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助産師の転職は何年目から?転職する注意点とおすすめの助産師転職サイト

公開日:2026年6月2日
助産師の転職は何年目から?転職する注意点とおすすめの助産師転職サイト

助産師という仕事は、妊婦のお産に立ち会い、出産をサポートするというイメージが世間では強く知られています。

実際、助産師になって初めて分かる大変さは仕事内容だけではなく、人間関係など様々あるでしょう。

このページでは、助産師の転職は何年目からが良いのか、転職可能な職場について、助産師が転職する場合の注意点・求人の選び方を詳しく説明していきます。

監修者
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

著作・監修記事一覧

執筆・監修看護師
じゅん看護師・助産師
じゅん看護師・助産師
  • エリア:大阪府在住
  • 保有資格:看護師、助産師
  • 施設経験:市民病院、総合病院、個人病院、クリニック(助産院)
  • 専門分野:産科、婦人科、内科

私は、助産師として働きだし15年以上になりました。勤務場所は、総合病院、クリニックです。また、夜勤バイトでも、個人病院や産科クリニックなど、複数の職場でダブルワークを経験してきました。40代が目の前に迫ってきた今、私の経験が誰かの役に立つのかもと思い立ち、ライターをはじめてみようと思いました。記事を書くのは初心者ですが、読んだ方が、「また明日も頑張ろう」と気持ちを後押しできるような記事が書けるよう、頑張ります。

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助産師の転職は何年目からが良い?

助産師の転職は何年目からが良い?

助産師の転職に関して、おすすめの転職時期としては、看護師と同様のイメージで同じです。病院やクリニックで3年間、助産師として働いてから転職した方が良いでしょう。

理由としては、助産師の仕事内容として、以下のことが挙げられるからです。

  • 助産師として、自立して働けるには3年
  • 完全に一人前の助産師と扱われるには5年

以上のような年数が助産師には必要だと言われています。

また、助産師の転職求人の中で、「経験者」と呼ばれるものは、助産師経験が3年以上の条件が多いことも理由の一つです。

そのため、助産師の転職を考える時期としては、3年目の後半から4年目がおすすめです。

助産師の転職するタイミングについても、以下で詳しく説明していきます。

1年目・2年目の助産師転職はおすすめしない?

1年目・2年目の助産師転職はおすすめしない?

1年だけ助産師を経験してから転職する、1年目を乗り越え、2年助産師を経験してから転職するというのも、おすすめできるかといえば、あまりおすすめはできません。ただし、転職が無理かと言うと、無理ということはありません。

1年目・2年目の助産師に転職をおすすめできない理由としては、以下のことが挙げられます。

  • 1年目の助産師の場合は自立して働ける方が少ないため
  • 2年目での助産師転職は不利になる(求人を選択できない)可能性があるため
  • 1年目~2年目は助産師としての基礎を固めている最中のため

また、転職するときには必ず「以前の職場を辞めた理由は何ですか?」と退職理由を聞かれます。その場合、「人間関係が辛かったから。仕事が辛かったから。」という助産師の方が多いのではないでしょうか。

1年目、2年目の助産師は、経験やスキルを磨く上でも一番大切な時期でもあります。さらに、助産師としての基礎がしっかりしていなければ、その上に新たな技術を積み上げることはできません。

そのため、「人間関係が辛い。仕事が辛い。」など、今いる環境に馴染めない場合でも、いったん冷静になって振り返り、助産師として積み上げてきたものがあると感じるなら、あと少し、同じ場所で踏ん張ることをおすすめします。

 

1年目・2年目の助産師でも転職した方が良いケース

1年目、2年目の助産師でも転職した方が良いケースがあります。

主に、以下のような「キャリアアップ」や「家庭の事情」が転職理由であれば、おすすめできます。

  • クリニックに勤務しておりキャリアアップのために病院へ転職するケース
  • 助産師の教育制度が整っておらず転職するケース
  • 転勤や子育て、介護など家庭の事情により転職するケース
  • 周囲が納得する退職理由があるケース

また、「労働環境等の問題」で転職するか悩んでいる場合は、以下に該当するのであれば、転職する準備をいち早く行っていきましょう。

  • 職場にパワハラやモラハラがある場合
  • 極端な長時間労働や目標(ノルマ)を課される場合
  • 賃金不払い残業が多い場合(サービス残業)
  • 助産師に対して過度な選別がある場合(好き、嫌い、いじめなど)

俗に言う、ブラック病院ブラッククリニックというケースです。

上記の事柄が該当する場合、働く環境が良くないため、転職を検討しましょう。

看護師から助産師へ転職する場合

看護師から助産師へ転職する場合

看護師から助産師へ転職する場合は、自身のタイミングや、以下で説明するおすすめのタイミング・時期を参考に転職する準備を行いましょう。

特に、助産師と看護師の違いとして注意することは「仕事内容(業務内容)」についてです。

看護師
業務内容
  • 傷病者・褥婦の療養上の世話や診療補助を行う
助産師
業務内容
  • 助産、妊婦、褥婦、新生児の保健指導を行う
  • 助産行為も可能(お産を助け、赤ちゃんを取り上げることや 、正常分娩に限っては医師の支持なしに行うことなど)

出典・参照:保健師助産師看護師法(昭和二十三年法律第二百三号)e-GOV

看護師の経験があったとしても助産師が未経験となるため、なるべく教育制度が整った病院やクリニックへ転職することがおすすめです。

また、今から助産師資格を取得しようと考えている場合は「看護師から助産師になるためには!働きながら資格取得は可能?」を参照しておきましょう。

助産師の転職でおすすめのタイミング・時期

助産師の転職でおすすめのタイミング・時期

助産師の転職も看護師の転職時期と同様に、期の変わり目である「4月入職」「10月入職」の助産師求人が多いです。大学病院や人気が高い病院へ転職を考える場合は、おすすめの時期です。

また、「助産師経験がある中途採用者」と「看護師から転職する場合や新卒・既卒助産師」の場合とで、採用募集時期が若干異なるため注意しましょう。

中途採用
  • 4月入職:1月~3月に助産師求人が豊富になる
  • 10月入職:7月後半~9月に助産師求人が豊富になる
看護師から転職する場合
(既卒・新卒採用)
  • 4月入職:前年の5月~6月頃
  • 10月入職:前年の10月~11月頃

※看護師から助産師に転職する場合は、両方の時期を検討することが可能です。

ただし、看護師と同様に助産師も地域や病院・クリニックによっては慢性的な人手不足の場合もあり、年中助産師の求人が豊富にあると言えるでしょう。(特にクリニックなどは多い印象です。)

そのため、助産師にベストな転職のタイミングとしては、自身に転職の準備が整っている時期もおすすめです。

助産師が転職できる年齢との関係性

助産師が転職できる年齢との関係性

やる気と体力が伴えば、何歳でも助産師としての転職は可能です。しかし、助産師の経験値(経験年数)がどれくらいあるかどうかで、助産師の転職は左右されると言えるでしょう。

また、助産師として転職先の求人に応募することは可能ですが、実際に採用されるかどうかは年齢が関わってくる部分もあるかもしれません。

20代
  • 経験値が低いと思われる場合が多い
  • クリニックなどは敬遠する場合も多い
  • 比較的安い給与で雇えるメリットもある
  • 結婚、出産などを懸念する場合もある
30代・40代
  • 助産師として職場が多く求める年齢
  • 経験値が豊富であり即戦力の助産師と見なされる
  • 最先端医療の中でバリバリ働くことが可能
  • 子育てや家庭の事情で懸念する転職先もある
50代・60代
  • クリニックなどベテラン助産師として採用されやすい
  • 大学病院などでは採用されるケースは少ない
  • 育児の問題などの心配が少ない
  • 夜勤できるか、ブランクなどが気になる転職先もある

50代・60代はベテラン助産師として採用され、ブランクなく夜勤もこなしてきたという方なら、十分に即戦力として通用するでしょう。

また、基本的に、働けるのであれば定年を除き、何歳であった場合でも助産師として転職することは可能です。

助産師に多い転職理由

助産師に多い転職理由

助産師に多い転職理由としては以下の通りです。(弊社調べ)

転職理由 助産師の意見
職場の人間関係
  • 冷たい態度を取られたり、陰口を言われたりする職場だったため
  • チームで協力し合い働く環境ではなかったため
  • 周囲の医師や看護師との関係に悩んだため
仕事への大変さ
  • 夜勤や休日出勤があり仮眠はほぼ取れないため
  • 業務が忙しいと休憩も満足に取れないため
  • 訴訟などが起こりやすいため
  • 分娩の際の責任が大きいわりに給与が少ないため
教育体制の問題
  • 先輩助産師が何も教えてくれないため
  • 実際は助産師が一人しかおらず、一人で働かなければいけないため
  • 助産師としてキャリアを積みたいと考えているため
看護師の仕事との兼務
  • 助産師として入職したのにほとんど看護師の仕事だったため
  • 看護師としての仕事をしなければ雇用されなかったため
  • 助産師としての仕事に専念したかったため
家庭の事情
  • 出産、育児のため
  • 親の介護のため
  • 夫の転勤のため

看護師から助産師になったばかりの方の転職理由としては、「中絶や死産などもあり、必ず喜ばしい出産ばかりではない」「理想と現実のギャップがあった」などの意見もありました。

また、看護師と同様に助産師も、女性が多く働く職場だからこその悩みも尽きないと言えるでしょう。

助産師の退職理由とその割合

出産・育児のため 23.9%
結婚のため 22.8%
自分の健康のため 18.8%
夫の転勤のため 16.9%
勤務時間が長く残業が多いため 14.3%
責任の重さや医療事故への不安ため 13.6%
夜勤の負担が大きいため 13.2%
転居のため 13.2%
業務負担が大きいため 12.9%
業務への不満
(分娩がない、専門性が認められないなど)
10.3%
休暇が取れないため 9.6%
同僚・上司との人間関係のため 9.2%
家族の健康・介護のため 9.2%
経営理念や方針に不満のため 7.7%
自分の適性に不満のため 5.5%
他の職場への興味のため 4.0%
キャリアアップの機会がないため 3.3%

助産師が転職可能な職場とは?

助産師が転職可能な職場とは?

助産師が勤務する職場としては主に、大学病院、総合周産期母子医療センター、地域周産期母子医療センター、一般病院や産婦人科クリニックなどがあり、その施設によって助産師の仕事内容や機能が異なります。

以下で詳しく助産師が転職可能な職場について、詳細を説明していきます。

助産師の主な勤務先施設(就業場所データ)

助産師の主な勤務先施設(就業場所データ)

助産師の主な勤務先施設(就業場所)をご紹介します。

病院 64.9%
診療所(クリニック) 21.6%
助産所 5.7%
看護師等学校養成所
又は研究機関
4.3%
市区町村 2.3%
保健所 0.6%
都道府県 0.2%
社会福祉施設 0.1%
訪問看護ステーション 0.1%
その他事業所 0.1%

上記の他に、ベビーヨガ教室やママさん向けの育児サロンを行っている助産師もいます。

また、訪問看護ステーションでは、ベビー専門(赤ちゃん専門)の訪問看護もあり、助産師が多く働いています。

大学病院・一般病院等(産科・分娩室・NICUなど)

大学病院・一般病院等(産科・分娩室・NICUなど)

助産師が多く勤務する病院ですが、以下のような種類に分けることが可能です。

大学病院 産科以外の他の診療科にもかかる、合併症持った妊婦さんなどの、ハイリスクの方の看護
母子医療センター
総合周産期・地域周産期・特定機能周産期)
母体・胎児集中治療管理室(M-FICU)を含む産科病棟及び新生児集中治療管理室(NICU)を備えた医療機関
産科・産婦人科病院 産科、産婦人科などを中心に医療提供している病床数20床以上の医療機関
一般病院
(総合病院)
多くの診療科の中に、産科・産婦人科がある病床数20床以上の医療機関

大学病院や母子医療センター、規模が大きな一般病院(総合病院)などの産科は、助産師の仕事がきっちりと分かれており、

  • 仕事について細かく決まりがある
  • 自分独自の方法で仕事を行うことはない
  • 決められたやり方に沿いチームで業務を行う

など、以上ことが一般的な特徴です。

そのため、助産師経験が浅い場合や、初めて助産師に転職する場合などは、大学病院や規模が大きな病院や母子医療センターを選択した方が良いでしょう。

ただし、大学病院の場合は看護研究が仕事の一つに入り、産科以外の他の診療科の疾患等がある、合併症持った妊婦さんなどの、ハイリスクの方の看護に当たることも多くあります。

助産師が勤務する分娩室について

助産師が勤務する分娩室について

病院や規模がクリニックに助産師として勤務した場合、希望や異動などにより分娩室に配属になります。

分娩室では助産師の主な仕事は分娩介助となり、外回り介助、ベビーキャッチ、流産処置の介助、分娩待機者からの外線電話対応など、仕事は多岐にわたります。

命誕生の瞬間に常に立ち会う感動が味わえる反面、流産・死産などの場面にも立ち会わなくてはなりません。産婦と新生児2人の命を預かるため、責任重大で、プレッシャーがかかる仕事です。

助産師が勤務するNICUについて

助産師が勤務するNICUについて

NICUは、新生児特定集中治療室のことです。病院によっては母体・胎児集中治療管理室(M-FICU)などもあります。

看護師も働いていますが、助産師として勤務し、赤ちゃんの看護を行っていくことが主な仕事です。産科からの異動や、NICUの経験を経て、産科に異動する場合もあります。

また、GCU(移行期(回復期)治療室)も併設されている場合は、退院に向けたトータル看護も可能です。

分娩介助は行うことが出来ませんが、今まで培った看護スキルや褥婦のケアを助産師の専門分野として行うことが可能です。

クリニック(産婦人科、レディースクリニックなど)

クリニック(産婦人科、レディースクリニックなど)

助産師が働くことが多いクリニックは、産婦人科クリニックやレディースクリニックなど複数ありますが、大きく「分娩あり・なし」に分けることが可能です。その2つには以下のような違いがあります。

分娩ありのクリニック
  • 19床以下の有床クリニック
  • 基本的に正常分娩がメイン
  • 帝王切開を行うケースもありますが、緊急性が高いものは行わない
  • 助産師がメインで仕事を行う場合も多く、夜勤がある
分娩なしのクリニック
  • 無床クリニック
  • 妊婦健診、婦人科診療、不妊治療、不育症の治療などがメイン
  • 分娩がないため日勤のみの勤務となる

多くの助産師の方は、「分娩ありの産婦人科クリニック等」で勤務や転職を希望しています。分娩なしのクリニックの場合、助産師外来がない場合は看護師兼任している場合も多く、看護師と助産師の仕事内容がそこまで変わらないケースもあります。

分娩ありの産婦人科クリニック等で助産師として勤務する場合、正常分娩の介助が1人で出来ることや、妊婦・新生児の健康診査と経過診断・保健指導・観察が行えることなど、助産師として即戦力を求められる場合が多いです。

しかし、分娩ありの産婦人科クリニック等の場合、一部教育制度が整ったクリニックもあります。

分娩ありの産婦人科クリニック等のメリット・デメリット

助産師が働く病院と比較した場合、分娩ありの産婦人科クリニック等に勤務するメリットは以下の通りです。

  • 外来から入退院までの一連のケアが継続して行える
  • 助産技術を習得し、自立して助産業務を行うことができる
  • 妊産婦へのメンタルケアが充実している場合が多い
  • 妊産婦に接する時間がゆっくりと取れ、細やかな対応ができる
  • より自然な出産に立ち会うことが可能

あくまで一般的なものになりますが、デメリットも以下のように存在します。

  • 夜勤が多く、休暇を取りにくく、残業も多い場合がある
  • 助産師としての責任が重い
  • 先輩や同僚からの指導や教育を受けにくい
  • 分娩時のオンコール体制があるクリニックも多い
  • 医師(院長)・他職種との人間関係が難しい
  • 研修やカンファレンスがない

分娩ありの産婦人科クリニック等で働く助産師の仕事は、実践中心で「少数精鋭」のチームです。助産師が他に誰もいなければ、あなたがするしかないという状況もあり得ます。

また、お産介助に関しても助産師に任せられる場合が多く、やりがいを実感できる反面、責任が重い仕事です。

助産所(助産院)

助産所(助産院)

助産所(助産院)の場合、助産師として開業するか、開業した助産師に雇われて働く場合がほとんどです。

先ほど説明した「分娩ありの産婦人科クリニック」より、妊婦さんの食事指導や体重管理など、生活全体を診ながら、よりきめ細やかな保健指導が大きな割合を占める仕事です。

さらに、医師は常駐していないため、特に分娩を扱う場合には、助産師にとって全身全霊で向き合わなくてはいけない、非常にリスクのある職場環境です。

主に、助産所に雇われて働く助産師はベテランであることが多く、経験が浅い助産師は転職することは検討した方が良いでしょう。

また、家族計画指導や避妊指導など、学校や地域に出向いての啓蒙活動も、地域に根付いた助産所ならではの大切な仕事です。

保健所・市区町村・都道府県

保健所・市区町村・都道府県

保健所には、保健師以外に、助産師や看護師も働いています。保健所で働く助産師には、もちろんお産を取り扱う機会はありません

保健所で働く助産師の主な仕事内容は、以下の通りです。

  • 新生児訪問:退院した赤ちゃんのいる家庭を訪問
  • 計測介助や保健相談(保健所での健康診査)
  • 母親教室や両親教室の開催

また、病院などから連絡を受け、退院後が気になる妊婦さんのケアや、産後のお母さんと継続して関わる仕事など、精神的関わりをメインとしながら、仕事内容は多岐に渡ります。

しかし、看護師よりも保健所の求人は圧倒的に少なく、転職する場合には求人を探すことに苦労します。

 

市区町村・都道府県で働く助産師

市区町村や都道府県の助産師求人は、市や県が管理している市立・県立病院や診療所、助産師・看護師学校などが多く、実際に市区町村や都道府県の職員として働く求人はとても少ないです。

また、上記で説明した保健所も市区町村等の管轄です。

保健所と同様、市や県で働く助産師の求人はかなり少なく、転職することは難しいと言えるでしょう。

助産師が転職する場合の注意点・求人の選び方

助産師が転職する場合の注意点・求人の選び方

助産師として転職する場合の注意点や求人を選ぶ際のポイントを説明していきます。

助産師の平均年収を知り、給与や賞与を確認する

助産師の平均年収

2022年度版の「厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査」では、助産師の年収は5,538,800円となっており、平均年齢は37.1歳です。

地域によって差はありますが、看護師よりも高くなっています。

そのため、自分の年代も比較した上で、平均年収よりも高いのか、低いのかを参考にし、転職する給与や賞与を確認しておきましょう。

例えば、給与が平均年収より以上に高い職場の場合、何らかのトラブルを抱えている可能性があります。そのリスクを理解し、実際はどうなっているのか確認することが必要です。また、給与が極端に低い場合、福利厚生や教育制度が充実している場合があるかもしれません。そのため、実状がどうなっているか事前に確認しておきましょう。

また、給与や賞与も大切ですが、助産師として自身が働きやすい環境であるかどうかは必ず確認しておきましょう。

助産師の平均年収・給与等(2022年度版)

平均年収 5,538,800円/年
平均給与 387,600円/月
平均賞与 887,600円/年
平均年齢 37.1歳
平均勤続年数 7.5年
労働者数 16,890人

看護師の平均年・給与収等(2022年度版)

平均年収 4,986,200円/年
平均給与 344,300円/月
平均賞与 854,600円/年
平均年齢 41.2歳
平均勤続年数 9.2年
労働者数 861,810人

分娩件数やスタッフの人数を確認する

分娩件数やスタッフの人数を確認する

病院やクリニックに転職を検討する助産師の場合は、分娩件数(年間)や、その分娩数に対してスタッフの人数(看護師数・助産師数など)が足りているかを確認しておきましょう。

分娩件数
年間1,000件以上
  • 助産師として多くの経験を積むことが可能
  • スタッフの人数によって忙しい職場の場合も多い
分娩件数
年間500件以下
  • スタッフの人数によっては仕事にゆとりがある
  • スタッフの人数が少ない場合は忙しい可能性もある

分娩室の数、分娩件数は助産師の仕事の忙しさを大きく左右する可能性が高いと言えるでしょう。

そのため、以下のことは助産師自身のワークライフバランスも考慮しながら検討しましょう。

  • 年間分娩件数
  • 助産師数、看護師数
  • 各勤務帯での平均分娩数
  • 緊急帝王切開率
  • 緊急時の呼び出しの有無(オンコールの有無)
  • 1ヶ月間の夜勤の回数など

また、産婦人科クリニックでも、病院と同様の分娩件数を取り扱っているところもあります。

分娩の種類を確認して考え方が合うか

分娩の種類を確認して考え方が合うか

分娩の種類は大学病院・母子医療センターと産婦人科クリニック・助産所などで、多少違いますが、以下のことを確認すると良いでしょう。

大学病院・母子医療センター
(又は、産婦人科病院)
  • 正常分娩と異常分娩(正常分娩に該当しない分娩)の件数
  • 取り扱う分娩の種類を確認
産婦人科クリニック・助産所
(又は、産婦人科病院)
  • 取り扱う分娩の種類を確認
  • 特に自然分娩の種類を確認(ソフロロジー式・ラマーズ法・フリースタイル分娩など)
  • 分娩場所や方法の確認(自宅出産、LDR出産)

特に産婦人科クリニックや助産所、産婦人科病院であれば、取り扱う種類の分娩を確認し、自身の考え方に合うかをチェックしておきましょう。

一般的な分娩の種類について

経腟分娩(経膣分娩) 【自然分娩】

  • 普通分娩
  • 座位分娩
  • ソフロロジー式
  • ラマーズ法
  • フリースタイル分娩
  • 水中分娩
【医療処置が必要な分娩】

  • 無痛分娩(硬膜外無痛分娩)
  • 計画分娩(誘発分娩)
  • 和痛分娩
  • 吸引分娩
  • 鉗子分娩(かんしぶんべん)
帝王切開
  • 縦切開と横切開など
場所の違い等
  • 自宅出産
  • LDR出産

助産師外来の有無を確認する

助産師外来の有無を確認する

助産師外来は、基本的に助産師が健診や保健指導を行う外来です。 妊婦・褥婦に快適なマタニティライフを過ごしてもらう目的があり、産婦人科病院・クリニックに多く開設しています。最近では大学病院や一般病院でも見ることが出来ます。

助産師としては、助産師外来がある方が、妊娠、分娩、産後期と妊婦・褥婦のケアが行えるため、仕事のやりがいを感じやすいでしょう。

しかし、実際には助産師外来がないところもあります。病院やクリニックなどが、助産師外来を設置するのが難しい理由としては、以下のことが挙げられます。

  1. 人手不足(マンパワー不足)
  2. 助産師の実践能力不足
  3. 医師からの理解が得られない

そのため、助産師外来を開設している病院・クリニックの方が、助産師としては働きやすい環境である場合が多いです。そのため、事前に助産師外来があるかどうかを確認しておきましょう。

助産師外来の開設が困難な理由

病院を対象に行った「院内助産開設が困難な理由(複数回答)」の調査結果となります。

マンパワー不足 57.9%
助産師の実践能力不足 33.3%
医師からの理解が得られない 12.3%
設備的要因 28.1%
経営的要因 10.5%
その他 14.0%

助産師の教育体制を確認する

助産師の教育体制を確認する

大学病院や規模が大きな病院の場合、助産実践能力習熟段階(クリニカルラダー)などを設けている施設もあり、教育制度は充実している場合も多いです。

また、規模が大きな産婦人科クリニックでは、プリセプター制度等を設けながら、指導してくれる場合もあります。

特に、助産師として経験が浅いと感じる場合や、キャリアアップを目指したいと考える場合は、教育制度や助産師のキャリアパスなどは確認しておきましょう。

 

助産師のキャリアアップ資格とは?

助産師のキャリアアップ資格は少なく、以下の2つが該当します。

  1. クリニカルラダー認証制度を利用し、助産実践能力習熟段階クリニカルラダーIIIに達している(アドバンス助産師)認定を受ける
  2. 日本看護協会の認定資格(母性専門看護師新生児集中ケア・不妊症看護認定看護師)を取得する

また、資格ではありませんが、大学院へ進学し、自らの専門性を高め、新たな知見を見いだすことを目指して研究することも、助産師としてのキャリアアップです。

そのため、キャリアアップを考え転職する場合は、「新生児集中ケア・不妊症看護認定看護師」等が在籍している病院を選択すると良いでしょう。

助産師の仕事は専任がどうかを確認する

助産師の仕事は専任がどうかを確認する

勤務する病院や産婦人科クリニックによっては、助産師として採用されたものの、看護師としての仕事も兼任する場合も少なくありません。

これは、看護師不足によるものが大きく、分業が出来ていない病院・クリニックの場合は、助産師としての大変さに加えて、看護師としての大変さもプラスされます。

そのため、助産師として雇用された場合でも、「助産師業務のみを行うのか」助産師の仕事内容の範囲を必ず確認しておきましょう

病院・クリニック見学を行うこと

病院・クリニック見学を行うこと

助産師として病院・産婦人科クリニックに転職を考える場合は、必ず病院・クリニックの見学を行っておきましょう

一般的な見学項目である、院内設備や清潔さ、働くスタッフなどはチェックするとともに、以下のことを確認しておきましょう。

  • 働く助産師やスタッフの表情の確認
  • 産婦や家族に対する声かけの確認
  • 分娩に関するリスク管理の確認
  • 助産師の1人で受け持っている人数の確認

また、合わせて上記で説明した年間の分娩件数や、助産師の数なども確認しましょう。

見学して分かることや雰囲気、忙しさを感じ取ることもできるため、面接時の前後に行わせてもらえるように話をしておきましょう。

助産師が職場を選んだ理由

助産師が現在の職場を選んだ理由とその割合についての調査結果となります。病院・クリニックを見学する参考や、自身(助産師)の職場選択の検討に利用しておきましょう。

通勤の便が良いため 39.6%
職場の人間関係や雰囲気が良いため 34.4%
日勤のみの勤務のため 33.9%
業務内容が良いため 18.5%
給与水準が高いため 14.1%
管理者などの人柄が良いため 12.8%
経営理念が合い、納得できる仕事が可能なため 13.6%
医療事故や業務の責任体制がしっかりしているため 8.4%
休暇制度や福利厚生が充実しているため 7.9%
教育体制が充実しているため 6.6%
子育てとの両立がしやすいため 3.5%

看護師専用の転職サイトを活用する

看護師専用の転職サイトを活用する

助産師専用の転職サイトは全国に数が少なく、求人情報も充実していません。

そのため、助産師として転職を考えるのであれば、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を必ず活用しておきましょう

看護師転職サイトでは、助産師の求人も多く取り扱っており、上記で説明した分娩数や教育制度の詳細、給与・福利厚生の詳細なども担当者が把握しています。さらに、自分では直接聞きにくいことも、担当者を通じて聞いてもらうことが可能です。

また、履歴書・職務経歴書のアドバイスから、面接の対策・同行対応、面談のアポイント設定や施設見学の設定なども代行してくれます。

自身の希望条件に加え、確認することも増えるため、一つひとつ確認していくのは難しいことです。

看護師転職サイトを利用することで、スムーズに助産師転職を進めることが可能です。

助産師求人が豊富な転職サイト

助産師求人が豊富な転職サイト

看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)は上記で説明したように、助産師求人も多く取り扱っています。

しかし、どの看護師転職サイトでも助産師求人があるかというと、そうではありません

そのため、利用する助産師や看護師に人気があり、助産師求人が豊富で、転職支援サービスが充実している転職サイトをご紹介します。

また、助産師の求人はエリアによっては数が少ないケースがあるため、以下の3社を複数登録して、まずは希望条件に合う求人を探してもらうことに注力してください。

助産師の求人数が一番多い!レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、看護師転職サイトの中でも断トツで助産師求人が豊富です。

さらに、年間5,000回以上の病院・クリニックにインタビューを実施しているため、院内情報にも詳しいと言えます。

利用する助産師にも人気があり、転職支援サービスも充実しているため、助産師の転職での利用は必須と言えるでしょう。

また、ハローワークの助産師求人もカバーしているので、転職をスムーズに進めることが可能です。

公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/

助産師のキャリアから相談可能!ナースではたらこ

ナースではたらこは、助産師求人数は3つの中で一番少ないですが、非公開求人もあり、さらに情報収集のみの利用でも可能です。

そのため、助産師として転職に迷っている場合や、条件が良い転職先があれば転職したいと考える方は必ず利用しておきましょう。

また、一部のエリアでは求人数が多いケースもあり、合わせて登録しておきましょう。

公式サイト:https://iryo-de-hatarako.net/

助産師の非公開求人も豊富!マイナビ看護師

マイナビ看護師は、助産師の求人数も豊富でかつ、全体の40%が非公開求人(担当者から提案されるインターネット上に出ない助産師求人)となります。

また、担当者は親切丁寧に求人の内容説明やアドバイスを行ってもらえるため、助産師にも人気です。

そのため、会員登録を行い、担当者から希望条件に合わせた求人を提案してもらいましょう。

公式サイト:https://kango.mynavi.jp/

まとめ

新たな命の誕生という生命の神秘に立ち会えると共に、悲しく複雑な感情も上手に折り合いをつけながら仕事をする助産師という仕事は、責任感が強く求められます。さらに、一度決めた仕事なら、辛くてもやり抜かないといけないと考える使命感が強い方が多いのも特徴のひとつです。

しかし、そのような状況のため、助産師によっては、

  • 職場環境の不満が改善できず勤務が億劫に感じる
  • 自分の時間を持ちたいと強く感じる
  • 精神的疲労から脱却したいが休みが取れない

などの悩みを抱えています。さらに医師や看護師などの他職種と連携、妊婦とのコミュニケーションがうまくいかないことや、人間関係なども大きな精神的ストレスになります。

そのため、助産師として現在の職場から転職することも一つの選択肢となるでしょう。

助産師も3年目以降は、ある程度自立できる力がつき、ひと通りの仕事を覚えることができます。そのため、自分がやりたいことを突き詰めるためには、転職も一つの手だと感じます。

助産師の仕事は、とてもやりがいのある仕事です。あなた自身が描いた働きやすい環境や、行いたい業務内容を見つけながら転職活動を行い、今後もやりがいを感じて是非仕事に取り組みましょう。

監修者
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

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