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ペインクリニック外来で働く看護師の仕事内容と体験談

公開日:2026年6月3日
ペインクリニック外来で働く看護師の仕事内容と体験談

私の場合、看護学生の頃はもちろんのこと、看護師として働いてからも、「ペインクリニックって何をする所?」と何をしているのか詳しいことが分からず、疑問がありました。

最近は看護学校でも麻酔科外来やペインクリニック外来について講義があるようですが、実際に勤務経験のある看護師はまだまだ少ないのが現状です。

そのため、ペインクリニック外来で勤務した私の経験を元に、患者層から仕事内容、働いて感じたことや体験談を説明していきます。

監修者
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

著作・監修記事一覧

執筆・監修看護師
久保 看護師
久保 看護師
  • エリア:沖縄県在住
  • 保有資格:看護師、保健師
  • 施設経験:大学病院、総合病院、訪問看護、治験コーディネーター、保健師
  • 専門分野:脳神経外科、ICU、呼吸器内科、睡眠時無呼吸症候群専門外来、健診センター、ペインクリニック、糖尿病専門外来、内視鏡センター、トモセラピー外来

男性看護師です。国立大学の看護学科を卒業し、看護師と保健師を取得しました。卒後は脳外科病棟で急性期看護を学び、数回の転職を経て、現在は民間の総合病院で保健師として働いております。妻と息子2人の4人家族で、看護師としてのキャリアアップと、ワークライフバランスとの両立に関心があります。

著作・監修記事一覧

ペインクリニック外来とは?その患者層について

ペインクリニック外来とは?その患者層について

私の経験からペインクリニック外来に関しての説明と、患者層について説明していきます。

ペインクリニックとは?

ペインクリニックの「ペイン(Pain)」とは「疼痛(とうつう:ズキズキとうずくように痛む)」という意味です。

ペインクリニックとは、主に薬物療法を用いて、疼痛や神経症状の緩和を図ることを目的とした外来(麻酔科外来)です。

ペインクリニックでは、症状や身体所見から多角的に痛みの原因を診断し、薬物療法だけでなく神経ブロックを始めとする各種の治療法を駆使して痛みを軽減・消失させQOLを向上させます。また、慢性痛、神経の障害やがんによる治療困難な痛みでは、医師、看護師、薬剤師、理学・作業療法士、臨床心理士など痛み診療に関わる多くのスタッフと連携して最適な治療へと導いていきます。
出典:日本ペインクリニック学会

看護師の体験事例

私がペインクリニックで働いた印象では、求められる看護スキルとして、整形外科看護や手術室看護などの領域と重なりました。

そのため、整形外科系や手術室系の分野の看護経験は役に立つと思います。

ペインクリニック外来の患者層

ペインクリニック外来の患者層

ペインクリニック外来では、患者の疼痛や神経症状の緩和のために治療を行います。

  • 頭痛
  • 顔面痛
  • 腹痛
  • 腰痛
  • 手術後の痛み
  • がんによる痛み

上記した以外にも、ペインクリニック外来では、患者ごとに感じるあらゆる痛みの治療を行います

また、検査で痛みの原因を探り、その原因や体調に合わせて適切な治療を施し、ひとつの痛みが引き起こす、新たな痛みに対しての緩和や改善させるための治療も行います。

慢性的な痛みを伴う患者

ペインクリニック外来には慢性的な痛みをコントロールするために、治療を必要とする患者も多く訪れます。

例えば、

  • 抗がん剤の投与をしている
  • 膝に溜まった水を抜いている

など、整形外科や外科外来にも定期的に通院しているような患者もいます。

ペインクリニック外来で働く看護師の仕事内容

ペインクリニック外来で働く看護師の仕事内容

私が勤務していたペインクリニック外来は完全予約制で、1日の患者数は20~25人ほどでした。

予約患者が来院する前には患者のカルテと一緒に、使用予定の注射薬剤とシリンジなどをセットしておき、いつでも使用できるように準備することも看護師の仕事内容でした。

対応する看護師は基本的に3名で、5~6名の看護師とローテーションで勤務していました。

私が勤務していたペインクリニック外来

1日のうちで任される仕事は以下のように役割分担されており、

  • 受付・問診担当
  • 処置等の直接介助担当
  • 処置後の患者モニタリングや記録などの外回り担当

など、当日どの役割を行うかはリーダー看護師が決め、どの看護師も同じぐらいの業務量になるように均等に任されます。

ここからは、私の経験から感じた他のクリニックにはない、ペインクリニック外来特有だと思う仕事内容を説明していきます。

患者の痛みを正確に判断すること

患者の痛みを正確に判断すること

ペインクリニック外来で働く看護師の仕事でまず大事なことは、「患者に対し、どのような痛みが、どの程度あるのか正確に把握すること」です。

そのために看護師は、患者が感じている痛みについて、詳細にヒアリングを行います。

例えば、

  • 感じる痛みの経過
  • 現在に至るまでの治療歴
  • 現在の服薬状況

など、患者からヒアリングした内容を確認し、看護師は痛みの強さを評価します。

看護師の体験事例

ペインクリニック外来での治療の多くは患者に対して侵襲的療法を行うため、患者の疾患について正確に把握することが求められました。

また、複数の患者に対して、血圧や酸素飽和度の管理はもちろん、心電図の波形を読み取ることなどを同時にモニタリングする場合もよくありました。

少しでも異常を感じたら医師や他の看護師に連絡を取れるように、意識しておかなければなりませんでした。

評価した痛みの強さを医師に伝えること

評価した痛みの強さを医師に伝えること

患者が抱える痛みを正確に捉え、評価した痛みの強さを医師に伝えることが、ペインクリニック外来で働く看護師の最も重要な仕事です。

患者ごとの痛みの評価は、

などを用いて判断することが多い印象でした。

患者への神経ブロック注射

患者への神経ブロック注射

ペインクリニック外来に来院する患者の代表的な症状に、突発性難聴や顔面神経麻痺、顔瞼下垂などがあります。

これらの痛みを伴わない症状の治療には、看護師が神経ブロック注射などを行います。

継続した痛みが慢性化している場合にも神経ブロック注射を行い、疼痛緩和を図るといったケースもありました。

注射等は、勤務するペインクリニックの方針によって看護師が行わないこともあります。

認知度を上げるための啓発活動

認知度を上げるための啓発活動

ペインクリニック外来は他の診療科に比べると、一般的にはまだまだ認知度が低いです。

そのため、認知度をあげる活動の一環として以下のような仕事を看護師が行っていました。

  • ペインクリニックについてのポスターを作成する
  • ペインクリニックで対象になる疾患について資料をつくる

上記のような方法などで、患者や患者の家族、異なる診療科で働く看護師にペインクリニック外来について知ってもらうための活動も、ペインクリニック外来で働く看護師に必要な仕事でした。

ただし、こちらの啓発活動は看護師が勤務するクリニックの方針によって異なるので注意してください。

ペインクリニック外来で働いて感じたメリット・デメリット

ペインクリニック外来で働いて感じたメリット・デメリット

私がペインクリニック外来で看護師として働いて感じたメリット、一般のクリニックと比較して感じたデメリット等について主観的に説明していきます。

ペインクリニックに転職を考えている看護師の方の参考になれば幸いです。

私が勤務していたペインクリニック外来は、予約制のため残業は少なく、働きやすい環境でした。さらに、ペインクリニック全体に言えることは、ペインクリニック外来で働くと、疼痛ケアなどの緩和ケアに関する専門的な知識が身につくということです。

看護師としての臨床経験は必要になる

看護師としての臨床経験は必要になる

看護師がペインクリニック外来で働くためには、ある程度の臨床経験(3年以上)が合った方が良いと思いました。

特に神経ブロック注射や、関節腔内注射の介助の方法、鎮静剤や麻酔薬についての知識は必要でした。

ペインクリニックによっては勤務してから教育してもらえる場合もありますが、看護師の人数が少ないペインクリニックの場合、即戦力として採用される場合があります。十分に教育してもらえる時間が取れないこともあるため、注意が必要です。

患者の生活の質を向上させることに「やりがい」を感じた

ペインクリニックに来院する患者の長年の痛みや、症状から解放し、生活の質向上させることに貢献できるため、私は看護師として大きなやりがいを感じました。

クリニック勤務で大きなやりがいを感じる職場は早々ないと私は感じています。

ペインクリニックで一歩踏み込んだ疼痛管理を行うことで、患者は痛みから解放され、ADLも向上し、笑顔が増えたという方がたくさんいました。

患者をモニタリングする時間が長い

私が勤務したペインクリニックでは、神経ブロック注射などを行った場合、患者の回復度を見てから帰宅をさせています。

そのため、患者の具合によって長い時間モニタリングを行う場合もありました。

ペインクリニック外来は、予約患者のみの対応する場合がほとんどですが、看護師の時間的拘束も長くなる可能性があります。

また、勤務中は緊張の連続であり、看護師にとってストレスも比較的多い診療科です。業務内容の多くは非常に神経の使う作業ばかりでした。

思うように治療が進まないことがあった

痛みのコントロールを良好に保つためには、定期的、継続的に通院が必要なことを患者に説明します。

しかし、一度痛みが取れたことを病気が治ったと勘違いして、通院をやめてしまう患者がいます。

その場合、さらに痛みがひどくなってまた来院することになり、思うように治療が進まないことが多々ありました。

治療を自己中断してしまう患者に対して、どのようにフォローアップしていくかという大きな課題は、看護師として常に考えなくてはならない問題でした。

ペインクリニック外来の看護師求人が豊富な転職サイト

ペインクリニック外来の看護師求人が豊富な転職サイト

ペインクリニックは、全国にそう数が多くありません。

また、その中から看護師求人を募集しているペインクリニックを漏れなく探すことは、困難です。

そのため、以下でペインクリニック外来の看護師求人が多い看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)をご紹介します。

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サイト名 レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
運営会社 レバレジーズメディカルケア株式会社
公開求人数 133,944件(2026年5月7日時点)
非公開求人 豊富
対応職種 正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応 雇用形態 常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤
対応施設 総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター
対応 診療科目 内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科
対応配属先 病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡
対応エリア 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
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・転職の相談から行える
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ペインクリニックへの看護師転職を考えた場合、必ず活用しておきましょう。

公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/

ペインクリニックの求人豊富!ナース専科 転職

ナース専科転職

転職相談 面接対策 条件交渉 退職相談
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サイト名 ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)
運営会社 株式会社エス・エム・エス
公開求人数 20万件以上
非公開求人 豊富(会員限定のレア求人あり)
対応職種 正看護師、認定看護師、准看護師、助産師、保健師、管理職
対応 勤務形態 常勤、常勤(日勤のみ)、常勤(夜勤あり)、常勤(夜勤のみ)、非常勤
対応施設 病院、クリニック、訪問看護、企業、保育園、幼稚園、学校、その他
【介護施設】
居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、訪問介護事業所、介護老人保健施設、軽費老人ホーム、デイケア事業所、小規模多機能、訪問入浴事業所、看護小規模多機能居宅介護、有料老人ホーム、デイサービス事業所、グループホーム、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者専用住宅、ショートステイ事業所、訪問リハビリ事業所、介護医療院
対応 診療科目 美容、産婦人科、整形外科、眼科、外科、呼吸器科、循環器科、精神科/心療内科、小児科、皮膚科、形成外科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、消化器科、内科、透析、その他
対応配属先 病棟、外来、オペ室、透析、その他
対応エリア 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴 ・東証プライム上場企業
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ナース専科 転職は、全体の約40%が非公開求人(インターネット上には出ない担当者から紹介して貰う求人)となります。

その中でもペインクリニックの看護師求人は公開掲載されているため、さらに多くの求人から探してもらうことが可能です。

ナース専科 転職の担当者は丁寧で親切、的確なアドバイスが貰えると定評があるため、合わせて活用しておきましょう。

公式サイト:https://www.nursejinzaibank.com/

まとめ

ペインクリニック外来の存在は患者からも看護師からも、認知度が低いことが現状です。

しかし、現代社会において、将来的に患者に大きく貢献できる診療科だと私は感じています。

来院する患者の傾向から見て、整形外科や手術室の経験がある看護師は、ペインクリニック外来での勤務に向いているのではないでしょうか。

今後の転職先候補のひとつに、ペインクリニック外来を検討してほしいと強く思います。

監修者
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

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