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看護師の夜勤手当の平均はいくら?計算方法もご紹介

公開日:2026年5月25日
看護師の夜勤手当の平均はいくら?計算方法もご紹介

看護師の夜勤手当は、夜間に勤務する看護師に対して支払われる追加の給与です。勤務する病院や施設によっては、夜勤手当の他に深夜手当(深夜割増賃金)がプラスされることもあります。

現在、病院に勤務している看護師の方で、「自分の夜勤手当が高いのか、安いのか分からない」「深夜手当(深夜割増賃金)が支給されているが、その計算方法が分からない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

夜勤手当は、不規則な勤務時間に伴う身体的および精神的な負担を補うために設けられ、夜間勤務を選択する際の看護師の重要な動機の一つとなっています。しかし、多くの看護師にとって、夜勤手当の具体的な計算方法や平均額は不透明な部分が多いものです。

この記事では、看護師の夜勤手当と深夜手当の計算方法について解説し、病院勤務の看護師が受け取る夜勤手当の平均額について詳しく説明します。

監修者
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

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看護師の夜勤手当・深夜手当(深夜割増)の計算方法

看護師の夜勤手当・深夜手当(深夜割増)の計算方法

看護師の夜勤手当は、2交代制または3交代制で勤務する看護師に対して、病院や施設から支払われる追加の給与です。以下では、夜勤手当および深夜手当(深夜割増)の計算方法を詳しく解説します。

労働基準法と看護師の夜勤手当と深夜手当(深夜割増)の違い

はじめに、看護師の「夜勤手当」と「深夜手当(深夜割増)」についての違いを知っておきましょう。

深夜手当
(深夜割増賃金)
  • 22時から5時までの間に従業員を勤務させた場合に支払われる手当(「深夜割増賃金」とも言う。)
  • 通常は時間に基づいて計算される
    ※労働基準法によって25%以上を基礎賃金に上乗せして支払うことが求められる
    (例:時給1,000円の場合、1250円以上)
    ※夜勤手当が支払われず、深夜手当のみの場合もある
夜勤手当
  • 看護師が夜間に勤務する際に支払われる手当
  • 夜勤の回数で計算される場合が多い
    ※法的なルールはないが、夜勤を行っているにも関わらず、夜勤手当も支払われず、深夜手当がない場合は法令違反
    ※夜勤手当の中に深夜手当(深夜割増賃金)が含まれる場合もある

深夜手当(深夜割増賃金)の場合、22時から5時までの間に勤務した従業員に対して、時給換算した基礎賃金の25%以上の割増賃金を支払う必要があります

これは労働基準法の「時間外、休日及び深夜の割増賃金(第37条) e-Gov法令検索」で定められています。ただし、割増率が25%を超える場合も法的には問題ありません。

一方、看護師が受け取る「夜勤手当」には、深夜手当のような法律による明確な定義は存在しません。また、病院や施設によっては、夜勤手当のみ、深夜手当のみ、あるいは両方を支給する場合があります。以下で詳しく確認してみましょう。

病院から看護師への深夜手当(深夜割増)・夜勤手当の支給状況

2024年に日本看護協会が発表した「2023年病院看護実態調査報告書」によると、看護師が平日の夜勤で受ける手当について、深夜時間帯(22時から5時まで)の割増賃金(深夜手当)と夜勤手当がどのように区別されて支給されているかの調査結果は以下の通りです。

深夜時間帯の割増賃金のみ支給しており、夜勤手当は支給していない 3.9%
深夜時間帯の割増賃金とは別に、定額の夜勤手当を支給している 31.3%
深夜時間帯の割増賃金を含む定額の夜勤手当を支給している 51.0%
上記にあてはまるものはない 8.7%
無回答・不明 5.1%

※出典:日本看護協会 2023年病院看護実態調査報告書
※回答病院数:3,699病院
※定額の夜勤手当とは別に夜勤回数に応じた手当を支給している病院は20.5%

上記のデータから、多くの病院では夜勤手当または深夜手当のいずれか、または両方が支給されていますが、その支給状況は非常に多様です。

特に、「深夜時間帯の割増賃金を含む定額の夜勤手当を支給している」が最も多く、51.0%に上ります。これは、多くの病院勤務看護師が深夜手当を含めて夜勤手当(深夜割増賃金)を受け取っていることを示しています。

ただし、夜勤手当のみを受け取る場合でも、その金額は一般的に基礎賃金の25%以上の割増が適用される深夜割増賃金よりも多いことがほとんどでしょう。

以下で、看護師の夜勤手当と深夜手当の具体的な計算方法を詳しく見ていきます。

看護師の夜勤手当・深夜手当(深夜割増)の計算方法

看護師の方が夜勤手当の計算方法を知りたい場合、「実際にいくら夜勤を行って上乗せして給与を貰っているか?」ということではないでしょうか。

ここでは、「さわやか病院に勤務する看護師Aさん」の例を使って、夜勤手当と深夜手当(深夜割増賃金)の計算方法を説明します。

さわやか病院の規定等 ・2交代制勤務(16時間勤務:16:30~9:00 休憩2時間)
・年間の所定労働日数が245日
・夜勤手当と深夜手当(深夜割増賃金)を両方支給している
※深夜割増賃金は、25%以上を基礎賃金に上乗せして支払っている
看護師Aさんの月の夜勤回数
(夜勤手当額/回)
・約5回
(1万円/回×5回=5万円)
看護師Aさんの基本給 20万円(手当を一切含まない)
計算の流れ
  1. 1時間当たりの賃金の計算:まず、1時間当たりの基本賃金を計算します
  2. 深夜割増賃金の算出:次に、深夜時間帯に適用される割増率として0.25を基本賃金に乗じ、深夜割増賃金(深夜手当)を算出します
  3. 夜勤時間の算出:22時から翌朝5時までの夜勤時間を計算します

まず、看護師Aさんの基本給から「1時間当たりの賃金」を計算します。(詳しい計算方法は「正職員の看護師の1時間当たりの基礎賃金の計算方法」を確認してください。)

看護師Aさんの1時間当たりの賃金は約1,224円です。そのため、「1,224円×0.25(割増)=306円」が1時間当たりの深夜割増賃金(深夜手当)となります。
(※割増率は0.25が最低数字であり、もっと高い病院・施設もあります。)

さらに、2交代制の場合、「16:30~9:00」が勤務時間で、深夜割増賃金が適用される時間は「22時から5時まで」の7時間です。

結果、看護師Aさんの場合、「夜勤手当1万円+深夜割増賃金7時間(2,142円)」で、「12,142円」が夜勤を1回行うことで支給される金額です。

また、看護師Aさんが夜勤を5回行った場合の深夜割増賃金(深夜手当)は、「306円×7時間×5回」となり、10,710円が給与に上乗せされます。

そして、看護師Aさんが1ヶ月の給与に上乗せして支払われる夜勤手当・深夜手当の合計は、約65,710円になります。

正職員の看護師の1時間当たりの基礎賃金の計算方法

※看護師はシフト制が多いため、変形労働時間制の計算方法を例としています。

  1. 基本給から除外する手当の金額を引きます
  2. 残った金額に12ヶ月を掛けます
  3. 得られた年間総額を1年間の所定労働日数で割ります
  4. その結果を1日の所定労働時間(通常は8時間)で割ります

例えば、基本給が25万円で、その中に含まれる手当が5万円の看護師がいたとします。また、年間の所定労働日数が245日だとします。この場合の計算は以下のようになります。

  1. 25万円から5万円を引くと20万円です
  2. 20万円に12ヶ月を掛けると、年間で240万円です
  3. 240万円を245日で割ると、1日当たりの基礎賃金は約9,796円です
  4. 9,796円を8時間で割ると、1時間当たりの基礎賃金は約1,224円です(四捨五入しています)

この計算方法を使って、自分の1時間当たりの基礎賃金を算出してみてください。

病院勤務の看護師の夜勤手当の平均はいくら?

病院勤務の看護師の夜勤手当の平均はいくら?

病院勤務の看護師が受け取る夜勤手当の平均額には、勤務シフト制度によって違いが見られます。以下では、2交代制と3交代制に分けて、それぞれの夜勤手当の平均金額を詳しくご紹介します。

病院勤務の看護師の夜勤手当の1回の平均金額(2024年発表)

2024年に発表された日本看護協会の「2023年病院看護実態調査報告書」によると、病院勤務の看護師の夜勤手当1回あたりの平均金額は以下のようになっています。

準夜勤(3交代制) 4,234円/回
深夜勤(3交代制) 5,199円/回
夜勤(2交代制) 11,368円/回

※出典:日本看護協会 2023年病院看護実態調査報告書
※回答病院数:「準夜勤(3交代制)807病院」「深夜勤(3交代制)812病院」「夜勤(2交代制)2,644病院」

この結果から、夜勤の形態によって手当の金額には大きな差が存在することが明らかになります。

準夜勤は通常、夕方から深夜にかけて勤務されることが多く、一部の勤務時間が日中に重なり、また全体の勤務時間中の深夜時間が比較的少ないため、1回あたりの手当が4,234円と比較的低くなっています。

一方で、16時間勤務を伴う2交代制の夜勤では、夜間の勤務時間が長いため、1回の夜勤手当が11,368円となり、はるかに高い平均額となっています。このような夜勤の平均金額を参照し、看護師の勤務形態選択時の参考にしておきましょう。

病院勤務の看護師の夜勤手当の1ヶ月あたりの平均金額(2024年発表)

上記の「病院勤務の看護師の夜勤手当の1回の平均金額」をもとに、病院勤務の看護師の夜勤手当の1ヶ月当たりの平均金額を確認していきましょう。

3交代制勤務の場合 約35,374円/月
(年間:約424,488円)
2交代制勤務の場合 約55,703円/月
(年間:約668,436円)

※出典:日本看護協会 2023年病院看護実態調査報告書
※3交代制では1ヶ月の平均夜勤回数を7.5回、2交代制では4.9回で計算し、端数は四捨五入しています。
※3交代制の計算式:(準夜勤手当4,234円/回+深夜勤手当5,199円/回)÷2×7.5回
※2交代制の計算式:夜勤手当11,368円/回×4.9回

3交代制では、夜勤の回数が多いものの、準夜勤と深夜勤の手当がそれぞれ低いため、月間での総収入は比較的低めです。この制度では勤務時間が短いため、1回あたりの夜勤手当も少なくなりがちです。

一方、2交代制では勤務時間が16時間と長く、月間で約20,000円、年間で約240,000円3交代制より高い収入が期待できます。夜勤手当の高さが特に顕著で、夜勤を多く行いたい看護師にとって魅力的な選択肢となっています。

結果として、夜勤手当で収入を増やすことを目指す看護師は、2交代制勤務を選ぶことが有利でしょう。

3交代制の病院における月平均夜勤回数(2024年発表版)

以下は、2024年に発表された日本看護協会の「2023年病院看護実態調査報告書」による、3交代制の病院における月平均夜勤回数です。

また、3交代制の病院における看護師の平均夜勤回数は7.5回です。

4回未満 4.2%
4~5回未満 3.5%
5~6回未満 4.0%
6~7回未満 11.5%
7~8回未満 27.7%
8回 9.6%
8回超~9回未満 16.0%
9~10回未満 9.6%
10~11回未満 4.1%
11~13回未満 2.0%
無回答・不明 7.8%

※出典:日本看護協会 2023年病院看護実態調査報告書
※平均夜勤回数7.5回

※回答病院数:982病院
※平均夜勤回数は、夜勤を行わない看護職員(休業中の者を含む)は対象から除いて計算
※各病院の回答(平均夜勤回数)を合計し、回答病院数で除した参考値

2交代制の病院における月平均夜勤回数(2024年発表版)

以下は、2024年に発表された日本看護協会の「2023年病院看護実態調査報告書」による、2交代制の病院における月平均夜勤回数です。

また、2交代制の病院における看護師の平均夜勤回数は4.9回です。

3回未満 0.8%
3~4回未満 13.6%
4回 11.3%
4回超~5回未満 31.6%
5~6回未満 20.4%
6~7回未満 7.7%
7~8回未満 3.0%
8~9回未満 2.4%
9~10回未満 1.0%
10~13回未満 0.9%
無回答・不明 7.2%

※出典:日本看護協会 2023年病院看護実態調査報告書
※平均夜勤回数4.9回

※回答病院数:3,015病院
※平均夜勤回数は、夜勤を行わない看護職員(休業中の者を含む)は対象から除いて計算

※各病院の回答(平均夜勤回数)を合計し、回答病院数で除した参考値

病院勤務の看護師の夜勤手当は少ないのか?

病院に勤務する看護師の方が夜勤手当を少ないと感じている場合、以下の金額(標準平均額)より下回っている場合は少ないと考えるのが妥当です。

  • 3交代制の場合:夜勤手当が4,000円~5,000円/回
  • 2交代制の場合:夜勤手当が11,000円~12,000円/回

また、勤務する病院によっては、上記の夜勤手当の他に深夜手当(深夜割増賃金)が別途支払われることもあります。そのため、受け取っている手当が標準平均額に見合っているかどうかを確認し、必要に応じて他の職場との条件を比較することが重要です。

夜勤手当と深夜手当がどのように計算され、どれくらいの頻度で支払われているかを把握することは、看護師としての適切な職場選びに役立ちます。手当の額が基準を大きく下回っている場合は、職場の労働条件の見直しや転職を検討することも一つの選択肢でしょう。

夜勤手当が高い病院探しは看護師転職サイトを活用!

夜勤手当が高い病院探しは看護師転職サイトを活用!

看護師が月に受け取る夜勤手当を増やすためには、夜勤の回数を増やすか、夜勤手当が高い病院や施設への転職が必要です。

夜勤手当が高い病院は、基本的には夜勤手当の金額自体が高いか、または夜勤手当と深夜手当(深夜割増賃金)の両方を支給している病院です。

看護師が一から病院を探し出し、その他の希望条件を加味して求人をピックアップするのは非常に困難です。そのため、夜勤手当が高い病院の求人を探す際には、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を活用することがおすすめです。

看護師転職サイトを利用すると、転職を検討している看護師が希望条件(例えば夜勤手当が高い職場など)を担当者に伝えるだけで、それに合った求人をピックアップし提案してもらえます。さらに、転職活動のサポートも完全無料で提供されるため、現在の職場を辞める前に夜勤手当が高い病院の求人を探すことが可能です。

以下は、利用した看護師に定評がある看護師転職サイトです。提案される求人が各社異なるため、2社とも登録しながら、まずは希望求人を紹介してもらいましょう

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まとめ

看護師が受け取る夜勤手当と深夜手当(深夜割増賃金)の計算方法、平均金額、そして病院からの支給状況について詳しく解説しました。

夜勤手当は看護師が夜間に勤務する際に支払われる追加の給与であり、具体的な計算方法は病院や施設によって異なりますが、一般的には勤務の回数や勤務形態に応じて決定されます。

一方、深夜手当(深夜割増賃金)は労働基準法に基づき、夜22時から翌朝5時までの勤務に対して基本給に25%以上の割増を加えて支払う必要が、雇用主にはあります。

2023年の日本看護協会による調査では、病院勤務の看護師に対する夜勤手当の支給状況は多様で、51.0%の病院が深夜時間帯の割増賃金を含む定額の夜勤手当を提供していることが明らかになりました。また、3交代制の準夜勤では平均4,234円/回、深夜勤では5,199円/回、2交代制の夜勤では11,368円/回という結果が示され、夜勤形態によって夜勤手当の金額には大きな差が存在します。

この記事が、看護師の方の夜勤手当と深夜手当(深夜割増賃金)の知識を深め、今後の転職活動に役立てたら幸いです。

監修者
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

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