神経内科で働いた看護師の仕事内容と魅力!3名の体験談

神経内科で働いた看護師の仕事内容と魅力!3名の体験談
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神経内科は、脳や脊髄、神経、筋肉に病気があり、体が不自由になる病気を扱う診療科です。

そのため、神経内科病棟では、脳血管疾患(脳梗塞やくも膜下出血など)や、神経筋疾患(筋萎縮性側索硬化症ALSやパーキンソン病PDなど)、回復が難しく長期療養を余儀なくされる患者が多く入院しています。

働く看護師は、神経内科病棟で、それらの病気の患者の生活全般を看護していきます。

神経内科で働いた経験がある、看護師3名の体験談と共に、働く看護師の仕事内容と働いて感じたこと、その魅力について説明していきます。

1.看護師の仕事内容

神経内科 看護師 仕事内容

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神経内科病棟の看護師の主な仕事内容は、検温、症状観察、清潔ケア、食事介助、排泄介助、移乗の介助、検査処置の介助、入退院の準備及び説明などがあります。

これだけをお伝えすると他科との違いはさほどありませんが、神経内科の特徴として、

  • 意識レベルが低い患者が多いこと
  • 患者の急変リスクが高いこと
  • ADL介助を必要とする患者が多いこと
  • 治療の経過が長いこと

などが挙げられます。

神経内科特有の看護師の仕事内容詳細について以下で説明していきます。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 東京都/30歳
  • 職務経験:総合病院、デイサービス
  • 診療科経験:神経内科、腎臓内科、内分泌内科、消化器内科、消化器外科、形成外科、皮膚科
3次救急の総合病院で7年間看護師として働き、結婚を機に転職。現在も病棟看護師として活躍中。

(1)慢性期患者の看護

慢性期患者の看護

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神経内科の病気では積極的な治療法がないことも多く、治療・回復のサポートの看護ではありません。

患者の体が不自由なため、健康な人が当たり前にできていることが難しく、患者の介助をしていくという慢性期の看護が仕事となります。

仕事内容の詳細は一般的に、

  • 食事:経口食事介助、胃瘻や経鼻などから経管栄養
  • 排泄:オムツ交換、膀胱留置カテーテル、排便コントロール(下剤や浣腸、適便)
  • 保清:入浴介助、清拭、洗髪、口腔ケア
  • その他:服薬管理、睡眠ケア

などになります。

 

(2)人工呼吸器などの医療機器の管理

人工呼吸器などの医療機器の管理

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障害が重度の患者や進行が進んでいる患者は、人工呼吸器や酸素吸入器、心電図モニターをつけているため、そういった医療機器の管理を行ことが看護師の仕事です。

接続や設定をまちがえると死に直結してしまうため、医療機器の管理はとても重要な仕事になります。

また、それらの医療機器が接続されていても、安全に安心に過ごせるように患者の日常生活の介助をしていく必要があります。

 

(3)患者のADL介助・安全確保

患者のADL介助・安全確保

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脳梗塞後の麻痺やパーキンソンの特徴である歩行障害などでADL介助が必要な患者が多く、車椅子移乗やトイレ介助などを必要とされる場面は沢山あります。

そこで、看護師には、患者の身体状態やリハビリ状況を考えながら、

  • どこまでの介助が必要なのか
  • どのような介助方法が適しているのか

などを判断するために、アセスメントを行うことが仕事となります。

神経内科は、意識レベルが低い患者や歩行が不安定の患者が多いため転倒転落のインシデントが起こりやすい診療科です。

患者にとって安全な移動手段を考えることや、安全な環境を整えるのは看護師の大切な仕事です。

患者の身体状況や理解度も日々変わるため、患者に関わる際にはその都度患者をよく観察して、患者に合った介助方法をアセスメントする必要があります。

看護師の体験談

患者によっては看護師を呼ぶことへの遠慮や、自分でできると思い込んでしまい自分で行おうとすることで、転倒転落を起こしてしまうことが良くありました。

私は患者の思いを尊重しながら一緒に目標やルールを考えることを行っていました。

しかし、どうしても協力が得られず転倒を起こす危険性が高いと判断される場合には、頻回に訪室し環境整備を整えることや、センサーを使用することもありました。

 

(4)患者への精神的ケア

患者への精神的ケア

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原因不明の病気や、不慮の事故で脳や神経にダメージを受け長期入院せざるをえなくなった患者の精神的ケアも看護師の仕事内容の1つです。

例えば、

  • 患者が病気を受け入れること(受容)をサポートしていくこと
  • 楽しみが見出せるように、レクリエーションをしていくこと

なども、患者の精神的ケアにつながり、看護師として行う仕事となります。

看護師の体験談

神経内科に入院している患者は、治療が長期に渡ることが多く、特に難病を抱える患者は、今後起こりうる経過に対し不安を抱えています。

さらには自由に手足を動かすことができないことや、思ったことをうまく言葉にできないことでストレスを抱える患者と、ずっと向き合っていかなければならない家族がいます。

看護師は患者と家族双方に寄り添いながらベストな方法を考えていかなければなりません。

時には患者のストレスのはけ口になることや、退院に向けて家族指導を始める際に、家族の協力が得られないこともありますが、そのような患者やその家族に対しても看護師は常に本心に寄り添うことが必要だと私は思います。

 

(5)患者の症状観察・急変対応

患者の症状観察・急変対応

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急変リスクが高い患者が多いため、看護師による異常の早期発見がとても重要な仕事となります。

医療者の中でも患者と多くの時間を関わるのは看護師であり、患者の口の動かし方や、車椅子移乗時の患者の手の使い方などを確認しながら、ちょっとした変化を見逃さないことがとても重要になります。

神経内科は症状をうまく伝えられない患者や、退院が見えてくればモニターを外している患者もおり、看護師の細やかな観察力が求められます。

看護師の体験談

私が神経内科で働いていた時は、退院直前の患者が急変を起こすことも少なくありませんでした。

一般的に急変患者は6〜8時間前からなんらかの兆候は出ていると言われています。

臨床経験を積むことで観察力が養われ、「なんだか患者の様子がさっきと違う気がする」という直感が異常の早期発見に繋がることが良くありました。

 

(6)退院調整会議や他職種との連携

退院調整会議や他職種との連携

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神経内科で働く看護師は、医師だけでなく様々な職種との連携しながら、患者の退院を支援していくことが看護師の仕事です。

例えば、脳卒中で運ばれてきた患者は必ずしも入院前の状態で退院できるとは限らず、麻痺や構音障害が残りリハビリ病院へ転院することや、家族のサポート状況によっては医療処置が必要な状態であっても自宅退院となることがあります。

患者が自宅退院を希望した場合

自宅退院を希望した場合は、必要に応じて経管栄養や吸引などの医療処置や、ベッドから車椅子への移乗方法や、排泄ケア方法などを家族に指導をします。

移乗などのリハビリ面では理学療法士や作業療法士が、食事の介助方法は言語聴覚士が、栄養サポートは管理栄養士が中心となり、看護師と密に連携を取りながら一丸となって患者家族指導を行ないます。

患者が転院する場合

転院先や地域の社会資源調節は主にソーシャルワーカーが中心となり行います。

他職種間で情報を共有し、それぞれの専門的視点から課題を抽出し、同じ目標に向かって介入するためには他職種間の連携がとても重要になります。

また、患者家族と、担当医師や看護師、ソーシャルワーカー、リハビリスタッフ、地域の訪問医や訪問看護師やケアマネジャーを交えて退院調整会議を開くこともあります。

 

2.私たちが感じる神経内科の魅力

私たちが感じる神経内科の魅力

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神経内科で働いた看護師の3名の方に、「神経内科で働く看護師の魅力」について説明していただきました。

 

(1)長期的にゆっくりと患者に関われること

看護師 意見神経内科は長期的に入院が必要となる患者が多いため、同じ患者と関わる時間も必然的に長くなります。

そのため、患者だけでなく家族からもスタッフのことを覚えてもらうことができ、看護師として信頼関係をゆっくり築いていくことができます。

私の経験ですが、退院後の外来の際に病棟まで元気になった姿を見せにきてくれることや、退院後の経過を手紙で知らせてくれることもありました。

このようなことから、私は長期的にゆっくりと患者に関われることが心療内科の魅力であり、看護師として喜びを味わうことができる仕事だと感じます。

 

(2)幅広い知識や技術を学ぶことが出来ること

看護師 意見神経内科に多い脳卒中は、心疾患や糖尿病などたくさんの既往歴を持つ患者が多いのも特徴的で、常用薬も多くなります。

そのため、看護師として神経系の疾患に留まらず多種多様の疾患や、たくさんの薬剤や治療についても学べることが神経内科の魅力だと感じます。

また、難病の患者も多いことから、ソーシャルサービスについての知識も必要となり、地域看護や社会資源サービスを知ることで病院以外の看護の現場についても学ぶことが可能で、私は将来的な看護の視野を広げることができたと感じます。

 

(3)自分の看護力が存分に発揮できること

看護師 意見神経内科は看護力が存分に発揮できる診療科であり、看護師にとっては魅力的であると私は感じます。

長期的に患者と関わるため、看護師のチーム力を強く感じることができ、さらに個別性の高い看護を提供することで、自分の看護力が試され、日々の仕事で身についていきます

また、退院指導では、患者家族にとって一生向き合っていかなければならない課題に寄り添うため、看護師としてやりがいも感じます。

 

3.働いて感じたこと

神経内科 働いて感じたこと

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その他、神経内科の看護師として働き感じたことをまとめています。

 

(1)患者との言語的な会話が出来ない場合も多い

看護師 意見神経内科病棟に入院している患者は、話しにくい症状や、人工呼吸器をつけている場合、言語的コミュニケーションが取れないことがほとんどです。

そのため、看護師は非言語的コミュニケーションで患者が何を訴えているのかを理解しなければならず、患者の表情や目の動きで「YES・NO」を読みとくことが必要でした。

コミュニケーションの積み重ねにより、患者の訴えもスムーズに理解していくことで、深い信頼関係が生まれる診療科だと私は感じます。

 

(2)患者の個別性を診る必要があった

看護師 意見最近ではあるにたいして、この、つまりが決められているものがありますが、

神経内科では、患者の疾患に対してプロトコールやクリニカルパスなどの計画や手順が当てはまらない病気が多いと言えます。

患者の病気は同じでも、人によって、症状の出方や進行具合が異なるからです。

看護師として、その日の患者の状況を診ながら、介助すべきところと、介助しないところを見極めていく必要がありました。

 

(3)患者の立場に立って考えることは必要だった

看護師 意見神経内科で何より必要となることは、看護師として患者の立場に立って考えられるかどうかだと私は思います。

入院する患者の多くは進行性の病気であるため、今できていることが来週にはできなくなっているという可能性もあります。

そのため、患者の希望したことは「その時にできることをできる範囲で叶えてあげること」が必要でした。

 

(4)看護の本質を学べ、行いたい看護ができた

看護師 意見私は、看護師の本当の仕事は看護師法でも明記されているように、診療の補助と療養の世話だと思っています。

特に神経内科では、「自分では何もできない患者」や「これからできなくなるのに備えて残存機能を生かし、どのように暮らしていくか考えなければならない患者」など、療養上の世話という看護の本質をしっかりと学ぶことができると私は感じます。

私が神経内科の看護師として働いていた際に、患者の要望を聞き、医師の許可の下で嚥下機能が低下してきている患者に「食べたいものを食べさせること」や、おしゃれが好きだった患者には「整容や化粧を施し、看護師数人で近くのレストランにランチを食べに行く」ことも行っていました。

特に将来、在宅看護の道を考えている看護師にとってはかなり勉強になると思います。

 

4.最後に

最後に

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神経内科は病状に変化が少なく、長期的に患者、家族と関わりたいと考えている看護師には、とてもおすすめの診療科だと感じます。

また、患者にとって、変化や刺激の少ない入院生活の中で、看護師とのふれあいは、楽しみの一つと感じてもらえることも多いでしょう。

看護師の何気ない言葉や笑顔が、患者の心をケアすることも多く、楽しみ嬉しさを共有することもできる診療科です。

もし、転職を考えている場合は、必ず自分の目で病院や神経内科病棟を見学することをお勧めします。

特に、昼食前後、個別のケアを行うであろう14時~15時前後に見学することで神経内科病棟の雰囲気を実感することができると思います。

是非、神経内科に一度チャレンジしてみてください。

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更新:2019年12月16日

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