泌尿器科外来で看護師として働く仕事内容と身に付くこと体験談

泌尿器科外来で看護師として働く仕事内容
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泌尿器科は専門性の高い診療科であり、泌尿器科症状を訴える小学生から100歳を超える患者まで、老若男女問わず多くの患者に関わることになります。

私が勤務していた病院では、扱う疾患も、膀胱炎や尿管結石など一般的に知られている疾患から、尿失禁や尿閉、泌尿器科がんなど、泌尿器に関する疾患はすべて対応することになり、働く看護師は、専門的な処置に対応するだけでなく、幅広い年代に対応するコミュニケーション能力と看護ケア力が必要とされました。

泌尿器科外来で働く看護師の仕事内容、身につくスキルなどについて、私の経験から詳しくご紹介します。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 年齢/エリア:48歳/神奈川県
  • 資格:がん看護専門看護師、消化器内視鏡技師、心理相談員
  • 経歴:がん専門病院、総合病院、クリニック、総合病院、訪問診療クリニック
  • 経験がある診療科:消化器内科、腹部外科、透析室、内視鏡室、相談室、放射線治療室
看護師をして20年以上。外来・病棟・検査室・クリニックなど、様々な場所での業務を経験と実績があり、現在も現役看護師として活躍中。

1.外来看護師の主な仕事内容

外来看護師の主な仕事内容

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泌尿器科外来で働く看護師は、泌尿器症状を訴える多くの患者が効率よく診察を受けられるように対応しつつ、膀胱鏡やカテーテル交換などの検査や処置の準備を手際よく行う技術が求められます。

また、がん治療を受ける患者への対応や、入院して検査・手術を受ける患者のスケジュール管理と説明も行わなければなりません。

泌尿器科外来で働く看護師の主な仕事内容を私の体験から説明していきます。

 

(1)検査や処置介助

泌尿器外来は、専門科であり、処置や検査が多く、外来の中では看護師として急にヘルプに呼ばれても役に立たない診療科の一つだと感じます。

私が勤務していた病院の泌尿器科外来で行っていた検査や処置の主なものとしては、

  • 尿道や膀胱瘻などのカテーテル交換
  • 膀胱鏡
  • 超音波検査
  • ウロフロー検査
  • 逆行性腎盂造影検査や膀胱造影検査
  • 尿路結石に対する体外外衝撃破結石破砕術

などとなります。

その患者の処置や準備、介助が泌尿器科外来で働く看護師の仕事となります。また、看護師は、診察介助をしながら対応することになります。

 

(2)診察介助

私が勤務していた病院は、泌尿器科外来の患者数が多く、医師は診察の合間に自分の患者の膀胱鏡検査などを行っていました。

そのため、看護師は、医師の指示を受ける前に、処置や検査を行う患者の状態を把握し、スムーズに診察が回るように配慮する必要がありました。

また、働く看護師は超音波検査などのセッティング、前立腺の触診などの準備は、診察の合間に行うことが仕事でした。

 

(3)検査や手術の説明、スケジュール管理

泌尿器科は入院して行う検査や処置・手術も多い診療科です。また、私が勤務していた病院では病名告知から手術説明なども泌尿器科外来の看護師の仕事でした。

看護師は、検査や手術がトラブルなくスムーズに行われるために、検査や手術までにスケジュールを立て、患者やその家族に理解してもらうことも大切な業務になります。

 

2.泌尿器科外来で働く看護師の1日の仕事

泌尿器科外来で働く看護師の1日の仕事

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次に仕事のイメージが出来るように、私が勤務していた病院の泌尿器科外来で働く看護師の1日の流れを説明していきます。

 

(1)診察前の検査確認

私が勤務していた病院では、泌尿器科疾患患者の多くが、診察前の尿検査や採血がオーダーされていました。

看護師は必要な検査がオーダーされているか、患者が検査を行っているか確認することが最初の仕事になります。

 

(2)膀胱鏡やカテーテル交換などの処置の準備を行う

診察の合間を縫って、膀胱鏡やカテーテル交換を行うため、患者が来院したら、看護師は処置室でカテーテル交換や膀胱鏡検査などの準備を行います。

膀胱鏡を使用した場合には、膀胱鏡の洗浄を行うことも仕事の一つになります。

 

(3)化学療法を受ける患者の採血結果を確認し、早めに診察に入れる

私が勤務していた病院では「がん治療」に力を入れていたため、泌尿器外来は一日に数名、抗がん剤治療予定の患者の診察予約が入っていました。

そのため、採血結果が出たら、できるだけ早く診察を受けさせ、化学療法室に患者が迎えるように配慮することも、泌尿器科外来看護師の仕事の一つでした。

 

ホルモン治療中の患者の皮下注射を実施

前立腺がんは泌尿器科がんの中で一番多い疾患です。

また、高齢の方が罹患することが多く手術ではなく、ホルモン療法を行っている場合も多いため、診察後に泌尿器外来で治療薬を皮下注することがあります。

私がいた泌尿器科外来では、がんを専門に見ていた医師の診察がある日は、一日で30名を超える皮下注を行うこともありました。その医師の診察介助に入った時は、とても忙しかったです。

 

(4)透視化検査の準備と介助

泌尿器科外来で働く看護師は、外来や処置室だけでなく、透視下で行う特殊検査や処置についても把握し、患者が来院したら更衣などの準備や、造影剤や処置器具などのセッティングを行います。

私が勤務していた病院では尿管や腎臓の検査、ステント留置などは透視下で行うことになり、予約検査であれば時間で対応しますが、緊急で検査が入ることもありました。

医師に声をかけるタイミングを逃すと、患者を待たせることになるため、検査や処置の時間と、医師の手が空いているかについても把握することが大切でした。

 

(5)検査・手術スケジュール管理

泌尿器科は良性・悪性を問わず、入院が必要な検査や手術が多い診療科であり、午前中の後半や午後などに、時間がかかる病状説明や手術説明などの診察があります。

そのため看護師は、医師の説明に同席しつつ、検査や治療に必要な様々な説明書や同意書の確認、術前検査や自己血輸血などのスケジュールを管理することも仕事となります。

 

看護師の体験談

半日の外来で、5名以上の入院予定患者が出てしまうと、書類を整理する時間がなく残業になることもありました。

泌尿器科外来の医師は、自分の患者の検査や処置は、担当医が行うことがほとんどのため、診察と同時並行で膀胱鏡やカテーテル検査、IC(インフォームド・コンセント)説明などが行われていきます。

診察室の看護師と、処置室担当の看護師が声を掛け合って、その日のスケジュールをこなしていくのが、泌尿器科外来の看護師のスケジュール管理でした。

 

3.働いて看護師として身に付いたこと

働いて看護師として身に付いたこと

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私が泌尿器科外来で働いた際に、身に付いたと感じたことを説明していきます。今後、泌尿器科外来へ移動、転職、就職を考える方は参考にしてください。

 

(1)泌尿器科系検査が身につく

泌尿器科系の病棟は、周術期看護と終末期看護が中心になり、泌尿器に必要な検査は、外来看護師が中心に行うことになり、特殊検査やカテーテル交換などの手技や介助は泌尿器科外来が対応することになります。

そのため、看護師として泌尿器科外来で働くことで、泌尿器科系検査が身に付きます。

個人的な見解ですが、泌尿器科検査のプロフェッショナルを目指すには、泌尿器科外来看護師になることが必要だと思います。

 

(2)泌尿器がんの治療に詳しくなる

現在の流れとして、泌尿器がんの治療は手術以外、泌尿器科外来で行うことになります。

そのため、泌尿器科外来は、泌尿器がん看護が学べる職場だと私は感じます。

看護師は、がん告知から治療支援に始まり、前立腺がんに対するホルモン療法、膀胱がんに対するBCG療法、腎がんに対する分子標的薬、そして、すべてのがんに対する抗がん剤治療などは、外来看護師が関わることになります。

 

(3)一般的な泌尿器科疾患と対処法を学ぶことができる

泌尿器外来の看護師は、泌尿器科疾患治療や対処法を身に付けることができるため、周りの誰かが泌尿器系の症状に悩んだ時に力になることができる知識が身に付く診療科だと感じます。

泌尿器科と言えば、膀胱炎や尿管結石、前立腺肥大、そして尿失禁などでかかる診療科であり、誰もが一度は経験する疾患や症状でありながら、相談しにくい症状でもあります。

 

(4)ウロストミー看護を学べる

尿路変更をした方は、泌尿器科に継続してかかることになります。

そのため、ウロストミーのケアを継続して関わることができるため、排泄ケアのプロフェッショナルになる知識を得ることが可能だと思います。

また、皮膚・排泄ケア認定看護師などを目指す時に必要な経験を積むことも可能になります。

 

4.私が働いて感じたこと

私が働いて感じたこと

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私が実際に泌尿器外来で看護師として働いた期間は1年と少しでしたが、私個人的に働いて感じたことを例でお伝えしていきます。

 

(1)排泄物を扱うことが多かった

泌尿器科は、尿を扱う診療科のため、時には血尿などがユニフォームのかかってしまうこともあります。もちろん、スタンダードプリコーション(標準予防策)を行うことで、感染リスクは下げることはできます。

しかし、排泄物を扱うことが他の診療科よりも多く、排泄物が苦手な看護師は、おすすめできない診療科だと私は思います。

 

(2)外来人数が多く、ストレスが集中すること

他の外来と比べても泌尿器科は、専門医が少ない割には、症状を訴える患者が多い診療科だと感じます。

そのため患者数が多く、処置も多い忙しい診療科です。(私が勤務していた病院は特に忙しかった印象です。)

特殊検査の準備と診察介助、手術などに関する看護オリエンテーションなど個人にまかされる業務も多いため、短期間に看護師にストレスがかかる仕事だと感じます。

また、私が勤務していた病院の医師は、優しい方が多い印象でしたが、処置中は声を荒げることもありました。

 

最後に

泌尿器科外来は専門科のため、カテーテル交換やウロストミーの患者、がん患者やその家族の方にとっては、自分のことを知っている看護師は頼りになる存在であり、頼られることでやりがいを見出すことができる診療科だと私は感じます

排泄ケアを深めたい、がん治療を学びたいと考えているのなら、一度は泌尿器科外来で働くことを考えてみてはいかがでしょうか。

看護観を深めることができ、看護師としてのスキルアップには最適な診療科だと私は感じます。

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更新:2019年9月20日

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