歯科口腔外科で働く看護師の仕事内容と私の体験談

歯科口腔外科で働く看護師の仕事内容と私の体験談
画像:shutterstock

歯科口腔外科は、街中の歯科クリニックでは処置できない時に医者が患者に紹介する診療科であり、親しらず抜歯のための入院患者や、顎変形症、交通事故や打撲等による顔面外傷の患者が歯科口腔外科病棟に入院しています。

歯科口腔外科では歯科医師、歯科衛生士と一緒に看護師として働きます

私が歯科口腔外科の看護師として働いた経験を元に、仕事内容と働いて感じたことをご紹介します。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 年齢/エリア:41歳/大阪府
  • 資格:看護師、保健師、ケアマネジャー
  • 経歴:大学病院、市役所、保健センター、地域包括支援センター
  • 経験がある診療科:耳鼻咽喉科(頭頚部外科)、歯科口腔外科、眼科、婦人科
大学病院の看護師を退職し、保健師養成学校へ進学。資格取得後、保健師として市役所などで働き、現在は子育てに奮闘中。

1.看護師の仕事内容

看護師の仕事内容

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歯科口腔外科では基本的に歯科医師が働いており、口腔内の処置に関しては主に歯科衛生士が介助するため、看護師が介助することはほとんどありませんでした。

また、歯科口腔外科で看護師として働くからといって歯科衛生士のような技術は求められないことが一般的です。

以下で代表的な看護師の仕事内容を6つご紹介します。

 

(1)患者の観察

患者を注意深く観察すること、アセスメントすることが歯科口腔外科で働く看護師の仕事です。

歯科口腔外科は他の診療科や病棟に比べ、看護師として何か積極的な医療処置を行なう機会は少ないと言えます。

しかし、歯の治療に来る患者が抱えている持病は様々であり、あらゆる病気の知識を持ち、特に歯の治療に差し支えるような疾患を持っている患者の場合は注意して観察し、異常を早期発見する看護師のアセスメント力が求められます。

治療が原因で持病が急変する恐れもあるため、軽い虫歯の治療であっても気を抜くことなく、患者の既往歴などをしっかり把握しておかなければなりません。

また、糖尿病・脳血管疾患・心疾患・骨粗しょう症の既往がある患者は、飲んでいる薬が治療に影響を及ぼす可能性があります。

 

看護師の体験談

歯科口腔外科の看護師としてのアセスメント力・観察力が発揮できたときに、私は看護師でよかったと思うと同時に、患者に安全な治療を行う手助けが出来ることにやりがいを感じました。

 

(2)患者のケア・全身状態の管理

歯科口腔外科は独特な臭いや歯を削る際の音に苦手意識を持つ患者は想像以上に多く、ちょっとしたきっかけで倒れてしまうこともあります。

そのような患者に対して、看護師は治療前にあらかじめ万が一のときを想定した対応をとり、バイタルサイン測定をしながら安心できるような関わりをして、客観的に患者の状態を把握しておくことが仕事です。

 

患者への全身状態の管理

歯科口腔外科では、治療に来た患者の全身状態の管理や抜歯手術などの前に行なう採血や点滴処置が主な仕事になります。

抗がん剤治療や放射線治療をする患者が多いため、

  • 点滴の管理
  • 放射線照射の照射部位確認
  • 軟膏塗布
  • ガーゼ交換

などの皮膚ケアを行うことは歯科口腔外科看護師の大切な仕事です。

 

(3)術後患者の食事介助

術後患者の流動食を介助することも看護師の仕事の1つです。

歯科口腔外科に入院する患者は、手術を受けることが多く、口腔内を手術した患者は術後食事摂取や含嗽が困難になります。

手術によってはワイヤーなどで歯を固定する処置が施され、口を開けることがかなり困難な状況になってしまい、開口障害となります。

 

(4)口腔洗浄・指導

看護師は、患者に対して口腔・鼻腔内を吸引や口腔内を清潔に保つために口腔洗浄を行います。

そのため、看護師の仕事としては、ウォーターピックという器具を患者に貸し出し、口腔洗浄の必要性を説明し、使用方法を患者に指導します。

 

(5)ターミナル期の看護

歯科口腔外科では悪性腫瘍などターミナル期の患者も多く入院しています。

また、創部からの出血もあり、腫瘍が顔面を圧迫したり変形させたりすることもあるので、その患者の顔の印象がずいぶん変わってしまいます。

そのため、歯科口腔外科の看護師は患者の思いをいち早く察し、疼痛緩和・安楽な体位などを提供することも看護師としての仕事です。

 

看護師の体験談

私が歯科口腔外科の看護師として働いていた際には、ターミナル期の患者の看護をすることはとても辛かったです。

口腔から気道にかけて腫瘍が圧迫し、呼吸困難に陥ってしまうこともあり、そのような患者に対して充分な看護ができない自分が悲しかったことを覚えています。

 

2.働いて感じたこと

働いて感じたこと

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私が看護師として歯科口腔外科で働き、感じたことを体験から説明していきます。

 

(1)常に臨機応変に対応しなければならなかった

私が勤務していた病院の歯科口腔外科は緊急入院患者が多く、日勤・夜勤問わず入院の受け入れ体制を整える必要がありました。(特に、顔面外傷の患者はケンカや事故を起こしての入院なので昼夜問いませんでした。)

そのため、看護師は何が起こっても臨機応変に動けることが求められていました。

 

(2)1日のスケジュールは外科の看護師とあまり変わらない

私は外科病棟で働いた経験もありますが、歯科口腔外科で働く看護師の1日のスケジュールは、外科病棟とさほど変わりありませんでした。

9:00~ ・申し送り
・手術の術前処置、移送
・放射線治療室への移送
・口腔洗浄指導、介助
10:00~ ・検温
・点滴
・保清介助
・術後患者のお迎え
・検温など術後管理
・午後からの手術の準備、術前処置
12:00~ ・配膳
・食事介助
・注入食の開始
13:00~ ・検温
・口腔洗浄指導、介助
・手術への移送
14:00~ ・術後のベッド準備
15:00~ ・術後患者のお迎え
・検温など術後管理
16:00~ ・翌日の検査説明
17:00~ ・夜勤への申し送り
外科病棟で働く看護師の詳細は「外科看護師の転職時に注意したいメリット・デメリット」を確認してください。

 

(3)歯科衛生士にしか出来ない仕事も多かった

私が勤務していた病院の歯科口腔外科では、歯石除去など患者に対する処置は歯科衛生士が行っていました。

そのため、看護師という資格がありながら「何もできない」という時が働いていて一番辛かったことです。

 

3.最後に

歯科口腔外科は混合病棟となっている場合が多く、大学病院など、比較的規模の大きな病院にある診療科で患者の手術もあり、毎日忙しいことが実情です。

また、看護師としても特殊な診療科となり、歯科口腔外科だからこそできるスキルも、他の診療科に比べると少なく、やりがいの無さを感じる看護師も多いことは事実だと感じます。

しかし、人間の第一印象を決める顔の周囲を処置し、手術後の顔の印象がかなり良く変わった患者、立派に回復した患者などを見ていると、私はやりがいを感じます

まず、自分自身が歯科口腔外科で何を学んでいきたいのかを明確にすると良いと思います。

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更新:2019年9月22日

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