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スポーツ整形外科で働く看護師の仕事内容と体験談

公開日:2026年5月28日
スポーツ整形外科で働く看護師の仕事内容と体験談

スポーツ整形外科は、スポーツに関連した怪我や障害に対する診断、治療、予防を行う診療科です。

私は病院のスポーツ整形外科外来に2年間、看護師として勤務していた経験があります。

スポーツ整形外科の治療目標は、地域においてさまざまなレベルの対象患者に対し治療を行い、早期に受傷前のパフォーマンスまで患者の機能を回復することです。また、再受傷の予防に関する指導や栄養学的な指導も行うなど、アスリート(患者)を医療面でトータルサポートすることを目指しています。

一般の整形外科とは違い、スポーツに関連する怪我等に限定していることや、患者の年齢層が10代~40代と比較的若いことがスポーツ整形外科の特徴です。

また、私が勤務していたスポーツ整形外科外来に来院する患者は、主に靱帯損傷、腱板損傷、骨折、捻挫、脱臼などの治療や手術を行っていました。

以下では、私の経験をもとにスポーツ整形外科で働く看護師の仕事内容や働いて感じたことを説明していきます。

執筆・監修看護師
江口みき 看護師
江口みき 看護師

私は新卒から看護師として2次救急病院に4年勤務し、総合病院の回復リハビリ病棟に2年とスポーツ整形外科外来に2年勤務した経験があります。現在は、認知症対応の中核病院で勤務し、現在看護師として13年目です。幅広い経験を活かし、看護師の方の役に立つ情報を執筆していきます。

著作・監修記事一覧

スポーツ整形外科外来で働く看護師の仕事内容

スポーツ整形外科外来で働く看護師の仕事内容

私が勤務したスポーツ整形外科外来では、看護師3名の他に、医師が常勤5名、医療クラーク3名、医療事務1名、リハビリスタッフ15名以上が勤務していました。

病院の1つの部署のため、スポーツ整形外科では、外来診療とリハビリテーション、さらに手術にも対応していました。

そのため、スポーツ整形外科外来で働く看護師は、患者の情報収集と予約管理や検査補助、医師の診療補助や患者の心理的ケアが主な仕事内容でした。

【補足説明】スポーツ整形外科を行っているクリニック(診療所)等では、地域の患者へ外来治療やリハビリを提供し、一般的には手術対応はしておらず、連携病院へ患者を紹介し術後の経過治療を担います。

私が勤務したスポーツ整形外科外来で働く看護師の1日のスケジュール(日勤)は以下の通りです。

9:00~ 術前検査の患者へ検査案内
9:40~ ・医師の診療介助
・患者への検査案内
・入院患者を病棟へ案内
12:30~ 交代で看護師が休憩
13:30~ ・医師の診療介助
・患者への検査案内
・MRIなど予約制の検査に患者の対応
16:00~ 【仕事の合間に以下を実施】
・翌日の術前検査の準備
・パンフレットやリーフレット作成
・リハビリカンファレンス
18:00 業務終了

私が勤務していた病院のスポーツ整形外科は、規模が大きく有名だったため、地域のスポーツの大会で救護スタッフ応援依頼が多々あり、看護師として参加することもありました。(もちろん、手当が支給されていました。)

また、プロスポーツが開催される際にも、臨時の救護スタッフとして派遣されることもあり、J3のサッカーチームと病院が契約を行っていました。

以下では、私の経験をもとにスポーツ整形外科外来で働く看護師の仕事内容の詳細を説明していきます。

患者の情報収集と予約管理

患者の情報収集と予約管理

私が勤務していたスポーツ整形外科外来では、新規患者の情報収集と予約管理が看護師の仕事でした。

スポーツ整形外科外来に来院する患者は、スポーツで急な怪我をして受診するケースも多く、看護師は診療新規予約を調整することや、医師のスケジュールを把握しておくことが大切でした。

また、予約患者様の優先順位も考慮しつつ飛び込みの患者をどの医師へ診察に回すか短時間で判断する必要がありました。

看護師の体験事例

私が勤務していたスポーツ整形外科外来では、来院する患者数がとても多く、医師のスケジュールや予約患者数を把握することが大切な看護師の仕事でした。
また、スポーツ整形外科外来では「診察⇒画像検査⇒診察⇒処置・治療⇒診察⇒受付」という流れで患者を案内するため、他の診療科と比較して患者の待ち時間が長いです。
看護師として患者に事前に説明を行い、待ち時間が長いことの心構えを行ってもらうことも大切でした。

患者の検査補助

患者の検査補助

スポーツ整形外科外来では、靱帯損傷、腱板損傷、骨折、捻挫、脱臼などの怪我が多く、診察においてX-PやCT、MRIといった画像検査は日常的に患者に行われます

そのため、スポーツ整形外科外来で働く看護師は、患者の検査補助も仕事の1つです。

具体的には、事前に検査等の案内パンフレットを作成しておき、1人で検査まで行ける患者は説明をして案内します。

介助が必要な患者は他の看護師や医療クラークに依頼し、患者と同行して検査室まで案内します。

また、手術等で入院が必要な患者の場合、術前検査はスポーツ整形外科外来で実施するため、採血や画像検査など必要な案内、アナムネも聴取、患者情報の入力などは看護師の仕事でした。

看護師の体験事例

私が勤務していた病院では、スポーツ整形外科での患者の入院期間は3日~5日程度と短く、入院当日の午後には手術を施行していました。
また、スポーツ整形外科を行っているクリニックの場合は、検査室まで迷うことはありませんが、規模が大きい病院の場合は検査室に行くまでに患者が迷う場合なることが良くありました。
さらに、足の怪我をして動けない10代の患者でも、1人で来院するケースもあり、看護師として患者の介助も必要でした。

医師の診療補助

医師の診療補助

医師が患者を観察しやすいように体勢を整えたり、包帯やガーゼを前もって外したりなど、スムーズに診察が進められるようにスポーツ整形外科外来の看護師はサポートすることも仕事の1つです。

患者の診察後は、包帯の巻き直しやガーゼ交換を別室で看護師が行います。

また、関節注射やギプス固定など実施する場合もあり、スポーツ整形外科外来の看護師は、診療の流れを把握し先を読んで物品の準備を済ませたり、次の患者へ配慮を行ったりします

看護師の体験事例

私が勤務していたスポーツ整形外科外来では、病名や治療に関するパンフレットやリーフレットを診察後に患者へ渡し、看護師が説明していました。

患者への心理的ケア

患者への心理的ケア

骨折や靱帯損傷といったケースでは、競技への早期回復のため手術を選択することもあります。

そのため、スポーツ整形外科外来の看護師は、患者へ十分な説明を行うことや、患者の心理的ケアを行うことも大切な仕事です。

(手術を受ける本人が納得していない場合、手術当日にキャンセルするといったことが起こります。)

具体的には、診察後の患者の不安や疑問を軽減することが看護師には求められ、患者に声かけを行い必要に応じて補足説明をすることが大切です。

また、患者の気持ちの整理をつけさせてあげることも看護師の役割です。

看護師の体験事例

私がスポーツ整形外科外来に勤務している際に、10代後半の女性が膝の前十字靭帯損傷にて手術を勧められた際に、ご本人ではなく付き添いのコーチと監督が話を進めてしまい、手術をすることになりました。
私は検査に案内する名目で、コーチと監督から患者を離し、気持ちの確認や説明についての理解を確認すると泣き出し、手術を受けるが気持ちの整理がつかないことを教えてくれました。
検査後に時間を確保し、本当に手術を受けるかご自身で考えるように説明しました。
保護者と電話で話をし、しばらくしてから落ち着いた様子で手術を受ける意思を伝えてきました。
患者は、突然の怪我で気が動転しており、医師の説明を受けても十分に理解できていなかったり、手術後の状況について想像ができず戸惑っていたりします。
そんな中、手術を受けるという大きな選択を迫られるため、診察中は患者の表情や言動を看護師として注意深く観察することが大切だと感じます。

リハビリカンファレンス(事例検討)への参加

リハビリカンファレンス(事例検討)への参加

私が勤務していたスポーツ整形外科外来では、スタッフの質の向上と治療の共有のために、月に数回ほど事例検討(リハビリカンファレンス)を実施していました。

(勤務する病院により異なります。)

リハビリ専門スタッフや、医師の見解を確認するとともに、看護師としても意見を出し、よりよい診療方法への改善に役立てていました。

資料作成や翌日の診療準備

資料作成や翌日の診療準備

医師が患者の診察後に渡すパンフレットやリーフレットの作成も、スポーツ整形外科外来で働く看護師の仕事の1つでした。(勤務する病院によって異なります。)

パンフレットやリーフレットは、看護師が作成案を出し、リハビリ専門スタッフや医師に確認を取り追加や修正を重ねて作成していました。

また、翌日以降の術前検査の準備や物品の補充などスポーツ整形外科外来で働く看護師の仕事の1つで、隙間時間に行っていました。

スポーツ整形外科外来で看護師として働いて感じたこと

スポーツ整形外科外来で看護師として働いて感じたこと

私が病院のスポーツ整形外科外来の看護師として勤務し、働いて感じたことを説明していきます。

急患が多く勤務時間が長い

急患が多く勤務時間が長い

スポーツ整形外科外来では、予期せぬ怪我で来院する患者が多く、予約外の患者が大半を占めていました

さらに、18時30分に新患が受付をしてくることも多くあり、すべての診療が終わるころは、20時ということも多かったです。

やりがいを非常に感じやすい外来勤務でしたが、残業時間が長かったです。

また、患者をどう対応するか、忙しい診療の合間に仕分けることは慣れないうちはとても大変でした。

患者のスケジュール調整が難しい

患者のスケジュール調整が難しい

スポーツ整形外科外来のため、命の危険はありませんが、患者の中には、参加しなければならないスポーツ大会や選手生命がかかるイベントを控えていることが多々ありました。

そのため、どうしてもこの日に診察・治療をしてほしいと患者からお願いされることもあり、患者のスケジュール調整がとても難しかったです。

その場合、順番待ちしていた患者が後回しにはなりますが、看護師から医師に相談し、診察や治療の順番を変更することもありました。

複数の作業を同時並行で行う必要がある

複数の作業を同時並行で行う必要がある

スポーツ整形外科外来では、来院する患者が多いため、看護師として、どう対応するか考えたり、診療の流れから次の準備を考えたり、複数の作業を同時並行で行う必要がありました。

私は医師の診療介助につきながら、複数のことを頭の中で考えて采配しており、看護師としてマルチタスク能力が磨かれました

また、患者は細かく看護師の対応や動きをみており、不適切な行動を行うと後日通達が来ることもありました。

そのため、患者対応は敬語が基本、電話対応も練習をしてから対応にあたるなども行っていました。

スポーツに関連する怪我や健康管理に関する知識が得られる

スポーツに関連する怪我や健康管理に関する知識が得られる

私が勤務したスポーツ整形外科外来は、県内外から注目されるほどの実績があるところだったため、非常にチームスタッフの向上心が強かったです。

そのため、スポーツに関連する怪我や健康管理に関する知識を深めることができ、長く務めるとその道のプロフェッショナルになることができると感じました。

また、高校生の部活動関係者やアマチュアのスポーツ団体関係者と診察で対応するため、顔見知りになり尊敬されることもありました。

スポーツ整形外科の看護師求人が多い転職サイト

スポーツ整形外科の看護師求人が多い転職サイト

スポーツ整形外科の看護師求人を探す場合、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を活用することをおすすめします。

看護師転職サイトを活用することで、病院の場合は希望の部署(スポーツ整形外科)への配属交渉を行ってくれますし、クリニック(診療所)の場合は、事前見学のアポイントの設定を行ってくれるためです。

看護師のその他の希望条件も考慮しながら求人をピックアップしてくれるため、スムーズにスポーツ整形外科がある病院・クリニックへ転職することが可能です。

以下は、スポーツ整形外科の看護師求人が多い看護師転職サイトです。

スポーツ整形外科の看護師求人は全国的にとても少ないため、2社とも会員登録を行い、まずは看護師求人を探すことが転職のコツです。

看護師求人数No.1!レバウェル看護

レバウェル看護

転職相談 面接対策 条件交渉 退職相談
2重丸 2重丸 2重丸 2重丸
サイト名 レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
運営会社 レバレジーズメディカルケア株式会社
公開求人数 133,944件(2026年5月7日時点)
非公開求人 豊富
対応職種 正看護師、准看護師、助産師、保健師
対応 雇用形態 常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤
対応施設 総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター
対応 診療科目 内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科
対応配属先 病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡
対応エリア 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴 ・看護師の転職求人が豊富
・転職支援サービスが手厚い
・転職の相談から行える
・院内・施設内情報に強い

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、看護師転職サイトの中で一番看護師求人数が多く、ハロ―ワーク求人までカバーしています。

そのため、病院・クリニックを含むスポーツ整形外科の看護師求人を多く保有しており、正職員はもちろんパート・アルバイトの雇用形態にも対応しています。

さらに看護師の転職支援サービスも充実しており、利用した看護師から人気が高い転職サイトです。

スポーツ整形外科へ看護師として転職する場合や求人を探す場合は、必ず活用しておきましょう。

公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/

スポーツ整形外科の求人豊富!ナース専科 転職

ナース専科転職

転職相談 面接対策 条件交渉 退職相談
2重丸 2重丸 2重丸 2重丸
サイト名 ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)
運営会社 株式会社エス・エム・エス
公開求人数 20万件以上
非公開求人 豊富(会員限定のレア求人あり)
対応職種 正看護師、認定看護師、准看護師、助産師、保健師、管理職
対応 勤務形態 常勤、常勤(日勤のみ)、常勤(夜勤あり)、常勤(夜勤のみ)、非常勤
対応施設 病院、クリニック、訪問看護、企業、保育園、幼稚園、学校、その他
【介護施設】
居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、訪問介護事業所、介護老人保健施設、軽費老人ホーム、デイケア事業所、小規模多機能、訪問入浴事業所、看護小規模多機能居宅介護、有料老人ホーム、デイサービス事業所、グループホーム、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者専用住宅、ショートステイ事業所、訪問リハビリ事業所、介護医療院
対応 診療科目 美容、産婦人科、整形外科、眼科、外科、呼吸器科、循環器科、精神科/心療内科、小児科、皮膚科、形成外科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、消化器科、内科、透析、その他
対応配属先 病棟、外来、オペ室、透析、その他
対応エリア 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴 ・東証プライム上場企業
・支店が多く地域密着&チーム制で転職をサポート
・職場のリアルな情報を共有することも可能
・2025年オリコン顧客満足度®調査 看護師転職3年連続No.1
・LINE対応

ナース専科 転職は、スポーツ整形外科で病院や診療科を分けて求人を掲載している看護師転職サイトです。

そのため、他の看護師転職サイトよりもスポーツ整形外科の看護師求人が豊富で、かつ全体の40%以上が非公開求人(インターネット上には出ない、担当者から紹介される求人)です。

正職員、パート・アルバイトの雇用形態にも対応しているため、上記のレバウェル看護と併せて活用しておきましょう。

公式サイト:https://www.nursejinzaibank.com/

まとめ

スポーツ整形外科外来で働く看護師は、患者の情報収集と予約管理や検査補助、医師の診療補助や患者の心理的ケアが主な仕事です。

勤務する病院やクリニックによって、来院する患者の数等が異なりますが、予期せぬ怪我で来院する患者が多いため、働く看護師はとても忙しい場合もあるでしょう。

しかし、スポーツ整形外科外来に勤務することでスポーツに関連する怪我や健康管理に関する知識が看護師として身に付き、さらに患者の精神的ケアを行うやりがいも感じる診療科です。

スポーツ整形外科に興味がある看護師の方や、スポーツチームの看護師として働きたいと考えている方は、是非一度チャレンジしてみてください。

監修者
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

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