派遣看護師は気楽ではない!安易に始めるのは危険?

派遣看護師は気楽ではない!安易に始めるのは危険?
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看護師として勤務して日々の業務に追われると、「責任が少なくて、人間関係が楽そうな派遣看護師になりたい」と思うこともあるでしょう。

「人間関係が楽そうだ」などと安易に始めずに、派遣のメリット・デメリットを考えてみることを私はおすすめします。

今回は、派遣看護師を安易に始めるのはおすすめしない理由を私の体験談と共に、ご紹介していきます。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 神奈川県/35歳
  • 保有資格:看護師、保健師、3学会合同呼吸療法認定士
  • 職務経験:大学病院、総合病院、国際医療ボランティア、デイサービス、訪問入浴
総合病院の派遣看護師として一般内科へ入職後、青年海外協力隊の看護師として派遣。帰国後、大学病院、総合病院、救急センターに勤務。現在も看護師として活躍中。
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1.派遣看護師が気楽ではない理由

派遣看護師が気楽ではない理由

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派遣看護師は、気楽であると思われがちですが、決してそうではないと考えています。

派遣看護師になって後悔しないために、派遣看護師が決して気楽とは言えない理由を以下で紹介していきます。

 

(1)人間関係のしがらみに巻き込まれることもある

人間関係のしがらみに巻き込まれることもある

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派遣看護師は、看護師・介護士・ヘルパーなど職種によって働く相手は変わってきますが、人間同士なので人間関係のしがらみに巻き込まれることがあります

人間関係のしがらみは、長期派遣だけでなく単発の派遣でも起こりうることです。

 

対処方法について

1カ月などの短期派遣ではなく、なるべく長く同じ職場に勤務することをイメージして職場を選びましょう。(半年、1年程度のイメージです。)

例えば、都内であれば、1日数百の単発の派遣があるため、毎回違うところへ行けば良いと考えるかもしれませんが、営業所・会社・病院によって全く仕事の行い方は違います

同じ場所に行く方が看護師としても楽ですし、雇い入れる方としても顔なじみの方が安心できるため、何度も派遣している看護師が優先的に選ばれています。

 

看護師の体験談

看護師 体験談私が派遣で病院に勤務した際の体験ですが、同僚が看護師以外の場合、自分の時給が看護師よりも低いのに体力を使う仕事が多いことや、常勤の看護師が定着しないことへの苛立ちを派遣看護師にぶつけてくることもありました。

また、派遣看護師は委員会など看護以外の業務がないことに対して、「楽でいいわね」と妬む人もいました。

 

(2)「派遣だから」と仕事を丁寧に教えてもらえないこともある

「派遣だから」と仕事を丁寧に教えてもらえないこともある

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「派遣看護師は、一時的な人員」と考える施設が多いため、その日が穏便に終われば良いと考えて、丁寧な指導を受けられない可能性もあります。

派遣先によっては、仕事を丁寧に教えてもらえないこともあるため、看護技術に自信があり、自分なりの安全対策ができる人でないと続かない可能性が高いです。

 

対処方法について

初めて派遣看護師として働く場合は、自分が看護師として働ける職場、勤務経験がある職場を選択することがおすすめです。

また、どうしても新しい仕事を行いたい場合、派遣先を紹介してもらった看護師転職サイトなどの担当者から情報を貰える職場(働く看護師の人柄や、今までの派遣した看護師の意見など)を選択するようにしましょう。

場合によっては、職場に看護師を派遣するのは初めてという病院・施設などもあるため注意しましょう。

 

患者情報やカルテさえ見せてもらえなかった例

看護師 体験談私が経験したデイサービスの施設では、午前中かなり暇な時間があったにもかかわらず、患者情報やカルテ等も見せてもらえず、名前など一切記載のない白い薬を渡されて「利用者さんに飲ませてください」と頼まれるところもありました。

当時、医療安全管理が厳しい病院で勤務をしていたため、「誤薬投与や副作用が出たらどうしよう」と考えるととても不安でした。

また、機能維持訓練を任されたのですが、どこまでその利用者の機能が残存しているかが全く不明なのにも関わらず、また訓練方法も教えてもらえず、とにかく3人1組で全員同じ足挙げ運動だけやれば良いというものでした。

さらに病棟へ派遣された際も、「派遣看護師だから詳しく知らなくて良い」と言ってマニュアルを見せてもらえないことも実際にありました。

 

(3)給料は良いが社会保障に不安がある

給料は良いが社会保障に不安がある

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派遣看護師は、都内であれば時給2,000円以上も珍しくありませんが、単発の派遣や長期派遣でも1週間の勤務時間によって社会保険に入れないこともあります。

社会保険に入れない場合、自分で国民健康保険の手続きをしたり納付したりしなくてはならないため手間がかかり、前年の年収によってはかなりの額になることもあります。

また、単発の派遣の場合、希望の仕事に入れるかどうかはその時々の応募状況によって変わるため、仕事が得られずに収入が安定しない可能性もあります。

 

対処法について

「楽そうだからとりあえず派遣看護師になろう」と安易に判断する前に、自分の人生設計を考えてから行動に移すことをおすすめします。

また、派遣看護師だけで生計を立てようと考えている方は、「看護師が派遣だけで生活する方法とリスク!私の体験談」も合わせて確認しておきましょう。

 

(4)インシデント・アクシデントの問題

インシデント・アクシデントの問題

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派遣看護師で病棟などに勤めている場合は特に仕事に注意が必要だと言えます。

派遣された職場の管理者(師長たち)は現場の指示者であり、自分の雇い主は病院ではなく派遣会社となります。

そのため、インシデント・アクシデントが起きた場合、現場で師長らの指示を仰ぎながら派遣会社に報告しなくてはならず、事故の内容によっては、自分で責任を負わなくてはならないこともあります。

 

対処法について

派遣看護師として働く際は、医療事故への最新の注意を自分で払うと同時に、賠償責任保険に自分で加入するなど自分の身は自分で守ることが必要です。

また、派遣会社によっては賠償責任保険加入が義務づけられており費用がかかる場合や、無料で加入できる場合などがあります。

 

2.初めて長期の派遣を始める際の注意点

初めて長期の派遣を始める際の注意点

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長期の看護師派遣を始める際の注意点には、どのようなものがあるでしょうか。

こちらも私の体験から説明していきます。

 

(1)自分以外に派遣看護師を長く受け入れている施設を選ぶこと

初めて長期派遣の仕事をする場合は、施設側が派遣の受け入れに慣れており、常勤と派遣の仕事の線引きなど制度が整っていることが多いため、できればその職場に同じ立場の派遣看護師がいるところを選ぶと良いでしょう。

派遣看護師の受け入れを施設側が慣れていないと「教育をどこまで提供するのか」「どこまで仕事を行うのか」等、曖昧なことが多く、その都度判断を求めなくてはならず時間が取られるため、お互い働きづらいことがあります。

また、自分以外に派遣看護師がいれば、境遇が同じであるためお互い仲良くなりやすく、派遣だけの苦労を分かち合うこともできるでしょう。

 

(2)常勤と派遣の業務や待遇の違いについて調べること

職場によって常勤には、白衣やロッカーの支給があるが派遣にはない等、常勤と派遣で細かい待遇の違いがあることがあります。

特に新たな分野に挑戦する場合は、常勤との違いを納得した上で就業し、不安に思うことなどは派遣会社の担当者に確認を行いましょう。

 

看護師の体験談

看護師 体験談私は、放射線をよく使う職場に派遣で働いた際、私(派遣看護師)には放射線量を測るガラスバッジを支給してもらえませんでした。

いつも鉛のプロテクターを着て、機器から適切な距離を取っているため基本的に問題は無いのですが、放射線は目に見えないものなので不安に思うこともありました。

 

(3)更新期間が短い方が精神的に楽になる場合もある

派遣看護師の契約期間は、1日、1ヶ月から1年など職場によって様々ですが、あまりに契約期間が長いと途中で向いてないと思った時に辞めにくくなるため、短い方が精神的に楽になる場合もあるでしょう。

私は、3ヶ月契約で更新ありの派遣を1年以上していましたが、職場の様子見にはちょうどよく、精神的にも楽で、ちょうど良い契約期間だと感じました。

 

3.最後に:まずは単発派遣から始めてみよう

まずは単発派遣から始めてみよう

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現在の職場で人間関係などに悩み、業務量を減らしたいと考えているのであれば、まずは単発の派遣から始めてみることをおすすめします。

理由としては、現在の勤務先で副業が禁止されていなければ、職場を辞めなくても派遣看護師の雰囲気を味わうことができます。

できれば今後転職したいと考えている分野の派遣を経験することで、

  • 「本当に自分がその分野で働きたいのか」
  • 「向いているのかそうでないのか」

などを見極めることができます。

また、単発の看護師として派遣でしばらく働いてみて気に入ったのであれば、派遣会社に長期派遣に変更できないか相談することで、派遣会社によっては長期で派遣できるように契約を変更してくれることもあります。

「派遣看護師は気楽な仕事ではなく、安易に始めるのは危険」ということについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

派遣看護師は、自由度が常勤よりも高く、しっかりと考えて選べばワークライフバランスの良い働き方になりますが、派遣の仕事は全てが気楽なわけではありません

派遣看護師として働こうと考えている看護師は、是非参考にしてみて下さい。


   
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更新:2019年4月19日
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