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回復期リハビリテーション(リハビリ科)で働く看護師の仕事内容と体験談

公開日:2026年5月28日
回復期リハビリテーション(リハビリ科)で働く看護師の仕事内容と体験談

病院のリハビリテーション科(リハビリ科)は、患者の機能回復や生活能力の向上を目指し、リハビリテーションに特化した医療を提供する診療科です。

私は総合病院とリハビリテーション病院の回復期リハビリテーション病棟で約5年、看護師として勤務した経験があります。

勤務する病院により異なりますが、リハビリテーションの対象患者の多くは、脳血管疾患、心大血管疾患、運動器疾患(整形外科)、がん、呼吸器疾患などを発症した方です。

その発症した患者は急性期治療(急性期病院・急性期病棟での治療)を経て、生命の危機的な状況を脱した後、廃用症候群(身体の不活動状態により生ずる二次的障害)などを予防し、早期退院・転院する事を目標に急性期リハビリテーションを行います。

回復期リハビリテーション病棟とは

しかし、その患者に何らかの障害や機能低下がみられる場合で医学的・社会的・心理的なサポートが必要な際には、生活の再構築の為に専門性に特化した回復期リハビリテーションへ移行し、自宅復帰、社会復帰を目指します。

看護師が働く回復期リハビリテーション病棟では、ADL(日常生活動作)の自立とQOL(Quality of Life=生活の質)向上を目標としたリハビリテーションチームが、患者を中心に全人的なアプローチをしていきます。

以下では私の経験をもとに、回復期リハビリテーション病棟で働く看護師の仕事内容、働いて感じたこと、やりがいを説明していきます。

病院のリハビリテーションを知っていただくうえで、看護師が確認しておきたい用語・名称等です。

リハビリテーション科 患者の機能回復や生活能力の向上を目指す、リハビリテーションに特化した医療を提供する診療科。
(病院によっては外来診療も行っている)
リハビリテーション病院 リハビリテーションに特化した専門医やスタッフが多く在籍し、患者のリハビリテーションを専門的に提供する医療施設。
急性期リハビリテーション 一般的に、脳卒中や骨折などの急な病気やケガの発症から数日後~1ヵ月くらいの期間で行われるリハビリテーションのこと。
回復期リハビリテーション病棟 急性期治療を終えた場合でも後遺症や機能低下などにより、医学的・社会的・心理的なサポートが必要な患者に対して、在宅・社会復帰に向けてリハビリテーションを行う病棟。
(規模が大きな病院や、リハビリテーション病院内にある病棟)

執筆・監修看護師
ゆきの 看護師・保健師
ゆきの 看護師・保健師

急性期病棟・慢性期病棟を経て、回復リハビリテーション病棟、人工透析外来を経験しました。現在は、現場を離れて在宅ライターとして過ごしています。ひよっこなので、新人のころの気持ちもまだまだ忘れていません。それを活かして、新人看護師さんに関する記事や自分の体験を書いていけたらと思っています。よろしくお願いします。

著作・監修記事一覧

回復期リハビリテーション病棟で働く看護師の仕事内容

回復期リハビリテーション病棟で働く看護師の仕事内容

私が勤務していた病院の回復期リハビリテーション病棟は50床あり、主に急性期を脱したものの退院後自宅で元の生活を送ることができない患者が、集中的にリハビリテーションを行う病棟でした。

回復期リハビリテーション病棟では、主に以下の様々な職種とリハビリテーションチームを組み、連携して多角的に患者を支援していきます。

  • 医師
  • 理学療法士(PT)
  • 作業療法士(OT)
  • 言語聴覚士(ST)
  • 看護師(看護助手)
  • ライフ・ケア・ワーカー(LCW)
  • 医療ソーシャルワーカー(MSW)
  • 視能矯正士(ORT)
  • 運動療法士(MST)
  • 社会福祉士
  • 管理栄養士など
    (勤務する病院によって在籍している医療職は異なります。)

また患者は入院時に、主治医によりリハビリテーションの目標やゴール、入院期間等を決定し、リハビリテーションの処方が書かれます。患者に必要な訓練内容、回数等もその時に決まります。(例えば、PT(理学療法)を週5回、OT(作業療法)を週3回、ST(言語聴覚)を週2回等です。)

患者の入院期間は3~6ヶ月が多く、訓練の時間割り等も決められ、週単位の訓練スケジュールが立てられます。

そのため、回復期リハビリテーション病棟では、患者の精神的なケア、日常生活の援助・見守り、訓練の実施や介助、社会復帰へ向けた支援、チームスタッフとの連携、看護計画の立案やケアの実施等が看護師の主な仕事内容です。

以下は、私が回復期リハビリテーション病棟で看護師として働いた際の1日のスケジュール例(日勤)です。

8:00 ・出勤後情報収集
・内服処方切れの確認
8:30 ・全体申し送り後各チーム、個人での申し送り
(チーム医療のためPT・ST・OT等も全体申し送りに参加)
9:00 ・環境整備
・患者へのバイタルチェック
・食前・食後の配薬と内服確認
11:30 患者を食堂へ誘導・移動介助
(基本的には食堂で摂食、在宅復帰後テーブルで摂食することを前提としているため)
12:00 看護師は交代で休憩
13:00 リハビリテーションカンファレンス
(医師を含む各職種が参加)
14:00 ・患者の訓練の実施や介助
・患者の着替えの援助・見守り
・患者へのバイタルチェック
(各個人のADLに応じて援助・見守り)
16:00 ・看護記録
・カンファレンスシートの作成
・看護計画の見直し
・夜勤者へ申し送り
17:00 勤務終了

患者のトイレ誘導が多いため、長時間トイレから離れられないことや、ナースコールが止まないことは多々ありました。
その合間を縫ってバイタルチェックや患者の評価を行う必要があり、仕事に慣れるまでは時間の調整に苦労しました。
また、看護師の夜勤は患者の急変や緊急入院がないため、日によっては看護記録をすべて終えても時間が余ることもありました。
しかし、ナースコール対応が多い夜勤の場合や、患者の転倒などトラブルが起こった場合は忙しい日もありした。

以下では、私の経験をもとに回復期リハビリテーション病棟で働く看護師の仕事内容を詳しく説明していきます。

患者の日常生活の援助・見守り

患者の日常生活の援助・見守り

回復期リハビリテーション病棟で働く看護師は、患者の起き上がり動作から食事や排泄など日常生活に関わる全てを見守り、そして援助を行うことが仕事です。

患者が起き上がる動作ひとつにしても、各患者の身体状況や精神状況、残存機能により対応が異なります。

また、生活の再構築の為に、今まで当たり前のように行っていた食事、排泄、更衣、清潔動作、移動などの日常生活動作が、スムーズに患者は行うことができません。患者にとっては、病棟生活でのひとつひとつの行動がリハビリテーションとなります。

そのため、看護師は患者のADLを把握し、個人に合わせた見守り・援助を行う必要があります。

 

看護師の体験事例

回復期リハビリテーション病棟と他の病棟との大きな違いは、患者に対してあまり医療行為はないことです。
そのため、病棟内はチューブ類等の医療機器に囲まれた環境ではなく、比較的さっぱりした印象でした。
病院により異なりますが、看護師が忙しく走り回り、てきぱきと点滴や処置をすることや、モニターのアラームがなりっぱなしというような、緊迫した雰囲気はあまりないと思います。

チームスタッフとの連携(多職種協働)

チームスタッフとの連携(多職種協働)

入院している患者のリハビリテーションの進捗状況と目標設定の見直しのため、定期的にリハビリテーションカンファレンスが開催されます。

回復期リハビリテーション病棟で働く看護師は、リハビリテーションカンファレンスに参加する前に患者とコミュニケーションを図ることも仕事の1つです。

患者を担当する看護師は、患者の「しているADL」「できるADL」「できないADL」を踏まえたうえで、リハビリテーションカンファレンスにて各職種間で情報提供・共有を行い、今後の方針について提案・相談していきます。

(この際に、看護師は担当患者の様子を看護の立場から記入したカンファレンスシート等を提出します。)

そして、リハビリテーションカンファレンスでは、同じ目標に向かって専門職が知恵を出し合います。その内容をもとに、各リハビリスタッフが患者のリハビリ内容を調整・検討し、医師が内服の変更や他検査等の指示を出していきます。

 

看護師の体験事例

私が勤務していた回復期リハビリテーション病棟では、医師・看護師・PT・OT・ST・PST(心理療法士)・ORT(視能矯正士)・MST(運動療法士)・MSW(医療ソーシャルワーカー)・管理栄養士・介護士等、毎回10人以上が参加するリハビリテーションカンファレンスでした。
また、看護師スタッフでのリハビリテーションカンファレンスは毎日行われていました。
このリハビリテーションでは、各職種と連携し同じ目標に向かって専門職が知恵を出し合います。1人の患者を様々な角度から見ることができるため、看護師としてとてもいい勉強になります。

患者のリハビリ後のバイタルチェックや記録等

患者のリハビリ後のバイタルチェックや記録等

他の病棟とは違い、回復期リハビリテーション病棟では、患者の1日のリハビリ時間は長く、最大3時間程度です。

そのため、患者のリハビリ開始から終了時刻を看護師は確認し、帰室するタイミングでバイタルサインチェックや観察を行います。

また、患者のリハビリ後には、保清、軟膏塗布等のケアや入浴介助なども、回復期リハビリテーション病棟の看護師の仕事です。さらに、患者は何かしらの疾患を抱えている場合もあり、服薬管理や疾患の再発・悪化の観察、血圧管理などの疾患のコントロールも看護師の大切な仕事です。

患者の訓練の実施や介助

患者の訓練の実施や介助

回復期リハビリテーション病棟で働く看護師は、患者の病棟内で歩行訓練やトイレの練習等の実施や介助も大切な仕事の1つです。

病棟に患者がいる際は、看護師が主体で日常動作のリハビリ訓練を行い、リハビリ専用のリハビリ室の場合は、リハビリ職の専門スタッフが提供する訓練を行います。

そのため、看護師は患者へ拘縮予防のためのマッサージや関節可動域の運動、廊下歩行等のリハビリ訓練を一緒に行います。

 

看護師の体験事例

患者はPT・OT等とリハビリ室でリハビリテーションを行った後に、歩行訓練やトイレの練習等を病棟内で行うため、結構ハードな印象がありました。
また、看護師もかなりの体力勝負です。
私が、回復期リハビリテーション病棟で一番重労働だと感じたことは、歩行困難の患者にベッドから車椅子、車椅子からトイレ等への移乗動作(トランスファー)でした。
そのため、ボディメカニクス(人間が動作するときに骨や筋肉、関節が相互にどのように作用するかといった力学的関係を活用したもの)をしっかりと理解して介助するよう意識することが大切でした。

看護計画の立案やケアの実施

看護計画の立案やケアの実施

看護師は患者のリハビリの治療経過や生活状況、目標等を確認し、各患者に合わせた看護計画を立てることも仕事の1つです。

回復期リハビリテーション病棟では、日常生活の支援が中心ですが、決して全介助ではなく本人のできることを探し、介助が必要な部分と自分でできる部分を見極め、適切な援助を看護計画に合わせて提供します。

例えば着替えに関しては、必要に応じてボタンをマジックテープに変えたり、前開きの衣服に工夫をしたり、着替えの順番を指導したり、全介助を行えば早いことを、患者の今後の生活を考え、声かけ、励ましながら、患者本人が行うよう、看護師が促します。

 

看護師の体験事例

私は回復期リハビリテーション病棟に勤務して、歩けなかった患者が杖を使って歩くことができるようになったり、失語症の患者が日常生活程度なら会話が可能になったりなど、実際にできることが増えるともっと頑張りたいという患者が多かったです。
患者のリハビリが順調に進み、改善がみられると、こちらも嬉しくなりました。

患者への精神的なケア

患者への精神的なケア

回復期リハビリテーション病棟に入院する患者の基礎疾患は多岐に渡ります。

例えば「脳卒中や交通事故など突然発症して命の危機に迫られ、ようやく助かったと思ったら重度の障害を持つことになった」等の患者も入院しています。

そのため、回復期リハビリテーション病棟で働く看護師は、患者の精神的なケアも重要な仕事です。

また、患者の中には前向きな方や、受容できずに苦しんでいる方、発症前の状態に戻ることを目的として厳しい訓練に励む方など様々です。

患者の社会復帰へ向けた支援

患者の社会復帰へ向けた支援

勤務する病院によって異なりますが、患者の社会復帰へ向けた支援も回復期リハビリテーション病棟で働く看護師の仕事の1つです。

主に、以下のような指導や支援を行う場合が多いです。

  • 退院後の生活を想定した患者への指導
  • 生活を想定した患者家族への介護指導
  • 病室の環境の調整
    (自宅退院の場合、住まいに近い状態に病室の状況を調整)
  • 退院後のケアプランの立案
  • 退院先の選定と調整
  • 退院計画の作成等(退院サマリー)

特に職場復帰を目指す患者の場合、リハビリ内容も含めた社会復帰へ向けた支援を様々な職種と連携して考えます。

看護師の体験事例

回復期リハビリテーション病棟に入院している患者が自宅退院する場合、まずリハビリスタッフが自宅を訪問し、住宅改修の計画を立てます。
その計画に基づいて、看護師は病室の環境もそれに近い状況に調整します。
看護師の環境整備は大切な仕事であり、患者の退院後にも困らないことを視野に入れた、看護の1つです。
また、私が勤務していた回復期リハビリテーション病棟では、施設や療養病院への看護紹介状を作成や、自宅退院での担当ケアマネジャーへの退院サマリーの作成も看護師の仕事でした。
受け持ち患者の退院が重なると、看護紹介状や退院サマリーの作成がとても大変でした。

回復期リハビリテーション病棟で看護師として働いて感じたこと

回復期リハビリテーション病棟で看護師として働いて感じたこと

私が勤務した回復期リハビリテーション病棟では、患者の機能回復のイメージがある通り、看護師は明るく活気のある方が多い職場でした。また、患者の介助のため男性看護師も数名勤務していました。

以下では、回復期リハビリテーション病棟で看護師として働いて感じたことを、他の病棟と比較しながらお伝えしていきます。

リハビリテーション病院や回復期リハビリテーション病棟へ転職等を考えている看護師の方は、是非参考にしてください。

患者の急変がほとんどない

患者の急変がほとんどない

回復リハビリテーション病棟に入院する患者は、急性期を脱した方であり、全身状態は落ち着いており急変はあまり起こりません

そのため、患者の急変が少ないことで、急変時に対応できる看護師が少ない印象でした。

患者の急変があるとすれば、高齢の患者が食事中に窒息することや、脳梗塞の再発、転倒による骨折、人工骨頭の脱臼などで、どれも年に数回あるかないかでした。

(私の経験ですが、転倒以外で患者の急変はほとんどなく、看取りも1年に1度あるかないかでした。)

また、勤務する病院によって異なりますが、リハビリテーション病院の場合は患者の急変時対応の設備がない場合が多く、大きな病院に搬送する場合もあります。

医療行為が少なく看護技術が衰える

医療行為が少なく看護技術が衰える

回復期リハビリテーション病棟に入院している患者の状態は安定しており、リハビリテーションという専門性が高い分野のため、看護師が医療行為や看護技術を行うことは非常に少ないです。

私の経験ですが、主に点眼や軟膏処置、稀に褥瘡処置や膀胱留置カテーテルの交換・点滴などが医療行為としてあるぐらいです。

そのため、看護師として呼吸器管理などを行うことはなく、看護師として一般的な経験を積むには難しい病棟だと感じました。

 

補足説明

回復期リハビリテーション病棟や、リハビリテーション病院によっては、看護技術が衰えてしまう看護師の不安を少しでも解消するため、リハビリテーション看護の分野だけでなく、急変対応についての勉強会などを行っている病院もあります

また、勤務する病院によっては、受け入れる患者が異なるため、医療行為を繁盛に行う場合もあります。

チーム医療や他の職種との連携を学べる

チーム医療や他の職種との連携を学べる

回復リハビリテーション病棟はチーム医療が展開されており、医師を始めPT、ST、OT、介護士、ソーシャルワーカー、栄養士など職種を交えてのカンファレンスや勉強会を行う機会が沢山ありました。

そのため、患者に対する様々な視点からの考え方や、患者へのアピールの仕方・切り口など、多方面から学ぶことができました

このことにより、私は看護の幅も広がり、患者とより深い信頼関係を持つことにもつながりました。

他の病棟からきた看護師からすると「こんなに毎日様々なスタッフと話すのか」と驚かれることが多いです。しかし、慣れてくると様々な職種の方と話をしないと、患者が理解できなくて不安になるのではないか、と考えるようにもなると思います。

 

他の職種と意見がぶつかることもある

患者のリハビリを支援する様々な職種は、それぞれ大切な役割を担っており、連携を取りながら仕事を進めることで患者によりよい医療を提供できます。

しかし、時には職種間で意見がぶつかることもありました

意見を伝え合うことで、良い結果を生むことはもちろんありますが、内容によっては、関係自体に亀裂が入ってしまう恐れもあります。

そのため、様々な視点で患者を捉えることのできるチーム医療であるからこそ、お互いの意見をしっかり聞きいたうえで尊重し、協力していくことが重要だと感じました。

力仕事が多く体力勝負

力仕事が多く体力勝負

回復期リハビリテーション病棟に入院している患者は、四肢のどこかに麻痺がある、運動障害を抱えているという方が多数います。

そのため、看護師は移乗動作やトイレ介助、入浴介助など力や体力を使う場面が頻繁にありました。多い時にはほぼ全員が移乗動作や日常生活動作の援助が必要となるほどです。

また、脳神経疾患の場合は、その疾患のリスクファクターに肥満があることから、かなり体重が重い患者が多くいることも事実です。

私の経験ですが、回復期リハビリテーション病棟の看護師は腰痛や関節の痛みに悩まされている方が普通の病棟よりも多いように感じます。
ただ、自分の身体に負担を掛けない介助動作を取得しているプロの看護師が多いことも事実です。

 

看護師にも介護技術が必要

回復期リハビリテーション病棟では、看護師でもある程度の介護技術が必要でした。

例えば、患者の食事・排泄・入浴介助、歩行など日常生活の援助・サポート行う際に、看護師でも介護技術が求められます。

そのため、ボディメカニクスをうまく活かしながら援助・サポートを行う必要がありました。回復期リハビリテーション病棟で看護師として勤務することで、介護技術は上達していきます。

患者と向き合うことができる

患者と向き合うことができる

他病棟では患者への点滴などの医療行為を始め、検査出しに医師の介助、インフォームドコンセントの同席など様々な仕事で、看護師は慌ただしいです。

しかし、回復リハビリテーション病棟では、患者をチーム医療にて長期的にサポートしていきます。

そのため、ゆっくり日々できることが増えていく患者の変化をより身近で感じながら、患者と向き合うことができます。

 

看護師としてのコミュニケーション能力も必要

回復リハビリテーション病棟に入院している患者は、発症前後の身体のギャップや、早く在宅復帰したい気持ちからイライラや焦燥、不安を感じている場合が多いです。

そのため、看護師として各患者に合わせたコミュニケーション方法や精神的ケア能力が必要でした。

看護師としてうまくコミュニケーションをとることで、ひとりの患者と長期的に向き合い、深い信頼関係を築いていくことができます。

また、患者とのコミュニケーションを通じて、様々な面や退院後に必要となるADLを見えてくるため、患者に寄り添いながらケアをしていくことが好きな看護師には向いていると私は感じます。

看護師の残業が少なく定時に帰れる

看護師の残業が少なく定時に帰れる

他の病棟と比較して、回復リハビリテーション病棟は看護師の仕事の時間を取られる緊急入院や、移動、移送、転院などのトランスも事前に予定が決定しているものしかありません

そのため、多くの回復リハビリテーション病棟に勤務する看護師は、残業を行うことが少なく定時退社も可能です。

さらに、私が勤務していた回復リハビリテーション病棟では、疾患ごとに入院可能日数が数ヵ月単位で定められているため、病床の回転率も遅く、情報収集のために早めに出勤(前残業)する必要がありませんでした。

また、仮に病棟内で容体の急変が起こった場合でもすぐさま他病棟(又は他の病院)へのトランスが決まります。

私は看護師の仕事として1日のスケジュールが立てやすく、日常生活の援助・介助が入ってもその他のケアがスケジュール通り進めば、定時で帰宅し、プライベートの時間を多く確保することが可能でした。

回復期リハビリテーション病棟で感じた看護師のやりがい

回復期リハビリテーション病棟で感じた看護師のやりがい

回復リハビリテーション病棟は、患者への医療行為も急変も少ないため、看護師としてのやりがいは感じにくいと言われております。

しかし、私は回復リハビリテーション病棟で看護師として働いた結果、やりがいを感じることができました

以下では、体験も含めた回復リハビリテーション病棟で働く看護師のやりがいについて説明していきます。

回復していく患者の過程を見ることができる

回復していく患者の過程を見ることができる

私は、回復リハビリテーション病棟に入院してきたときには、起き上がることすらままならなかった患者が、リハビリを重ねて車いすで過ごせるようになる姿は、患者の生命力とチーム医療の力を感じました。

同様に車いすで入院してきた方が、杖歩行で退院していくこともあり、看護師として達成感と充実感をかみしめることができました。

例えば、私が勤務していた回復リハビリテーション病棟では、脳血管疾患では150日、大腿骨骨折は90日など、入院日数に限りがあります。
そのため、看護師としてその期間内にどれだけ患者のADLを上げるかが勝負です。
退院後、環境によってはせっかく上げたADLが多少下がることが考えられ、それらを考慮しての厳しいリハビリを患者と看護師が一緒に乗り越える達成感は格別です。

また、急変などが起きない限り、患者の状態は不変、またはADLが拡大した状態で退院していくため、ほとんどが笑顔で患者の退院を看護師が見送ることができます。

退院後のビジョンを見据えた看護ができる

退院後のビジョンを見据えた看護ができる

私が急性期病院で働いていた頃、転院していった患者が、その後どのような生活環境に戻ったのか知る機会はありませんでした。

急性期病院では、看護師として投薬や点滴をしながら早期の退院を目指し、転院を見送ったらすぐさま次の患者の看護にかかりっきりになっていまいました。

しかし、回復期リハビリテーション病棟では、その患者が自宅に帰るのか、施設入所なのか、療養病院に行くのか検討しながらリハビリを支援します。

そのため、退院後のビジョンを見据えた看護ができることが、私はやりがいに感じました。

リハビリテーションの奥深さを知ることができる

リハビリテーションの奥深さを知ることができる

私は、回復リハビリテーション病棟に看護師として勤務し、リハビリテーションの奥深さを知ることができること、患者への精神的支援が行えることがやりがいに感じました

また、リハビリテーション看護は精神的支援が一番大きな看護師の役割であると私は感じています。

どのような状態であっても「あなた(患者)があなたであり続けられますように」、そんな思いで日々患者に寄り添っていけるような心が、リハビリテーション看護の基本だと痛感し、やりがいをもって仕事に私は取り組んでいます。

以下で、私の患者との体験事例をご紹介します。

看護師の患者との体験事例

私が回復期リハビリテーション病棟の看護師として働き始めたころ、将来有望だった若い青年が突然の事故で頸髄損傷になり、入院してきました。

その患者は、訓練や食事も拒否し、誰とも話をしようともせずに数週間が経過しました。さらに、その患者のご両親は、事故がきっかけで精神を病んでしまい、一家離散のような状況でした。

今後の生活を考えることすらできず、私は担当看護師として、毎日ただ患者の身の回りの世話を続けました。

そんな時、「手足すら自分で動かない中で、自殺することさえできない」と患者に泣かれました。

未熟な私は、彼にかける言葉もなく、一緒に泣くことしかできませんでした。そのときは寝たきりのまま入院期間が満了し、別のリハビリ施設に移っていきました。

半年後、集中訓練目的で回復期リハビリテーション病棟に再入院してきたときに、「死ぬまで生きるしかないね」と、その患者に言われ、私はその通りだと思いました。

結局、答えは自分自身で見つけるしかないのです。

そのために今を丁寧に生きること、生きることそのものがリハビリテーションなのだと、その患者に私は教えていただきました。

その後、その患者は、何度も入退院を繰り返し、2年後に電動車いすで自由に外出できるまでになりました。

さらに、その患者は入院してきたばかりで受傷後日が浅く落ち込んでいる患者に自分から話しかけ、励まし、悩みを聞いてあげるなど、患者のアニキ的な存在として、多くの方に慕われるようになりました。

その患者は、私にこう言いました。

「病障害を持ったことはとても不幸なことだった。でも、そのおかげで違う世界が見られた。別れもあったけれど、色々な出会いもあった。新しい仲間もできた。車椅子から見上げる世界も悪くない」

私は、その時にリハビリテーションの奥深さを痛感しました。

リハビリテーション病院・回復期リハ病棟の看護師求人が多い転職サイト

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運営会社 株式会社マイナビ
公開求人数 115,171件(2026年5月7日時点)
非公開求人 とても豊富(保有求人全体の約40%非公開)
対応職種 正看護師、准看護師、助産師、保健師、ケアマネジャー
対応 雇用形態 正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他
対応 勤務形態 常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従
対応施設 病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設 、その他
対応 診療科目 美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科
対応配属先 病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事
対応エリア 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴 ・転職の相談から行える
・キャリアアドバイザー親切丁寧
・退職交渉も可能
・企業系のレア求人を豊富に保有

マイナビ看護師は、全体の40%が非公開求人(インターネット上にはでない担当者から紹介される求人)となるため、好条件の求人がとても豊富です。

また、非公開求人のため病院とのつながりも深く、院内情報をよく知っています。

担当者が丁寧で的確なアドバイスを行ってくれるため、リハビリテーション病院や回復期リハビリテーション病棟へ初めて看護師転職する場合は、併せて活用しておきましょう。

公式サイト:https://kango.mynavi.jp/

まとめ

回復期リハビリテーション病棟は、その人がその人らしく生き抜くことができるように患者の可能性を探し、様々な職種と連携して患者を励まし続ける環境です。

私は、リハビリテーション病院にて長年勤務してきましたが、患者を支えられたらと思いながら関わっていく中で、辛く苦しいリハビリを頑張る患者の姿に、こちらの方が何度も励まされたことを今でも覚えています。

患者が病気や障害ともうまく折り合って生きられるように工夫し支援する、前向きな雰囲気の病棟だと感じます。

それと同時に患者が目標に達することができた時には、まるで家族のことのように嬉しく感じたことを思い出します。

新たな分野への挑戦は、勇気がいりますが、その一歩を踏み出すことが成長へとつながります。

また、プライベートを大切にしたいという看護師には、ピッタリの職場かもしれません。看護師の仕事もしたいけれど、家族との時間もしっかり確保したい場合は、回復期リハビリテーション病棟を転職の選択肢に入れてはいかがでしょうか。

あなたもリハビリテーション看護に興味があるのであれば、是非挑戦してください。

監修者
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

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