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療養型病院で働く看護師の仕事内容やメリット・デメリット!転職注意点

公開日:2026年6月2日
療養型病院で働く看護師の仕事内容やメリット・デメリット!転職注意点

看護師として「療養型病院に勤務している」と聞くと、ゆったり仕事をしている場面を想像する方も多いと思いますが、決して楽な仕事ではありません

療養型病院では独特の空気と時間が流れており、看護師にも向き・不向きがある職場だと言えます。

このページでは、療養型病院で働く看護師の仕事内容、働くメリット・デメリットや「やりがい」、療養型病院へ看護師が転職する注意点を体験事例も含めながら説明していきます。

監修者
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

著作・監修記事一覧

執筆・監修看護師
山村 真子 看護師
山村 真子 看護師
  • エリア:東京都在住
  • 保有資格:看護師、尿病療養指導士
  • 施設経験:大学病院、総合病院、デイサービス、ツアーナース、イベントナース、特別養護老人ホーム、訪問入浴、外来、健診センター、有料老人ホーム
  • 専門分野:脳神経科、循環器科、内分泌科、一般内科、血液内科、腎臓内科、老年精神科(療養型)

看護師だった祖母の影響で、気が付いたら看護師を志していました。看護短大にて看護師資格を取得後、大学病院に1年、2か所の総合病院に7年勤務(脳神経科、循環器科、内分泌科、一般内科、血液内科、腎臓内科)し、看護師として経験を積んだ他、派遣看護師としてツアーナース、介護施設、訪問入浴、イベントナースなど、様々な仕事を経験しています。看護師の仕事は大好きですが、今は家庭の事情にて、現場での仕事ではなく、看護師ライターとして活動しています。
勤務した診療科や転職時の経験、派遣看護師として行った仕事など、自分の経験を元に、現場で働く看護師さんへより具体的で、役に立つ情報をお届けします!

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目次

看護師が療養型病院で知っておきたい知識

看護師が療養型病院で知っておきたい知識

看護師が初めて療養型病院へ転職を考える場合、知っておきたい知識について説明していきます。

療養型病院とは?

療養型病院とは?

療養型病院とは、一般的に院内での主な病床が「療養病床」である病院の俗称を指し、病状が慢性期となり、長期にわたる治療又は介護が必要な患者が入院している病床となります。

また、療養病床には2022年時点では「医療療養病床」「介護療養病床」の2種類ありますが、介護療養病床(又は、介護療養型施設)は2023年3月末で実質廃止となり、介護医療院への転換を行っている療養型病院も多いと言えます。(参照:厚生労働省 介護療養病床・介護医療院のこれまでの経緯

そのため、療養型病院に転職を希望する看護師で、療養病棟等に勤務する場合、医療療養型病床なのか、介護療養型病床(又は介護医療院)なのかを確認する必要があると言えるでしょう。

医療療養病床と介護療養病床の違い

医療療養病床
  • 概要:病院・診療所の病床のうち、主として長期療養を必要とする患者を入院させる病床
  • 適用・財源:医療保険
介護療養病床
  • 概要:病院・診療所の病床のうち、長期療養を必要とする要介護者に対し、医学的管理の下における介護、必要な医療等を提供する病床
  • 適用・財源:介護保険

医療療養病床と介護療養病床の決定的な違いとしては、適用される財源が医療保険か介護保険かという違いとなります。

また、看護師目線で見ると、介護療養病床の場合は、介護スタッフの配置基準が義務であり、患者の日常生活の支援をメインとして仕事を行う必要があります。

介護療養型病床から介護医療院への転換について

介護療養病床(介護療養型医療施設)廃止の理由は、看護スタッフの人員不足や、医療療養病床の違いがなくなっていたことが挙げられ、医療的ケアを必要とする患者と医療的ケアの必要性が低い患者を適切に分別する療養病床の再編成ため、2018年4月から介護医療院という新しい介護保険施設が創設されました。

また、介護療養病床がある病院やクリニックに関しては、2023年3月末までに介護医療院への転換が求められている状態となります。

そのため、転換を行っている療養型病院も多く、病院の一つの病棟(部署)として介護医療院が存在するケースもあります。(介護医療院が病院の一つの部署である場合、働く看護師としては、療養型病棟で働いているイメージとそこまで変わりがないと言えるでしょう。)

さらに詳しくは「介護医療院で働く看護師の仕事内容と転職する注意点」を確認してください。

療養型病院の配置基準・看護師配置等

療養型病院の配置基準・看護師配置等

医療療養病床 介護療養病床
医師 48対1 48対1
看護師
(人員配置基準)
4対1 6対1
看護補助者 4対1
介護士 6対1
看護基準 20対1、又は25対1
適用・財源 医療保険 介護保険

出典:厚生労働省 介護療養病床・介護医療院のこれまでの経緯

医療療養病床と介護療養病床の配置基準・看護師配置等の違いとしては、「看護補助者」又は「介護士」の配置基準があるかどうかです。

ただし、勤務する療養型病院によっては、医療療養病床でも介護スタッフが在籍している場合や、介護療養病床に看護補助者が在籍している場合もあります。

そのため、あくまで基準として考えておきましょう。

どんな看護師が療養型病院に向いている?

どんな看護師が療養型病院に向いている

療養型病院では、患者の入院期間長く、緊急手術はなく、緊急の処置は基本的に少ないと言えるため、以下のような看護師が向いていると言えます。

  • 患者ひとり一人とじっくりと関わりたい方
  • 仕事とプライベートを両立させたいと考えている方
  • 介護分野に関わりを持ちたい方

(詳しくは以下の項目の働くメリットなどを確認してください。)

また、逆に療養型病院がおすすめ出来ない看護師は以下の通りです。

療養型病院をおすすめしない方

  • 仕事が楽そうだからと選択する方
  • 人間関係を理由に療養型病院を希望する方
  • 最先端医療の現場で働きたい方

療養型病院は、緊急処置等が少ない代わりに、看護師の配置も一般病棟よりも少なくなっており、命を扱う仕事であることに変わりはありません。

そのため、「療養型病院=楽な仕事」というわけではないため注意が必要です。

また、ゆったりとした雰囲気が流れており、人間関係が良好な場合もありますが、人間関係の問題はどの職場でも起こりえることだと理解しておきましょう。

療養型病院で働く看護師の仕事内容

療養型病院で働く看護師の仕事内容

療養型病院の場合、患者の入院期間が1年以上に渡ることもあり、急性期を脱した後、病状が安定傾向にあるものの在宅復帰が困難な状態であることから長期にわたり経過観察や加療・治療が必要である、主に高齢の患者が入院しています。

療養型病院で働く看護師の1日のスケジュール例(2交代制)は以下の通りです。

日勤・時間 仕事内容
8:30~ 夜勤からの申し送り、カンファレンス等
9:00~ おむつ交換、陰部洗浄・褥瘡処置、バイタルチェック、処置、痰吸引、おむつ交換終了後より清拭、入浴介助、褥瘡等の処置
11:00~ 痰吸引後に経管栄養・昼食準備
11:30~ 食前与薬の準備、経管栄養開始、食事介助
13:00~ 交代で休憩
14:00~ カンファレンス
14:30~ 検温、記録、バイタルチェック、点滴、採血等
15:30~ おむつ交換
16:00~ 経管栄養、口腔ケア・痰吸引
16:30~ 夜勤へ申し送り、看護記録
17:00~ 業務終了・退勤
夜勤・時間 仕事内容
16:30~ 日勤からの申し送り
17:00~ 経管栄養・夕食の準備
18:00~ 食前与薬の準備、経管栄養開始、食事介助
19:00~ 検温(対象者のみ)、夜勤スタッフと体位交換・おむつ交換
21:00~ 患者就寝
23:00~ 体位交換・おむつ交換
24:00~ 交代で休憩・仮眠等
3:00~ 体位交換・おむつ交換
5:00~ 体位交換・おむつ交換
6:00~ 起床、検温(対象者のみ)、口腔ケア・痰吸引、経管栄養・朝食準備
7:30~ 食前与薬の準備、経管栄養開始、食事介助
8:30~ 日勤へ申し送り、看護記録
9:00~ 業務終了・退勤

看護師の体験事例

看護師の体験事例スケジュール例を見て分かるように、体力勝負である仕事も多く、受け持ち患者によっては業務に追われる日もあると言えます。
しかし、一般病棟のように、緊急性の高い出来事や、突然の入院受け入れなどはほとんどなく、業務はある程度自分のペースで行うことも可能といえます。
また、私が勤務していた療養型病院では、夜勤は、基本的に看護師1人、看護助手2名の計3名体制で夜勤を行なっていました。

以下で具体的な療養型病院で働く仕事内容について説明していきます。

看護業務全般

看護業務全般

療養型病院で働く看護師も、一般病棟同様に、以下のような看護業務全般の仕事を行います。

  • バイタルチェック
  • 褥瘡処置
  • 経口・経鼻栄養のケア
  • 採血・点滴などの注射
  • 痰吸引・口腔ケア
  • 巡回(ラウンド)
  • 服薬管理・与薬(その説明)
  • 医師の診察補助
  • 看護記録
  • 看護助手・介護スタッフへの指示

上記のような仕事内容となり、一般病棟と多少違いがある業務内容は以下で詳細を説明しています。

※医療療養病床の場合、上記に加え「吸引、抹消ライン確保、CV挿入介助と管理、輸液管理」などの医療行為を行う場合もあります。

バイタルチェック

バイタルチェック

療養型病院でもバイタルチェックは状態変化がないか確認・観察のために当然行いますが、状態が落ち着いている患者の割合が非常に高いため、状態の変化はほとんどなく平行線の場合も多いと言えます。

そのため、勤務先によってはバイタルチェックを毎日全員測る場合も少ないと言えます。

一般病棟との違いとしては、「看護師が測定した方が良いかどうか、バイタルチェックから判断する必要がある」と言うことです。

看護師としての知識や経験から、患者一人ひとりの状態を看て「気になる」患者を見つけ出し、バイタルチェックを行う必要があるかどうかを見極める必要があります。

また、高齢患者が主となるため、痰の嚥下等により肺炎を起こし突然発熱することもあるため、気を抜くことはできず、しっかりとした観察能力・判断能力が求められます。

褥瘡処置

療養型病院では、患者に対し積極的なリハビリを行わない場合が多く、現状を可能な限り維持することが目的のリハビリとなります。

そのため、寝たきりとなっている高齢患者が多く、中には褥瘡が発生してしまう患者もおり、体位交換を2時間ごとなどに行う場合が多く、看護師の仕事内容となります。

褥瘡を予防し悪化させないために、看護師の観察・臨機応変な対応が重要となり、褥瘡好発部位等に発赤を発見した場合は、医師に報告した後指示を仰ぎ適切な処置を行います。

経口・経鼻栄養のケア

療養型病院では、意識レベルの低下や嚥下障害のため、自己にて摂食できない患者も入院しており、マーゲンチューブやPEG(内視鏡を使っておこなう胃瘻の手術)を使用して経管栄養法を行っている患者もいます。

そのため、PEGの消毒や定期的なマーゲンチューブの交換や固定テープの貼り換が必要となります。

PEGの場合は、胃瘻が広がり、その部分から栄養剤が漏れてしまい、発赤やただれなどの皮膚トラブルが生じるため、それに対する対応や処置を看護師が行います。

採血・点滴

療養型病院での採血・点滴は、定期的なものから、必要時に応じて行う場合があります。

患者は高齢者が多いため、血管も細く脆いことから点滴に使用できる血管がない場合がほとんどだと言えます。

痰吸引・口腔ケア

療養型病院では、自己喀痰・排痰ができない患者は多く入院しており、定期的な吸引が必要となります。

また、経管栄養を行っている場合は、口腔ケアもとても重要となり、菌が口腔内に繁殖すると誤嚥性肺炎の引き金にもなるので、入念な口腔ケアを看護師が行います。

看護助手(介護スタッフ)への指示出し

看護助手(介護スタッフ)への指示出し

療養型病院では、看護師の配置が少ない代わりに看護助手(又は介護スタッフ)が配置されています。

特に夜勤帯は一緒に仕事をこなすことも多く、スムーズに業務が行えるよう、看護師が指示を出していきます。

経験値が高い看護助手(又は介護スタッフ)などの場合は、一緒に協力して仕事を行っていきます。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務していた療養型病院では、担当していた患者さんのほとんどは認知症があり、基本的に身体面では症状が落ち着いていました。
そのため、入浴をする予定である方、そして内服薬が変更になったなどから、医師よりバイタルを毎日測るよう指示がある方を除いて、基本的にバイタル測定は曜日によって振り分けられた方のみを測りました。
バイタルを毎日測らないことについて、全ての療養型病院が同じなのかは分かりませんが、転職当時、「療養型病院ってバイタルも測らなくて良いのだ」と驚きました。

患者への生活支援(介護業務等)

患者への生活支援(介護業務等)

勤務する療養型病院や、医療療養病床、介護療養病床などの違い、介護スタッフが在籍しているかなどでも違いますが、以下のような患者への生活支援も看護師の仕事内容となります。

  • 入浴補助、清拭、および清潔保持
  • おむつ交換・排せつ・トイレ介助・排便コントロール
  • 食事補助・介助(着替え等の介助)

特に初めて療養型病院に勤務する看護師の場合は、仕事内容の範囲を確認しておきましょう。

食事介助・入浴介助

食事介助・入浴介助

療養型病院の場合、自己のみにて摂食行うのが困難な患者が多いですが、経口摂取は可能であるため食事介助が必要な場合があり、看護師の仕事となります。

また、入浴介助も看護師の仕事である場合も多く、入浴後の褥瘡の処置やろう孔部のケア、拘縮の強い患者の入浴介助を行います。

入浴日は通常の業務に加えて入浴介助を行う必要があり、体力的にもかなり大変となります。

オムツ交換・体位交換

オムツ交換・体位交換

療養型病院は、患者自身でトイレにいくことができない方が多く、看護師は必然的に陰部洗浄・オムツ交換を数多くこなすことになります。

看護師は事前に患者の排便状況を確認し、排便がない場合は陰部洗浄時に摘便も行う場合があります。

また、オムツ交換時は褥瘡の処置も行い、その後褥瘡予防のために体位交換を行い、除圧を図ります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務した療養型病院では、食事介助が必要な患者さんが多く、看護者側の人数が足りず、看護師一人で一部屋食事介助することもありました。
食事中は誤嚥の可能性もあるため、目を離すことができず、患者さんの食事の際は時間に追われることもありました。
また、オムツ使用の患者さんが多いため、この時間帯は体力と時間の勝負です。オムツ交換に追われて他の業務がおしてしまうことも多々あるため、その後の時間配分が難しいこともあります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例療養型病院では、看護師も介護ケアが仕事内容に入ってきます。
例えば、体位変換や排泄ケアなど、介護の面でとても人手が必要となります。
更に長期の入院となれば、褥瘡や尿路感染などが発生しやすく、介護ケアの観点でもしっかりした知識や技術は看護師に必要とされると感じます。

看護師の体験事例

看護師の体験事例療養型病院で勤務する看護師は、とにかく移乗行為が仕事の中で多いため、腰痛予防を行っておくことが必要でした。
例えば、私が勤務した病院では、看護師が2人1組でおむつ交換を回りますが、おむつをしている患者は多く、トイレ介助、車いすに移乗行為も多いので必然的に腰にきます。
また、浴室には介護浴槽も完備されており、ゴム製の腰バンドを使用するなど、病院としては腰痛予防に力は入れてくれていましたが、私は腰痛になりました。

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務していた療養型病院では、平日のうち4日は入浴があり、看護師1人と看護助手1人がペアとなって、機械浴装置を使い、1日あたり平均20人の入浴介助を行なっていました。
入院患者さん全員が入浴時はほぼ全介助の状態だったため、更衣にも多くの時間がかかりました。
そこで、より効率よく患者さんに入浴していただくために、入浴介助のほかに、患者さんの更衣&褥瘡or皮膚ケアを専門に行う看護師と看護助手が更衣室に待機し、看護師2名に看護助手2名の計4名がほぼまる1日、ひたすら入浴介助を行っていました。

看護師の体験事例

看護師の体験事例療養型病院は一般病棟とは違い、患者さんは比較的長期間病院に滞在し、生活を送っています。
そのため、療養型病院へ入院している患者さんにとって病院は生活の場であり、入浴は患者さんにとってリラックスできる、楽しみな時間の一つとなっています。
私が務めていた療養型病院では、状態が落ち着いている患者さんは週に2回入浴することになっていたため、入浴日は看護師と看護助手がペアを組み、午前・午後とわけて1日あたり20名ほどの患者さんの入浴介助を行なっていました。

看護師の体験事例

看護師の体験事例療養型病院に入院している患者さんの多くは、食事においても介助が必要となります。
よって、食事介助も看護師にとって重要な業務の一つです。
また、胃瘻や経管などを通して食事を取っている方も多く入院しているため、その方々のケアも看護師が行う必要があります。
患者さん一人一人の状態の嚥下状況や食事摂取量などを見ながら、個々の患者さんにあった介助ペースにて介助を行う必要があるため、食事介助時はまさに腕がもっとたくさんあればいいのに、と思ってしまうほど、忙しかったです。

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務した介護療養病床では、基本的に身の回りのことは介護職員が主で行っていました。
そのため、看護師は患者さんの希望を聞き入れたり、時には話し相手になったり趣味など(塗り絵をする、音楽を聴く)お手伝いを行っていました。
ただし、医療療養病棟(医療療養病床)の中には、比較的介護度が高い患者が入院しているという病棟も少なくいため注意が必要です。

患者の健康管理・状態管理

患者の健康管理・状態管理

医療療養病床の場合、一般病棟でも治癒が困難であり、長期に渡る医療的アプローチや医療者による全身管理が必要とされる患者が入院する場合もあります。

患者は慢性期で寝たきりに近い状態ですが、原疾患が治癒に至っていない事から、急変の可能性が高く、管理・監視が必要とされる患者が混在しています。

そのため、看護師の仕事内容として、患者に対してインアウト管理、モニター管理を行うことや、24時間体制で看護に当たり、心電図モニターもチェックしながらの巡視を行う場合があります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例医療療養病棟に勤務していましたが、慢性期へ移行したからといっても、状態が急に悪化することも考えられるため、転室後数日間はバイタルサインを時間ごとに測定することや、訪室する回数も増える状態でした。
また、点滴や膀胱留置カテーテルを使用している患者も多いため、チューブやラインの管理には特に気を使いました。
24時間体制で看護にあたり、心電図モニターもチェックしながらの巡視は、今思うと大変でした。

療養型病院で働く看護師のメリット

療養型病院で働く看護師のメリット

一般病院等と比較した場合、療養型病院で看護師として働くメリットを看護師の体験事例も含めながら説明していきます。

患者と向き合う時間が取れる

患者と向き合う時間が取れる

療養型病院では、患者の在院日数が一般病院に比べて長いため、必然的に患者と関わる時間は長くなります

そのため、「患者さんともっと関わりたい」と考えている看護師の場合は、大きなメリットだと言え、長期間関わっているからこその患者の変化を感じることができます。

また、看護助手や介護スタッフと共に、患者の今後を見据えたじっくりとした看護を行っていくことが可能です。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例療養型病院では、患者さんがいかに安楽に日々を過ごせるかを職員同士、そして家族と話し合い、ひとつずつ実行していくことが大切だと私は思います。
また、働きながら表情が乏しくなったとされている患者さんでも、少しずつ表情が柔らかくなるなどの変化が見れるようになります。
長期間関わっているからこそ感じることができる変化は、まさに療養型病院で働くメリットではないでしょうか。

看護師の体験事例

看護師の体験事例もちろん療養型病院に看護師として勤務したとしても、暇で楽ではありませんが、急性期のような、分刻みの時間に追われるような働き方では無くなります。
入院している患者にとっては、自宅へ帰るために、次の施設で過ごせるようなレベルへADLを維持向上させたり、次の施設が決まるまでの療養入院をしていたり、病院での看取りを希望された場合の最期の時を過ごす期間であったりします。
経管栄養や、点滴といった医療処置は多くありますが、点滴内容が日々変化するといったことは珍しく、決まった内容を同じ時間に行うことが多いです。

看護師の体験事例

看護師の体験事例急性期のように患者さんの回転が早いわけではなく、同じ患者さんが1年以上入院していることが療養型病院ではよくあります。
また、施設への退院後に発熱等何かしらの理由で再入院することも少なくありませんでした。
そのため、療養型病院で働く看護師は、患者さんと長期に渡りじっくり関わりを持ちながら経過を見守ることもできます。
これにより看護計画も各患者さんとしっかり向き合った上で、患者さんにあったプランを組むことも可能となり、ひとり一人と向き合うことで観察能力も向上するので、急性期とはまた違った方法で観察能力を伸ばすことへつながると感じます。

プライベートと仕事を両立しやすい環境

プライベートと仕事を両立しやすい環境

療養型病院の場合、患者の急変や緊急で行う手術や処置等が少なく、勤務する病院にもよりますが、看護師は定時通りに退社できる場合も多いと言えます。

そのため、子育て中の看護師や、プライベートに時間を使いたい看護師など、仕事との両立が行いやすいことがメリットです。

また、療養型病院で働いている多くの看護師が、小さい子どもがいる場合も多く、家庭に対する理解も得られやすいでしょう。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務した療養型病院では、比較的患者の状態が安定しており、変化もほとんどありませんでした。
緊急の入院やトランスもないため、残業につながる業務自体がなく定時上がりが可能でした。
そのため、「急性期を離れてゆっくり働きたい」「自分の時間を確保したい」と考えている看護師にとっては大きなメリットではないでしょうか。

看護師の体験事例

看護師の体験事例私は療養型病院に勤務していましたが、メリットとして「比較的定時に帰りやすい」ことが挙げられます。
しかし、いくら療養型であるといっても、日々看護師が行うべき仕事量は多く、ある程度効率よく仕事をこなさなければ、あっというまに退勤時間となり、残業となってしまいます。
看護師の割合が低い療養型病院では、看護師の仕事の遅れがそのまま看護助手さん介護スタッフの方、周囲の看護職員にも影響を及ぼしてしまうため、勤務時間内に仕事を効率よくこなせるかどうかも、必要なスキルといえます。

看護師の体験事例

看護師の体験事例療養型病院の患者さんは比較的状態が落ち着いています。基本的に穏やかに時間が過ぎるため、育児をなど家庭の事情で残業が難しい看護師にはぴったりな職場ではないでしょうか。
病院勤務では、家庭と仕事の両立が厳しく、仕事を離れてしまう看護師も少なくないため、残業がない職場環境である療養型病院はとても助かります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例療養型病院では、急性期のように勤務終了間際に緊急入院や検査が入ることはほとんどありません。そのため、よほどのことがなければ定時に帰れることが多かったです。
このメリットによって、小さいお子さんがいる方も保育園のお迎えに間に合うので助かるといった声や、仕事後に習い事を入れている方など、職員がそれぞれ仕事以外にプライベートも充実させていました。
この点も、療養型病院へ転職する大きなメリットだと考えます。

今までの看護経験を生かしながら働くことができる

今までの看護経験を生かしながら働くことができる

療養型病院では、看護師の医療処置が少ない場合もありますが、その時にいる患者によって様々行う必要はあります。

急性期や一般病棟で数年働いた看護経験がある場合、経験に基づき、処置や緊急対応も可能になり、様々な診療科の経験が豊富であると重宝される可能性もあります。

そのため、療養型病院では、今までの自身の看護経験を活かしながら働けることがメリットとなります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例急性期などで一通り経験を積んでから療養型病院へ転職すると、即戦力の看護師として重宝される場合が多いと思います。
療養型病院では急性期のように目まぐるしい変化はなく、仕事内容はほぼ毎日同じでルーチン業務になります。
そのため、ある程度の看護経験があれば、新しく覚える仕事内容も少ないため、業務の流れを覚えると即戦力としてバリバリ働くことができます。
覚えやすい仕事内容であるため、指導をしっかりしてもらえる病院であれば、新人看護師でも働きやすい職場なのではないでしょうか。

ブランクのある看護師でも働きやすい

ブランクのある看護師でも働きやすい

看護師として一般病棟等の経験があれば医療行為が少ない分、ブランクがある看護師でも復職しやすいことが療養型病院のメリットと言えます。

また、看護技術や看護師として慣れるために一度、療養型病院を経験してから、他の病院へ転職する看護師も少なくありません。

ゆっくりとした時間が流れている病院も多く、医療処置を思い出しながら仕事を行えるため、復帰する場合は、抵抗が少なく戻れると言えるでしょう。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例急性期に比べ、目まぐるしい時間に追われる業務や、急変の緊張感、高度な医療への緊張による精神的疲弊は、療養型病院では軽減されます。
そのため、患者のことを考える時間もでき、充実した仕事ができると感じる人は、療養型病院に向いていると感じます。
私が勤務していた療養型病院では、復職支援研修なども積極的に行っており、何名かブランクがある看護師が毎年中途採用されていました。

看護師の体験事例

看護師の体験事例療養型病院では、患者さんの入退院が少なく、大幅な看護計画変更もありません。
採血や点滴も少ないため、針刺し行為が苦手な看護師には良い職場と言えるのではないでしょうか。
もしも患者さんの容態が悪化した場合、転院するか、そのまま看取ることも多いです。

コミュニケーション能力の向上する

コミュニケーション能力の向上する

療養型病院では、一般病棟よりも看護職員の配置は少ないと言えます。

そのため、看護師は看護助手や介護スタッフ等の他業種と連携することが求められるため、コミュニケーション能力を高めることが可能になります。

今後、介護施設への転職や、老年看護に興味がある方にはメリットとなります。

また、職員に限らず患者一人あたりの在院日数も一般病棟と比べると長く、患者やその家族と長期間にわたって良好なコミュニケーションを取る必要があり、コミュニケーション能力を鍛えることができます。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私は療養型病院では、コミュニケーション力が看護師としての知識と同等に重要となると感じています。
特に他業種との連携や患者さんの看護は、一度人間関係がこじれてしまうと、それを修復するのは難しいといわざるを得ません。
患者さんの入れ替わりが一般病棟に比べて少ない療養型病院だからこそ、人間関係を円滑に回せるコミュニケーション力が働く上で何より重要なスキルと考えます。

看護師の体験事例

看護師の体験事例療養型病院に入院している患者の多くは、認知症を患っている場合が多いです。
認知症といっても、その種類によって対応方法は様々であり、対応方法を間違えることで患者さんと良好なコミュニケーション維持が困難にもなる恐れがあります。
そのため、療養型病院に勤務すると嫌でもコミュニケーション力が向上することがメリットだと私は感じます。

療養型病院で働く看護師のデメリット

療養型病院で働く看護師のデメリット

一般病院等と比較し、療養型病院で働く看護師のデメリットを体験事例も含めて説明していきます。

新しい医療技術が身に付きにくい

新しい医療技術が身に付きにくい

療養型病院では、患者自身ほとんど変化が少なく、服薬管理、オムツ交換や入浴介助・食事介助などの日常生活支援が中心となってしまうため、医療的処置を行う機会が少ないと言えます。

例えば、褥瘡処置や痰吸引・口腔ケアなど身に付けることはできますが、身に付けることができる医療的処置が限定されてしまうことがデメリットです。

そのため、療養型病院で長く働くことで、一般病院等に転職した際に苦労する場合もあります。

しかし、中には褥瘡が発生している場合や、ストーマを使用している患者が複数在籍している場合など、皮膚・排泄ケアの認定看護師を目指している場合には、良い環境の職場となる場合もあります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務してる療養型病院では、服薬管理が一番の看護師の仕事です。
医師の指示で点滴や採血を行うことはありますが、ほとんどなく、基本的に現状維持で積極的な治療行為を行わないため、現代の医療技術から遠のくことは必然的だと感じます。
また、体調不良で治療を行う場合は一般病院に搬送されます。
対処的なケアが主で、治癒へ向かうのではなく療養する要素が高いため、看護職としての満足感が低く感じることがあります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務している職場では、老人ケアに興味を持っている看護師と、そうではない看護師が混在しており、自分の常識と思っていることにお互いに乖離があり、意見がまとまらないことが多いです。
例えば、離床の計画やリハビリの向上などを計画に挙げたいと思っている看護師と、現状維持(それでも後退していくのですが)の考えの看護師との溝です。働く看護師の年齢層も幅広く、看護計画立案自体を行わずに現在まで仕事をされている看護師もいます。
また、看護職員として指導する立場ではありますが、人数的に介護職員等が多く、年齢も高いので指導が思うようにいかないことも多いです。

看護師の負担が大きく、決して楽な仕事ではない

看護師の負担が大きく、決して楽な仕事ではない

療養型病院は、一般病院等より看護師一人に割り当てられる患者数が多く、介助業務もあるため、体力的に看護師の負担が大きくなることがデメリットです。

そのため、勤務する病院やその日のメンバーによっては激務になり忙しいこともあります。

療養型病院だからといって決して楽な仕事ではなく、急変が少ない場合でも必ずしもゆっくり働ける環境にあるわけではありません。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例療養型病院は一般病棟等に比べると、残業は少なく、流れる時間もゆっくりとしたものではありますが、楽に働けると思っていると、考えていた以上に大変だと感じると思います。
患者は高齢者が多く、介護度が高い場合や、認知症症状のある患者も多いです。
医療処置は少ないとはいえ、少ない看護師人数で、IVH管理、人工呼吸器管理、経管栄養、点滴処置を行う必要があり、看護師が病棟に1人しかいない時間帯もありました。
そのため、急変など、何かあった時には、大変だと感じることもあります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例療養型病院では、寝たきりや、車いすに乗るにも介助が必要な患者も多く、介護的な看護師業務も多いです。
そのため、看護師と介護士の人員配置を半分半分にしている病院も多いのではないでしょうか。
例えば、私が勤務している療養型病院では、夜勤は看護師1名と介護士1名ということが普通であり、それぞれの立場から対等な関係で連携をとる必要があります。
介護士との連携がとれないと、日々の業務を行うことが難しくなることがあり、大変だと感じます。

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務している療養型病院では、療養という名目の看取りで入院してくる患者も多くいます。
積極的な治療は行わないものの、点滴や、酸素投与を行いながら、看取りで数ヶ月にわたる入院になることもあります。
また、患者の入院期間が長く、合わない患者がいる場合にはとても苦痛で、患者の病気に対する不安などの抱えているものに対する精神的ケアも慢性期看護の役割ではありますが、関係改善には大変苦労します。

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が勤務している療養型病院では、とにかく看護師が患者の介助を行うため、腰を痛めている職員は多いです。
病院としても腰痛予防に取り組んでいますが、圧倒的におむつ交換や移乗行為がメインなため、腰痛がない人でもコルセット等を着用し、予防に努めています。

看護師の仕事がルーチン業務であること

看護師の仕事がルーチン業務であること

療養型病院の場合、患者の日々の変化は少なく、医療や処置という面から言えば看護師に刺激は少ない職場だと言えます。

また多くの場合、曜日により業務内容は異なるものの、大まかな流れは変わらず、流れを覚えてしまえばルーチン業務になります。

そのため、ルーチン業務が苦手な看護師には、デメリットに感じる職場となります。

看護師の体験事例

看護師の体験事例

看護師の体験事例療養型病院の場合、患者が治癒して退院するという喜びは少なく、どちらかと言えば、食事形態がおちた、ADLが低下したという場面が多いと言えます。
そのため、患者は自宅には帰れず、他の病院へ転院することや、介護施設が決まるまでの療養入院ということも多いことが実状です。
ルーチン業務が苦手な方や、看護師としての一般的なやりがいを求める方には向かない職場のように感じます。

残業が少ない分、給与が低くなる

残業が少ない分、給与が低くなる

看護師の場合、基本給が例え少ない場合でも、夜勤や残業が給与に占める割合も高いため安定した給与を稼ぐことが可能です。

しかし、療養型病院の場合、定時に帰宅できるメリットがある一方で、残業手当がなくなります

さらに、勤務する病院によっては、夜勤の看護配置は1名の場合(他に介護スタッフや看護補助が付く)もあり、夜勤の回数も少なくなってしまうことが現状です。

そのため、一般病院や一般病棟に勤務する看護師と比較した場合、給与が低くなる可能性があることがデメリットと言えます。

療養型病院で働く看護師のやりがい(体験事例)

療養型病院で働く看護師のやりがい(体験事例)

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が療養型病院に勤務して、看護師としてやりがいを感じる瞬間は、認知症の進行によって表情が乏しくなってしまった患者さんが、ケアを通して表情が穏やかになり、「ありがとう」と笑顔で言われた時です。私は、もともと認知症専門病棟で働いていたこともあり、認知症看護には興味がありました。
療養型病院の中でも特に認知症に特化した病棟へ転職したことで、認知症看護について感心がより深まり、また「どうすればもっと表情が豊かになるだろうか」とあれこれケア方法を変えることに対し、やりがいを感じることができました。
療養型病院で働く場合、自分で何らかのやりがいを見つけることが大切だと感じます。

看護師の体験事例

看護師の体験事例私は、療養型病院に勤務していましたが、意識レベルがほとんど回復せず、寝たきりとなっている患者さんの表情の変化がわかるようになってきた時期が印象に残っています。
表情といっても顔の表情自体はあまり変わらず「やや紅潮があるな」「体熱感がある」「やや発汗量が多い」など普段の状態と比較し、早期に対応できるようになったことが嬉しかったです。療養型病院で長期に渡って患者さんと関わることで得られた経験でしたし、やりがいに感じました。

看護師の体験事例

看護師の体験事例私が療養型病院でやりがいに感じたことは、患者さんとのコミュニケーションです。
職員が楽しく会話をしなければ、患者さんも楽しい気分になることはできず、長期療養を必要としているため、看護師としてのコミュニケーションがなにより大切だと感じました。
特に私が勤務していた病棟の患者さんは、自分を気にかけてくれる人、楽しい人、おしゃべりな人が大好きだったため、多くの会話を交わした気がします。
業務に追われながらも楽しく仕事を行うことが出来ました。

療養型病院へ看護師が転職する注意点

療養型病院へ看護師が転職する注意点

療養型病院へ看護師として転職する場合や、求人を探す場合の注意点を説明していきます。

不安な方はケアミックス病院も合わせて検討する

不安な方はケアミックス病院も合わせて検討する

特に急性期病棟等で勤務していた看護師の方で、何からの事情で療養型病院へ転職する場合、ケアミックス病院も合わせて検討しておきましょう。

ケアミックス病院は、一般病床と療養型病床などの複数の病床機能を併せ持った病院であり、急性期医療・慢性期医療(又は回復期医療)に対応しています。

そのため、働きながら療養型病棟は向いていないと場合でも、一般病棟や回復期病棟などに異動することも可能となります。

さらに詳しくは「ケアミックス病院で働く看護師のメリット・デメリット!転職する注意点」を確認しておきましょう。

配属される病床・病棟を確認する

配属される病床・病棟を確認する

療養型病院では、上記で説明したように、医療療養病床、介護療養病床の2つの種類があり、介護療養病床は2023年3月末で実質廃止となるため、介護医療院への転換を行っている場合があります。

そのため、療養型病院には以下の3つのパターンの療養型病棟が存在します。

医療療養病床
  • 療養病棟の中でも医療的ケアが多く、24時間体制で見守りが必要な患者も入院している病棟
  • 介護スタッフの配置義務はありませんが、看護補助スタッフを配置する義務がある
  • 看護師の人員配置基準は4対1
介護療養病床
  • 療養病棟の中でも、介護と医療が必要な要介護者が入院している病棟
  • 介護スタッフは配置義務があり、看護補助スタッフを配置する義務はない
  • 看護師の人員配置基準は6対1
  • 2023年3月末で実質廃止となるため、病棟閉鎖又は、介護医療院へ転換する
介護医療院
  • 療養病棟の中の一部が介護療養病床から転換し介護医療院と呼んでいる病棟
  • Ⅰ型・Ⅱ型の2種類あり、看護職員、介護職員のほかに、リハビリ専門職や介護支援員なども配置義務がある
  • 看護師の人員配置基準は6対1

療養型病院での看護師募集は、上記3パターンの1つの病棟専門で募集している場合や、医療療養病床+介護療養病床(又は介護医療院)を療養病棟として、合わせて看護師として勤務する場合があります。

  • ※療養型病院の病床数・規模によって異なります。
  • ※医療療養病床は、医療ケアや医療行為などの仕事内容が多く、介護療養病床は日常生活の支援(介護業務等)が多くなることを理解しておきましょう。

特に、「介護療養病床(病棟)」専門で勤務する場合、介護医療院へ転換するのか、それとも病棟閉鎖を行うのかなどは必ず確認しておきましょう。

場合によっては、病院に併設した「単体の介護医療院」の施設を建設して、そちらに移行する場合もあり、病院勤務ではなく介護施設勤務となってしまうケースもあり、注意しておきましょう。

業務内容の詳細を確認する

業務内容の詳細を確認する

療養型病院は、その病院によって看護師の業務内容が異なる場合が多いと言えます。

特に、入院患者の「日常生活の支援(介護業務等)」の割合がどれぐらいなのか、どこまでが看護師の仕事内容なのかの詳細を確認しておきましょう。

療養型病院によっては、介護スタッフが基本行うこともあれば、看護師がすべて行う場合もあり様々です。

配属される病棟等のスタッフの人数と他業種を確認

業務内容の詳細の確認と共に、配属される病棟等のスタッフに関して、以下のことを確認しておきましょう。

  • 看護師の総数と日勤・夜勤で働く看護師の人数
  • 他業種の人数と日勤・夜勤で働く人数

例えば、看護助手のみで介護スタッフが在籍していない場合は、患者の状態によっては、看護師がメインで日常生活の支援を行う必要があり、介護スタッフが在籍している場合はある程度任すことも可能といえるためです。

病院の看護方針や看護の質を確認する

病院の看護方針や看護の質を確認する

療養型病院の場合、入院患者に対してどのような医療的ケアや支援を行っており、病院の方針や看護部の方針などを詳しく確認しておきましょう。

また、可能であれば看護計画を立てているのか、立てているのであればどの程度実践しているのかなども確認できれば良いでしょう。

さらに、在宅復帰率(自宅や移住系介護施設などに入り退院した患者の割合)なども合わせて確認しておき、50%程度を目安とすれば良いでしょう。

看護師転職サイトを活用する

看護師転職サイトを活用する

療養型病院は、地域によっては慢性的な看護師不足になっている場合もあり、仕事内容も様々となります。

また、基本的に定時で帰宅できる療養型病院も多いですが、こちらも確実ではありません。

そのため、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を活用して、自分の希望条件に合う病院や、上記で説明した内容の確認、履歴書・職務経歴書の添削などの転職支援サービスを受けて、療養型病院への転職活動をスムーズに行いましょう。

院内情報を把握している看護師転職サイトも多いため、利用する価値は高いと言えます。

療養型病院の看護師求人が多い転職サイト

療養型病院の看護師求人が多い転職サイト

療養型病院の看護師求人が多い、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)をご紹介します。

また、ご紹介する看護師転職サイトは、以下の条件に当てはまっているサイトとなります。

  • 療養型病院の看護師求人が多いこと
  • 転職支援サービスが無料で充実していること
  • 院内情報に詳しいこと
  • 担当者が丁寧で的確なアドバイスをくれること
  • 利用する看護師に人気・定評があること

特に療養型病院の場合、院内情報を確認しながら希望条件に合う求人を探したほうが効率は良く、各転職サイトによって保有している求人が違うため、2社程度の複数登録は行っておきましょう。

療養型病院の求人豊富!レバウェル看護

レバウェル看護

転職相談 面接対策 条件交渉 退職相談
2重丸 2重丸 2重丸 2重丸
サイト名 レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
運営会社 レバレジーズメディカルケア株式会社
公開求人数 133,944件(2026年5月7日時点)
非公開求人 豊富
対応職種 正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応 雇用形態 常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤
対応施設 総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター
対応 診療科目 内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科
対応配属先 病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡
対応エリア 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴 ・看護師の転職求人が豊富
・転職支援サービスが手厚い
・転職の相談から行える
・院内・施設内情報に強い

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、他の転職サイトと比較して療養型病院の看護師求人がダントツに多いです。また、ハローワークの看護師求人もカバーしています。

そのため、希望条件に合う療養型病院の求人を提案してもらいやすく、少しわがままな希望条件でも見つかりやすいと言えます。

さらに、年間5000件以上のインタビューを病院に実施しているため、院内情報を良く知っている担当者が豊富であり、企業としてもデータの蓄積があります。

また、利用する看護師にも人気が高く、転職支援サービスが充実しているため、療養型病院への看護師転職を考えた場合、利用は必須の転職サイトです。

公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/

規模が大きい療養型病院あり!ナース専科 転職

ナース専科転職

転職相談 面接対策 条件交渉 退職相談
2重丸 2重丸 2重丸 2重丸
サイト名 ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)
運営会社 株式会社エス・エム・エス
公開求人数 20万件以上
非公開求人 豊富(会員限定のレア求人あり)
対応職種 正看護師、認定看護師、准看護師、助産師、保健師、管理職
対応 勤務形態 常勤、常勤(日勤のみ)、常勤(夜勤あり)、常勤(夜勤のみ)、非常勤
対応施設 病院、クリニック、訪問看護、企業、保育園、幼稚園、学校、その他
【介護施設】
居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、訪問介護事業所、介護老人保健施設、軽費老人ホーム、デイケア事業所、小規模多機能、訪問入浴事業所、看護小規模多機能居宅介護、有料老人ホーム、デイサービス事業所、グループホーム、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者専用住宅、ショートステイ事業所、訪問リハビリ事業所、介護医療院
対応 診療科目 美容、産婦人科、整形外科、眼科、外科、呼吸器科、循環器科、精神科/心療内科、小児科、皮膚科、形成外科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、消化器科、内科、透析、その他
対応配属先 病棟、外来、オペ室、透析、その他
対応エリア 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴 ・東証プライム上場企業
・支店が多く地域密着&チーム制で転職をサポート
・職場のリアルな情報を共有することも可能
・2025年オリコン顧客満足度®調査 看護師転職3年連続No.1
・LINE対応

ナース専科 転職は、医療・介護分野に強いエス・エム・エスが運営している看護師転職サイトのため、規模が大きい(病床数が多い)療養型病院も豊富です。

さらに、非公開求人(インターネット上に出ない担当者から提案してもらえる求人)も豊富で、全体の40%以上が該当します。

そのため、希望条件以上に好条件の療養型病院の看護師求人が見つかりやすく、合わせて利用しておきましょう。

また、担当者が丁寧で的確なアドバイスをくれると看護師に定評があります。

公式サイト:https://www.nursejinzaibank.com/

転職の相談からスタート!ナースではたらこ

ナースではたらこ

転職相談 面接対策 条件交渉 退職相談
2重丸 2重丸 2重丸 2重丸
サイト名 ナースではたらこ
運営会社 ディップ株式会社
公開求人数 164,238件(2026年5月7日時点)
非公開求人 豊富
対応職種 正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応 勤務形態 常勤、非常勤、日勤のみ、夜勤専従
対応施設 病院、クリニック、介護施設、デイサービス、訪問看護、企業その他
対応エリア 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴 ・非公開求人が豊富
・希望条件に合う求人が見つかりやすい
・希望する病院・施設へ転職可能な逆指名転職がある

ナースではたらこは、看護師のキャリアの相談から始めることが可能な看護師転職サイトです。

そのため、子育てとの両立やプライベートの充実などを希望して療養型病院に転職するかどうか悩んでいる場合は、担当のキャリアアドバイザーに相談しながら転職活動を行いましょう。

また、情報収集のみの利用もOKであり、実際に療養型病院に転職した場合、どれぐらい給与が変わるのかを確認したい場合や、今の看護経験でどのような職場が転職先として該当するのかを知りたい場合なども是非、活用しておきましょう。

公式サイト:https://iryo-de-hatarako.net/

まとめ

療養型病院では、夜勤回数なども調整すれば、一般病棟と同様の給与をもらうことができ、仕事とプライベートの両立が可能な職場だと言えます。

ただ、仕事内容は命を預かる看護師の仕事に変わりはなく、高齢患者が多いため、介助などの肉体的負担や、認知症患者や、他業種のスタッフとのコミュニケーション能力も問われる職場となります。

看護師が勤務する病院の種類は豊富ですが、それぞれの病院で異なる役割があり、看護師自身のライフステージやライフプランに合わせながら、療養型病院も転職先の選択肢の一つとして検討してください。

監修者
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

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