健康相談員として働く看護師の仕事内容と体験談

健康相談員として働く看護師の仕事内容と体験談
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看護師の免許があればできる仕事として「健康相談員」という仕事があり、今後の予防医療の発展に伴い、人気が高まると予想されています。

健康相談員とは健康相談を受ける仕事となり主に、

  • 生命保険会社
  • 民間企業
  • 学校
  • 役所

等から依頼を受け、個人あるいは団体に向けて健康の相談を受け、健康指導を行います。

また、看護師が行う「健康相談員」の仕事に関しては、「面談・訪問」を行う仕事と、「電話対応のみ」の仕事があります。

私たちが体験した「訪問面談を行う健康相談員の仕事内容」と「電話健康相談員の仕事内容」を合わせて説明していきます。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 神奈川県/29歳
  • 職務経験:総合病院、特別養護老人ホーム、クリニック、介護老人保健施設、デイサービス、健診センター、イベントナース、健康相談員
  • 診療科経験:脳外科、神経内科、内科、皮膚科、美容皮膚科、整形外科
3年間、総合病院での経験を経て転職。社会勉強として、様々な病院・施設で働いた経験があり、現在は派遣・パート看護師として活躍中。
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1.訪問面談:看護師の仕事内容

訪問面談:看護師の仕事内容

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私が、勤務した健康相談員を派遣する会社は、パート看護師の場合、テレワーク(基本的に在宅で仕事を行い会社に出社しないこと)で仕事を行っていました。

社員は若い看護師も多い一方、パートやバイトはある程度年齢を重ねた看護師の方が多いという印象を受けました。

訪問面談する場合、健康相談員の研修を受けた後に初めの1~2度程は社員が同行し、教育を行ってくれますが、それ以降は1人で訪問しなければなりません。

また、仕事内容としては、

  • アポイント設定
  • 資料の取り寄せ
  • リーフレットの発注
  • 相談場所までの往復
  • 相談業務
  • 帰宅してからの事務作業

などを行います。

パート看護師として働き、訪問・面談を行った健康相談員の流れと仕事内容を以下で説明していきます。

 

(1)アポイントの設定

アポイントの設定

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健康相談員の仕事の依頼は、基本的に健康相談員を行っている会社へメールで入り、担当に振り分けられます。

その連絡先を基に、企業あるいは個人へ電話をしてアポイントを取り訪問日時の設定を行います。依頼が入ってからアポイントを取るまでの期限が設定されており、看護師は、その期間内に訪問面談日を設定します。

多くの場合は友好的に「いつなら大丈夫」と、前向きに日にち設定を検討してくれましたが、中には断る方もいました。

特定保健指導の依頼は保健師に集中する

健康相談員の仕事に医師はいません。そのため、医師と保健師だけができる特定保健指導の依頼は保健師資格を保有している看護師に集中します。また、栄養士などの資格も重宝されていました。

パート看護師の場合は週に3件程度でした

健康相談員として、仕事そのものに慣れるためにも訪問数は週に3件前後とかなり少なく設定されており、依頼者より訪問の拒否をされてしまえばその仕事量はさらに減りました。

 

(2)健康指導の準備

アポイント設定が出来た顧客を会社に通知すると、

  • 直近の健康診断の採血結果
  • 今内服している薬の内容
  • 既往歴

等、その人の資料が届きました。

その内容を確認し、どのような健康指導をするか看護師が考えます。

また、あらかじめ健康相談員には、相談時に使えるリーフレットがたくさん配られており、どれを持っていけばよいか厳選することが仕事内容となります。

 

(3)企業や個人に訪問

企業や個人に訪問

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企業や個人に訪問し、面談して健康相談を行います。

健康相談は、30分~1時間などの時間があらかじめ決まっており、その時間内はリーフレットを元に、健康相談や健康指導を行います

 

(4)資料をまとめる

実際に健康相談員として聞いた相談内容や、返答した内容などを資料にまとめます。

まとめた資料を会社に郵送して1日の仕事が終了になります。

 

2.電話相談のみ:看護師の仕事内容

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 東京都/33歳
  • 職務経験:大学病院、有料老人ホーム、訪問看護、健康相談員
  • 診療科経験:形成外科、皮膚科、神経内科
大学病院で3年勤務後、有料老人ホームで夜勤専従看護師として5年間勤務。派遣やパートで様々な看護師業務を経験。現在は非常勤看護師として活躍中。

私が勤務していた会社では、電話健康相談は24時間対応であり、会員制の電話相談窓口の対応でした。

そのため、仕事内容は変わりませんが、勤務時間帯を3つに分けて対応し、日勤は9時から17時、遅番は17時から22時、深夜は22時から翌日9時までの勤務となりました。

電話相談のみ:看護師の仕事内容

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日勤帯での1日のスケジュールは以下の通りです。

9:00~ 出社
・電話健康相談対応
・相談内容に応じて医療情報や医療機関情報を探す
(会社のデータベースや書籍を閲覧)
・記録作業(パソコン業務)
12:15~ 昼休憩
(オフィス休憩室の利用や外食)
13:00~ 電話健康相談対応
・相談内容に応じて医療情報や医療機関情報を洗い出す
(会社のデータベースや書籍を閲覧)
・記録作業(パソコン業務)
17:00~ 退社

相談員によって、日勤だけ勤務する契約の看護師がいたり、深夜と遅番の契約で働く看護師がいたりと、働く時間帯をあらかじめ選ぶことが可能でした。(病院のように全員が3交替制で仕事をするというわけではありません。)

 

(1)電話健康相談の時間や詳細

電話健康相談の時間や詳細

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出社すると、その日割り当てられた席に着いて電話で相談を受けます。

(会員制のため)受付が会員資格を確認し、健康相談希望の場合は相談員に電話を転送してくれます。

1回の相談で大体10から20分ほど対応します。(長い相談の場合は1回1時間程度かかることもあります。)

医療情報や医療機関を詳しく調べる必要がある場合は、一度電話を切って調べてから掛け直して情報を提供することもあり、様々な年代の方から、色々な疾患の相談が入るのですぐに回答できないこともありました。

 

(2)電話健康相談の対応内容

電話健康相談の対応内容

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よくある相談としては「昨日から熱が出ているが受診したほうがいいか、今の症状で何科を受診したら良いか」などの症状の相談や、「癌と診断されたが専門の医療機関はどこか、病気の専門医はどこにいるのか」などの医療機関情報を求めての相談があります。

(勤務する会社によって相談内容は大きく異なるため注意が必要です。)

会社が独自に作成した医療情報や医療機関をまとめたツールも準備されているので活用しながら対応し、それでも対応に困った時は上司に相談して一緒に検討してもらいます。

また、1回の相談ごとに簡単に対応した内容を記録し、相談と相談の合間にトイレや給茶休憩を取ることは自由ですので自分のペースで仕事することができました。

 

3.働いて感じたこと

働いて感じたこと

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実際に健康相談員として働いて感じたことを、

  • 訪問:訪問面談する健康相談員
  • 電話:電話でサポートする健康相談員
  • 共通:両方の仕事で同一に感じること

に分けてご紹介していきます。

 

(1)ビジネスマナーが求められる(訪問)

健康相談員は、企業や初対面の方の家を訪問する等、ある程度のビジネスマナーが求められました。

私もそうですが、ビジネスマナーが分からない看護師が多く、研修を行いますが、最初は難しかったことを覚えています。

 

(2)話好きな人も多い(訪問)

健康相談員の仕事をしていると、中には話好きな人に遭遇し、関係ない世間話を長くする場合があります。

しかし、時間が決められているため、「肝心の相談内容に移れない」「約束の時間を大幅に過ぎる」等のこともあり、意外と大変でした。

 

(3)訪問面談での給料事情(訪問)

訪問面談での給料事情(訪問)

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私が実際の給料は、1度の訪問で1万円から1万5千円ぐらいの給料でした。(企業訪問の場合は少し高くなりました。)

また、社員の方は、日勤のみの土日休みで25万円と言っていました。

 

(4)困っている方をサポートするやりがい(電話)

誰にも相談できずに悩んでいたり、どこに相談すれば良いか分からず困っている方々が、私に相談をすることで安心できたり適切な医療行動に結びつくことができた時に、とてもやりがいを感じました。

また、家庭で役立つ看護方法や医師との相談方法をアドバイスすることで、相談者の医療リテラシーを高めることができました。

 

(4)クレームに発展することもあった(電話)

電話健康相談に過度な期待を寄せている方からは、困りごとが解決できないことに怒り、クレームになることもありました

直接顔が見えない電話でのやりとりなので、強い言葉で叱責されることもあり辛い思いをすることもあり、中にはいたずら電話をしてくる方もいました。

ただ、私が勤務していた会社はクレームやいたずらに関しては対応マニュアルが整備してあり、研修を通して対応方法を研鑽できるのでストレス少なく仕事することは可能した。

 

(5)電話相談の給料事情(電話)

電話相談の給料事情(電話)

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私は、パート看護師として行っていたため、時給で1,850円の給料でした。入る日数にもよりますし、夜勤に入ることで時給は少し高くなりました。

日勤と夜勤と合わせて週5回ほど働くことで、月収は約25万円~30万円ぐらいは稼げました。

 

(6)パソコンの知識はある程度必要だった(共通)

健康相談員の仕事は、電話対応の場合デスクワークとなり、訪問面談の場合でもアポイントの設定から情報収集、レポート書きなどの事務作業まで全てパソコンで行われます。

専用のソフトやシステムを使用する場合が多いため、ワードやエクセルと言ったパソコンの基本知識は不要ですが、必要最低限のパソコンの知識は必要でした。

 

(7)予防医療などの知識向上につながった(共通)

健康相談員は、様々な健康上の相談に対応するので、病気や医薬品、療養看護など幅広い知識が得られ、看護師としての幅も広げることができる仕事だと感じました。

また、私は以前病棟に勤務していたため、積極的に予防医療を行うことはなく、新鮮な気持ちで働けました。

 

4.最後に

健康相談員は、従事している看護師がまだまだ少ないです。

一対一で多くの人と話す仕事なのでコミュニケーション能力が向上し、仕事を通して成長できたと感じます。

電話健康相談員の場合は、プライベートの時間が確保しやすく、オフィスワークで体力的負担が少ないので、ダブルワークにも最適です。

予防医療に興味がある看護師は、ぜひ1度健康相談員への転職を検討してみてはいかがでしょうか。


   
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更新:2019年8月20日
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