大学保健室で働く看護師の仕事内容と体験談

大学保健室で働く看護師の仕事内容と体験談
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看護師が大学保健室に勤務する場合、「看護師免許のみで良い大学」「保健師や養護教諭資格が必要な大学」など様々です。

私が勤務した大学では、看護師免許の他に、数年の臨床経験が必要であり、3年間病棟勤務後、看護師として保健室に勤務しました。

私の体験談から大学保健室で働く看護師の仕事内容を説明していきます。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 東京都/30歳
  • 資格:正看護師・保健師・養護教諭第二種
  • 職務経験:総合病院、大学保健室、保育園、デイサービス、イベントナース、ツアーナース、乳児院
  • 診療科経験:整形外科、小児科

1.看護師の仕事内容

看護師の仕事内容

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私が都内の大学保健室で行っていた仕事内容は主に、

  • 生徒の体調不良時の看護
  • 投薬
  • 創傷処置
  • 受診相談
  • 保健だよりの制作・事務処理等

等となり、基本的に、臨床経験がある場合は、難しい仕事はありませんでした。

また、大学の保健室では、学生が健康に毎日勉強出来るよう、メンタルフォローにも力を入れている大学も多いです。

私が行った仕事内容を体験から説明していきます。

 

(1)制作物や事務処理や他部署との打ち合わせ

制作物や事務処理や他部署との打ち合わせ

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大学の保健室で働く看護師は基本的に、

  • 「ほけん便り」の作成
  • 書類の整理・事務作業
  • 大学の他部署との打ち合わせ

などがメインの仕事となります。

看護師の体験談

私が勤務していた大学保健室では、細かい事務処理や他部署との打ち合わせは全て正社員の看護師が行うことになっていました。

また、派遣看護師やパート看護師は、生徒の対応がメインの仕事であり、仕事がない時は保健室に在籍していることが仕事となり、暇を持て余す場合もあります。

 

(2)投薬

投薬

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病状を確認し、体調不良の大学生には、ストックしている薬を渡すことも看護師の仕事となります。

例えば、症状に応じて、鎮痛剤・整腸剤・胃薬・風邪薬・鼻炎薬等を渡します。

大学生の場合、自分で責任を負えるものと判断され、大学ではストックしてある市販の薬を渡すことが可能です。

看護師の体験談

投薬としては、

  • 虫さされの薬
  • 生理痛の薬
  • 風邪の症状に対する薬

などが多い印象でした。

 

(3)体調不良時の看護

体調不良時の看護

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発熱や具合が悪くなった生徒(大学生)に対し、希望があれば保健室のベッドで休ませ、体調不良時の看護を行います。

例えば、発熱などの場合によってクーリング(炎症部位の冷却)など行うことが、看護師の仕事となります。

看護師の体験談

私が勤務していた大学の保健室では、

  • 発熱したので、鎮痛剤がほしい
  • 生理痛がひどいので、ベッドで横にならせてほしい

などで訪れる生徒がほとんどでした。

また、睡眠不足という体調不良で、空き時間に睡眠がほしい生徒に対してもベッドを提供し、中には「3時間目には出席したいので14時には起こしてください」など、頼んでくる生徒もいたぐらいです。

 

(4)創傷処置

創傷処置

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大学通学の途中やスポーツサークルの活動中に傷を負った生徒の手当てを行うことも大学保健室で働く看護師の仕事です。

また重度の怪我の場合は病院へ搬送する判断や準備を行います。

基本的には、消毒する手当てをする程度の創傷処置となります。

看護師の体験談

私が大学病院に勤務していた際に、実験で使用するビーカを割ってしまって指を深く切ってしまうことや、派手に転んでしまい全身傷だらけで保健室へ運ばれたりするようなケースがありました。

また、骨折か捻挫か分かりにくい時があり、足の色の左右差や腫脹を観察した際に異常があったため、タクシーで病院へ搬送することもありました。

 

(5)受診相談

受診相談

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地方から大学に入学した生徒や、遠方から通っている生徒の場合、健康上に不安を覚えた時に病院の場所や、受診すべき診療科などが不明確の場合が多いです。

そのため、保健室の看護師は適切な受診先を紹介することも仕事の1つです。

看護師の体験談

私が勤務していた大学では、大学周辺のクリニックのパンフレットが多數用意されており、看護師は生徒の症状をしっかりとヒアリングした上で、最適な受診先を一緒に探していました。

また、相談ではありませんが、なぜか一人暮らしで自宅に体重計がない生徒が、体重測定に保健室に繁盛に来ていました。

 

(6)健康診断時のサポート

健康診断時のサポート

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大学保健室が最も忙しくなるのは大学生の健康診断の時期です。

大学生の健康診断は、既往歴、身長、体重、視力、聴力、血圧、検尿、胸部X線撮影、医師の診察などが義務付けられています。

大学によって様々ですが、一般的には外部の医療機関に依頼しており、大学保健室で働く看護師は、

  • 健康診断の準備やサポート
  • 健康診断実施後の書類を整理
  • データ異常値の確認
  • 生徒への担当医と面談を促すこと

などのことが健康診断での仕事となります。

また、健康診断を何らかの事情で受けられなかった生徒に対して、改めて健康診断を受けるように促すことも看護師の仕事でした。

看護師の体験談

健康診断実施後の書類を整理とデータ異常値の確認は生徒が多ければ多いほど、時間がかかる仕事でした。

また、異常値が出た生徒に関して担当医と面談を促すために、生徒を保健室に呼び出すのですが、なかなか予定通りに来ないことが多い印象でした。

そのため、よほど健康診断のデータが気になる生徒に関しては、クラス担当の先生に電話をして呼びかけて頂き、こちらから出向く事もありました。

 

(7)メンタルヘルス対応

メンタルヘルス対応

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保健室に来た生徒のメンタルヘルス対応を行うことも看護師の仕事でした。

基本的には、生徒の話を傾聴することを徹底し、必要であれば心療内科などを紹介することを行います。

看護師の体験談1

私が勤務していた際に、苦しみながら泣きそうな顔をして保健室へ入ってきた生徒がいました。

少しパニックで過呼吸を起こしており、適切な処置を行いながら、話を聞きき、落ち着かせるように時間をかけて話し込みました。

その生徒は元々情緒不安定なところがあり、スクールカウンセラーへ引継ぎを行いました。

看護師の体験談2

昨年より体重が大きく落ちている生徒がおり、その学生は、ラウンジで食事をとっていましたがチューイング(飲み込まずに吐き出す事)の傾向が見られ、トイレで吐いている様子も見られました。

私は、保健室に来るように促しても、なかなか来てくれませんでしたが、「何か心配な事や悩んでいることはないか」と熱心に声かけを行い、生徒との距離を少しずつ縮めていきました。

なんとか、学校医との面談にこぎつけ、ご家族に連絡し、心療内科へ受診することになりました。

 

2.最後に

最近では大学保健室も常時1~2名の看護師または保健師を常駐されていますが、その多くは「正社員1名」または、「正社員と派遣1名又はパート1名」といった構成になる場合がほとんどといえます。

そのため、大学で保健室勤務の看護師として正社員で所属することは狭き門といえ、募集をかけるとすぐに埋まってしまう人気の求人です。

初めて大学保健室で働くポイントとしては、まず、派遣や産休代替派遣などの保健室求人を看護師転職サイトなどを利用して探し、経験をすることが大切です。

経験値があれば、正社員採用の募集がある際に、合格しやすくなりますし、実際に働くことで、続けていく仕事かどうかの判断をすることが可能です。

私は「とにかく大学保健室では暇だ」と感じることが多く、2名体制の保健室は同僚の看護師が良い方だったため、楽しく仕事を行うことが出来ましたが、人間関係があまり良くないと大変だろうなと感じました。

興味がある看護師の方は、是非、一度短期で仕事を行ってみることをお勧めします。

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条件が良い病院や施設の求人は10月~12月にかけて、非公開求人で募集する場合が多くあります。インターネットに出回らない求人のため、看護師転職サイトを活用して転職活動を実行しましょう。

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  • 求人の比較
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更新:2019年10月16日

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