離島で看護師として働く3つの方法!2年半働いた私の体験談

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私は、関東の大学病院や総合病院等で10年間働いた後、32歳の時に離島の病院(九州の離島「へき地医療拠点病院(350床)」)に転職し、看護師として働きました

転職した理由としては、都会の慌ただしい生活から離れ、少しのんびり過ごしたいと考えたことが一番の理由です。

しかし、実際に働いてみると、都市部で看護師をしていたころとは違った点があり、さらに離島の特徴(人口・規模)により病院設備・医療環境などが違い、看護師の働き方は少し異なります。

私が離島の病院で2年半働いてきた経験をもとに、働いて感じたことや離島で看護師として働く3つの方法を説明していきます。

【執筆した看護師のプロフィール】

看護師
看護師資格確認済み
  • 神奈川県/42歳
  • 職務経験:大学病院、総合病院、へき地医療、産業保健、美容外科クリニック
  • 診療科経験:脳神経外科、循環器内科、外科、整形外科、形成外科、集中治療センター
大学病院で5年勤務後、総合病院、クリニック、へき地医療とさまざまな現場に勤務。現在20年目の看護師として、活躍中。

1.離島で看護師として働く3つの方法

離島で看護師として働く3つの方法

離島で看護師として働くためには、大きく分けて3つの方法があります。

  1. 看護師転職会社の企画に参加する方法
  2. 地方公務員の採用試験を受ける方法
  3. 自分で病院をピックアップし、応募する方法

私は、最終的に「自分で病院をピックアップし、応募する方法」を選択しました。

特にどの方法でも、離島にある病院は常に慢性的な看護師不足の状態のため、いろいろな病院で看護師の求人募集を行っています。

また、初めて離島の看護師として転職する場合、おすすめしたい方法としては、離島で働く看護師の派遣に特化した看護師転職サイトを利用することです。

 

(1)看護師転職会社の企画に参加する方法

看護師転職会社の企画に参加する方法

看護師転職サイトの中でも、「派遣に力を入れている」会社を選ぶことで、離島の看護師として働くことが可能です。

特に、離島が多い求人を保有している会社は、

の3社になります。(3社とも登録後に、専任担当者との相談が必要となります。)

約3年以上、看護師としての臨床経験が必要になりますが、6ヶ月以上の派遣で離島へお試しで働けることが魅力と言えます。

考えられるメリット・デメリット

その他、考えられるメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット
  • お試しで離島看護師を体験できる
  • 病院等へ面接に行かなくても良い場合が多い
  • 移動する費用が掛からない
  • 引っ越し費用や住む場所を手配してくれる場合が多い
  • 家電付きアパートが完備されている場合が多い
デメリット
  • 派遣のため正職員ではない
  • 離島の病院では派遣看護師の扱いを受ける
  • ずっと離島に居続けることはできない

おすすめするメリットとしては、働く以外の環境が整っていることです。

個人的には、利用した対応の印象で、マイナビ看護師、ナースパワーがお勧めですが、当サイトの「マイナビ看護師口コミと評判」「ナースパワー口コミと評判」「医療ワーカー口コミと評判」も合わせて確認してください。

また、離島で正職員として転職したい場合で看護師転職サイトを利用したい場合は、「看護師転職サイト口コミランキング」より、正職員の転職を行っている看護師転職サイトを選びましょう。

 

(2)地方公務員の採用試験を受ける方法

全体で30の都道府県には離島があり、南の地方では福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県で離島があります。

離島の場合、「都道府県の管轄」や「村の管轄」で公立病院(都道府県や市区町村、地方自治体が運営している病院)が多くあり、地方公務員の採用試験を受けることで、離島で働く看護師になることが可能です

また、正職員で働く場合、看護師は地方公務員の身分となります。

都道府県や市区町村、地方自治体のホームページから採用募集を確認し、応募要件に従って応募しましょう。

地方公務員の試験と聞くと、ハードルが高くなる印象ですが、離島で働く看護師の場合、専門試験や論文、個別面接などで採用されます。

また、年齢制限も看護師の場合30代後半から、上限がない(定年60歳)場合も多いため、探してみる価値はあり、1月から6月に翌年の4月採用の求人が多く出回りますが、中途採用の場合随時募集している場合もあります。

公務員に関して詳しくは「公務員看護師になるためには?転職・就職するための知識」も合わせて確認してください。

考えられるメリット・デメリット

メリット
  • 正職員として長く働くことができる
  • 給料が安定している
  • 地方公務員のため福利厚生や退職金などが充実している
デメリット
  • 希望の求人がない可能性もある
  • 面接などの試験で離島に出向く必要がある
  • 生活面は自分で考える必要がある
  • 転勤の可能性がある

一番のデメリットは面接試験のために離島に出向く必要が最低1度はあるということです。また、面接試験の前に専門試験が別日である場合もあり、2度ほど離島に出向かなければなりません。

 

(3)自分で病院をピックアップし、応募する方法

自分で離島の病院を探し、ホームページから連絡を取る方法です。現在、離島に住んでいない旨を伝えることで、柔軟な対応を行ってくれる場合もあります。

自分自身で転職活動を行う方法は「看護師の転職活動を自分の力だけで行う直接応募の方法」を確認してください。

考えられるメリット・デメリット

考えられるメリット・デメリットは看護師転職サイトを利用しなかった場合と比較して挙げていきます。

メリット
  • 正職員として働くことが出来る
  • 転職活動に無駄がなくなる
  • 自分のペースで転職活動ができる
  • 採用側と条件面について自分で交渉できる
  • 採用側に広告コストがかからず雇用されやすい
デメリット
  • 転職活動をすべて自分で行う必要がある
  • 雇用側の求人募集のタイミングを把握できない
  • 希望の求人がない可能性もある
  • 面接などの試験で離島に出向く必要がある
  • 生活面は自分で考える必要がある

自分自身で転職活動を行うことは、消して不可能なことではありません。

しかし、一度は(看護師転職サイトなどを利用でも)転職経験がある方が、流れが分かりスムーズと言えます。

 

2.働いて感じたこと

働いて感じたこと

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私が離島の看護師として働いて感じたことを説明していきます。

 

(1)医療環境の違いを感じた

医療環境の違いを感じた

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「離島の病院」と「都市部の病院」で看護師として働くことの違いは、医療環境でした。

主な医療環境の違いとして、

  • 医療資源に限界があること
  • 専門医が不在なこと
  • 重症救急患者を専門機関に搬送するのに地理的ハンデがあること

などです。

都市部の病院では「当たり前」ととらえていた事も、離島の病院では違ってくることが多々あり、「あれもない、これもできない」と捉えるのではなく、その場で出来る事を考える、ベストを尽くす姿勢が大切でした。

看護師の体験談

看護の基本的な知識・技術をベースに、安全性やコスト面、環境面も考慮した柔軟な対応が必要でした。

また、医療機器、物品などのあるものを無駄なく大切に使用することも強く求められました。

 

(2)あらゆるステージの患者を支援する必要があった

あらゆるステージの患者を支援する必要があった

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都市部での救急患者は、1次救急、2次救急、3次救急と重症度によって対応する施設へ搬送されます。

しかし私が勤務した離島の病院では、重症度に関係なく救急患者の対応を行います

そのため、看護師は急性期・回復期・慢性期・終末期のあらゆるステージの患者を支援する必要がありました。

看護師の体験談

私が勤務していた際は、ICUなどのハイケアユニットもなく、病棟の個室で重症患者や術後の患者の対応を行っていました。

急性期から、あらゆるステージの患者の対応を病棟で行うので、対応人数によっては負担と感じることもありました。

しかし、入院から退院まで一貫した介入が行え、回復過程を近くでみる事ができたことはとても励みになりやりがいを感じることができ、何より島の方の穏やかな笑顔と「ありがとね」の声に元気をもらいました。

 

(3)チームで働く力、協働の姿勢が必要だった

チームで働く力、協働の姿勢が必要だった

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限られた環境の中で、皆で協力しながら医療を提供していくため、何といってもチームワークは重要でした。

そのため、チームで働く力、協働の姿勢は欠かせませんでした。

 

看護師の体験談

全ての離島の病院が良いとは限りませんが、私が勤務していた病院は医師を初め看護師やその他医療スタッフのチームワークが良かった印象です。

また、気が使えるスタッフが多く、自身の学びにも繋がりました。

また、「方言」、言葉の違いに最初は戸惑いましたが、積極的にコミュニケーションを図ることで解消されました。

私は特に、

  • 挨拶をしっかりすること
  • 仕事や対応は出来るだけ丁寧に行うこと
  • 常に笑顔でいること

などを心がけました。言葉では難しくても姿勢、態度は相手に伝わり、うまく働くことができたと感じます。

 

(4)看護師としてのスキルアップは工夫が必要だった

看護師としてのスキルアップは工夫が必要だった

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都市部で看護師として働いていた場合、スキルアップのための講演会や研修への参加は、電車移動、日帰りで出来ました。

しかし離島の場合、本土への移動交通手段は、飛行機や船となり、離島から講演会や研修への参加は、交通費や宿泊費を伴うこともあり、出費が増える印象でした。

そのため、インターネットを利用した「Webセミナー」などを利用し、看護師としてのスキルアップには工夫が必要でした。

 

(5)実際の私の給料は月35万円、年収520万円

実際の私の給料は月35万円、年収520万円

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私は看護歴が10年だったため、都市部で働いていた頃より年収は下がり、以下の通りでした。

勤務形態 正規職員(夜勤あり)
月給 358,000円/月
(手取り27万円~30万円)
賞与(ボーナス) 900,000円/年(年2回合計)
年収 5,200,000円
昇給 年に1回5,000円昇給

しかし、住居費などの生活費や娯楽費が抑えられたため、私にとっては十分な給料だったと感じます。

また、病院によっては「へき地手当(数万円)」が支給される場合もあり、また病院が管理している宿舎(賃料は数千円~数万円:普通に賃貸を借りるより低価格で、駐車場完備の物件)もある場合があります。

 

3.離島に住んでプライベートで感じたこと

離島に住んでプライベートで感じたこと

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「都会の慌ただしい生活から離れ、少しのんびり過ごしたい」という理由で離島に転職しましたが、私がプライベートで離島に住んで感じたこと、体験したことを説明していきます。

 

(1)離島内では移動手段の確保が重要

小さな離島は特に、電車はありませんし、都市部に比べて公共の交通機関(バスなど)が充実していません。

私は初めてバスを離島で利用したときは、2時間以上待った経験があります。

そのため、離島で看護師として働くため、生活をする上で自動車の運転免許が必須でした。

また、離島は都市部に比べて車も少ないため、ペーパードライバーでも運転しやすい環境と言えます。

 

(2)離島の文化に触れる事ができた

私が住んでいた離島では、「お祭り」などの行事ごとを身近に感じられることができました。

例えば「夏祭り」のパレードに病院チームの一員として参加し、勤務が終わったら、皆で踊りの練習に励んだのも良い経験でした。

練習の場では、違った部署、職種の方とも交流が図れ、より親睦が図れ、「船こぎ競争(板付け船を6人で漕いで競う)」も病院でチームを作り参加したりしました。

都市部にはない、離島ならではの経験ができたと思います。

 

(3)離島の自然やグルメを満喫できた

離島の自然やグルメを満喫できた

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南の離島のほとんどは、コバルトブルーの海が魅力の一つだと感じます。

私は、

  • サーフィン
  • ダイビング・シュノーケリング
  • 釣り
  • 砂浜でぼんやり過ごす
  • 地平線に沈む夕日にときめく
  • 吸い込まれそうな星空を眺める

など、ゆっくり島時間を過ごすことが出来ました。

また、観光地になっている離島では、郷土料理や地酒のお店、最近では、おしゃれなカフェなどもできて、おいしいスポットめぐりも楽しかったです。

 

4.最後に

最後に

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離島で看護師として働くために、都市部とは違った点があり、転職前に離島の特徴(人口・規模)や医療環境を知ることがとても大切です。

また、離島で働くことのメリット、デメリットも踏まえて、自身のイメージしている「離島で働く看護師」に合致するが考える必要があります。

近年、離島の病院では「遠隔医療」や「ドクターヘリ」などを取り入れる場合もあり情報収集はより重要となります。

私は豊かな自然、温かい人々に囲まれた環境で働くことは、看護師としての成長だけでなく、人として「豊かさ」を考える良い機会となりました。

離島で働く看護師に魅力を感じた方は是非、挑戦してみてください。

転職を考えている看護師の方へ

 転職を考えている看護師の方へ

条件が良い病院や施設の求人は10月~12月にかけて、非公開求人で募集する場合が多くあります。インターネットに出回らない求人のため、看護師転職サイトを活用して転職活動を実行しましょう。

また、看護師転職サイトは、専任の担当者のレベルによって大きく活動が変わります。そのため、以下の看護師の皆様が選ぶ「おすすめ3社」を登録し、

  • 担当者や対応の質
  • 求人の比較
  • 求人の詳細情報の有無

などを確認しながら検討しましょう。

 

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更新:2019年9月22日

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