経験者が語る管理職・管理職候補の看護師が転職する注意点

経験者が語る管理職の看護師が転職する注意点
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看護管理を続けたいけれど転職したい、キャリアアップを考えて管理職候補になるために転職したいと思う時はあるでしょう。

管理職として転職を経験した私が、看護師の管理職、管理職候補の転職注意点を説明していきます。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 年齢/エリア:48歳/神奈川県
  • 資格:がん看護専門看護師、消化器内視鏡技師、心理相談員
  • 経歴:がん専門病院、総合病院、クリニック、総合病院、訪問診療クリニック
  • 経験がある診療科:消化器内科、腹部外科、透析室、内視鏡室、相談室、放射線治療室
看護師をして20年以上。外来・病棟・検査室・クリニックなど、様々な場所での業務を経験と実績があり、現在も現役看護師として活躍中。

1.管理職看護師の良くある転職理由

管理職看護師の良くある転職理由

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管理職の看護師が転職する必要がある理由としては、以下のような時が考えられます。

もちろん、管理職の看護師でも個人的な理由で転職する場合もあります。

もし、転職に悩んでいる方は「看護師の管理職を辞めたい理由とその対処法【体験談】」も合わせて確認してください。

 

(1)看護部や病院の方針に合わない時

看護管理者となった時点では、看護部や病院の方針に違和感を持たずに成果を上げていた場合でも、

  • 上層部が代わった
  • 経営方針が変化した

といった状況になった場合は看護部や病院の方針に自分の考えがずれてしまうこともあります。

管理者として働くことに生きがいを感じつつも、上層部と対立することで、自分自身の立ち位置が追い詰められてしまう。

そんな時は、転職を考えざるを得なくなる時でもあります。

 

(2)もっと上の役職になりたいが上がつかえている時

看護主任までは昇格しても、副師長・師長・看護副部長・看護部長のポストは数が限られます

そのため自分としてはもっと上のポストになりたいと願っても、現在のポストについているメンバーが退職しなければ、上に上がることは実質的にできなくなります。

自分のやりたい看護を試したい、もっと上の役割を体験したいといった希望がある場合も、自分の力を試すために転職を希望することになります。

 

(3)管理職と家庭の両立が難しい時

  • 看護管理の仕事にやりがいを感じているが、業務が多忙で家庭との両立が難しい
  • 病床数が少なく、もう少し病床数の少ない落ち着いた病院・病棟で、ゆとりをもって働きたい

などと考えている場合も、転職を希望することになります。

看護師の体験談

私は看護管理者として、看護部長を望まれながらも、両親に介護が必要になったことで、病院を退職し故郷の病院の管理候補者として転職を果たしました。

自分の看護師としての能力、そして家族としての役割を、最大限に活かすための決断でした。

 

2.管理職として転職するために

管理職として転職するために

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結論からお伝えすると、最初から看護師の管理職として転職することは可能といえます。

実際、看護管理者を募集している病院やクリニックは予想以上にあり、管理職採用ではなくても、「看護管理者候補」として転職し、半年後に主任となり1年後に師長になる方もいます。

以下で、看護師の管理職として転職するための5つの方法をご紹介します。

 

(1)看護管理者でスピード出世する

看護管理者候補の場合には、その能力を雇い入れる側も見極めるために、「1年間は病棟勤務」などの条件を出すこともあります。

しかし、転職前に十分話し合いをしていくことで、スピード出世で看護管理者になることも可能です。

個人的には半年から1年は病院の方針やスタッフを見るために、管理職にならない選択はベストだと感じます。

 

(2)管理者募集の求人を探す

今の病院で管理者として働いている場合には、同じ職位もしくは上の職位を募集している病院・施設の求人に申し込み、管理者として働くことも可能です。

この場合もすぐに役職名がつくのかどうかは、雇う側との話し合いになります。しかし、「管理者候補生」よりも確実に「管理者」として働く道は開けていきます。

 

(3)認定看護管理者となり転職する

他の病院や施設で実績を積み、認定看護管理者となったうえで、新しい病院や施設に転職することは可能です。

もちろん時間は掛かりますが、看護師としての人生を考えると、回り道が近道かもしれません

看護部長が認定看護管理者であるということは、「認定看護管理者」がいることを広告することもできますし、看護部の重みも変わっていきます。認定看護管理者であることで、看護管理者として転職することも一つの方法です。

 

(4)訪問管理ステーションの管理者になる

現在でも、次々と新しい訪問看護ステーションが開設されています。

訪問看護の経験がある方や、看護管理を数年経験したことがある場合は、訪問看護ステーションの管理者として転職することも可能です。

訪問看護は、診療報酬などの仕組みも、看護提供方法も病院とは大きく違うため、病院経験だけではすぐに管理者になることは大変です。しかし、今、各地で看護管理者としての求人が多い分野の一つです。

 

(5)介護施設の管理者になる

有料老人ホームや、介護施設も、現在看護管理者を多く募集しています。

特に、医療処置が必要な方が入所できる施設では、病棟経験が豊富な看護管理者を必要としています。

介護職やリハビリテーションスタッフとの協働が密に必要になりますが、病棟での看護管理の経験は、施設でも十分に活かすことができます。

 

3.転職時に注意したいこと

転職時に注意したいこと

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私が管理職の看護師として転職した経験から、転職時に注意したいことをまとめました。

 

(1)求人は探すのではなく、探してもらうこと

看護師の管理職求人は「非公開」となるケースが多いと言えます。

理由としては、その職場で働く看護師の中から管理職を選定するのではなく、外部から招き入れることをインターネット上に公開することを懸念があるためです。

また、職場で働く看護師やスタッフのモチベーションが低下する可能性もあります。

そのため、求人は探すのではなく、探してもらうことが大切で、看護師専用の「看護師転職サイト」を利用して優秀なエージェント(担当者)に求人を探してもらう方法がお勧めです。

優秀なエージェント(担当者)に巡り合わなければならないため、複数登録は必須となります。詳しくは、以下のページを参考にしてください。

看護師非公開求人5つの理由と裏側を調査!

2018.12.14

看護師転職サイトを複数登録する場合のメリット・デメリット

2018.12.17

 

(2)年収よりも仕事を選ぶこと

看護管理者であっても、必ずしも今の年収よりも高額になるとは限りません。管理職は、管理職手当はついても残業代が付かないため、夜勤回数が多く残業代が付くスタッフの方が、年収が高い場合もあります。

管理者として転職を成功させるためには、年収よりも第一順位に「職務内容」や「環境」などを選択すべきです。

より良い転職となるように妥協せずにのぞみましょう。

 

(3)出身校によるヒエラルキーを確認すること

管理職候補の看護師として転職する場合、現在の看護管理者がどんな背景を持っている人達なのか、出身校によるヒエラルキーはないかなどをあらかじめリサーチすることをお勧めします。

私の個人的な経験ですが、専門学校や大学がある病院に管理職希望で転職する場合、ほぼ管理職はその看護学校卒業生で占められているケースもあり、仕事も行いにくい傾向にあります。

 

(4)病院や看護部が求めていることを理解していること

当たり前ですが、管理職の看護師として転職する場合、病院や看護部の経営理念を把握しなければなりませんし、面接時に具体的なアピールをする必要があります。

そのため、転職を希望する病院等の情報を集めなければならず、1人では限界があるため看護師専用の転職会社を利用しましょう。

また、自分がどのような管理者になりたいかも考えておきましょう。

 

(5)グループ病院の管理者は急な転勤もあり得ること

いくつかの病院や施設などをもつグループ病院に看護管理者として転職を希望した場合には、急な転勤もあり得る覚悟を持つことが大切です。

そのため、家庭と管理職を両立したいと考えている方は、事前に管理職になった際に、転勤の可能性はあるのかを確認しておきましょう。

大きなグループ病院ほど、その確率は高く、その分出世もしますし、給料も高くなっていきますが、自宅から離れた病院の管理者を任命され単身で転勤する場合もありますので覚悟が必要です。

 

(6)転職のタイミングに注意すること

看護師の管理職として大切になるのが転職のタイミングです。

具体的に、「4月が良い」「10月が良い」という話ではなく、

  • 看護師として、管理職として実績を残せているかどうか
  • 現在勤務している、または辞めた病院等に迷惑をかけていないか
  • 引継ぎなどをしっかりと終了させて転職にのぞんでいるかどうか

などのタイミングです。

ご存知の通り、医療業界は狭く、管理職・管理職候補の看護師の噂は広まりやすいと言えます。

そのため、自分自身が転職することが可能なタイミングを見計らって行いましょう。

 

4.最後に

今や訪問看護ステーションや高齢者施設などをはじめ、管理職の看護師を募集する病院や施設は増加していると言えます。

そして自分の行いたい看護を実践するには、看護管理者になることが何よりの近道だと私は考えます。

  • 行いたい看護がある
  • 管理職看護師として働きたい
  • 看護部長や看護師長を目指したい

などの希望がある場合は是非チャレンジしてください。

転職を考えている看護師の方へ

 転職を考えている看護師の方へ

条件が良い病院や施設の求人は10月~12月にかけて、非公開求人で募集する場合が多くあります。インターネットに出回らない求人のため、看護師転職サイトを活用して転職活動を実行しましょう。

また、看護師転職サイトは、専任の担当者のレベルによって大きく活動が変わります。そのため、以下の看護師の皆様が選ぶ「おすすめ3社」を登録し、

  • 担当者や対応の質
  • 求人の比較
  • 求人の詳細情報の有無

などを確認しながら検討しましょう。

 

看護師転職サイトを口コミでランキング

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更新:2019年12月14日

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