給1,100円でした。医療行為のある児童が在籍していないため、看護師の給与は他のスタッフと同じでした。(医療行為を行うようになると時給は上がるそうです。)

平日は、学校が終わってから19時までの開設であるため、一日に稼げる賃金は3,000~5,000円くらいでした。(土日は遠足などの出かける催しが入ることがあり、朝9時から夕方16時まで働くことができます。)

私が実際に放課後デイサービスで看護師として働いた体験談を元に、仕事内容を説明していきます。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 東京都/34歳
  • 職務経験:総合病院、有料老人ホーム、クリニック、放課後デイサービス
  • 診療科経験:内科混合病棟、外来
3年間、総合病院で勤務したのち、様々な仕事を経験。現在は非常勤看護師として病院で活躍中。
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1.看護師の仕事内容

放課後デイサービスで働く看護師の仕事内容

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放課後デイサービスでは、自閉症やてんかん、脳性麻痺、ダウン症、知的障害などの児童を対象に、スタッフが放課後の余暇時間を有意義に過ごせるよう支援していきます。

私が働いた体験談から仕事内容をご説明します。

 

(1)児童に怪我がないよう見守ることに徹する

児童は屋外では公園に行って遊具で遊んだり、林の中を探検したりし、室内では工作やダンス、ブロックなどの遊びをします。

この時、あくまで安全を守ることを第一に、看護師やスタッフは児童に怪我のないよう見守りを行うことが仕事です。

児童が興味を持つ遊びを、危ないからといって中断させることはありません

もし児童が急に走って行ってしまったら、看護師はどこまでも追いかけ、見守ります。遊びは児童が主役であるため、好きなことを思いっきりさせてあげるのです。

 

看護師の体験談

放課後デイサービスを利用している児童の間でも、ケンカやトラブルがおきます。その際、看護師やスタッフは間に入り、なぜこのようなことになったのか、きちんと児童に説明を求めます。

彼らに振り返りをする機会を設け、「お友達とは仲良く遊ぶ」という基本的な事を認識してもらうよう働きかけることも仕事でした。

この時、看護師もスタッフも中立の立場に立ち、冷静に事をなだめていく役割を担います。

 

(2)気分の変調を起こした児童に付き添う

突然気分の変調をきたした児童に付き添って様子観察をすることが、看護師特有の仕事と言えます。

児童の体調の変化に常に気を配り、異変時には児童のキーパーソンに一報入れ、休養が必要か、病院受診が必要なレベルか判断します。

そのため、看護師は児童への観察力と迅速な対応ができるスキルが必要と言えます。

 

看護師の体験談

以前、皆で公園へ遊びに行くレクリエーションの際、全く外へ出ようとせずに顔色を悪くして公園でうずくまってしまった児童がいました。

看護師が付き添い、嘔吐がないか、レベルは正常であるか、施設へ戻るまで車の中で臥床させ、声掛けと様子観察を行いました。

 

(3)声がけ等で児童の日常生活動作の実施を支援する

日常生活動作に関して、疾患により行うべきことがスムーズにいかない場合は、看護師が児童の好む声掛けをしながら誘導し、実施できるよう支援します。

特に自閉症のある児童は、何がしたいか、どうしてもらいたいかを言葉で表現することが難しいです。

時間ごとの声掛けや来所してからの流れで誘導し、ルーティンとして行うべきことを身に着けてもらうことで自発的な実施に結びつくよう工夫します。

 

看護師の体験談

自分から調子が悪いと訴えてくる児童はほとんどいません。

そのため、機嫌は良いか、おやつは食べたか、活気はあるか、他の児童との関係性に問題はないか、時に学校での近況などの情報も視野に入れ、児童の状態を把握できるよう努めます。

 

(4)医療監査に対応できるように他のスタッフを教育する

放課後デイサービスは福祉施設であることから、今後医療監査のチェックも行われるようになる可能性があるそうです。

そのため看護師は、医療関係者ではない他のスタッフに、記録に関しての指導や児童を預かっている際の急変時の対応、時期により注意すべき感染症の対応について伝えていく必要があり、私の仕事内容でした。

放課後デイサービスの施設によって違いがあるため、注意してください。

 

2.私(看護師)が働いて感じたこと

放課後デイサービスで私が働いて感じたこと

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放課後デイサービスで働いて感じたことは、長い看護師人生の中で、これほどはしゃいだり笑ったりできる職場は滅多になく、今後もほとんどないだろうということ感じたことです。

児童と一緒に楽しむということは、一般病院やクリニックなどでは経験できない体験でした。

その他、働いて感じたことをまとめてお伝えします。

 

(1)医療行為はほとんどなかった

放課後デイサービスでは、インスリン注射を必要とする児童への注射の指導くらいで、医療行為がほとんどありませんでした。

例えば、児童がアナフィラキシーショックをおこした際も、処置の用具がないため救急搬送されます。

看護師でありながら最低限の処置をすることしかできず、医療技術とは離れた業務となってしまいます。

医療行為はないものの、放課後デイサービスは障害者施設の一つであり、1年勤続すると、精神科での勤務経験実績とみなされるそうです。

 

(2)言葉で気持ちを表せず暴力的な行為をする児童もいた

児童の中には言葉で気持ちを表せない苛立ちから、スタッフに噛みついたり、髪を引っ張ったり、腕をつねったりする子もいました。

自分の身は自分で守ると同時に、他の児童の安全にも気を配らなくてはいけませんでした

 

(3)児童が楽しむレクリエーションを考えることも必要だった

児童が放課後を楽しく過ごすためには、スタッフのユーモア溢れるレクリエーションが必要です。

そのため、私が勤務していた放課後デイサービスでは、看護師もスタッフも児童を飽きさせない、興味を引くようなレクリエーションを提供することが必要でした。

働いたイメージとしては、「看護師だから」という仕事は非常に少なく、放課後デイサービスを運営するスタッフの一員として働くイメージでした。

 

3.最後に

私は某求人雑誌で放課後デイサービスの求人を見つけて応募しました。

現状、仕事内容を見て分かる通り看護師の需要はそれほど高くはないようです。

しかし、施設の需要が増えることで、資格保持者の人員配置の兼ね合いもあり、今後広く募集がかかることも考えられます。

放課後デイサービスは、障害のある学童のための一つの居場所です。そして、目的はその時間を楽しく過ごす事です。

児童と関わり、元気をもらい、笑顔で仕事ができる職場で働くのも良いかもしれません。


   
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更新:2019年3月24日
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