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看護師の体験談

放射線治療科で働く看護師の仕事内容と私の体験談

公開日:2026年6月4日
放射線治療科で働く看護師の仕事内容と私の体験談

放射線治療を行っている病院は日本では多くはありません。

しかし、放射線治療を受ける患者は増加傾向にあり、私は「がん看護」を学びたいと考え放射線治療科の看護師として働きました。

放射線科は、様々な検査機器を用いて画像診断を行う診療科であり、放射線治療科は、放射線を照射して悪性腫瘍を治療する診療科です。
(参照:大阪鉄道病院

放射線治療科では、主に放射線を使った治療を行います。

放射線治療は放射線を患部に当てて行うため、手術などと違って麻酔を使ったり、身体を切り開いたりする必要がありません。痛みを伴わずに治療が行える、医療技術です。

放射線治療科で働いた経験をもとに、看護師の仕事内容や働いて感じたこと(体験談)を説明していきます。

執筆・監修看護師
田中 看護師(がん看護専門看護師)
田中 看護師(がん看護専門看護師)
  • エリア:神奈川県在住
  • 保有資格:看護師、がん看護専門看護師、消化器内視鏡技師、心理相談員
  • 施設経験:がん専門病院、総合病院、クリニック、総合病院、訪問診療クリニック
  • 専門分野:消化器内科、透析室、内視鏡室、放射線治療室、泌尿器科

看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。専門分野は消化器内科、透析室、内視鏡室、放射線治療室、泌尿器科等です。しかし、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。

著作・監修記事一覧

放射線治療科で働く看護師の仕事内容

放射線治療科で働く看護師の仕事内容

私が勤務した病院は、がんを専門で行っており、病床数は500床以上ありました。

その病院の放射線治療科で私は看護師として働いており、その時の経験をもとに、放射線治療科で働く看護師の仕事内容について説明していきます。

合同ミーティング・カンファレンス

合同ミーティング・カンファレンス

私が勤務していた放射線治療科では、放射線治療を行ううえで医師、看護師、放射線技師がチームを組んで仕事をしていました。

そのため、朝のミーティングやカンファレンスは合同で行い、その日の患者に関する注意事項や順番、初回患者の有無などを情報共有し事故がないよう確認していました。

放射線治療は、どうしても放射線技師中心で物事が進みますが、看護師の視点で発言できる機会でもあり、私には有意義な時間でした。

医師の診察の同席

医師の診察の同席

私が勤務した放射線治療科の医師は、初診患者、現在治療中の患者、そして放射線治療が終了し経過観察中の患者の診察を主に行っていました。

医師1人で診察を実施することも可能ですが、放射線治療を受ける患者は乳がん患者も多く、男性医師の場合は診察に看護師(女性)として同席する必要がありました。

また、頭頚部腫瘍の患者の診察時には、耳鼻科用内視鏡で患部を確認することもあり、医師の診察の同席や介助は、放射線治療科で働く看護師の仕事の1つです。

治療中の患者のケア

治療中の患者のケア

私が勤務した放射線治療科は、放射線技師が数名在籍していました。

放射線を照射する際に皮膚を観察する必要がある患者や、痛みがある患者、介助が必要な患者については、皮膚の観察やケアが必要になり看護師の仕事です。

変化のない患者の治療については、技師がいれば特に滞りなく進んでいきます。

緊急照射への対応

緊急照射への対応

放射線治療の機械トラブルなどが起きた際に、患者への時間変更等の連絡は主に放射線治療科の看護師が行う仕事でした。

放射線治療機械のメンテナンスは、放射線技師が行っていましたが、それでも急なトラブルで機械がストップすることもありました。

入院患者の生活のケア

入院患者の生活のケア

放射線治療では、以下の2つの治療に分かれていました。

  • 身体の外側から放射線を当てる治療
  • 身体に管などをいれて体内から放射線を当てる治療

身体の外側から当てる放射線治療では、外来治療でも行われますが、内側から放射線を当てる治療では入院を伴い、入院時の患者の生活のケアも看護師の仕事です。

また、がんの患者のため、ほかの関連する診療科との連携も必要となり、他科との連絡や調整などの業務も看護師が行っていました。

患者への精神的ケア・家族へのケア

患者への精神的ケア・家族へのケア

当然ですが放射線治療を受ける患者は、がんの患者です。

そのため、放射線治療科に来る患者は、がんと共に生きることに対する不安も強く、看護師として患者の精神的なケアは欠かせませんでした。

また、同時に患者のご家族も、強い不安を抱えており、患者の家族にも配慮する必要がありました。

治療計画用CT撮影の介助

治療計画用CT撮影の介助

私が勤務していた放射線治療科では、放射線治療を始める前に、必ず治療計画用CT撮影を行います。

このCT撮影の体位が、これからの治療時の体位となるため、医師・放射線治療医・看護師がチームで立ち合う必要がありました。

特に、疼痛緩和目的で放射線治療を受ける場合には、CT撮影がスムーズにいくために痛み止めのタイミングや、苦痛のない体位を保てる援助が大切になりました。

また、造影剤を使用することもあり、その穿刺・患者の観察なども看護師の仕事でした。

看護オリエンテーション

看護オリエンテーション

私が勤務していた放射線治療科では、看護オリエンテーションを必ず行っており、看護師として独自の仕事でした。

主治医や放射線治療医からの説明を受け、患者やその家族の不安を軽減するために、分かりやすい言葉で治療スケジュールや治療に伴う有害事象のケア、生活上の注意などを看護師が説明していました。

時には、声をかけるだけで涙する患者もいました。看護師として何もできないことを感じることもありましたが、患者をサポートする気持ちを再認識する機会にもなるのが、この看護オリエンテーションでした。

放射線治療科で看護師として働いて感じたこと

放射線治療科で看護師として働いて感じたこと

私が放射線治療科で働いて感じたことを説明していきます。

勤務する病院によって多少差があると思いますが、放射線治療科を希望する看護師の方は参考にしてみてください。

同じ患者に毎日会うことができる

同じ患者に毎日会うことができる

私が勤務していた病院での放射線治療は4~6週間となり、毎日同じ患者に会うことができました。

そのため、患者と打ち解けて話ができ、治療終了後も外来の際に顔を出してくれることもありました。

また、治療開始前は不安な表情をしていた患者が、声掛けやケアを通して活気をとりもどす過程にかかわることができるので、看護師としてやりがいを感じていました

患者から相談されることが多かったです

1ヶ月半程度のお付き合いとはいえ、毎日顔を合わすため、患者や家族から色々な相談ごとを受けることがありました。

その相談に対して、時間をかけて情報提供を行い、支援方法を考え実践できたことが、放射線治療科で看護師として働いて楽しかったことです。

看護スタッフも少ないため、自分の看護ケアが形で見えやすく、また患者から言葉で返されることも多いため、対応したことの結果を実感しやすかったです。

他の部署の看護師に会わない

他の部署の看護師に会わない

私が勤務した放射線治療科では、スタッフが固定され、さらに部署が地下にありました。

そのため、他部署の看護スタッフと会う機会が少なく、放射線治療科は「閉鎖された空間」というイメージでした。

病院によって様々だとは思いますが、放射線治療科は明るく開放的な環境ではない場合が多いのではないでしょうか。

放射線技師との関係性

放射線技師との関係性

私が勤務した放射線治療科では、放射線技師との関係性には苦労しました。

例えば、放射線治療は放射線技師のほうが詳しいという理由から、看護師の提案を受け入れてくれないなどのことです。

病院や勤務する放射線技師にもよると思いますが、放射線技師と衝突をする看護師もおり、関係性を保つことに大変でした。

学ぶことが多く勉強に費やす時間が必要だった

学ぶことが多く勉強に費やす時間が必要だった

放射線治療は最新技術を扱うため、看護師として覚えることが多かったです。

例えば、レントゲンやCTなどを見て、どのような状況であるのかを読み取る知識や、最新のがん治療について、放射線治療のメリットとデメリットなど、学ぶことは沢山ありました。

放射線治療科では、看護業務だけでなく勉強に費やす時間が多くなり、大変だったことをよく覚えています。

また、専門的な知識は得られますが、総合的な知識が得られないため、ジェネラリストの看護師を目指す方には向かない職場だと感じます。

希望の診療科への求人探しは看護師転職サイトを活用しよう

希望の診療科への求人探しは看護師転職サイトを活用しよう

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そのため、看護師が病院への転職時に希望の診療科への配属を考えた場合、面接時に交渉する必要があります。面接時に交渉は行ったことがない、どうやって交渉して良いか分からない看護師の方が大半だと思います。

だからこそ、交渉の代行を行ってくれる看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)の活用をおすすめします。

看護師転職サイトは、あらかじめ条件に合う(希望の診療科に配属される)病院求人をピックアップしれくれますし、面接を含めた前後に交渉も行ってくれるため、スムーズに希望の診療科への転職活動を進めることができます。

注意点としては、希望の診療科へ配属された場合でも、病院によっては数年に1度、部署異動を行っている場合もあるため、合わせて確認を行ってもらいましょう。さらに詳しくは「看護師が希望部署・希望診療科に配属されるための転職方法|希望を通すコツと注意点」を確認してください。

以下では、交渉能力が高い、看護師転職サイトをご紹介します。希望の診療科の募集がある病院も探してもらう必要があり、まずは2社とも登録しておきましょう。

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対応配属先 病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡
対応エリア 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
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そのため、希望部署・希望の診療科への看護師転職を考えた場合、必ず活用しておきましょう。

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対応職種 正看護師、認定看護師、准看護師、助産師、保健師、管理職
対応 勤務形態 常勤、常勤(日勤のみ)、常勤(夜勤あり)、常勤(夜勤のみ)、非常勤
対応施設 病院、クリニック、訪問看護、企業、保育園、幼稚園、学校、その他
【介護施設】
居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、訪問介護事業所、介護老人保健施設、軽費老人ホーム、デイケア事業所、小規模多機能、訪問入浴事業所、看護小規模多機能居宅介護、有料老人ホーム、デイサービス事業所、グループホーム、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者専用住宅、ショートステイ事業所、訪問リハビリ事業所、介護医療院
対応 診療科目 美容、産婦人科、整形外科、眼科、外科、呼吸器科、循環器科、精神科/心療内科、小児科、皮膚科、形成外科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、消化器科、内科、透析、その他
対応配属先 病棟、外来、オペ室、透析、その他
対応エリア 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
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そのため、希望部署・希望の診療科へ転職を希望する看護師は併せて活用しておきたい転職サイトです。

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まとめ

特殊な看護である放射線治療科ですが、自分が意識をもってか変わることで、患者と深い関係性を築くことができる場所だと私は感じています。

特に、がん放射線療法看護の認定看護師の資格取得を目指す人には、放射線治療科での仕事で経験が得られることは大きなメリットとなるのではないでしょうか。

そのため、がん看護を勉強したいと思っている看護師なら、数年間だけでも、放射線治療科での勤務をおすすめします

机上の勉強だけでは、放射線治療を受ける患者の気持ちの理解にはつながらないです。

機会があれば、放射線治療科の看護師として、治療に立ち合い、放射線治療医の考え方を知った上で、放射線治療を受ける患者・家族へのケアを実践してみませんか。

きっと看護師としての幅が広がります。

監修者
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

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