看護師からケアマネジャー(介護支援専門員)になるためには!兼務して感じた体験談

看護師からケアマネジャー(介護支援専門員)になるためには!兼務して感じた体験談
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私は看護師としてケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を取得し、兼務して働くことで、看護師以外の仕事を経験することでき、自身のキャリア形成や働き方の選択肢を広げて仕事を検討することができるようになったと思います。

私の体験談をもとに、「看護師からケアマネジャー(介護支援専門員)になるためには」「兼務して感じたこと」を説明していきます。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 東京都/37歳
  • 保有資格:看護師、介護支援専門員
  • 職務経験:総合病院(病棟・外来勤務)、クリニック、特別養護老人ホーム、障害者福祉施設
  • 診療科経験:ICU、外科、形成外科、泌尿器科、小児科、内科、皮膚科、脳外科
人を助ける仕事に就きたいと考え、看護師資格を社会人になってから取得。病院では救命病棟から外来まで勤務する。現在は特別養護老人ホームと障害者施設で活躍中。

1.看護師からケアマネジャーになるためには

看護師からケアマネジャー(介護支援専門員)になるためには

看護師からケアマネジャー(介護支援専門員)になるためには、

  • 受験資格を満たすこと
  • 介護支援専門員実務研修受講試験に合格すること
    (受験料:10,000円前後)
  • 実務研修を受けること
    (受講料:50,000円前後)

が必要になり、約1年程度資格取得には時間がかかります

ケアマネジャー(介護支援専門員)の試験(介護支援専門員実務研修受講試験)は、1年に1度の試験となり、各都道府県が実施します。

例として「公益財団法人 東京都福祉保健財団」などを確認してください。試験の出願期間などは各自治体で異なるため注意しましょう。

 

(1)看護師にとってもケアマネジャーの試験は難しい?

看護師にとってもケアマネジャーの試験は難しい?

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看護師だけではありませんが、2018年に行われた試験での合格率は10.1%と低い数値になっており、看護師にとってもケアマネジャー(介護支援専門員)の試験は難しいと言えます。

また、2014年まで、国家資格を取得している場合、一部試験科目を免除されていましたが、2015年から廃止されています。

看護師として、かなり勉強しなければ合格は難しいのが現状と言えます。

ケアマネジャー(介護支援専門員)試験の合格者数

2018年(第21回) ・合格率:10.1%(4,990人)
・受験者数:49,333人
2017年(第20回) ・合格率:21.5%(28,223人)
・受験者数:131,560人
2016年(第19回) ・合格率:13.1%(16,280人)
・受験者数:124,585人
2015年(第18回) ・合格率:15.6%(20,924人)
・受験者数:134,539人

(参照:厚生労働省「介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況等」より)

 

(2)看護師の受験資格について

看護師の受験資格について

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看護師又は准看護師が、ケアマネジャー(介護支援専門員)の受験資格を満たすために必要な条件としては、

  • 国家資格を取得後、看護師としての実務経験が5年以上あること
  • 当該業務に従事した経験が900日以上あること
    (資格に基づく直接的な対人援助業務に従事した期間)

が条件となり、「資格に基づく直接的な対人援助業務に従事した期間」は、営業や事務ではない看護師の本来の業務に従事していることが必要になります。

つまり、介護施設や病棟に勤務している看護師であれば、受講資格に問題はありません

ただし、実務経験証明書を提出することが必要になるため注意が必要と言えます。

 

(3)試験(介護支援専門員実務研修受講試験)について

試験(介護支援専門員実務研修受講試験)について

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介護支援専門員実務研修受講試験の内容は、

  • 介護支援分野
  • 保健医療サービス分野
  • 福祉サービス分野

などから出題されます。

筆記試験はマークシート式で、決して難しい問題ばかりが出る訳ではありませんが、しっかり勉強をしないと合格は難しいと言えます。

試験対策の方法は、独学、通信教育、通学などがありますので、ご自身に合った勉強方法を選択してください。

 

(4)実務研修について

実務研修について

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実務研修は、「介護支援専門員実務研修実施要綱に基づき、必要な知識及び技能を有する介護支援専門員の養成を図ること」を目的に実施され、

  • 日数:約15日間
  • 時間:89時間

以上の日数や時間がかかります。

講義形式では、介護支援専門員が行う一連のケアマネジメントプロセス(インテーク場面、アセスメント場面、プランニング場面、サービス担当者会議場面、モニタリング場面、給付管理場面)の実際を直接的に学びます。

実習形式では、実習協力者(在宅要介護高齢者)を対象に、認定調査及びケアプランプロセスに沿った居宅サービス計画書の作成、社会資源調査を行います。

実務研修後に介護支援専門員証の交付申請を行う

実務研修後に介護支援専門員資格登録簿への登載、介護支援専門員証の交付申請が可能になります。

必要書類を添えて修了証明書の交付から3ヶ月以内に、申請する必要があり、修了日から3ヶ月を過ぎると、再度、実務研修を受講する必要があるため注意が必要です。

 

2.看護師とケアマネジャーを兼務して感じたこと

看護師とケアマネジャーを兼務して感じたこと

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ケアマネジャー(介護支援専門員)の仕事としては、

  • 要介護認定業務・モニタリング
  • ケアプランの作成・管理
  • 給付管理業務
  • 相談業務

などが挙げられ、基本的には要支援や要介護の認定を受けている高齢者やその家族に対し、ニーズに合わせた希望する生活をおくれるように、ケアプランを作成することが主になります。

要介護認定業務については「看護師から介護保険認定調査員へ!仕事内容と私の体験談」を参考にしてください。

実際に、給料面などが低いことからケアマネジャー(介護支援専門員)だけで働く看護師は少なく、看護師とケアマネジャー(介護支援専門員)を兼務して働く看護師が多いといえいます。看護師とケアマネジャー(介護支援専門員)を兼務できる職場としては、「訪問看護ステーション」や「介護施設(介護老人保健施設・特別養護老人ホーム)」などになります。

私は実際に介護老人保健施設で看護師とケアマネジャーを兼務しながら仕事を行いました。その経験をもとに、働いて感じたことを説明していきます。

 

(1)新たな目線をもって利用者と関われた

ケアマネジャー(介護支援専門員)は医療的な目線だけでなく、利用者の人生観や生活環境を観察する目線を持ち、生活上の問題や金銭的な問題にも目を向けて、その方に最適なサービスを考える必要があります。

そのため、看護師として今までとは違う、新たな目線をもって利用者と関われるようになり、看護力の向上にもつながったと思います。

看護師の体験談

看護師とケアマネジャー(介護支援専門員)を兼務することで、患者の今後の方向性について理解でき、先々の治療や疾患の方向性を一緒に考える時に、本人や家族のニーズにより応えられることが出来たと感じます。

例えば、「この疾患はいずれこうなります。最近その兆候が出てきているので、そろそろ最期の時にどうするか考えましょう。」と説明し、看護師だからこそ説得力も生まれます。

 

(2)疾患や既往歴など詳しく報告が可能

看護師とケアマネジャー(介護支援専門員)を兼務することで、利用者が、

  • ディサービスやショートスティなど施設利用をするとき
  • 訪問医療・訪問看護などの在宅サービスを受けるとき

など、施設側に既往歴、医療的処置の有無、内服薬など詳しく説明することが可能でした。

利用者に何か起こった際に、まずはケアマネジャー(介護支援専門員)に連絡が入るため、患者の状態を説明ができるのは、大変重要で重宝されました。

看護師の体験談

しかし、利用者に何か起こり連絡が入る場合、ケアマネジャー(介護支援専門員)として時間外でも対応しなくてはなりませんでした。

 

(3)看護師の仕事だけでは関われなかった人と出逢えた

ケアマネジャー(介護支援専門員)の仕事は、利用者の困りごとや必要なサービスに応じて、様々な関係者に連絡調整をする必要があり、実際には、

  • 介護サービスを提供する事業所
  • 医療サービスを提供する事業所やクリニック、市区町村
  • 入院が必要な場合は病院
  • 施設入所が必要な場合は入所施設
  • 地域の社会福祉サービス提供者

など、連絡調整を行いながら連携して利用者を援助できる体制をつくっていきます。

そのため、看護師の仕事だけでは関わることがなかった様々な職種の人達と出逢えたと感じます。

 

(4)看護師の仕事だけになる日もあった

私が勤務していた職場では、ケアマネジャー(介護支援専門員)よりも看護師の方が不足していました。

そのため、最初は看護師とケアマネジャー(介護支援専門員)を兼務する条件で入職していましたが、看護師の仕事だけを任される日が続いたことがあります。

また、友人の話では、「何年か看護師として仕事をしてもらって、少し看護師が増えてきたら、ケアマネジャー(介護支援専門員)で働いてほしい」など、面接時に言われたそうです。

結局ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を持ちながら看護師として働いてしまうことになる場合があるため、注意が必要だと言えます。

 

3.最後に

ケアマネジャー(介護支援専門員)は特に、介護分野や高齢者に関わる仕事をしていきたいと考えている看護師の方や、ライフスタイルに合わせて様々な働き方を検討していきたいと考えている看護師の方には、とても適した資格だと感じます。

しかし、ケアマネジャー(介護支援専門員)の仕事も、看護師と同様にハードな仕事でもあります。

自分のライフスタイルやキャリアプランを考えながら、資格取得を検討してみて下さい。

また、現在病院勤務の方は、介護施設や訪問看護ステーションに転職することで、よりケアマネジャー(介護支援専門員)とも連携することになるため、仕事のイメージが付きやすく、資格取得の励みになると思います。

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更新:2019年9月20日

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