カテーテル室で働く看護師の仕事内容と私の体験談

カテーテル室で働く看護師の仕事内容と私の体験談


看護師、インターベンションエキスパートナース

私は転職した病院で約8年間、カテーテル室で働いてきた看護師です。(その間にオペ室や救急外来も経験しました。)

私が経験した仕事内容や感じたことを含めてご紹介します。是非、転職や部署異動の参考にしてください。

1.看護師の特殊な仕事内容2つ

看護師の特殊な仕事内容2つ

カテーテル室で働く看護師の仕事内容として、他の病棟などと違う、私が経験した特殊な仕事内容を2つご紹介します。

 

(1)コーディネイター業務

術前に行われるコーディネイター業務、例えば、入院調整・治療日決定などのスケジュール調整などをカテーテル室で働く看護師が行います。

カテーテル室の看護師は患者に常に係わり続けるため、外来から退院まで一貫して対応し、信頼関係を構築できる看護業務といえます。

 

(2)セカンド業務

セカンドとは手術室で例えると器械出し(直接介助)といった役割で、カテーテル室では医師の隣に立ち、検査や治療を医師がスムーズに行えるように、撮影部位が画面に映るようにフレーミングを看護師が行います。

また、状況を先回りし、機材の組み立て・必要物品を出し円滑な検査や治療を行えるように介入していきます。

心電図変化があれば治療に集中している医師に隣から変化を伝え、チーム全体に情報共有を行います。

体動や状態の変化を感じれば、患者へ一番近い位置から声掛けができ、医師に近い仕事領域と看護師の患者に近い寄り添った安楽を追及する看護を働きかけます。

 

2.働く上で看護師に求められたこと

働く上で看護師に求められたこと

以下で挙げる「コミュニケーション能力」や「感染を予防すること」は、転職や部署異動を行った場合、すぐにできなければ自分自身が困る場合が多いと言えます。

しかし、どの病院・どの部署でも必要とされるものなので難しく考える必要はありません。

 

(1)看護師としてのコミュニケーション能力

カテーテル室で働く看護師は他職種と協働しますので、コミュニケーションも重要です。

お互いの仕事・役割を理解し合うことがリスクマネージメントになります。安全な医療を提供するため、同じ目標に向かって協働する必要がありました。

 

(2)感染を予防すること

カテーテル室では検査・治療中や治療後には血液が付着した機材を扱います。

そのため感染予防が必要になります。予防にはスタンダードプリコーションに準じた対策が必要になります。

また、カテーテル室で働く看護師は放射線被曝の可能性があり、放射線被曝の三原則「遮蔽」「距離」「時間」といった、「放射線の知識を学ぶことで防ぐことができるもの」という認識を作っていくことがカテーテル室での教育の初めにあります。

 

(3)働きながら学ぶこと

解剖生理はもちろん、観察力と状況を察知し対応できる知識(心電図の読解力・ショックの発生機序など)と実行に移せる行動力が働く看護師にとって必要です。

緊急での対応力が必要となるため、「助けたい」という思いが続けていくモチベーションにも影響します。

誰しも初めてがあり、いきなりできる看護師はいません。そのため、働きながら学ぶ姿勢が大切となります。

 

3.私が働いて感じたこと

私が働いて感じたこと

カテーテル室はデバイスの進歩が著しいため、働く看護師は常に新しい知識を得るため、学び続けなければならない発展途上の科目といえます。

これはどの診療科でも同じだとは思いますが、カテーテル室で私が働いて感じたことを説明していきます。

 

(1)治療が報われる瞬間に携われること

カテーテル室で働く看護師は、外来から入院、検査、治療、退院まで一貫し、携わることができる数少ない看護業務を行える職場だと感じました。

さらに内科系の治療であるのに、治療中の画像で、患者の疾患の原因が改善したかが一目でわかり、治療が報われる瞬間に携わることができます。

しかし、局麻下で行う治療中の医師は、患者の意識もあり必要最小限の言葉で指示を出すことも少なくありません。

そのため指示を聞き返さず理解できることがカテーテル室で働く看護師として重要でした。

状況を瞬時に理解する、もしくは先回りをし、「痒いところに手が届く」ではないですが、スムーズに治療が進行していけるように介入でき、他のコメディカルと協調できる看護師が向いているといえるのではないでしょうか。

 

(2)患者の全身状態を把握するスキルが身に付くこと

カテーテル室で看護師として働いた場合、血管の走行から支配領域などの解剖まで理解することができます。そのため、全身状態を把握したうえでの看護展開が容易になります。

全身状態を把握できることで看護師としてのスキルアップは間違いありません。スキルアップ後、転職の時など重宝される職場が多くなっているのではないでしょうか。

また、カテーテル室では患者の命にかかわる治療をするため、医師や他のコメディカルからも厳しい言葉を受けることもあり、看護師に強い精神力も必要になります。

緊急で運ばれてくる患者対応が必要な場合もあり、救急での経験があれば有利に働くと思います。

 

(3)定時で帰宅でき夜勤もなかった

カテーテル室で働く看護師は、基本的に土日祝日の休みであることが多く、私が勤務していた病院も夜勤などはありませんでした。

また、勤務が定時で終わることが多く、夜勤もないため、家庭を重視した働き方が出来ました。

一部の病院では夜勤がありますが、多くの病院では自宅待機(オンコール)発生します。給与面では、日勤での検査・治療になり、カテーテル室看護師には夜勤がないぶん病棟看護師と比べ給料が低くなってしまう傾向があります。

 

(4)長時間立ちっぱなしになる

カテーテル室で働く看護師は、基本的に検査・治療が終了し患者が退室するまで立ちっぱなしになります。

検査は15分~30分と時間がかかりませんが、治療によっては長時間立ちっぱなしになる為、体力的、精神的にも強くある必要があります。

ちなみに私は5時間治療が続きずっと立ちっぱなしだった時もあります。

また、カテーテル室で働く看護師はミスが患者の生命につながりかねないこともあります。緊急性のある緊迫した場面では集中力を持続させなければなりません。

 

4.最後に

カテーテル室で初めて働く看護師の場合、命に直接係わる臓器への治療・検査になるので、必ず指導者が付き、個人の能力に合わせたペースで教えていきます。

そのなかで循環器を学び、循環器から全身状態を把握できるようになっていくということは、今後の看護師人生にとってかけがえのないものになると考えます。

命に直接係わる臓器を扱う責任が重い分、できたとき・できるようになったときの充実感もひとしおです。

カテーテル室はチームで患者様に携わっているため、治療の苦労はチーム(医師・看護師・放射線・臨床工学技士)で分かち合い、喜びは少なくとも4倍(チームの人数)になります。

看護師としてチームの中で楽しめることが何より重要です。

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