採血室で働く看護師の仕事内容と体験談

採血室で働く看護師の仕事内容と体験談
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採血室の仕事は地味に思われるかもしれませんが、実は看護師の中でもかなり人気がある職場です。

私は、入職後より病棟に4年間勤務しましたが、派遣看護師の経験を経て、現在は外来の採血室(貯血室)に正職員として勤務しています。

通院可能である患者を対象とする採血室の看護師として働くようになり、看護師としての役割に大きな差を感じています。

私の経験を元に、採血室で働く看護師の仕事内容や、働いて感じたメリット・デメリットをお伝えしていきます。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 神奈川県/25歳
  • 職務経験:総合病院
  • 診療科経験:ICU/CCU(集中治療室)外来、採血室
看護短期大学卒業後、大手総合病院のICU/CCUに配属され4年間勤務。現在、外来看護師として採血室で活躍中。
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1.採血室で働く看護師の仕事内容

採血室で働く看護師の仕事内容

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採血室で働く看護師は、外来にて通院している患者に医師の指示のある検査項目に沿って採血を行い、医師の診察の準備をします。

通常の採血とは違い検査内容によって、

  • 血液が固まらないようにしなければならないもの
  • 血液を固めて検査を行うもの

などがあり、何種類も採血管があります

何種類も採血管

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私が勤務している採血室には、看護師は数名しか配属されておらず、他に臨床検査技師が配属され採血を施行します。

 

(1)患者への採血の実施

患者への採血の実施

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採血室に勤務する看護師は、勤務中、ひたすら採血のみを行います。

私が勤務している病院では、一日100人程の採血を行うため、細い血管の患者や手背から採血を行う場合等、難しい採血を行うことが多々ありました。

採血技術は確実に向上する職場だと言えます。


看護師の体験談

看護師 体験談採血という行為に対して、恐怖や苦手意識をもっている患者が多い印象です。

そのような患者に限り、血管が細い場合や、脱水気味などで血液が取れないことが多くあります。

刺し直しになると、「どうして取れない」「痛いなぁ」などと口調荒く言われることもあり、対応によってはクレームに発展します。


 

(2)患者の体調管理

患者の体調管理

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なんらかの病を抱えて病院へ診察に来ている患者のため、採血中、採血後に体調不良を訴えることは多々あります。

また、採血に対する恐怖心やトラウマがある患者や小学生などの幼い子供は、精神的な苦痛やストレスから体調が悪くなることもあります。

その際に、コミュニケーションを取りながら気を紛らわせ、体調を確認することも看護師の仕事です。

補足説明

抗がん剤の副作用で目眩を起こされる患者や、吐き気を催される患者さんもいます。

その際にも、いつからどのような症状が続いているのか等の情報収集を行い、採血での状態を外来の看護師へ情報伝え、スムーズに医師の診察が受診できるようにサポートすることも、看護師として患者の体調管理をする上で重要な仕事です。

 

(3)緊急時の対応

緊急時の対応

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採血時の過度な緊張や痛みにより、副交感神経が優位となり、血圧の低下、冷汗、吐気、失神などの症状が起こること(迷走神経反射)があります。

このような場合の緊急時の対応は看護師の仕事となります。

しかし、採血による失神や血圧低下などの症状の全てがこの迷走神経反射であるとは限りません。

看護師は、血圧や酸素飽和度、患者の状態をアセスメントし、緊急を要するかどうか判断する必要があります。

そのため、常に危機的状況と隣り合わせにあることを念頭において、患者に向き合う必要があります。

 

2.採血室で働いて感じたメリット・デメリット

採血室で働いて感じたメリット・デメリット

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私が採血室に勤務し、働いて感じたメリット・デメリットを体験からお伝えします。

採血室に転職や派遣・パートで勤務してみようと思う方は是非確認してください。

 

(1)働きやすい環境

私は採血室の正職員看護師として勤務していますが、対象が外来患者となり、夜勤や残業がありませんでした

そのため、夜間しっかりと休息を取ることができますし、病棟勤務に比べ健康的に過ごすことができます。

子育てをしながら隙間時間を使用しての勤務として非常に最適な環境だと思います。

 

(2)即戦力が求められる職場

即戦力が求められる職場

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採血室は、かなりの人数、患者の採血を1日で行います。

また、派遣やパート看護師として働いている人も多いことから、勤務先でのサポート体制があまり取られていない可能性があります。

そのため、働く看護師は即戦力を求められ、採血が苦手な看護師などはプレッシャーを感じやすい職場です。

さらに、派遣やパートで勤務した採血室で採血できる医療従事者が、あなた1人の場合があります。採血を失敗しても誰かに変わってもらうこともできません。

 

(3)看護技術は低下する

採血室に勤務すると、採血の上達はしますが、逆に採血のみを行っているため、採血しかできなくなる可能性が高いです。

そのため、看護師として他の技術を向上したいと思う人には物足りないと感じられることもあります。

また、採血や仕事に飽きてしまうことや、やり甲斐が感じないという看護師も多い印象です。

 

(4)看護師経験が浅い人には向かない

採血室では看護師としての観察力や緊急時の対応する力は身につきません

そのため、看護師になってからすぐに採血室で勤務するというのは、あまりお勧め出来ません。

ある程度、看護師として知識と技術を身につけてからの勤務が必要な診療科といえます。

 

(5)給料が少なく、正職員求人も少ない

給料が少なく、正職員求人も少ない

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病棟勤務や私のようにICU(集中治療室)などに勤務し、夜勤手当を貰っていた看護師の場合、採血室に転職すると確実に給料は少なくなります

募集も、パートやアルバイト、派遣などの求人も多いです。

また、正職員で採用されても他の診療科と兼務する可能性もあります。

 

3.最後に

採血室の看護師として働き、自宅や施設から通院している患者との関わりを通じて採血という医療行為自体は単純ではありますが、同じことの繰り返し(ルーチンワーク)ではないと、私は思っています

血管の走行や、針の選択、止血テープの選択、患者の体調によって採血時の体勢を相談することや、看護師としてアセスメントし対応する必要があると感じています。

患者は外来通院や健康診断の中で、一番大きなイベントを採血と考える患者も少なくありません。

採血の技術力だけでなく、いかに安全に安楽に採血ができるかも看護師として求められます

働いて感じた体験談を説明しましたが、少しでも採血室に勤務する際の参考になれば幸いです。


   
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更新:2019年3月25日
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