トリプルワークの看護師は稼げるの?おすすめの職場とは

トリプルワークの看護師は稼げるの?おすすめの職場とは
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看護師で「ダブルワークをしている」という話はよく聞く話ですが、「トリプルワークをしている」という看護師はあまり聞かないのではないでしょうか。

トリプルワークは、ワークライフバランスを維持しつつも、同じ量の休みで働いているダブルワークの看護師や正規で働いている看護師よりも高額な月収を得ることができます

ここでは、トリプルワークで稼ぐポイントや月間スケジュール、トリプルワークをするメリットや注意点、お勧めの職場をトリプルワーク経験のある私(看護師)の目線からご紹介します。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 神奈川県/29歳
  • 職務経験:総合病院、クリニック、介護老人保健施設、デイサービス、健診センター、イベントナース、健康相談員
  • 診療科経験:脳外科、神経内科、内科、皮膚科、整形外科
3年間、総合病院での経験を経て転職。社会勉強として、様々な病院・施設で働いた経験があり、現在は派遣・パート看護師として活躍中。

1.看護師がトリプルワークで稼ぐポイント

看護師がトリプルワークで稼ぐポイント

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トリプルワークで実際に働いている看護師の月収を調査すると、「夜勤なし」でも手取り30万円前後、夜勤有では40~50万円を確保しているという大物もいました。

看護師がトリプルワークでしっかりとした稼ぎを得るためには、どうすれば良いのか以下で説明していきます。

 

(1)一番多く収入を得る職場を1つ決める

トリプルワークとなると「3か所の職場にバランスよく入らなければいけない」と考えがちですが、確実に稼ぎを得られる職場を1つ確保することが高い月収を得るために大切なことです。

一番収入が多い職場を選ぶ際は、

  • (他と比較して)時給が良い
  • 社会保険完備で扶養外でもある程度働けば社会保障がつく
  • パートで働いてもボーナスがつく

等がポイントになります。

「時給が良い」「(非常勤でも)ボーナスがつく」等の職場で、高い月収を確保できると、もし仮に他の仕事の仕事量が少なくても安定した稼ぎが得られるため、そのような職場を決めておきましょう。

フリーランスで規定に縛られずに働く看護師の例

社会保険完備をつけてしまうと「働かなければならない日数」という規定が出てくるため、国保に加入して自分で国に税金を納めるという形をとり、フリーランスにすることで働く日数の規定に縛られずにスケジュールを組んでいるという看護師もいました。

 

(2)仕事量が不安定な職場を稼ぎ頭にしない

前述したような1つの稼ぎ頭を決める際に、健診系の仕事やイベントナースなど仕事量が不安定なものを稼ぎ頭として選ばず、ある程度仕事量が安定している職場を稼ぎ頭として選びましょう。

仕事量が安定している職場として、老人系の福祉施設やクリニック、病院等が挙げられます。

健診系の仕事で言えば春や秋、イベントであれば夏や冬は仕事量が多いものの、それ以外の季節では仕事量は圧倒的に落ちて当然給料にも差が出るため避けた方が良いでしょう。

 

(3)月収を上げたい場合は夜勤を行う

月収を上げるために最も効率が良いのは、時給換算しても日勤の倍以上であることが多い夜勤です。

そのため、「月収を上げたい」と考える看護師は、トリプルワークの中に夜勤を組み込んでおくことがお勧めです。

体力がある場合は、夜勤明けで帰ってから午後などに仕事を入れて、稼ぎつつ1日休みを多くとることも可能です。

 

2.看護師の月間スケジュール例

看護師の月間スケジュール例

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トリプルワークをしている看護師は、実際にどのように働いているのでしょうか。

ここでは、前述してきた月収に合わせた、3つのトリプルワークをする看護師のスケジュール例をご紹介します。

「派遣」の表記に関しては、病棟以外の派遣看護師の仕事になります。

 

(1)健診センター・デイサービス・派遣のトリプルワークをする場合

健診センター・デイサービス・派遣のトリプルワークをする場合 スケジュール例
  • 健診:9日
  • デイサービス:6日
  • 派遣:3.5日
  • 休み:10.5日

実際に月30万円前後を夜勤内で稼ぐ看護師のスケジュール例です。

スケジュールをパッと見るとたくさん働いているように見えますが、この看護師の場合は「午前中のみ」「午後のみ」で働いているため、休みのトータルは常勤で働く場合よりも多くなります

基盤としている勤め先の仕事を多く入れ、それ以外は入れる時に入るというやり方とすることで無理なく働き続けることが可能です。

 

(2)夜勤バイト・特別養護老人ホーム・派遣のトリプルワークをする場合

夜勤バイト・特別養護老人ホーム・派遣のトリプルワークをする場合 スケジュール例
  • 夜勤:8回
  • 特別養護老人ホーム:6日
  • 派遣:4日
  • 休み:12.5日

上記のカレンダーでは、夜勤明けや夜勤前も休みとカウントして計算しています。

この場合は、夜勤に多く入っており夜勤明けにも仕事を入れることで、1日休みの日を多く作っているスケジュールです。

1日休みが多いため、「お金を稼ぎながら自分のやりたいことがしたい」という看護師向けのスケジュールと言えるでしょう。

 

(3)クリニック・夜勤バイト・病棟でのトリプルワークをする場合

クリニック・夜勤バイト・病棟でのトリプルワークをする場合
  • クリニック:4.5日
  • 夜勤:8回
  • 病棟:8日
  • 休み:10日

これは、実際に月収50万円前後稼いでいる看護師のスケジュールです。

クリニックは、入る曜日や病棟の月に入る日数が固定されているため、空いている時間を利用して夜勤を行っているようです。

このスケジュールは、1日休みがほとんどないものの、夜勤前や夜勤後の空き時間に十分休むことができており、「数か月しっかりと稼いだら、ある月は仕事量を緩めて旅行など自分の趣味の時間に充てて、また働く」等のメリハリをつけているようです。

 

3.看護師がトリプルワークをするメリット

看護師がトリプルワークをするメリット

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看護師がトリプルワークをすることによって、単純に仕事量を増えるため、「ダブルワークで働くよりも確実に収入が増えている」という意見が多く聞かれました。

看護師がトリプルワークをすることによって得られる、その他のメリットを見ていきましょう。

 

(1)職場の人間関係が楽

3つの職場で働くと、1つの職場にいる時間は他の職員よりも少なくなるため、他の職員ととても仲良くなるということは少ない一方、嫌がらせなどの的にされるということも少なく、つかず離れずといった楽な人間関係を構築することが可能です。

そのため、トリプルワークをしている看護師は、人間関係で悩まされることは少ないようです。

職場で嫌な思いをしても割り切った人付き合いができる

1つの職場で、嫌がらせや嫌な思いをしたとしても、嫌な職場の仕事量を減らして好きな職場の仕事量を増やすという調節も可能であるため、割り切った人付き合いができることも特徴です。

 

(2)3ヵ所の職場がある安心感が得られる

トリプルワークでは、職場が3か所あり1か所の収入が減ってしまっても残り2か所でカバーしていくことが十分可能であるため、安心感が得られるでしょう。

例えば、ダブルワークの場合、1か所の収入が減ってしまった時に、もう1か所で立て直せるのかという不安が付きまといますが、トリプルワークでは仕事量の調整をすれば収入が減ることへの不安は少なくなります。

 

4.看護師がトリプルワークをする際の注意点

看護師がトリプルワークをする際の注意点

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「トリプルワークをしたい」「トリプルワークに興味がある」という看護師に心得てほしいことが2つあります。

それぞれについて、以下に詳しく紹介していきます。

 

(1)正職員で働くことは困難であること

正職員(常勤)の場合、そもそもダブルワークが禁止という職場が多いためトリプルワークは、さらに難しいと言えます。

正職員で働きつつも「単発でバイトをする」「お給料を手渡しにしてもらう」等うまく工夫をすれば、ばれずにダブルワークまでなら可能ですが、トリプルワークとなると法律上の問題やお金の問題も絡んでくるため、様々な方法を駆使したとしても正職員として働いている職場にばれずに働くことは非常に難しいです。

そのため、トリプルワークを検討している場合は、どこにも属さない「フリーランスで働く」「扶養外のパートとして働く」等の方法が法律的・金銭的にも効率が良いでしょう。

 

(3)体力・精神力の強さが必要であること

トリプルワークをするのであれば、

  • 1つの職場で人間関係を築き上げることが難しく、疎外感を感じる
  • 月によっては重複して働かざるを得ない
  • 1か所で働く日数は少ない分、簡単に休めない

等の場合があるため、それなりの体力や精神力が必要です。

また、行う仕事によりますが、看護技術の安定性も必須と言えるでしょう。体力・精神力が共に整っているということを前提にトリプルワークを行いましょう。

 

5.トリプルワークをする看護師におすすめの職場

トリプルワークをする看護師におすすめの職場

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最後に、どのような職場がトリプルワークに向いているのか、以下にご紹介します。

看護師がトリプルワークをする先の職場にも、向き不向きがあり、おすすめの職場をご紹介します。

 

(1)老人系の介護施設

老人系の介護施設

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介護老人保健施設・特別養護老人ホーム・デイサービス・有料老人ホーム等、介護系の施設は「仕事量に対して柔軟に対応してくれる」「仕事に対しての疲労が少ない」等があるため、トリプルワークに組み込むべきでしょう。

介護系の施設で、スタッフをある程度確保できている場合は、出勤できる日が少なくても他のスタッフで補うこともできるため、メインの職場にしたくない看護師にもお勧めです。

 

(2)クリニックや施設の夜勤バイト

クリニックや施設の夜勤バイト

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「とにかく稼ぎを得たい」という場合は、夜勤バイトが良いでしょう。

理由としては、夜勤前、夜勤後の空いている時間に半日勤務の仕事を入れることで1日のうちに2回分の働きをすることができ、他の日を休日にするなどの休日確保にも効率が良いためです。

夜勤バイトをする場合は、病院よりも施設やクリニック(治験を行っているクリニックは夜勤有り)で勤務すると仮眠時間も確保でき、さほど忙しさもないため身体へ負担をかけたくない看護師にお勧めです。

 

(2)健診センター・クリニック

健診センター・クリニック

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トリプルワークをする上でチェックすべき職場として、「午前中だけ」「午後だけ」といった半日勤務が認められている、健診センターやクリニックがあります。

それぞれについて、確認していきましょう。

健診センター

健診センター(特に移動の巡回健診の場合)では、半日で皆が一斉に帰宅することから、老人系の施設での半日勤務のように、他の職員が働いている中で帰ると気まずさがありません。

クリニック

クリニックでは、午前中で一旦閉院した後、皆それぞれの時間を過ごすため途中で抜けて帰るといった精神的な負担は少なく、「途中で抜けて帰る」という人も多く雇っていることから職員も慣れている場合が多いです。

ポイント

トリプルワークを考える上で健診センターとクリニックは、時間やスケジュール調整上、組み込んでおくことがお勧めの職場と言えるでしょう。

 

6.最後に

トリプルワークというと「たくさん働いて大変そう」というイメージを持たれがちですが、スケジュールの調整次第で、ダブルワークとほとんど変わらない身体的・精神的な負担でダブルワーク以上の稼ぎを得ることが可能となります。

トリプルワークを検討している看護師は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。


   
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