循環器内科で働く看護師の仕事内容と私の体験談

循環器内科で働く看護師の仕事内容と私の体験談
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私が経験した診療科の中で、看護師として特に多くのメリット・デメリットを感じた診療科が「循環器内科」でした。心臓など体の重要な器官を扱うことで、病院内でも花形のイメージがあり、勤務を希望する看護師も多いのではないでしょうか。

私が循環器内科病棟で働いた体験を元に、仕事内容や働いて感じたメリット・デメリットについて説明していきます。

【執筆した看護師のプロフィール】

山村真子 看護師
山村 真子 看護師資格確認済み
  • 東京都/32歳
  • 病棟経験:大学病院、総合病院
  • その他施設:デイサービス、ツアーナース、イベントナース、特別養護老人ホーム、訪問入浴、外来(整形外科)、健診センター、有料老人ホーム
  • 診療科経験:脳神経科、循環器科、内分泌科、一般内科、血液内科、腎臓内科、老年精神科(療養型)
看護短大にて看護師資格を取得後、大学病院に1年、総合病院に7年勤務し、その後様々な分野を経験。現在は看護師ライターとして活躍中。

1.看護師の仕事内容

循環器内科病棟 看護師の仕事内容

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循環器内科は心臓や血管など、血液の循環する器官における疾患を治療する内科です。循環器内科で働く看護師でも、当たり前ですがバイタル測定など看護師としての基本的な仕事内容はあまり変わりありません。

私が働いていた病院での看護師1日スケジュール(日勤)・流れは以下の通りです。

8:00~ ・出勤~業務開始前の時間
・患者の情報収集
・患者の状態を報告・連絡・相談を行う
10:00~12:00 ・24時間持続点滴の交換や抗生剤の投与
12:00~ ・昼食の配膳
・口腔ケア
・食事介助や見守り
14:00~ ・バイタルチェックと点滴
・昼食の内服管理、食事量のチェック
・処置やケアのカルテ記入
・ケースカンファレンス
15:00~ ・抗生剤投与と持続点滴の確認
・行った処置等のカルテ記入
17:00~ ・勤務時間終了後

基本的な看護師の仕事以外で、循環器内科病棟特有の仕事内容を体験から説明していきます。

 

(1)患者のタイムスケジュール管理

循環器は外科と内科でも大きく看護師の仕事内容が変わり、内科では内服や点滴の管理で疾病の治療することも多いです。

そのため、医師からの細かい治療の指示を受け、患者のタイムスケジュール管理が大切な看護師の仕事でした。

自分のタイムスケジュールも管理する必要がある

処置や検査はもちろん、業務中のナースコール対応や急変対応等様々なタスクが同時に発生します。看護師として、1日のスケジュールを整理し、優先順位を常に考えながら行動する必要があり、大変だったことをよく覚えています。

 

(2)24時間持続の心電図の監視

24時間持続の心電図の監視

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循環器内科では、その名の通り循環器に内科的疾患を持った患者が入院します。

私が勤務していた循環器内科では、入院と同時に、医師より24時間持続の心電図監視を指示されることが多い印象でした。

そのため、循環器内科病棟の看護師はナースステーションにいる際はどんな仕事をしていても、随時心電図の監視を行う必要がありました。

 

(3)心臓カテーテル検査の準備および検査後の観察

私が勤務していた循環器内科病棟において、重要な検査が「心臓カテーテル検査」となり、動脈に直接カテーテルを挿入するため患者への侵襲度が高く検査入院となります。

(※心臓カテーテル検査を行っていない病院もあります。)

そのため、心臓カテーテル検査がある日は、循環器内科の看護師は入院手続きから検査出し、検査後の処置や観察、そして退院手続きまでを行う仕事となります。

この患者への心臓カテーテル検査は、数ある業務の中でも特に重要な看護師の仕事といえます。

 

(4)患者の水分出納、体重チェック

循環器内科疾患の治療において、重要な観察事項が患者の水分出納および体重チェックでした。

そのため循環器内科の看護師は、医師の指示に従い、患者の水分摂取量および排尿量、体重を随時チェックし、記録に残していくことが重要な仕事内容となります。

患者がどのくらい水分を摂取し、どれくらい尿として排泄できたのか、そしてどれくらい体重が増減しているかを看護師としてチェックすることは、循環器内科において、今後の治療方針が決める際、非常に重要な業務となり仕事となります。

 

(5)患者への生活指導

私が勤務していた循環器内科病棟では、患者への生活指導は主に看護師が行う仕事でした。

循環器内科病棟では高血圧・脂質異常症等の生活習慣病患者の退院へ向けての生活指導が必要となります。

現在はクリティカルパスを用いている病院も多くチェック項目に沿って指導を行うケースも増えているそうです。

 

2.私が働いて感じたこと

私が働いて感じたこと

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私が循環器内科病棟で働いた際に、感じたメリット・デメリットについて説明していきます。

すべての循環器内科病棟に当てはまることではありませんが、今後、循環器内科を希望する看護師の方は参考にしてみてください。

 

(1)仕事への「やりがい」があった

仕事への「やりがい」があった

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私は循環器内科病棟で働くことで看護師の仕事に「やりがい」を持って働くことが出来ました。

理由としては、

  • 循環器の疾患は、どんな病気であっても命に関わる仕事のため
  • 強く患者を看護していくという自覚が芽生えたため
  • 新しい技術に常に触れることが出来たため

などが私の仕事での「やりがい」につながりました。

また、内科は基本的に、「外科のように手術によって症状が改善し、回復するという過程がない」ということがあげられますが、循環器内科では、治療によって浮腫や呼吸苦が軽減し、再び歩行できるようになる過程を見ることができました。

患者の苦痛な症状が改善していく様子を間近で感じることができる、というのは看護師としても大きなやりがいの一つとなっていました。

 

(2)とにかく忙しい職場だった

とにかく忙しい職場だった

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私が勤務した循環器内科病棟では、看護師が常に病棟内を動き回り、運動制限や水分制限など様々な制限がある患者の検査出しや生活介助を行っていました。

さらに、急変や緊急入院も多く、仕事が就業時間内に終わらずに残業となることも多く、内科病棟の中でも屈指の忙しさがあると有名でした。

勤務する病院によって違うとは思いますが、看護師として複数の内科領域で働いた中でも、断トツで忙しいと感じたのが、この循環器内科病棟でした。

 

ハードな環境ですが意識が高い看護師も多かった

循環器は病院において花形の診療科であり、仕事がハードと分かっていながら志望する看護師も多い印象でした。そのため、看護師も意識の高い人が多く、お互いに高め合いながらスキルアップを希望する方がほとんどでした。

病院内でも勤務を希望する看護師が多く、成長できる環境でした。

 

(3)患者の急変対応にも強くなった

私が勤務していた循環器内科病棟で入院している患者の急変率は高く、突然患者が急変し、重症不整脈が出現するというケースもありました。

そのため、患者の急変に遭遇する確率が上がるため、急変対応に強くなることができ、看護師としてよりスキルアップすることができたと感じます。

また、私が勤務している病院では循環器内科の看護師がCCU(冠疾患集中治療室)の患者を看ることもあり、自ずと重症患者の看護に強くなりました。

 

(4)心電図の読み取りが得意になった

心電図の読み取りが得意になった

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私もそうでしたが、心電図の読み取りに関しては多くの看護師が「苦手意識」を持つのではないでしょうか。

しかし、私が勤務していた循環器内科病棟では、他病棟の数倍も多くの心電図モニターが並べられ、看護師は24時間体制で心電図監視を行っています。

そのため、個人での勉強も勿論必要でしたが、循環器内科病棟で働くことで心電図の読み取りが得意になりました。

 

看護師の体験談

私が循環器内科病棟へ転職してすぐ、先輩看護師からは、

「心電図を見てすぐに、これはこのような所見だ、とまで読めなくても良い。ただ、これは異常なのか、それとも正常なのか、という判断だけは、なるべく早くできるようになって。」

と言われたことをよく覚えています。心電図が読める看護師はこれから先どこに行っても重宝される存在になること間違いなしだと思います。

 

(5)プレッシャーやストレスも多い職場だった

プレッシャーやストレスも多い職場だった

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循環器内科病棟では常に命を預かる気持ちで看護をする必要があり、ミスは絶対に許されませんでした。

また、心電図監視は常に監視しなくてはいけないという緊張感があり、看護師のちょっとした判断の誤りが命を危険にさらすことにもなりかねない病棟でした。

私はこのような責任の重さがプレッシャーや、負担やストレスに感じこともありました。

 

3.最後に

最後に

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循環器内科は病院内の「花形」とされていることが多く、特に若手の看護師の中では人気が高い部署です。

循環器内科で働いた期間は、体力的にとても大変でしたが、同時に様々なことを勉強することができ、看護師として大きく成長させてもらえたと今でも思っています

また、循環器内科に転職を考える方は「心臓カテーテル検査の有無を確認すること」をお勧めします。

心臓カテーテル検査は、専用の医療設備を整える必要があることから、循環器内科がある全ての病院で必ずある検査ではありません。忙しさだけで比較すると検査がない病院の方が、比較的忙しくないと言えます。

しかし、心臓カテーテル検査ができる医療設備を整えている病院を選ぶことで、検査がない病院より看護師としてスキルアップできることは言うまでもありません。

そして、循環器内科で看護師として経験を積むことで、重症患者の看護に強く心電図も得意になるため、必ずどの診療科でも通用する看護師になります。

そのため、看護師としてもう一回りスキルアップしたいと考える方にはとてもお勧めの診療科だと言えるでしょう。

 

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更新:2020年7月6日

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