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看護師の体験談

産婦人科で働く看護師の仕事内容と体験談

公開日:2026年5月28日
産婦人科で働く看護師の仕事内容と体験談

産婦人科は、女性の婦人科疾患と妊娠・出産を専門とする医療分野であり、新しい生命の誕生に立ち会える、やりがいのある診療科です。

さらに一般病棟での怪我や病気の患者の看護とは違い、産婦人科は専門性の高い分野のため、希望する看護師も多い人気の診療科でもあります。

私は、総合病院で看護師として勤務後に、転職を経て産婦人科の看護師として6年働きました。(6年間の間に2つ勤務する病院を変更しました。)
最後に私が勤務した産婦人科病棟では、看護師をまとめチームリーダーを務め、助産師や医師を始め、他職種との連携を取る中心としての立場で仕事に取組みました。

今まで一般病棟で働いてきた看護師にとって、産婦人科という分野の看護師が、どのような仕事をしているのか、分かりづらいでしょう。

産婦人科病棟で働く看護師は、生命の誕生という素晴らしい場面の裏に、様々な大変な仕事を併せ持っていることが現実です。

以下では、産婦人科病棟で働く看護師の仕事内容、看護師として働いて感じたことを私の経験をもとに説明していきます。

あなたが思い描いている産婦人科病棟の看護師像と照らし合わせて、確認してみてください。

執筆・監修看護師
久美子 看護師
久美子 看護師
  • エリア:海外在住
  • 保有資格:看護師
  • 施設経験:総合病院
  • 専門分野:整形外科、産婦人科、耳鼻咽喉科、脳外科、回復期リハビリテーション科、外来

2児の男の子の母と看護師の両立に奮闘しながら総合病院(整形外科、産婦人科、耳鼻咽喉科、脳外科、回復期リハビリテーション科、外来)の看護師として勤め、その勤務経験は10年以上。常勤看護師として小さな子供を抱えながら夜勤もやっていました。現在は夫の都合で海外在住。看護師はしていませんが看護師ライターとして活動しています。様々な科での勤務経験と、看護師と出産・育児との両立経験を生かし、皆さんが知りたいという内容を分かりやすくお届けしたいと思います。

著作・監修記事一覧

産婦人科病棟で働く看護師の仕事内容

産婦人科病棟で働く看護師の仕事内容

はじめに以下のような方が産婦人科病棟に入院しています。

  • 患者:産科系・婦人科系疾患の患者
  • 妊婦:妊娠期間中の方(経産婦:出産経験のある方)
  • 産婦:分娩徴候があらわれてから後産が完了するまでの方
  • 褥婦(じょくふ):娩終了後母体が正常に回復するまでの期間(約6週間)における方

(産婦人科病棟の仕事内容を説明させていただく上で、覚えておいてください。)

産婦人科病棟で働く看護師の仕事内容は多岐にわたり、主に妊婦への健診・検査の補助や保健指導、分娩時の産婦のケア、褥婦の看護ケアや指導、新生児のケア、産科系・婦人科系疾患患者の看護や処置などです。

また、産婦人科病棟は一般的に「産科」と「婦人科」に分かれています。

産科は主に、産前後の母子の観察とケア、助産師の分娩介助、中絶手術の準備と補助、妊娠中に何らかの経過異常で入院をしている妊婦のケアを看護師が行います。

婦人科は、子宮筋腫や子宮がんなどの婦人科系疾患の術前後の看護、抗がん治療の補助とケアなどが主な看護師の仕事です。

そのため、多くの病院ではその日によって担当を「分娩補助、妊婦のケア、経産婦、新生児、腫瘍等の婦人科疾患患者」等で分けており、業務分担を行っていることが一般的です。

以下は、私が産婦人科病棟で看護師として勤務した1日のスケジュール例(日勤)です。

8:00~ 業務開始
・担当患者(妊婦、新生児を含む)の情報収集
・予定事項(検査や手術、指導等)の確認
8:30 申し送り・ミニカンファレンス
・患者の状態やケア方法について検討
・治療方針等の確認
9:00 患者の環境整備・清潔ケア、点滴準備、医師の診察介助、手術への搬送、分娩介助
・患者のベッド周囲の環境整備
・順次患者の清潔ケア(新生児は沐浴、その他は清拭等)
・手術が決まっている患者の搬送
・分娩補助の担当の場合は、分娩室入り
10:00 患者の午前の検温、点滴投与等
・バイタルサイン測定
・全身状態の観察
・妊婦担当は、ノンストレステスト(NST)や胎児の心音確認
・婦人科担当は、抗がん剤点滴治療等
・産婦や新生児担当は、授乳の指導、育児指導等
12:00 ・患者の昼食の配膳・下膳
・看護師は交代で休憩
13:30 カンファレンス、患者の午後の検温、指導、手術への搬送
・担当患者の状態・治療方針・方向性等と確認・修正・共有
・妊婦や婦人科患者とコミュニケーション
・午後の手術への搬送と迎えと観察
16:00 看護記録、申し送りの準備
16:30 夜勤の看護師へ申し送り
17:00 業務終了

私が産婦人科病棟で働いた経験をもとに、看護師の仕事内容について以下で詳しく説明していきます。

妊婦への健診補助や検査

妊婦への健診補助や検査

産婦人科病棟には、切迫早産や重症悪阻、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病(GDM)などの何らかの原因により、妊婦の患者も入院しています。

産婦人科病棟の看護師は、その妊婦に対して行われる妊婦健診の診察補助や問診、血圧測定、尿検査、計測などを行うことが仕事です。

私の経験からですが、具体的な仕事内容は以下の通りです。

問診
  • 看護師が妊婦に対して妊娠経過や体調について質問し、必要に応じてアドバイスを行う
  • 妊娠に関しての疑問や不安を看護師が聞きだし、悩みを軽減、解消させる
尿検査
  • テスト紙を使い尿タンパクや尿糖が出ていないかを検査
    (看護師でも行える検査です。)
  • 妊娠高血圧症や妊娠糖尿病の有無を看護師が確認
血圧測定
  • 看護師が妊婦に対して血圧を測定し、妊娠高血圧症の可能性などを確認する
体重測定
  • 妊娠の体重増加を確認し、妊娠高血圧症、妊娠糖尿病、難産の可能性を看護師が確認する
超音波ドップラー検査
  • 超音波ドップラー装置を使い、胎児の心拍数や健康状態を看護師が調べる

そして、検査等の情報を妊婦の母子健康手帳に看護師が記入します。

妊婦に行う検査例

以下は、産婦人科病棟の看護師として把握しておく必要がある、妊婦に行う検査例のご紹介です。

妊娠4ヶ月以降に毎回行う検査
  • 腹囲測定
  • 浮腫検査
妊娠中期以降に毎回行う検査
  • 子宮底長測定
妊婦の必要時行う検査
  • 内診
  • 超音波(エコー)検査
  • 血液検査
  • 子宮頸がん検診
  • クラミジア、GBS(B群溶血性レンサ球菌)等の検査
  • NST(胎児心拍数モニタリング)

妊婦への保健指導、及び補助

妊婦への保健指導、及び補助

産婦人科病棟に入院している妊婦に対して、助産師が妊婦に保健指導を行います。産婦人科病棟で働く看護師は、助産師の保健指導の補助を行うことが仕事です。

また、私が勤務していた産婦人科病棟では、看護師も助産師同様に妊婦への保健指導を行っていました。(勤務する病院により異なるため注意してください。)

妊婦への保健指導は、主に「妊娠初期・妊娠中期・妊娠後期」の3回に分けて、以下の内容が行われます。

妊娠初期
  • 妊娠が判明した後の届出の方法や妊婦健診の流れなどの説明
  • 生活上の注意点や嗜好の変化、ホルモンバランスによる感情の変化などの説明
  • つわりの特徴やその予防と回避方法、つわりを軽減する食事内容や対処法を説明
  • 流産の種類やその兆候、予防法などを説明
妊娠中期
  • 妊娠中の変化に伴った食事内容の説明
  • 体を冷やさず締め付けない服装や安定した靴の提案
  • 腹部を保護する腹帯等の説明
  • 妊娠後期へ向かっての体の変化についての説明
妊娠後期
  • 体の負担を軽減する姿勢の指導や適した運動方法を指導
  • 出産へ向けて乳房の手当て(清潔保持やマッサージ方法等)を指導
  • 出産が始まる兆候や注意点、分娩に際しての必要物品を説明、最終確認

分娩時のサポート

分娩時のサポート

産婦人科病棟では、分娩は医師や助産師がメインで妊婦に関わります。

そのため、産婦人科病棟で働く看護師は、分娩時の産婦のバイタルサイン測定や点滴管理、声かけ、モニター装置・管理、産まれた新生児の観察や計測など、分娩のサポートを行うことが仕事です。

また、産婦が帝王切開となった場合、術前後のバイタルサイン測定、点滴管理、悪露交換、尿量測定や疼痛コントロールなど看護師がサポートします。

褥婦の看護ケアや指導

褥婦の看護ケアや指導

産婦人科病棟で働く看護師は、褥婦の身体的観察と看護ケア、精神的ケアや指導がメインの仕事です。特に産後は分娩直後から1日目までに異常(産褥熱や子宮復古不全など)を起こす確率が高いため、看護師として細やかな注意が必要です。

また、褥婦は不眠になることや、授乳疲れなどを感じやすく看護師として身体的・精神的ケアも重要な役割です。

さらに、産後の限られた入院日数の中で、褥婦に対して育児指導も行い、自信を持って退院できるように看護師が手助けをします。

看護師の体験事例

褥婦の看護ケアや指導は、助産師が行っていると思われていますが、私が勤務した産婦人科病棟では、看護師も行っていました。
基本的に分娩中の産婦のケアは助産師が行いますが、産後から退院までの褥婦のケアや指導は看護師が行うところも多いです。
また、助産師が少ない病院などの場合は、胎盤の娩出までは助産師が行いますが、それが終わればすぐに看護師と交代するところもありました。

新生児のケア

新生児のケア

産婦人科病棟で働く看護師は、新生児のケアを行うことも仕事の1つです。

分娩後に新生児室、又は母子同室等で、生まれた赤ちゃん(新生児)の授乳、授乳介助、沐浴やオムツ交換、定められた各種検査などを行います。

特に新生児は、その特徴やケア方法なども成人と違うことが多いため、特有の看護や知識が必要です。

病院によっては新生児室と産婦人科病棟での看護師の業務が、分かれている場合もあります。

看護師は、母子同室の場合は部屋まで出向き、母乳の飲みや排泄の様子、母親との関わりなどを観察・介入します。母子異室や母親が見れない場合は、それらのケア全般を行います。

看護師の体験事例

新生児は体温や脈拍数、呼吸数からして成人と異なります。そのため、産婦人科病棟で働く看護師は、新生児の正常値を知ることからケアは始まります。
そして分娩経過によるもの、出生後に分かる疾患(新生児黄疸、胎便吸引症候群、肥厚性幽門狭窄症等)等についてもしっかりとした知識が必要でした。
看護師として、新生児の体重の変化や便の性状、哺乳力、泣き声など、普段の様子をしっかりと観察し、データと合わせた異常の早期発見がとても重要でした。

産科系・婦人科系疾患患者の看護や処置

産科系・婦人科系疾患患者の看護や処置

産婦人科病棟には、以下のような患者が入院しています。

  • 母体と胎児の管理が必要で入院中の妊婦
  • 腫瘍等の婦人科系疾患で入院中の患者

そのため、産婦人科病棟で働く看護師は、患者の全身状態の観察はもちろんのこと、各種処置、診察介助、投薬、清潔ケアなど幅広い仕事を行います。

他の病棟と同様に、患者が急変する可能性もあるため、看護師には迅速な判断と対応が求められます。

私の経験からですが、産婦人科病棟で働く看護師は仕事が多岐にわたり、各時期、各疾患に応じた幅広い知識と技術が看護師には必要でした。

産婦人科病棟で看護師として働いて感じたこと

産婦人科病棟で看護師として働いて感じたこと

産婦人科病棟の看護師として勤務し、働いて感じたことを説明していきます。

産婦人科に転職を考える看護師の方は、是非参考にしてください。

生命誕生の瞬間に立ち会うことができる

生命誕生の瞬間に立ち会うことができる

産婦人科病棟に看護師として勤務することで、生命誕生の瞬間に立ち会うことができます。

病棟勤務の看護師の仕事は、患者の死に直面することも多いですが、産婦人科病棟は、新しい命の誕生の瞬間に立ち会うことができる、とても明るい職場です。

産科領域の仕事に関われない場合もある

産婦人科病棟のため、病院によっては看護師が産科領域の仕事に関われない場合もあります。

例えば、病院に勤務している助産師が多い場合などは、看護師は婦人科の看護がメインで、助産師が産科メインとなる場合です。

産科は助産師が主に動くことがどうしても多くなり、看護師として命の誕生に関わりを持てないケースもあるため、注意が必要です。

新生児の受け取り(ベビーキャッチ)は行えない

新生児の受け取り(ベビーキャッチ)は行えない

産婦人科病棟で、妊婦から新生児が娩出されると、その新生児を受け取り(ベビーキャッチ)、母親と対面させます。

この新生児の受け取り(ベビーキャッチ)は、医師又は助産師が行うため、看護師は行うことができません

私が勤務していた産婦人科病棟では、医師や助産師が新生児を取り上げた後に、その新生児を看護師が受け取り、母親と対面させる場合もありました。

助産師と看護師の違いは感じる

助産師と看護師の違いは感じる

前述した「助産または妊婦、褥婦もしくは新生児の保健指導」「新生児の受け取り(ベビーキャッチ)」と「婦人科系疾患の看護」など、産婦人科病棟の助産師と看護師の仕事内容は異なります。

私が産婦人科病棟に勤務し際に感じた助産師と看護師の大きな違いは、お産が取れるか取れないかです

ただ、そのことによって、分娩を終えた母親やその家族から感謝される機会が多くありますが、感謝の対象は医師や助産師が主です。

「同じ時間、同じ環境で、同じ方の分娩の介助についたのに、やっぱメインは医師か助産師か」と感じることもありました。

しかし私は、看護師は分娩時の現場の全体的な様子を把握して、陰で支える重要な役割を担っていると考えています。

また、私が勤務していた産婦人科病棟では、看護師でも助産師でも医師でも「この目の前のお産が無事に終わってほしいという気持ち」は同じでした。

私が感じる助産師と看護師の関係性

私が勤務していた産婦人科病棟の現場では、助産師だけではカバー出来ないことを看護師が行っていることも多い印象でした。
そのため、看護師や助産師の仕事の違いや役職など関係なく、本来ならばお互いに協力し、尊重し合って働くことが大切だと感じます。
しかし、お産に関わるという仕事柄、看護師は助産師の指示で動き、助産師の補助をすることが多くなるため、看護師を部下と見てしまう助産師もいます。
逆に、看護師と助産師の関係性に一線を引きたい看護師がいるのも確かで、助産師の言動に対立ばかりする場合もありました。
看護師は、どのような職場でも人間関係の悩みは尽きませんが、産婦人科病棟も例外ではなく大変だと感じます。

流産・死産などでリアリティショックを受ける

流産・死産などでリアリティショックを受ける

産婦人科は生命の誕生に関わる明るい職場ですが、実際はそればかりでもありません。

様々な事情から授かった命を中絶する場合もありますし、出産を希望していても何らかの状況で流産や死産になってしまうこともあります。

また、無事に出産できたとしても生まれてきた子供に何らかの疾患や障害があることなど、全員が健康な赤ちゃんを出産するわけではありません。

このような場合、患者やその家族の心情は計り知れず、そのケアを産婦人科病棟の看護師は行うことでリアリティショック(実際の状況が思い描いていたものと違った)を受ける場合もあります。

看護師の体験事例

実際に産婦人科に良いイメージを持って転職してきた看護師の方は、亡くなった胎児を目の当たりにしても、看護師として行う処置などがあるため、その仕事内容にショックを受ける看護師も少なくありませんでした。
悲しみの中にいる母親とその家族のケアも重要な看護師の仕事の1つであり、それらを行う精神的強さが求められる職場でもあると私は感じます。

産婦人科の看護師として怖い瞬間がある

産婦人科の看護師として怖い瞬間がある

私の経験ですが、産婦人科の看護師として何度か「怖い」瞬間に立ち会ったことがあります

怖い瞬間体験1

鮮明に残っていることの1つは 分娩中の胎児の心拍が弱ってしまったことです。
何事もなく順調に分娩が進んでいたのに、急に胎児の心拍が下がってしまったのです。一刻を争う事態ということで、緊急帝王切開になり、急いで準備が行われました。
胎児の心拍をモニタリングしながら迅速に準備を進めました。
産婦人科で働く私たち看護師の手には、母と子の2つの命が託されているのだと私は再認識しました。
そして、その責任の重さがより「怖さ」に繋がっているのだと思ったできごとでした。

怖い瞬間体験2

2つめの怖いと思った瞬間は、出産直後の褥婦に大量の出血「弛緩出血」が起こった時です。
新生児が娩出されたら、次は胎盤が娩出され、その際には普通200~300g程度の出血をするものです。
出血は子宮の収縮の経過とともに徐々に落ち着いていくものですが、出血量は1200gに達し、その後緊急輸血を行いました。
弛緩出血は産後の死亡原因の1つにも挙げられるものです。
徐々に血圧が下がり始める褥婦を前に、急変の怖さと戦いながら一心にスタッフ一丸となってケアした忘れられないできごとでした。

産婦人科病棟で看護師として働く際に、怖いと感じる瞬間がなくなることは、私はないと思います。

出産も産後もケースバイケースのため、患者に何があってもおかしくはありません。

しかし、日々の経験や学びを積み重ね、その瞬間にスタッフ皆で協力しながら最善のケアを行い、向き合い続けることが、私は看護師として大切だと感じます。

産科と婦人科を兼務することもある

産科と婦人科を兼務することもある

病院によって異なりますが、1つの産婦人科病棟で産科と婦人科が混合している場合、看護師はその日婦人科の担当でも、お産の状況によって産科を手伝うこともあります

助産師はお産をメインに仕事を行いますが、看護師は助産師の介助や、出産直後の褥婦や新生児のケア、その後の褥婦や新生児のケア、各種指導など、お産の直接介助以外のことは、幅広くこなす必要があります。

私が勤務していた病院では、産科と婦人科が混合しており、ットワーク軽く動くことが大切になる分、看護師の忙しさも倍増していました。

そのため、産婦人科病棟に看護師として勤務し、業務分担していた場合でも、産科と婦人科を兼務する可能性があります。

看護師の仕事が予定通りには進まない

看護師の仕事が予定通りには進まない

当たり前のことですが、出産は「○日○時」というように予定が立たないものです。

そのため、看護師の仕事終了間際に何件もの入院があることや、何人ものお産が重なってしまうこともあります

そして、そのお産自体も予定通りにはいきません。

お産の途中で母子に何らかの危険があれば、帝王切開に切り替わることもあり、その場合は緊急で手術の段取りを行わなければならず、目の回る忙しさです。

こうした場合、看護師の仕事は予定通りには進まず、残業を行う必要があります。

婦人科系の患者の対応をスケジュール通りにはいかない

婦人科の看護師として抗がん剤の点滴治療のケアを行う場合は、細やかな全身状態の観察が必要になることが多いです。

受け持ち患者数人が抗がん剤治療を同日に行うことも少なくありませんでした。その場合、看護師は何人もの患者の状態観察、ケアに忙しく動き回ります。

さらに、それと同時に子宮筋腫などの手術も多く行われるのが婦人科です。

抗がん剤療法、手術が重なってしまう場合、看護師は非常に過密なスケジュールです。

患者やその家族の対応がきつい

患者やその家族の対応がきつい

前述しているように、産婦人科病棟は生と死の両方に関わるデリケートな診療科です。

それゆえに、他の診療科と比較すると患者やその家族から苦情等が圧倒的に多い診療科だと私は感じます。

出産というのは女性にとって人生最大のイベントといっても過言ではありません。

その最大のイベントである出産には「こんなお産がしたい」など理想の出産をイメージしている女性が多いです。そして、生まれてきた赤ちゃんに対しても、大切がゆえに心配事が多くなります。その対応等で、対応する看護師に少しでも不満があると、それが苦情に変わることも多いです。

実際にあった苦情ですが「看護師は自分の赤ちゃんだけ大切に扱ってくれない」など、ありもしない理不尽なこと言ってくる方もいました。
このようなことばかり続くと、働く看護師は精神的にきつくなるでしょう。

産婦人科専門の知識や経験が身につく

産婦人科専門の知識や経験が身につく

産婦人科は、他の診療科と比較すると専門性が高い診療科です。

そのため、産婦人科病棟で看護師として働くことで、専門の知識や経験が身に付きます。

さらに、産婦人科を専門分野として極めることで、日本看護協会の不妊症看護認定看護師や、新生児集中ケア認定看護師、母性看護専門看護師などのプロフェッショナルの道へ進むことも可能です。

女性は妊娠・出産の過程で起こる生理的・身体的変化が大きく、またそれに伴い社会的な立場や家庭内の役割も大きく変わります。産婦人科病棟では、そのような女性に対してサポートする看護師を目指すことができるでしょう。

妊娠・出産の知識は自分のためにもなる

前述したように、私は産婦人科病棟勤務の経験が2回あります。
1回目は看護師6年目でまだ独身の頃に3年間。そして2回目は看護師9年目、転職して結婚後、第1子出産直前産休に入る直前までの3年間でした。
助産師の先輩や看護師の同僚と一緒に働きながら、妊娠から出産の一連の流れや、出産後の新生児の扱い方、授乳やケア全般を学んだことで、実際に自分が妊娠し出産するまでに心身の様々な変化や対応に困ることがほとんどなく、自信に繋がりました。
若手看護師であればこれからの自身のためになりますし、出産・子育ての経験を持っている看護師であれば自らの経験を生かした看護が出来る職場だと感じます。

患者により寄り添った看護ができ、やりがいがある

患者により寄り添った看護ができ、やりがいがある

産婦人科病棟に入院している患者は当然のことながら女性です。(そのため、今まで産婦人科病棟で働いている男性看護師は見たことがありません。)

出産前後の産婦・褥婦はもちろんですが、妊娠中の経過により治療が必要で不安を抱える妊婦や、不妊治療中の患者、婦人科特有の疾患を抱える患者など、非常にデリケートな問題を抱える患者もいます。

そのような患者に同じ女性として、心を寄り添わせて共感し、時には看護師としての助言やケアを行うことに、私は看護師としてやりがいを感じます。

産婦人科の看護師求人が豊富な転職サイト

産婦人科の看護師求人が豊富な転職サイト

産婦人科へ看護師として転職を希望する場合、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を活用することをおすすめします。

理由としては、特に病院へ転職を希望する場合は、希望の診療科(産婦人科)へ配属されるように面接時に交渉する必要があるためです。

面接時に交渉は行ったことがない、どうやって交渉して良いか分からない看護師の方が大半だと思います。だからこそ、交渉の代行を行ってくれる看護師転職サイトの活用しておきましょう。

また、病院・クリニック両方に言えることですが、規模や形態によって看護師の仕事内容に大きな違いがあるため、看護師転職サイトの担当者に仕事内容詳細の確認や、実際に職場見学のアポイントを設定してもらうと良いでしょう。

看護師転職サイトは、あらかじめ条件に合う(希望の診療科に配属される)病院求人をピックアップしれくれますし、面接を含めた前後に交渉も行ってくれるため、スムーズに希望の産婦人科への転職活動を進めることができます。

以下では、交渉能力が高く、産婦人科の看護師求人が豊富な看護師転職サイトをご紹介します。2社程度登録を行い、比較しながら活用しておきましょう。

看護師求人数No.1!レバウェル看護

レバウェル看護

転職相談 面接対策 条件交渉 退職相談
2重丸 2重丸 2重丸 2重丸
サイト名 レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
運営会社 レバレジーズメディカルケア株式会社
公開求人数 133,944件(2026年5月7日時点)
非公開求人 豊富
対応職種 正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応 雇用形態 常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤
対応施設 総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター
対応 診療科目 内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科
対応配属先 病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡
対応エリア 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴 ・看護師の転職求人が豊富
・転職支援サービスが手厚い
・転職の相談から行える
・院内・施設内情報に強い

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、看護師転職サイトの中でも断トツに病院の看護師求人が豊富で、ハローワークの看護師求人もカバーしています。

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非公開求人豊富!ナース専科 転職

ナース専科転職

転職相談 面接対策 条件交渉 退職相談
2重丸 2重丸 2重丸 2重丸
サイト名 ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)
運営会社 株式会社エス・エム・エス
公開求人数 20万件以上
非公開求人 豊富(会員限定のレア求人あり)
対応職種 正看護師、認定看護師、准看護師、助産師、保健師、管理職
対応 勤務形態 常勤、常勤(日勤のみ)、常勤(夜勤あり)、常勤(夜勤のみ)、非常勤
対応施設 病院、クリニック、訪問看護、企業、保育園、幼稚園、学校、その他
【介護施設】
居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、訪問介護事業所、介護老人保健施設、軽費老人ホーム、デイケア事業所、小規模多機能、訪問入浴事業所、看護小規模多機能居宅介護、有料老人ホーム、デイサービス事業所、グループホーム、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者専用住宅、ショートステイ事業所、訪問リハビリ事業所、介護医療院
対応 診療科目 美容、産婦人科、整形外科、眼科、外科、呼吸器科、循環器科、精神科/心療内科、小児科、皮膚科、形成外科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、消化器科、内科、透析、その他
対応配属先 病棟、外来、オペ室、透析、その他
対応エリア 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
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対応施設 病院、クリニック、介護施設、デイサービス、訪問看護、企業その他
対応エリア 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
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公式サイト:https://iryo-de-hatarako.net/

まとめ

私は6年間、産婦人科病棟の看護師として勤務してきましたが、「お産に関わりたい」「妊娠や分娩に関わりたい」という気持ちがある看護師は、産婦人科に向いてると思います。

「お産してよかった。次の子もまた、ここで産みたい!」と、母親やその家族の本当に満足のいくお産を終えた言葉を聞くことができたとき、産婦人科病棟の看護師として、私はとても「やりがい」を感じます。

そして、退院後は健診の時などに病棟に立ち寄ってくれる母子も多く、大きくなっていく子と明るい母親の顔を見ることができます。

もちろん忙しく大変なこともありますが、新しい命の誕生やそれを取り巻く家族の優しさに触れることで、それ以上の喜びを感じることのできる職場です。

今回ご紹介したことが、産婦人科の看護師として働きたい皆さんの具体的なイメージに繋がれば幸いです。

皆さんの持っている理想と産婦人科の看護師の実際の幅が少しでも近づき、産婦人科看護師への一歩が踏み出せることを願っています。

監修者
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

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