先天性異常児の妊婦と看護師の看護・関わり方について

最近は超音波診断技術の進歩により、妊娠中に胎児異常が発見されるようになり、それを知らされた妊婦は悩み、そして自分を責めます。

そんなとき、看護師は妊婦に対してどのように関われば良いのでしょうか。

今回は、先天的異常児を抱えた妊婦の悩みや妊婦と接するときのポイント、さらに信頼関係の築き方についてまとめました。妊婦と接するときの参考になれば嬉しいです。

おすすめの転職サイト
順位転職サイト名評価登録
おすすめ1位 レバウェル看護(旧 看護のお仕事) 3.97無料登録
おすすめ2位マイナビ看護師3.77無料登録

先天性異常児を抱える妊婦が抱える悩みとは

先天性異常児を抱える妊婦が抱える悩みとは

看護師は、先天性異常児を授かった妊婦に、我が子の将来を想像できないことや人工妊娠中絶の可能期間の悩みなど妊婦や家族が知りたいことを提供する必要があります

また、前例ではどのような経過をたどったことがあるのか、を教えることも妊婦にとっては非常に大事な情報です。妊婦やその家族が抱える悩みについて、以下に詳しく説明していきます。

我が子の将来が具体的に想像できない

先天性異常児を授かった妊婦は、医師から今お腹の中で胎児に起こっていること、今後産まれるまでに起こるかもしれない事態について詳しく説明を受け、動揺します。夫や家族に話し、さらに動揺は広がります。

そんな動揺が広がる中で、これからの将来どうしていけばいいのか、生まれてからの注意点などを質問する機会が見つけられず、出産に至ってしまう妊婦が多くいるのです。

人工妊娠中絶が可能な時期を聞きにくい

人工妊娠中絶が選択できる期間を聞きたいが、妊婦からは聞きにくい状況があります。

そもそも家族が反対している場合もありますし、妊婦も家族も出産か中絶かどちらを選択した方がいいのかと悩んでいます。

妊婦は中絶を選択する後ろめたさがある

先天性異常児を抱える妊婦を取り巻く状況は、様々です。しかし、「中絶」を選択するのは後ろめたさから選択しにくいと多くの妊婦は感じています。

なぜなら、社会的に中絶を前向きに捉えていないからです。

障害を持った子どもを授かった後の様々な選択にせまられる

医師から診断を受け、出産をするか中絶をするか等をどうするか妊婦と家族で考えなければなりません。

しかし、医師から一通りの説明を受けてその場では理解したつもりでも妊婦や家族は迷い、なかなか決断が下せません。

先天的異常児は依然として社会の偏見が残っているため、生きにくい環境にあるからです。

先天性異常児の妊婦に看護師が接するポイント

先天性異常児の妊婦に看護師が接するポイント

看護師が、先天的異常児を持つ妊婦に対してどのように接していけば良いのかについて、そのポイントを以下に詳しく説明していきます。

妊婦に寄りそうこと

妊娠したということで既に妊婦には不安がありますが、先天性異常児を授かったとなれば、不安は更に大きくなります。看護師は、そんな妊婦の心に耳を傾け、医師には聞けなかった話ができる機会を作ることが重要です。

妊婦が、病院の中で医師や看護師の間で飛び交う非日常の会話内容を理解することは、容易ではありません。

補足説明!

補足事項

看護師は現状を妊婦に分かりやすく説明をすることや、妊婦がわからない部分や不安なこと、悩み事などを気軽に話せる存在であることが大切です。

先天性異常児の妊婦に対して普通に接すること

妊婦が障害を持っている子どもを授かっていると分かっていても、分け隔てなく接する事が大切です。

障害を持っている子どもは可哀想だと無意識に感じていると、障害を持っている子どもを授かった妊婦に対応する際、腫れ物に触るかのような関わりを持ってしまいがちだからです。

可哀想だと思っている看護師の感情は、敏感になっている妊婦には伝わります。

そして、「私は可哀想なんだ、産まれてくる子もやっぱり可哀想なんだ」と思い込み、自分を責め続けてしまいます。

ポイント!

ポイント

妊婦に余計なストレスを与えないためにも、看護師はどのような妊婦に対しても同じ対応をする必要があります。

子どもが障害を持っていても尊い命を育てている母親の一人

どのような子どもであろうと、我が子がお腹に居て育てていくという経過に変わりはありません。尊い命を育てている1人の母親として、障害を持っていても特別ではない普通の関わりが妊婦に対する敬意となるのです。

先天性異常児の妊婦家族に看護師が接するポイント

先天性異常児の妊婦家族に看護師が接するポイント

看護師が先天性異常児を抱える妊婦の家族に接する際、家族が妊婦を支えていることを認めることや、相談しやすい環境を提供することが大事です。具体的な接し方についてのポイントを以下に詳しく説明していきます。

家族が妊婦を支えるのは大切であると言うこと

看護師が出来る支援として、家族が妊婦を支えている事は非常に大切だと教えるべきです。

胎児に異常があると告知を受けた段階で、家族は素直に喜べなくなっています。

ポイント!

ポイント
なぜ、うちの子どもが障害を持っているのか、何かの間違いかもしれないと、家族の中に起きている現実を受け入れられるまでに時間が必要です。

相談しやすい環境を提供すること

看護師は、医師には聞きにくい話を気軽に聞ける環境を提供することが大切です。

夫や両親など家族は、妊婦と一緒に医師からの説明を聞いたり、妊婦と話し合ったりします。

家族は、自分たちが動揺しながらも不安に駆られる妊婦を支えようと、必死に頑張ってしまいます。そのような余裕のない状態だと、悩みや相談したいことがあるときに、それらを聞ける看護師の存在は非常に大切になってくるのです。

先天性異常児の妊婦と看護師の信頼関係の築き方

先天性異常児の妊婦と看護師の信頼関係の築き方

看護師が先天性異常児を抱える妊婦と信頼関係を築いていくためには、妊婦の気持ちを受け入れることや、妊婦が事実を受け入れられるまで、寄り添うことなどが挙げられます。

以下に妊婦との信頼関係の築き方について詳しく説明していきます。

診断後の妊婦の気持ちを受け止める

看護師は、初めて医師から児の診断について告知を受けた時の、妊婦の気持ちを受け止めることが大切です。

我が子に障害があると聞かされ、動揺しない妊婦はいません。

そんなとき、動揺を隠せない妊婦に対して看護師は、医師には言えなかった妊婦の気持ちを聴き、受け止めることが重要です。

そして、相手を思いやる気持ちでいたわりの言葉をかけることで、信頼関係は生まれていきます。

子どもの障害が受容出来るかは告知の印象次第

初めて妊婦が胎児の診断についての告知を受けた印象が、子どもの障害を受容できるかどうかに深く関わってきます。なぜなら、妊婦の心に寄り添えているかどうかで、妊婦が事実に対しての受け止め方が変わるからです。

妊婦が子どもの障害を受け入れられるまで寄り添う

看護師は、妊婦に対して慌てず、急かさず、妊婦の心と会話しながら必要な時間を共有し、寄り添っていくことが大事です。

なぜなら、妊婦が子どもの障害を受け入れるには時間が必要だからです。

妊婦のマイナスの気持ちを変えるきっかけを作る

看護師が、妊婦に対して家族の会を紹介するといった配慮をすれば、妊婦の気持ちを後押しすることにつながります。

補足説明!

補足事項
同じ病気を抱えた子を授かった両親や家族の話を聞くという機会は、悲しい、辛いというマイナスイメージしか持てなかった妊婦の気持ちをプラスに変えるきっかけになるのです。

まとめ

参考文献は以下の通りです。

看護師が、先天異常児を抱える妊婦やその家族に接する際には、普通の妊婦と同じように接することや、相談しやすい環境を整えることが必要です。

また、障害を持って産まれてくる我が子を受け入れる時間、我が子とともに歩いていく未来を想像する時間等の時間も必要です。

看護師は、このような時間を妊婦や家族に寄り添い、話を聞くことが重要です。医師は診断に重きをおきますが、看護師には看護師ができる力で少しでも妊婦や家族の支えになる必要があります。

当サイトおすすめの看護師転職サイト!

おすすめの看護師転職サイト

看護師のための病院の口コミ・評判サイトを運営する「はたらきナース」がおすすめする、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)をご紹介します。

下記に紹介する看護師転職サイトは、次のような充実したサービス内容を提供しています。

  • 豊富な看護師転職支援の実績
  • 充実した転職支援サービス
  • 履歴書や職務経歴書の添削、面接対策が手厚い
  • 多数の看護師・看護職求人の保有
  • 担当者と紹介される求人の質の高さ

特に選択に迷う場合は、以下の2社に無料で会員登録をして、自身で比較しながら、最終的に一つの看護師転職サイトを選ぶことをお勧めします。

看護師求人数No.1!レバウェル看護

レバウェル看護

サイト名レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
運営会社レバレジーズメディカルケア株式会社
公開求人数約150,000件
非公開求人とても豊富
施設総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター等
職種看護師、准看護師、助産師、保健師
雇用形態常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤、夜勤専従パート、非常勤、派遣、紹介予定派遣
診療科目内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科
配属先病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴●看護師転職サイトの中でも一番求人が豊富
●ハローワークの看護師求人も多数掲載
●担当者が丁寧で親切
●転職の相談から始めることが可能
●年間約5,000件以上の病院にインタビューを実施
●院内・施設内情報に詳しい

おすすめする理由は複数ありますが、特に注目すべき点は、独自のインタビューを通じて院内情報を豊富に収集していることです。

また、数多くある転職会社の中でも全国規模で対応しており、病院・クリニック・介護施設等の求人が、業界No.1であることが魅力です。看護師求人数が豊富なため、希望する条件にマッチした求人を見つけやすいです。

そのため、看護師転職を考える方は、必ずレバウェル看護を活用しておきましょう。

公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/

 

丁寧で的確な対応!マイナビ看護師

マイナビ看護師

サイト名マイナビ看護師
運営会社株式会社マイナビ
公開求人数約80,000件
非公開求人とても豊富
(保有求人全体の約40%非公開)
施設病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設 、その他
職種正看護師、准看護師、助産師、保健師、ケアマネジャー
雇用形態正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他
勤務形態常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従
診療科目美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科
配属先病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事
対応エリア北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
特徴●担当者が丁寧、的確なアドバイスをくれる
●勤務中の看護師の方は退職交渉も可能
●企業系の希少価値が高い求人が豊富
●好条件の非公開求人がなんといっても多い

マイナビ看護師が看護師から選ばれる理由は数多くあります。特に、他社と比較して多数の非公開求人を保有しており、条件の良い看護師求人を見つけやすい点が大きな魅力です。

加えて、担当者の丁寧で親切な対応が、看護師から高く評価されている理由の一つとなっています。

こちらも、看護師転職を行う場合は、併せて活用してきたい看護師転職サイトです。

公式サイト:https://kango.mynavi.jp/

 

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。