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感染症内科で働く看護師の仕事内容と体験談

公開日:2026年5月28日
感染症内科で働く看護師の仕事内容と体験談

感染症内科は、内科領域を中心としたすべての臓器にまたがる感染症を対象に診断、治療、予防等を専門とする診療科です。

主に感染症内科病棟では、不明熱やHIV感染症、敗血症などの全身感染症、百日咳、レジオネラ、サルモネラ、破傷風、結核などの細菌感染症、麻疹、ノロウイルス、インフルエンザなどのウイルス感染症、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)など、看護師が勤務する病院によって取り扱う感染症が異なります

私は大学病院の感染症内科病棟と他の診療科の混合病棟に3年、看護師として勤務していました。
勤務していた感染症内科病棟では、上記の感染症以外にも、稀ではありますがマラリアなどの寄生虫感染症患者が入院していました。

以下では私の経験をもとに、感染症内科病棟で働く看護師の仕事内容や感染症内科病棟で働いて感じたことを説明していきます。

執筆・監修看護師
長瀬 看護師
長瀬 看護師

大学病院(内分泌内科、膠原病科、感染症科)にて3年、その後は大学院での勉学と並行しながら、訪問看護や医療機器業界のコールセンター等様々な業務を体験。大学院卒業後、大学看護学科の教員として、未来の看護師たちの教育に携わっております。

著作・監修記事一覧

感染症内科病棟で働く看護師の仕事内容

感染症内科病棟で働く看護師の仕事内容

感染症内科病棟に入院する患者は、様々な病態や感染症がある方です。

私が勤務していた感染症内科病棟では、患者の年齢や性別はもちろんのこと、日常生活動作は自立されている方や感染症により意識がなく、全てにおいて介助が必要である方など、様々な患者が入院していました。

このような様々な感染症の患者が入院している感染症内科病棟では、一般的に感染拡大を防ぐために、陰圧喚起の個室(病室)が設置されています。

さらに感染症内科病棟では、亜塩素酸などの消毒用具や感染予防のためのN95マスクなどが病棟には常備されている環境です。

感染症内科病棟で働く看護師の仕事内容は、原因精査のための検体採取の実施・補助、患者の点滴管理や観察・状態の評価、患者とその家族のケアと生活指導、感染症拡大の予防策の実施が主です。

私の経験をもとに感染症内科病棟で働く看護師の特徴的な仕事内容を詳しく説明していきます。

原因精査のための検体採取の実施・補助

原因精査のための検体採取の実施・補助

患者の原因精査のための検体採取の実施や補助が、感染症内科病棟で働く看護師の仕事の1つです。

感染症内科病棟には、不明熱など現在ある症状の原因が特定されずに入院する患者もいます。その場合、まずは原因を特定するための各種検査を患者に行います。

患者の血液や痰、尿、便などは、感染症内科病棟の看護師が責任を持って検体を採取し、検査室へ提出を行います。

また、髄液の場合は医師の手技のもと、患者へ骨髄穿刺や腰椎穿刺を行います。その場合、物品の準備、検査中の補助、終了後の後始末などが感染症内科病棟で働く看護師の仕事です。

患者の点滴管理

患者の点滴管理

感染症内科病棟では、患者への点滴管理は看護師の重要な仕事の1つです。

患者の原因が特定され、各種感染症と診断されれば治療が始まります。感染症への患者の治療は主に、抗菌薬や抗ウイルス薬の投与、免疫グロブリン療法が行われます。

そのため、感染症内科病棟に勤務する看護師は、取り扱う点滴の数が多いです。

  • どの患者にどの薬剤が投与されるのか
  • どのくらいの時間をかけて投与するのか

などを事前に整理し、確実に投与がされるように看護師が患者の点滴調整を行います。

また、意識のない患者の場合、看護師が清潔ケア等の身の回りの介助も行います。

 

看護師の体験事例

私が勤務していた感染症内科病棟では、患者の治療内容として、抗菌薬や抗ウイルス薬などの投与、免疫グロブリン療法、解熱・鎮痛薬の投与や水分・栄養補給といった対症療法が主でした。そのため、本当に点滴を行う場面が多いです。
さらに、同じ時間に、数人の患者へ数本の点滴を投与するといったことも多くありました。

患者の観察や状態の評価

患者の観察や状態の評価

各種感染症に合わせた治療が患者に行われた際に、患者の観察や状態の評価を行うことも感染症内科病棟で働く看護師の仕事です。

感染症内科病棟では、看護師が患者のバイタルサインチェックを行い、病状の変化や感染の進行状況を評価します。

また、看護師は「感染症によって患者にどのような症状が出るのか」「どのような治療が必要なのか」を把握し、患者の体調変化の観察、感染症による苦痛の訴えはないか等のケアも行います。

 

看護師の体験事例

感染症患者への治療は、抗菌薬や抗ウイルス薬の投与を行うため、感染症内科病棟で働く看護師は薬に対する知識も必要でした。
また近年は、多剤耐性菌(細菌のうち、変異して、多くの抗菌薬がきかなくなった細菌のこと)などの問題も起こるため、患者にどのような薬が投与されているか、看護師として認識する必要があります。

患者とその家族のケアと生活指導

患者とその家族のケアと生活指導

患者とその家族に対し、感染症内科病棟の看護師は生活指導や感染症に関する情報提供を行うことも仕事の1つです。

私が勤務した感染症内科病棟では、完治して退院できる感染症が多かったです。

しかし、中にはHIV感染症など完治はできず、退院後も確実な内服投与、感染予防に努めていかなければものもあります。

その場合は、患者やその家族へ今後の生活について看護師が指導を行い、退院後も安心して生活が出来るように支援します。

感染症拡大の予防策

感染症拡大の予防策

感染症が拡大しないように予防策を行うことも、感染症内科病棟の看護師の重要な仕事です。

感染症は他人へ感染する可能性があるため、スタッフからの感染、スタッフが媒体となり他の患者に感染が広がることを確実に防がなければなりません。さらに、感染症内科病棟の看護師は、スタンダードプリコーション(標準予防策)だけでなく、それぞれに必要な感染経路別予防策を取る必要があります。

 

感染拡大の予防策の具体的な例

感染症拡大の予防策の具体的な例としては、空気感染である結核や麻疹であれば、陰圧喚起の個室管理とし、医療スタッフの訪室時はN95マスクを着用します。

便や吐物への接触から感染が広がるノロウイルス等の場合、

  • トイレは専用のポータブルトイレを準備し、使用後は次亜塩素酸で消毒する
  • 体温計などの患者使用器具は専用のものとし、共用しない
  • 医療スタッフの訪室時は手袋・エプロンを着用する

などの管理が必要です。

 

看護師の体験事例

感染を拡大させないために適切な感染予防策を取ることは、感染症内科病棟で働く看護師として一番大変だと感じました。
感染症内科病棟には、様々な感染症の患者が入院してくるため、「この感染症はどのような感染経路となるのか」「どのような予防策を取るのが適切なのか」といった知識が看護師にも必要です。
また、私が勤務していた感染症内科病棟では、院内の感染症対策チームとも連携し、感染拡大防止に努めていました。

最新の感染症の情報収集

最新の感染症の情報収集

感染症内科病棟に勤務する看護師は、新たに認識された新興感染症や近年に再び感染が問題となっている再興感染症について最新の情報収集を行うことも仕事の1つです。

近年海外へ行きやすくなった影響で、海外滞在時に感染し帰国後発症するという輸入感染症のケースも少なくありません。

そのため、感染症内科病棟の看護師は、海外での流行性の感染症など、自分には無関係だとは思わずに、情報を取得しておく必要があります。

 

看護師の体験事例

海外での流行性の感染症は無関係だと思っていました。
しかし、皆さんが知っている新型コロナウイルスをはじめ、最新の感染症に関する情報の取得は、感染症内科病棟に勤務する看護師として、自分の身を守るためにもとても大切な仕事です。
特殊な感染症としては、帰国後にマラリアを発症した患者に関わった経験もあります。

感染症内科病棟で看護師として働いて感じたこと

感染症内科病棟で看護師として働いて感じたこと

私が感染症内科病棟に看護師として勤務し、働いて感じたことを説明していきます。

常に感染への危険に晒される

常に感染への危険に晒される

感染症内科病棟に勤務する看護師、医療スタッフは常に感染への危険に晒されます

たとえ感染予防策を取っていた場合でも、確実に感染症を防げるという保証はありません。

特に感染症内科病棟の看護師は、感染症の患者と関わる機会が多いため、不安に思う方も少なくありませんでした。

感染症について幅広い知識が得られる

感染症について幅広い知識が得られる

私は感染症内科病棟に勤務することで、看護師として感染症について幅広い知識が得られたと実感しています

もちろん日常ではまれな感染症もありますが、インフルエンザやノロウイルス、新型コロナウイルス(COVID-19)など、日常でも感染する危険のある感染症も少なくありませんでした。

感染症内科病棟で働くことで、自然と感染症への対応策や予防策が身に付いていきます。

特に感染症の流行時などは、適切な予防策を取ることで感染の可能性をさげることができたと感じます。

患者の全身管理ができるようになる

患者の全身管理ができるようになる

私が感染症内科病棟に勤務して知ったことですが、「感染症」といっても様々な種類があり病態・症状も様々です。

そのため、感染症内科病棟での経験を通じて自然と患者の管理ができるようになりました

勤務する診療科や病棟によっては、患者の全身を診る機会が少ない場合もあると思います。感染症内科病棟で患者の全身管理ができるようになったことで、他の病棟に異動・転職した際にも看護師として役立ちました。

看護師としてのスケジュール管理ができるようになる

看護師としてのスケジュール管理ができるようになる

感染症内科病棟では、患者に抗菌薬や抗ウイルス薬、免疫グロブリン療法等を行います。

これらには、投与時間が決められており、確実にその時間に患者へ投与がされるように、看護師が管理をしていかなければなりません。

感染症内科病棟に勤務をしたことで、日々の勤務の中でどの時間に何をしていくかなどの、看護師としてのスケジュール管理を私は身につけることができました。

しかし、スケジュール管理が身に付くというメリットがある反面、常に時間に追われているといった感覚がありました。慣れるまでは、大変に感じるかもしれません。

希望の診療科への求人探しは看護師転職サイトを活用しよう

希望の診療科への求人探しは看護師転職サイトを活用しよう

看護師が病院へ転職を検討した際に調べる看護師求人は、一般的に病棟、オペ室、外来等では区分されています。

そのため、看護師が病院への転職時に希望の診療科への配属を考えた場合、面接時に交渉する必要があります。面接時に交渉は行ったことがない、どうやって交渉して良いか分からない看護師の方が大半だと思います。

だからこそ、交渉の代行を行ってくれる看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)の活用をおすすめします。

看護師転職サイトは、あらかじめ条件に合う(希望の診療科に配属される)病院求人をピックアップしれくれますし、面接を含めた前後に交渉も行ってくれるため、スムーズに希望の診療科への転職活動を進めることができます。

注意点としては、希望の診療科へ配属された場合でも、病院によっては数年に1度、部署異動を行っている場合もあるため、合わせて確認を行ってもらいましょう。さらに詳しくは「看護師が希望部署・希望診療科に配属されるための転職方法|希望を通すコツと注意点」を確認してください。

以下では、交渉能力が高い、看護師転職サイトをご紹介します。希望の診療科の募集がある病院も探してもらう必要があり、まずは2社とも登録しておきましょう。

病院求人数No.1!レバウェル看護

レバウェル看護

転職相談 面接対策 条件交渉 退職相談
2重丸 2重丸 2重丸 2重丸
サイト名 レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
運営会社 レバレジーズメディカルケア株式会社
公開求人数 133,944件(2026年5月7日時点)
非公開求人 豊富
対応職種 正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応 雇用形態 常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤
対応施設 総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター
対応 診療科目 内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科
対応配属先 病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡
対応エリア 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
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レバウェル看護は、看護師転職サイトの中でも断トツに病院の看護師求人が豊富で、ハローワークの看護師求人もカバーしています。

さらに、年間5,000件以上、病院等に対してインタビューや情報収集を行っているため、看護師転職時の希望部署・希望の診療科への転職交渉も容易です。

また、担当者も丁寧にヒアリングを行ってくれるため、利用する看護師にも定評があり人気があります。

そのため、希望部署・希望の診療科への看護師転職を考えた場合、必ず活用しておきましょう。

公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/

丁寧なアドバイス!ナース専科 転職

ナース専科転職

転職相談 面接対策 条件交渉 退職相談
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非公開求人 豊富(会員限定のレア求人あり)
対応職種 正看護師、認定看護師、准看護師、助産師、保健師、管理職
対応 勤務形態 常勤、常勤(日勤のみ)、常勤(夜勤あり)、常勤(夜勤のみ)、非常勤
対応施設 病院、クリニック、訪問看護、企業、保育園、幼稚園、学校、その他
【介護施設】
居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、訪問介護事業所、介護老人保健施設、軽費老人ホーム、デイケア事業所、小規模多機能、訪問入浴事業所、看護小規模多機能居宅介護、有料老人ホーム、デイサービス事業所、グループホーム、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者専用住宅、ショートステイ事業所、訪問リハビリ事業所、介護医療院
対応 診療科目 美容、産婦人科、整形外科、眼科、外科、呼吸器科、循環器科、精神科/心療内科、小児科、皮膚科、形成外科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、消化器科、内科、透析、その他
対応配属先 病棟、外来、オペ室、透析、その他
対応エリア 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
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まとめ

感染症内科病棟で働く看護師が一番デメリットに感じやすい「自身も感染の危険に晒される」というマイナスイメージが強いかもしれません。

さらに感染症内科病棟に転職、異動を行った場合は、慣れない内は様々な病態や症状に戸惑う、点滴の時間管理に追われるといったこともあるかと思います。

しかし、感染症内科病棟で看護師として経験を積むことで、患者の全身管理やスケジュール管理など自身の成長に繋がります。

また、昨今日常でも感染の可能性がある感染症もあり、感染症内科病棟での勤務で対応策や予防策を学ぶことで、自身の日常生活に活かすことができます。

ぜひ一度、感染症内科病棟での勤務を看護師として検討してみてはいかがでしょうか。

監修者
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

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