内分泌内科で働く看護師の仕事内容と体験談

内分泌内科で働く看護師の仕事内容と体験談
画像:shutterstock

内分泌内科は、体の中で働くホルモン物質の異常によって引き起こされる病気の診断と治療を行う診療科になります。

私が看護師として内分泌内科病棟で働いた経験をもとに、仕事内容の詳細と働いて感じたことを説明していきます。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 年齢/エリア:32歳/静岡県
  • 経歴:総合病院、特別養護老人ホーム
  • 経験がある診療科:循環器科、内分泌内科、救急外来、小児科、整形外科
総合病院で7年間勤務後、子育てをしながら現在、特別養護老人ホームの施設看護師として活躍中。

1.看護師の仕事内容

看護師の仕事内容

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内分泌内科での患者は、

  • ホルモンの分泌が過剰で起こる疾患
  • ホルモンの分泌が不足して起こる疾患
  • ホルモンは正常だが、ホルモンを分泌する臓器に問題がある疾患

等で入院しています。代表的な疾患名を挙げると、糖尿病・高血圧・高脂血症・甲状腺機能行進症・甲状腺機能低下症などです。

多くの疾患を内分泌内科で扱うため、患者の年齢層は幼児から高齢者まで様々でした。

また、私が勤務していた病院では、基本的には内科的な診療・治療を行いますが、まれにオペが適用される疾患があるため、その際は担当する診療科が外科となり、患者は病棟移動することになります。

 

(1)患者の投薬管理

内分泌内科での治療は、投薬などによって行われることが多く、看護師はその投薬管理や説明などを行います。

特に、処方された内服薬を自己管理ができない患者の場合、看護師が薬の管理を行うことが仕事となります。

内分泌内科では内服薬による治療や疾患コントロールが主な治療となるため、日常業務での患者の内服管理は重要となります。

 

(2)採血による数値チェック

内分泌内科は、内服薬の種類や量の増減が細かく数値によっても変わりやすい診療科です。

薬の決定はすべて採血による数値が判断基準の中心にあるので、看護師として採血を行うことが仕事になります。

内分泌疾患の治療は、内服などの内科的治療がメインとなるため、採血による数値チェックは患者状態の把握のために必須となります。

看護師の体験談

疾患別に関連する血液検査項目とその数値を読解していく事が患者の病状や治療効果の評価に直接つながっていきます。

カンファレンスも、データを基に患者の病状評価をしていくため、疾患別に関係する血液データ項目とその数値に対する理解力が必要でした。

 

(3)特殊な検査説明

内分泌内科では視床下部・下垂体疾患、副甲状腺疾患、甲状腺疾患、糖尿病などの症例が扱われ、このような疾患は採血の他にも特殊な検査を行うことがあります。

例えば、

  • 内分泌検査
    (ブドウ糖負荷試験、インスリン分泌能評価、下垂体機能評価、副腎機能評価など)
  • 糖尿病合併症の検査
  • 甲状腺超音波検査

など、その他特殊な検査を行います。

そのため、内分泌内科で働く看護師は特殊な検査に関する知識や技術の習得を求められ、患者に対して説明することが仕事になります。

 

(4)患者の精神的な看護ケア

内分泌内科では、自分の病気を受け入れられない患者に対して精神的な看護ケアを行うことも看護師の仕事です。

患者は完治できない病気に対し、事実を知ったときにとても落ち込み、受け入れるのに時間がかかります。

看護師の体験談

病気に対して精神的に病んでしまう患者も多い印象でした。

少しでも患者の気持ちを楽にしてあげるためのケアをしなければなりませんが、解決の糸口を見つけるのがとても大変でした。

 

(5)生活指導の計画

私が勤務していた内分泌内科では、自分の受け持つ患者への指導の内容を自分がプランニング・実行(教育)・評価することが看護師の仕事でした。

また、入院中は間食禁止、食事内容の制限や副作用が強く出る薬を継続的に内服するなど、なにかと患者に多くのストレスもかかります。

しかし、患者自身が努力しながら計画通りに行った結果、検査数値が改善し目に見えて結果につながると、患者とともに喜ぶことが出来ます。

看護師の体験談

私が考えて一生懸命作った資料を患者が、指導の後にベッドで見直してくれることや、退院時に大切に持ち帰ってくれることなど、嬉しい思い出です。

 

(6)生活指導の教育

内分泌内科の疾患は治療がひと段落しても一生付き合っていかなければならない患者もおり、長期間にわたり内服と受診を継続していかなければなりません。

その患者の教育を行うのが内分泌内科看護師の仕事です。

看護師の体験談

患者の退院後の生活の仕方によって病気が悪くも良くもなります。

疾患に対しての正しい知識や健康的な生活を送るための具体的な方法も理解してもらう必要があり、看護師はその教育をしなければなりませんでした。

疾患と長い付き合いになる患者やその家族との信頼関係は、欠かすことができず、看護師は相手の気持ちを思いやりながらも時には厳しく注意することも必要でした。

 

2.働いて感じたこと

働いて感じたこと

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私が内分泌内科の看護師として働いて感じたことを説明していきます。

 

(1)患者と向き合えるやりがいを感じた

内分泌科の場合は長期的な入院や通院をする患者が多いので、看護師にとっても患者ひとりひとりとコミュニケーションを取りやすい診療科でした。

私は「患者としっかり向き合った看護がしたい」という希望があったため、非常にやりがいのある診療科だと感じました。

  • 患者と密に関わることができたこと
  • 看護計画を自分で考えることができたこと
  • 患者と一緒に一喜一憂できたこと

など、患者との深いつながりが私のやりがいに直結していました。

また、糖尿病などの疾患を扱い、内分泌疾患に関する知識も身につき、今後内科や糖尿病科に勤務することになった際は役立ちました。

しかし、内分泌内科の治療は、他科目と比べると「病気が完治して元気になった患者を見送る」というよりは、「これ以上悪くならないように現状維持に努める」という仕事がメインになるため、看護師としてのやりがいを感じにくい部分もありました。

 

(2)患者の急変はあまりなかった

内分泌内科で扱う疾患は急激な体調の変化をきたす疾患よりも慢性的に病気が進行することが多い印象でした。

そのため、管理や投薬・生活習慣をきちんと指示通りに守っていれば患者の急変はほとんどありませんでした。

 

(3)ルーチンワークが多い印象だった

内分泌内科病棟で働いた際の看護師の仕事は、決められた時間で行うことが多いため業務がルーチンであり忙しくありませんでした。

初めてでも日常業務自体は覚えやすく、業務に慣れると忙しくない時間帯に必要な記録を残せるため、定時で帰れました。

しかし、私は業務をテキパキこなすことが苦手になり、その後の転職先でスピード感をもって業務に当たることが苦手になりました。

 

3.最後に

内分泌内科は、規模の大きな病院やクリニックでも看護師として働くことが可能です。

  • 専門性の高い治療に関わる場合:規模の大きな病院(総合病院)
  • どうしても内分泌内科で働きたい場合:専門のクリニック

などを目指してみてください。

内分泌内科は長期的な入院や通院をする患者が多いため、看護師として患者ひとりひとりとコミュニケーションを取りやすい診療科だと感じます。

糖尿病などの内分泌疾患に関する知識も身につくことで、今後内科や糖尿病科に勤務することになっても役に立つことが多く、「患者としっかり向き合った看護がしたい」という志を持つ看護師には非常にやりがいのある診療科ではないでしょうか。

私の経験ですが、内分泌内科は、経験がない看護師・ブランクがある看護師でも比較的働きやすい診療科であり、患者と深く関われる、楽しく明るい職場で働くことができる、ゆとりを持った勤務ができるように思います。

興味がある看護師の方は働いてみることをお勧めします。

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更新:2019年12月13日

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