認定看護師の役割や仕事内容・活動を体験談レポート

認定看護師の役割や仕事内容・活動を体験談レポート
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認定看護師資格を保有している看護師と、一緒に仕事を行ったことがある方(看護師)に、活動内容や仕事内容、役割などの体験談としてレポートしていただいています。

認定看護師の資格取得を目指している方、興味がある方、周りに認定看護師がおらずイメージが付かない方などは、是非参考にしてください。

目次

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1.救急看護

【一般的な役割】

  • 救急医療現場における病態に応じた迅速な救命技術、トリアージの実施
  • 災害時における急性期の医療ニーズに対するケア
  • 危機状況にある患者・家族への早期的介入および支援

(1)患者急変時の対応を実施できるように講義

看護師体験談レポート(神奈川県/40歳)

私が知っている救急看護認定看護師の方は、主に救急救命科に属し、普段は同僚スタッフと共に全く同じように看護師として業務をしています。業務は、時々開催される「患者急変時の対応」を実践できるよう、看護師に向けて講義をすることなどです。

講義は新人看護師や、急変時対応に自信がないスタッフなどが対象ですが、ベテランでも定期的に参加し、発見したときに何を確認するか(心臓マッサージの手技、AEDやDCの扱い方など)丁寧に説明を行っていました。

救急看護認定看護師が在籍していると、知識や技術を再確認することができる良い機会となり、病院全体の対応能力がレベルアップできている印象がありました。

 

(2)定期的な災害訓練や指導

看護師 体験談レポート(大阪府/33歳)

私が一緒に仕事を行った救急看護認定看護師は、DMAT(災害派遣治療チーム)として活動しており、災害時に備え日々訓練をしていました。

実際に東北大震災・熊本地震にDMATとして出動し活躍していました。

いつ災害や大きな事故が起こっても大丈夫なよう、定期的な災害訓練や、災害時活躍できる医療従事者が増えるようにACLSの指導などにもあたっています。

また、災害時だけでなく、大きな事故が発生した時にも出動したりします。

的確にトリアージを行うのも救急認定看護師にとってとても大事なことだそうで、院内のERでトリアージを行い、緊急性のあるなしを判断し、医師と連携をとっています。私は、救急認定看護師がいることで、医師も安心して患者の処置をすることができていると思います。

 

(3)フィジカルアセスメント研修の講師として指導

看護師体験談レポート(千葉県/31歳)

救急看護認定看護師の方は、院内で4年目以上の看護師に行われるフィジカルアセスメント研修の講師として指導してもらいました。急性期病棟では、1人で迅速な判断が求められるため、実際に呼吸音の判定や、症状から推測される疾患と看護について勉強でき、実践に非常に役立ちました。

あらかじめ提示される宿題には、レントゲン所見と症状から推測される疾患と看護について記入するものなど、その宿題を研修時間で、さらに詳しく解説してくれました。

研修後は、観察ポイントを整理することができたため、臨床では時間短縮になりました。また、その知識を病棟に持ち帰って伝授することもチームの質向上に役立っていました。

 

(4)救急外来を拠点に各病棟の救急医療体制を強化する活動

看護師体験談レポート(北海道/34歳)

所属していた救急看護認定看護師は、救急外来を拠点に各病棟の救急医療体制を強化する活動をしていました。その他に、救急処置が必要な場面を想定した救命技術や優先順位の考え方等、定期的に院内での講義を担い、学会発表を積極的に行っていました。

臨床現場では、精神的に不安定となった緊急時の患者に対して、タッチングやストロークを繰り返しながら、そばでお話を聞く姿が見受けられ、患者の家族に対しても、落ち着いた雰囲気をかもし出しながら親身になって対応していました。

一般の看護師とは異なる看護業務の中で、看護師たちと同じ仕事をこなし、講師や委員会等にも積極的に参加され、とにかく救急看護を追求する姿に感心しています。

 

(5)定期的にBLS(一次救命処置)やICLSについての勉強会を実施

看護師体験談レポート(愛知県/38歳)

私は同じ病院で、救急看護認定看護師と一緒に仕事をしました。

普段は救急科の部署でスタッフ(看護師)と同じ仕事をしていますが、救急スタッフに向けて定期的にBLS(一次救命処置)やICLS(突然の心停止に出会った時にどのように対処すべきか)についての勉強会を開催することや、看護師たちが勉強会を開催する際にアドバイスをしてくれました。

また、看護師だけではなく患者に向けてBLS講習会を行ったりしています。

各病棟に2名ICLS担当係を選出し、救急医学会認定のICLSインストラクターの育成を行うことや、ICLS担当係と共に、院内の看護師2年目全員を対象にICLSコースの開催をしていました。

病棟のマニュアルを作成するときなども、最新の情報を提供してくれることや、臨床研究についても力を貸してくれ、院内急変患者発生時に発動するRRS(rapid response system:院内心停止になる前に早期に患者の急変に気付き、心停止になる前に介入することで、予後を改善するシステム)を立ち上げ、月一回振り返り会を開催しています。

 

2.皮膚・排泄ケア

【一般的な役割】

  • 褥瘡などの創傷管理およびストーマ、失禁等の排泄管理
  • 患者・家族の自己管理およびセルフケア支援

(1)NSTチームでトータル的なケアに介入

看護師体験談レポート(東京都/34歳)

皮膚・排泄ケア認定看護師は、主に入院中の褥瘡患者、人工肛門増設中の患者に関わっていました(院内の褥瘡、ストーマ造設患者のケア)。病棟に所属していながら、あらゆる部署からの依頼で患者の元に行き、患者だけでなく家族、看護師へも指導をしていました。

また、どの看護師でも同じケアができるよう、申し送り時に方法を伝え、毎日清潔ケアの際に一緒に入り、褥創の変化に合わせてケア方法を指導してくれました。

看護師だけでなく、栄養士、医師、薬剤士で構成された NSTチーム(Nutrition Support Team)の中でも定期的なカンファレンスを行ない、トータル的なケアに介入していました。

さらに、ストーマ患者に対しても、その人のストーマの形や退院後の生活スタイルに合わせた用具の提案、使用方法の指導を先頭に立って実施していました。

 

(2)褥瘡患者やストーマ患者それぞれに対するケア方法を模索

看護師 体験談レポート(大阪府/33歳)

私が新人看護師の頃、ストーマの看護が行いたいため、皮膚・排泄ケア認定看護師を目指していました。

その時、指導してくれていた先輩が皮膚・排泄ケア認定看護師でした。

皮膚・排泄ケア認定看護師は病棟の業務をこなしながら、全病棟の褥瘡患者に対するNSTチーム(Nutrition Support Team)の回診を行い、治療の計画を立て、全体で統一できるように指導していました。

また、ストーマ患者に対してもストーマ外来を週一で行うことや、術後でストーマを増設したばかりの患者の身体面や精神面のフォローを行い、さらに入院中の患者に対してストーマ回診を行い、患者が不安なく退院へ向けて進めるように指導もしています。

各部署と連携を取りながら、褥瘡患者やストーマ患者それぞれに対するケア方法を親身に考え、退院後も褥瘡患者の場合は施設と連携を取り、再発しないように努めたり、ストーマ患者には外来でフォローしたりしていました。

 

(3)皮膚改善のための方法や手段など様々な提案

看護師体験談レポート(千葉県/29歳)

外科病棟で私が働いていた際、ストーマ造設後の人工肛門周囲の皮膚トラブルや、褥瘡の悪化などでどのような処置を行うか医師と看護師で話し合う機会が度々ありました。

ストーマや皮膚保護材などさまざまは種類が多数に出ており、把握しきれていない私は、少ない経験の中でしか考えられないことも多かったですが、皮膚・排泄ケア認定看護師のスタッフは、知識も多く皮膚改善のために栄養面、皮膚保護材等のアイテムの使用、清潔方法の手段など様々な提案をしていました。

また、外科病棟だけでなく、院内患者の皮膚・排泄ケアに対しての困難事例について、報告を受け、ケア方法を提案するなど関わりを持っていました。

 

(4)褥瘡処置方法をスタッフに指導

看護師体験談レポート(神奈川県/29歳)

私が一緒に仕事をした皮膚・排泄ケア認定看護師は、新たに勤務している病院に入職(転職)してきました。(本人は、他のスタッフのことや、医師のこと、病院の業務を知るなどの時間が必要なため、1年程度は通常業務をしたいと希望していたそうです。)

3カ月ほど他の看護師と同じ業務につき、病院に慣れることから始め、気づけば、主任の役職がつき、外来配属から管理室配属に変わっていました。

その後、皮膚科の外来で巻き爪外来を担当したり、病棟で褥瘡がある患者の医師の処置介助についたり、日常業務の中で褥瘡処置方法をスタッフ(看護師)に指導したりしていました。

また、教育的役割も大きく、年間5回程度院内全体の看護師を対象に、勉強会を開催したりもしていました。

 

(5)看護局や看護外来にて皮膚・排泄外来を受けもつ

看護師体験談レポート(神奈川県/36歳)

私の職場では皮膚・排泄ケア認定看護師は看護局の専任でした。

病棟で皮膚トラブルのケアに困った時にはすぐに相談でき、ストーマ・胃瘻・気管切開などの漏れやただれ、褥瘡、低出生体重児の皮膚トラブル、アトピー性皮膚炎の相談ができました。

主に、それぞれの患者に安全でベストな医療材料を探し、ケアの指導を行っており、患者との距離も近く、とても頼りにされていました。

この他にも、長時間手術の同一体位により発症する褥瘡や麻痺の予防やケアにも協力し、手術前より患者、手術室看護師、医師と連携し、術後のトラブルを最小限とする努力をしていました。

また、褥瘡委員会やICT(感染対策チーム)でも活躍しており、定期的な勉強会を開催しており、看護外来にて皮膚・排泄外来を受け持っています。医師と連携し、在宅患者の希望を尊重したケアの仕方などを継続的に指導しています。

 

3.集中ケア

【一般な役割】

  • 生命の危機状態にある患者の病態変化を予測した重篤化の予防
  • 廃用症候群などの二次的合併症の予防および回復のための早期リハビリテーションの実施

(1)急性期患者と心肺蘇生後の患者の看護

看護師体験談レポート(大阪府/30歳)

私が勤務していた病院には、集中治療部で活躍する集中ケア認定看護師がいました。

主に、超急性期である手術後の患者や、心肺蘇生後の患者などの看護を行っていました。知識の深さや、その専門性を活かして、チームの中心となることが多かったです。

また、院内では定期的にカンファレンスや勉強会をひらき、知識や技術の指導を行うことで、院内全体の、看護ケアの質の向上に取り組み、院外の活動では、集中ケア認定看護師として、講演会などにも参加していました。

 

(2)患者の良き相談相手になれるように対応

看護師 体験談レポート(神奈川県/25歳)

ICU、CCUに所属していた際に、集中ケア認定看護師は4名おり、重症の急性期におかれる患者へ治療が最大限にできるよう、集中ケア認定看護師を中心として看護師や医師、時折臨床工学技士なども参加し話し合いをしていました。

急性期における患者は人工呼吸器や人工心肺の使用を余儀なくされることが多く、危機的状況を脱するためには必要不可欠なものであるものの、合併症が非常に多くありました。

その合併症を少しでも予防するために、考え得る先々のことを看護師皆で共有し看護に取り組んでいました。

この状況におかれた家族のサポートも看護師として重要であり、面会にいらした際にはご自宅での家族の様子や、思いの傾聴、今後の不安など良き相談相手になれるようにしていました。中心となるのは、集中ケア認定看護師でしたが、看護師全体で対応や情報の統一性がはかれるように取りまとめる役割もしていました。

 

4.緩和ケア

【一般的な役割】

  • 疼痛、呼吸困難、全身倦怠感、浮腫などの苦痛症状の緩和
  • 患者・家族への喪失と悲嘆のケア

(1)緩和ケア対象患者の訪問を行う活動

看護師体験談レポート(千葉県/29歳)

一般病院の職員による緩和ケア委員会を「緩和ケアチーム」に変え、院内患者の緩和ケア対象者の把握、麻薬使用者の把握、事例検討、緩和ケア対象患者の訪問を行う活動を中心となって始めたのが緩和ケア認定看護師でした。

外科医、精神科医、薬剤師、看護師、心理士、栄養士、理学療法士など他職種でチーム活動を行い、院内でも定着していき、各病棟から緩和ケア相談を受けるようになりました。

院外への研修等にも参加している職員が、病棟で起きる困難事例について話し合うことで、多くの意見が出たり、他職種ならではの色々な観点から考えることができたりと、相談を依頼してきた病棟へ様々な対策の提案ができました。

緩和ケアは個別性が非常に求められ、とてもデリケートで難しい部分が多くあります。

そして、いつかは誰もが必要な終末期医療について、緩和ケア認定看護師の知識、存在は大切であると感じました。

 

(2)訪問看護のケアプランに介入して迅速な対応

看護師体験談レポート(東京都/42歳)

緩和ケア認定看護師は在宅での訪問看護師として、主にターミナル期の患者の訪問をしていました。本来はケアマネジャーがケアプランを立てるのですが、ターミナル期の患者は急激に状態が変化することもあります。

そのため、緩和ケア認定看護師がケアプランに介入して迅速な対応をしています。

私の体験談は、一人在宅で生活していたターミナル期の患者が入院し、入院前よりも日常生活動作の低下がみられました。症状は落ち着いたものの、以前のような独居生活は難しく常時車椅子の使用を勧め、施設入所の提案もしました。

しかし、とても周りの視線を気にされる方で、車椅子の使用を拒否し自宅に帰りたいと言っている状態でした。どうやったら車椅子を受け入れて安全に自宅退院できるのかカンファレンスを行っていると、その患者の訪問看護を担当する緩和ケア認定看護師が、

「病気を頭では理解していても、身体がついてこないという事実があって初めて受け入れられるもの、それを助けるのが私たち訪問看護師の仕事だから、少しでも自宅で長く生活できるように退院させましょう」

と、驚くほど冷静に退院後のプランを立てていました。

患者は早々に退院し、1ヶ月ほど自宅で過ごして亡くなったそうです。緩和ケアの知識と経験から、患者の受容過程を踏まえたプランをカンファレンス中に頭の中で立てていることに驚くと共に、退院させる側としてとても安心しました。

緩和ケアを専門としない私たちだけだったら自宅での生活は危険だとアセスメントしてしまい早期退院に至らず、患者の自宅で最期を迎えたいという希望に添えなかったかもしれません。改めて緩和ケア認定看護師が緩和ケアのプロフェッショナルだと感じました。

 

(3)がんと診断された患者とその家族の心と体のケア

看護師体験談レポート(大阪府/30歳)

緩和ケア認定看護師は、入院中の末期がんの患者が、医療用麻薬を使用し、疼痛コントロールが必要となった際には、毎日のように患者の元を訪れていました。

患者との信頼関係を築きながら、疼痛コントロールができているか、心の状態はどうかなどをアセスメントし、医師、病棟看護師とカンファレンスを行い、情報共有や今後のケアの方針などについてのアドバイスをしてくれていました。

患者が亡くなった際には、病棟看護師と一緒に死後の処置や家族への対応などまでしてくれたこともありました。

 

(4)婦人科で緩和ケアチームを作り治療計画を作成

看護師体験談レポート(大分県/31歳)

緩和ケア認定看護師は、婦人科で終末期の方のケアに携わっていた際に一緒に働いていました。

医師、薬剤師、ケースワーカー達と共に緩和ケアチームを作り、各病棟を回ってカンファレンスに参加し、各診療科のスタッフと共に治療計画を立てていました。

緩和ケア認定看護師は、カンファレンスの後に患者のベッドサイドまで足を運び、精神的なケアや、患者のニーズを引き出すなどの仕事を行い、(私が働いていた病院は急性期の病院だったため)終末期にある患者に対し、ターミナルケアを行うことのできる病院に転院させる際の調整なども行なっていました。

また、痛みや苦痛に対するケアの勉強会を主催してくれていました。

 

(5)ケアの方針から患者への直接的なケア

看護師 体験談レポート(岡山県/28歳)

私が以前勤務していた病院には1名の緩和ケア認定看護師が勤務していました。

入院しているターミナル期の患者が希望すると、病棟の看護師が緩和ケア認定看護師にコンサルテーションを行い、患者と初回面接を行ってケアの方針を決めていくというシステムでした。

中には告知を受けていない患者もいましたが、そのような患者には「痛みの緩和について専門的にケアを行う看護師」という説明を行って対応していました。特に患者からの訴えで多かったものが、浮腫の増強であったため、リンパマッサージや足浴などを行うことなど、直接的なケアも多くしていました。

 

5.がん化学療法看護

【一般的な役割】

  • がん化学療法薬の安全な取り扱いと適切な投与管理
  • 副作用症状の緩和およびセルフケア支援

(1)少しでも副作用を抑えるようケアプランを作成

看護師体験談レポート(埼玉県/32歳)

私は呼吸器病棟に勤務していた際に、病棟で化学療法治療を行っていました。病棟にがん化学療法看護認定看護師が在籍していたこともあり、少しでも副作用を抑えることが出来るよう、認定看護師を中心としてケアプランを作成していました。

予期的悪心・嘔吐が考えられる際には制吐薬の内服時間を個別に微調整をし、食事指導を行うことで食事摂取量の増加にも努めていました。その他にも血管外漏出や脱毛等考えられる副作用に関しても十分な説明を行うことで不安の軽減を図り、安心して化学療法を行えるような看護を行っていました。

また、看護師自身も化学療法の取り扱いに対して苦手意識があり、不安な気持ちで取り扱っている方が多いですが、がん化学療法看護認定看護師の存在で苦手を克服し、看護師たちが自信を持つ事が出来ていたのが印象的でした。

 

(2)化学療法の事故への率先した対処

看護師体験談レポート(北海道/28歳)

化学療法の薬剤の種類は豊富で、どの場所の静脈からどのように投与するのか様々です。がん化学療法看護認定看護師は、事故のないよう薬剤別に投与方法や、使用する予防的薬剤の医師への依頼方法、副作用のレジメンを作成し病棟看護師に配り、勉強会を実施しました。

患者への影響を最低限におさえる、化学療法の事故への率先した対処、マニュアルの配布と勉強会は、現場の看護師にとってとても重要なものだと感じました。

 

(3)ミキシング方法や、投与についても指導

看護師体験談レポート(埼玉県/29歳)

私が勤務していた病院では、抗がん剤を看護師がミキシングしていたため、ミキシング方法などの指導や、投与についても、がん化学療法看護認定看護師に指導いただきました。

また、抗がん剤投与中の患者の看護計画立案し、継続的に同じ看護を受けられるように環境を整えていました。

他にも抗がん剤を導入予定の患者、抗がん剤を使用中の患者へラウンドを行い、不安を傾聴し、分からない事などをパンフレットにまとめ、渡すことで患者の不安を軽減出来るようにしていました。

 

(4)安全に確実に安心して治療が受けられるよう患者のサポート

看護師体験談レポート(神奈川県/25歳)

がん化学療法看護認定看護師は認定看護師として、患者のそばにいました。

薬剤による副作用の予防方法、セルフケアの支援、思いの傾聴など、患者にとって心の拠り所といった存在にも見受けられました。

また、がん化学療法看護認定看護師を中心に、安全に確実に安心して治療が受けられるよう患者のサポートをするのが一番大切な役割となっていました。

 

(5)外来化学療法室に勤務

看護師 体験談レポート(岡山県/28歳)

私が以前勤務していた病院のがん化学療法看護認定看護師は、主に外来化学療法室で勤務していました。

その病院では、これから外来で化学療法を受ける患者に対して、必ず個別でオリエンテーションを行っており、がん化学療法看護認定看護師が対応していました。

また、入院で化学療法を行っている患者で不安の訴えや副作用がひどく出現している場合には、病棟看護師が認定看護師にコンサルテーションを行い対応し、依頼があれば病棟ごとに化学療法中の看護に関する研修を開催していました。

 

6.がん性疼痛看護

【一般的な役割】

    • 痛みの総合的な評価と個別的ケア
    • 薬剤の適切な使用および疼痛緩和

(1)緩和ケアチームと医師や病棟看護師間の調整

看護師体験談レポート(静岡県/32歳)

私が一緒に働いた「がん性疼痛看護認定看護師」は、緩和ケアチームの一員として、緩和ケアチームの介入依頼を受けた患者や家族のアセスメントを行い、医師や病棟看護師間の調整を行っていました。

受け持ち看護師やプライマリーナースに、「今日の患者の様子はどうか」「患者との関わりで困っていることがないか」など声をかけてくれていました。

患者が亡くなった際は、病棟で開催するデスケースカンファレンスに参加してもらい、関わりで良かったことや今後の課題など助言し、緩和ケアチームが介入する患者が退院するときは、MSW(Medical Social Worker:医療ソーシャルワーカー)と連絡を取り合って退院がスムーズにできるよう図ってくれたりしました。

また、日々進化する治療法や新規の薬剤についての勉強会の開催も積極的に行っていました。

 

(2)患者の苦痛を緩和し、心の余裕をつくる

看護師体験談レポート(北海道/28歳)

私が働いていた病院では、終末期の癌患者を看取る緩和ケア病棟がありました。そこは患者に治療は行わず、疼痛コントロールを行い、患者ができるだけ安楽に、最期の時を過ごせるよう援助していました。

一緒に働いた「がん性疼痛看護認定看護師」は、患者の様子や話を傾聴し、痛みや苦痛がどこからくるのか、どの種類の薬剤の効果が高いか分析し、主治医に報告し、患者個人に合わせた薬剤がいち早く見出せるように努めていました。

また、患者の苦痛を緩和することで、心の余裕をつくることができるコミュニケーション能力や技術が、凄いことだと感じました。

 

(3)疼痛管理が必要な患者に対し積極的に介入

看護師体験談レポート(埼玉県/46歳)

がん性疼痛看護認定看護師は、がん患者が多い病棟に所属し、疼痛管理が必要なケースに対し積極的に介入していました。

もちろん、他病棟も定期的にラウンドし、相談や助言を行っていました。

使用している薬剤の効果の評価は難しい面もありますが、専門知識を学んだ「がん性疼痛看護認定看護師」が身近にいて相談できるのは心強かったです。

スタッフへの指導や院内外研修会での講師、必要があれば治療方針について医師と意見交換し、患者の疼痛が最小限に過ごせるような関わりを率先して行うことで、周囲のスタッフへの影響も大きかったように感じます。

 

7.訪問看護

【一般的な役割】

  • 在宅療養者の主体性を尊重したセルフケア支援およびケースマネジメント看護技術の提供と管理

(1)訪問看護ステーションでスタッフや学生の指導

看護師体験談レポート(兵庫県/33歳/男性)

私が勤務している訪問看護ステーションの事業所では、訪問看護認定看護師が在籍していました。

普段は私たちと同じように患者の自宅に訪問して、看護を提供していますが、カンファレンスでは、スタッフが困ったケースでは率先して助言し、時にはスタッフとともに患者の自宅に訪問して指導を行っていました。

また、地域の看護学生の受け入れも積極的に行い、スタッフだけでなく看護学生の指導も熱心に行っていました。

 

(2)医療処置以外にも重要な役割を担う

看護師体験談レポート(東京都/30歳代)

私が勤務する訪問看護ステーションには訪問看護認定看護師が数名在籍しています。

訪問看護にまつわる在宅看護ケアや家族ケア、地域連携を多く経験し、専門的な視点をもって業務に当たっています。

訪問看護では、医師や介護スタッフなどと利用者の間の橋渡し役を求められることも多くあり、医療処置以外にも重要な役割を担うことがあり、訪問看護認定看護師は経験と知識を活かして、在宅で安心して生活を送りたい利用者の希望を尊重しながら、医療的立場から安全な支援方法を提案することや、利用者に関わる様々な職種の意見を取りまとめるなど、連携の中心に立って活躍しています。

また、介護福祉系のセミナーや勉強会で講演を行い、看護学校に赴いて訪問看護の授業を行うこともあります。高齢化が進み、在宅で生活をする高齢者が増えていく中で、様々な分野でニーズが高い認定資格だと思います。

 

8.感染管理

【一般的な役割】

  • 医療関連感染サーベイランスの実践
  • 各施設の状況の評価と感染予防・管理システムの構築

(1)病院全体の感染管理

看護師 体験談レポート(東京都/33歳)

私が一緒に働いた感染管理認定看護師は、病院全体の感染管理を行っていました。

感染症患者が出ると、すぐに感染管理認定看護師に連絡が入り感染拡大を防ぐための対策を指示します。感染管理委員の長として、さまざまな感染対策の勉強会、指導をしていました。特に、感染症の患者が出ると即座に対応し、個室管理や医療者の防護具着用の必要性などを判断していました。そのおかげで、感染症を拡大させたことはありませんでした。

感染管理認定看護師がいたことで、防げている感染症がたくさんあると感じます。

 

(2)院内の感染管理レベルの引き上げ

看護師体験談レポート(沖縄県/40代前半/男性)

ある監査を受ける際に、感染管理の分野を強化したいということで、男性の感染管理認定看護師が、私の勤務している病院に入職してきました。それ以来、監査だけでなく普段の看護業務についても感染管理の点において、非常にレベルが引き上げられたと思います。

感染管理認定看護師は、手洗いや清潔操作などの基本的な指導はもちろん、新入職員の感染症検査の実施や、入院患者の院内感染予防についてなど幅広い活動を行っています。私が勤務している病院は、かなり規模の大きな総合病院でしたが、一人で外来、病棟、手術室、ICUなどでの感染管理活動を展開していました。

また男性看護師が、総合病院という大きな組織の中で働いていくためのひとつのスタイルとして、認定看護師の取得という選択肢を理解する機会ともなりました。

 

(3)感染防止対策を行うICTの中心メンバーで活躍

看護師体験談レポート(神奈川県/32際)

私が急性期病院で勤務していた時、院内で感染管理認定看護師と一緒に仕事をしました。

通常勤務は全く行わず、感染管理専任業務で勤務されていました。

感染防止対策を行う「Infection Control Team(ICT:感染対策チーム)」の中心メンバーとして医師、薬剤師、看護師長、検査技師と共に院内のラウンドを行っていました。ラウンド時、ゴミの管理や水しぶき、消毒方法など様々な観察項目をチェックし出来てない所はどのように改善すればいいかを指導されていました。ICTラウンドは月一回行われており、ICT会議も月一回行われていました。

また、院内の研修講師も担当しており、稀な感染症が認められた時は、直ぐに該当部署にその感染症の知識、感染防止方法などの勉強会を開催してくれました。

感染管理の認定看護師が来られてから、持続点滴のサーフロー針と翼状針がリキャップ防止弁付になり大変便利になり、安全になりました。針箱も採血時に持参するようになり、スタッフみんなが感染管理の意識があがったように感じました。

稀な感染症は調べなければならないところを即座に対応してくれたので、最初から状態に適した対策がとることができたので、良かったと安心したことを覚えています。

 

(4)感染経路やスタンダートプリコーションについて勉強会を開催

看護師体験談レポート(埼玉県/29歳)

私が一緒に勤務していた感染管理認定看護師は、病棟に配属されていましたが、感染症が流行すると、そのウイルスや菌の感染経路やスタンダートプリコーション(標準予防策)について勉強会を開催していたりしていました。

他にも、病院中をラウンドし、感染のリスクが高い所や不潔な所などを探し、「感染が起こらない」「拡大しないよう」に環境を整えていました。

 

(5)感染予防のエキスパートとして奮闘

看護師体験談レポート(東京都/33歳)

総合病院勤務時代に感染管理認定看護師が3名程在籍し、月に2回の病棟ラウンドがありました。

感染管理認定看護師と各病棟の感染委員のスタッフがラウンドし、感染源となりうる問題を指摘してもらい、マニュアルの作成、見直しなど病院組織を感染源から守る役割を果たしていました。

また、勤務後の看護師の勉強会の参加や、勤務時間に、正しい手洗いが遵守できているか、手洗いチェッカーを使用し一作業一手洗いを掲げてスタッフの感染予防の意識を高めるなど、感染予防のエキスパートとして奮闘していました。

地域の中核となる病院であった為、地域のクリニックや介護施設などにも、講師として出向き勉強会を開催するなど、病院の1スタッフに留まらず、広い視野から地域全体を感染から守るという使命感で活躍されていました。

 

(6)数値として提示することで院内の士気を高める活動

看護師 体験談レポート(埼玉県/32歳)

私が勤務している病院に在籍していた感染管理認定看護師は、院内でICT(感染対策チーム)の中心として活躍していました。

定期的な院内のラウンドを行い、感染防止に努め、各病棟の消毒液の使用量を計測したり、ディスポーザブル製品の使用枚数の計測を行ったりすることで、その病棟がどれ程院内感染予防を出来ているかを立証するための指標となっていたことが印象的でした。

取り組みに積極的な病棟の院内感染数が激減していたことで、院内全体として効果を実感することが出来ました。

目に見えないウイルスや細菌を予防するための取り組みは非常に難しく、評価することも容易ではありませんが、実際数値として提示することで院内の士気を高めることに繋がっていたことに驚きました。

 

(7)ICTリンクナースの総括

看護師体験談レポート(神奈川県/40歳)

感染管理認定看護師は、院内感染管理の責任者として役職が与えられ、各部署代表者であるICT(感染対策チーム)リンクナース(医療チームや委員会と連携)の総括を担っていました。

各部署での感染管理を取りまとめ、院内感染状況を把握し対策を講じます。

例えば、インフルエンザ流行の時期では外来でも隔離診察を行うことや、同部署で並行感染・水平感染があれば病棟ラウンドをしながら原因を分析して具体策を徹底するよう指導します。全スタッフ対象に講義をして啓蒙活動することも勿論ですが、まずはリンクナースに対し感染管理の基礎知識や予防策の正しい方法の実技習得をしてもらい、そのリンクナースが各部署内でスタッフに啓蒙活動をしていく、という構図でした。

また、看護研究も行っており、その臨床数や事例はリンクナースと協力しながら分析をするなど、病棟スタッフから見てもとても近い存在でした。感染管理は一歩間違えれば病院として大きな問題となり患者への影響も多大なため、任される業務範囲や責任は大きいと思います。2人体制でも多忙を極めていた様子でした。

 

9.糖尿病看護

【一般的な役割】

  • 血糖パターンマネジメント、フットケア等の疾病管理および療養生活支援

(1)内分泌外来で医師と連携指導

看護師体験談レポート(千葉県/33歳)

私が勤務していた病院の糖尿病看護認定看護師は、外来にて内分泌科の医師とともに糖尿病患者への診療の補助、および指導を行う他、糖尿病チームを立ち上げ、各病棟から一人ずつメンバーを選出し、院内に入院されている糖尿病患者について、チームのメンバーとともに指導方法や薬の調節などを、医師とともに主導していました。

糖尿病看護認定看護師として、チームメンバーへの指導も行っており、糖尿病患者について相談がある場合は直接話すことができ、とても心強い存在でした。

医師に対し、「この人は在宅でのインスリン注射の導入が難しそうなので、近隣のクリニックで打てるかどうか確認し、OKをもらっています」など、患者の状態を見極め、退院後も継続して糖尿病管理を行うための具体案を提示し、実行される、その行動力がすごいと思いましたし、尊敬していました。

 

(2)患者への生活指導やインスリン指導、内服指導

看護師体験談レポート(埼玉県/29歳)

私が勤務していた病院の糖尿病看護認定看護師は、病棟に配属されていましたが、外来で糖尿病の看護師外来の仕事をしていることが多かったように思います。

病棟では糖尿病の教育入院があった際、患者への生活指導やインスリン指導、内服指導を請け負っていました。

そのほかにも看護師たちにフットケアについて相談に乗っていました。

 

(3)糖尿病患者に対しての生活指導や療養支援

看護師体験談レポート(東京都/30歳代)

私の友人の看護師に糖尿病認定看護師がいます。

主に、糖尿病患者に対して生活指導や療養支援を行い、糖尿病予防のため、一般の方に糖尿病の知識を普及する活動も行います。

実際の現場では、専門的な知識や経験を活かして、糖尿病患者の指導や療養支援を効果的に行っています。

また、他の病棟や外来で、糖尿病のコントロールが悪い患者がいる場合は、具体的な支援方法のアドバイスを求められることもあります。勤務先の病院では、一般の方向けに糖尿病予防教室を開くことがありますが、そこで講師として糖尿病の知識や予防方法を講演することもありました。

 

(4)予防的フットケアからセルフケアの指導

看護師 体験談レポート(福岡県/42歳)

私が働いていた病院の糖尿病外来で活躍する糖尿病看護認定看護師が在籍していました。

患者と一緒に血糖値の目標を設定し、その目標が日常生活の中でその人らしく達成できるように専門的な知識を持って、合併症の発症・進展を予防できるように食事療法、薬物療法、セルフケアの方法の教育を行い、必要であれば他職種との連携も行っていました。

患者が糖尿病足病変を早期発見出来るように、予防的フットケアからセルフケアの指導まで行っていました。また、院内だけでなく、地域に向けた勉強会も行っていました。

 

(5)糖尿病患者の生活指導や患者を受け持ち見本となる活動

看護師体験談レポート(東京都/29歳)

以前に勤務していた職場に糖尿病看護認定看護師がいました。

日々、中心となって糖尿病患者の生活指導をすることや、若年の1型糖尿病患者など指導が難しいケースの患者を積極的に受け持って指導方法の見本を示してくれました。

カンファレンスでは、中心となって医師・管理栄養士・薬剤師と意見交換を行い、新人看護師に対しては勉強会を開き積極的に育成に励んでいました。

患者への指導方法で困ったことがあると親身に相談に乗ってくれ、患者指導用のパンレットの作成時には過去の経験を踏まえながらアドバイスをくれることもありました。また、学会には数多く参加し、自ら症例発表もしていました。

 

10.不妊症看護

【一般的な役割】

  • 生殖医療を受けるカップルへの必要な情報提供および自己決定の支援

(1)希望のあった患者に対して不妊カウンセリング

看護師体験談レポート(岡山県/28歳)

私が以前勤務していた病院は総合周産期医療センターで、県内でトップクラスの不妊治療を行っている病院でした。

その病院にいた不妊症看護認定看護師は、週に1回、外来治療中で希望のあった患者に対して不妊カウンセリングを行っていました。

不妊カウンセリングを行った患者が、病棟で採卵や胚移植を行う際には処置に一緒に同行することや、患者のそばにより添い、思いを傾聴したりしていました。

その病院の不妊症看護認定看護師は1人であったこともあり、継続してケアを行っていました。

また、不妊治療を行っている婦人科の病棟で2カ月に1回研修を行い、不安の訴えが強い不妊治療の患者を、外来治療から病棟治療まで継続してケアが行えることは、患者にとって安心できてよいシステムであると、私は感じていました。

 

11.新生児集中ケア

【一般的な役割】

  • ハイリスク新生児の病態変化を予測した重篤化の予防
  • 生理学的安定と発育促進のためのケアおよび親子関係形成のための支援

(1)スタッフ教育のための勉強会やケアの紹介

看護師体験談レポート(東京都/38歳)

私が勤めていた病院で、新生児集中ケア認定看護師の資格を持っている方と一緒に仕事をしたときの体験談です。

新生児集中ケア認定看護師は制度ができてからまだ10年ほどで、私が病院に勤めていたころは初年度でした。

認定看護師のスタッフもどのように活動するのか模索している状態だったのですが、主に勉強会を開いてスタッフの教育をしたり、新しいケアを紹介したり、リーダーシップをとっていました。

 

(2)患者の二次的な合併症を防ぐために予防策を徹底

看護師体験談レポート(北海道/34歳)

私が一緒に仕事を行った、新生児集中ケア認定看護師は、ICUを拠点に生命の危機的状況となっている患者の看護をしていました。

患者の危機的状況から、さらに二次的な合併症を引き起こさないようにするために、予防策を徹底して追求しています。

よく聞かされた言葉としては「なってからじゃ遅いから」と言われ、その先を見越した最善のケアを患者や家族にとって提供していく必要があると、私は痛感していました。

また、実践だけでなく、解剖生理も理解しており、医師も驚くくらいの実力を持っていたことが印象的で、看護師の憧れの的になっていました。

 

(3)病棟全体のケアの質が上がるようスタッフに働きかける

看護師 体験談レポート私が勤務していた病院にはNICU・GCUで活躍する新生児集中ケア認定看護師がいました。

看護技術やケアの質の向上の為、定期的に勉強会や講習会を開いており、申し送りやカンファレンスの場で看護師たちが、ケアの相談をすることや、医師と連携を取りながらケア方法の改善なども行っており、リーダーとして活躍していました。

患者を受け持つというよりは、病棟全体のケアの質が上がるようスタッフに働きかける仕事の方が多かったです。また病棟で行ったケアを看護論文として院外で発表していました。

 

(4)新生児のケアについての勉強会を実施

看護師体験談レポート(大分県/31歳)

産婦人科で働いていたので、新生児集中ケア認定看護師とは普段から共に仕事をしていました。

私の働いていた病院では産婦人科と小児科が同じフロアにあり、新生児集中ケア認定看護師が2人おり、産婦人科に1人、小児科のNICUに1人という配置で仕事をしていました。

この2人の新生児集中ケア認定看護師が中心になり、新生児のケアについての勉強会を1ヶ月に1度行ったり、小児科の看護師と産婦人科の看護師で情報交換を行ったりしていました。

また、重症妊婦の帝王切開には同行し、生まれてくる児の担当を行うこともしていました。

同僚に新生児ケアのスペシャリストがいるということは、とても心強くまた、私たちの学びの場にもなっていました。

 

(5)看護スタッフや看護学生・助産学生に対する教育活動

看護師体験談レポート(岡山県/28歳)

私が以前勤務していた病院は、総合周産期母子医療センターであったためNICUとGCUの病床数も多く、新生児集中ケア認定看護師も勤務していました。

主な活動は、新生児集中治療室に勤務する看護スタッフや看護学生・助産学生に対する教育活動でした。

新生児集中治療室に勤務する看護スタッフについては、バイタルサインの測定から医療機器類について、新生児集中治療室に入院している子をもつ両親に対するケアなど幅広く勉強会を行っていました。

また、県内で新生児集中ケア認定看護師は3名しかいなかったため、看護学生や助産学生に対する講義も行っていました。

 

(6)定期的に勉強会やデモンストレーション

看護師体験談レポート(鹿児島県/46歳)

私が勤務していた病院には周産期センターがあり、その中でも新生児科には新生児集中ケア認定看護師がいました。

新生児看護は「体温」「呼吸」「循環」管理が主になりますが、センター内で定期的に勉強会やデモンストレーションを行い、スタッフ全員の知識・技術のレベル向上に努め、看護研究にも専門性を活かして参加されていました。私も看護研究の時にはお世話になりました。

また、関連施設にも公演に行かれたり、同じ認定看護師たちで知識の共有をされたりとアクティブに活動されていました。

 

12.手術看護

【一般的な役割】

  • 手術侵襲を最小限にし、二次的合併症を予防するための安全管理(体温・体位管理、手術機材・機器の適切な管理等)
  • 周手術期(術前・中・後)における継続看護の実践

(1)手術患者看護の適切なアドバイスや勉強会

看護師体験談レポート(栃木県/32歳)

私は、手術室で手術看護認定看護師と一緒に仕事を行っていました。

学んだこととしては、手術部位よって患者の体位交換を行う際、二次的合併症を予防するためにできる限り無理のない体位を取るだけでなく、予め情報収集しておいた患者の関節の可動域を考慮した体位となるよう個別性を活かした体位交換が大切であることを教えてくれました。

また、他院の手術室の情報はなかなか知ることができませんが、手術看護認定看護師同士の交流で得た情報をスタッフに還元してくれることもあり、様々な勉強会を開いてくれました。

 

13.乳がん看護

【一般的な役割】

  • 集学的治療を受ける患者のセルフケアおよび自己決定の支援
  • ボディイメージの変容による心理・社会的問題に対する支援

(1)乳腺専門外来を拠点にして、外来看護に特化した仕事

看護師 体験談レポート(北海道/34歳)

私が勤務していた病院の乳がん看護認定看護師は、主に乳腺専門外来を拠点にして、外来看護に特化した仕事をしています。

一般の外来看護とは大きく異なり、がんを告知された女性患者やその家族の心境を何例も看護しなくてはなりません。女性の生殖器である乳房を摘出し、変化が伴うボディイメージ、精神的にも社会的にも危機的状況となることを予測して、言葉を大切にすることが重要と教えてくれました。

その患者がまた外来を訪れた時、どのように声をかけたら良いのか、頭で考えるアセスメントだけではなく、コミュニケーションでの振る舞いにも気を遣いますし、個人個人での対応に変化をあたえることも必要だそうです。

一方、乳がん看護認定看護師は、他の認定看護師よりも、性別であったり、部位であったり、疾患が限定されているために、専門性がはっきりしていることから、とてもやりがいがあるとのことです。

専門性がはっきりしている中、患者それぞれの背景、個別性は無限なのを知っている状況で、目的意識をもって日々看護を続けていることに感心しています。

 

14.摂食・嚥下障害看護

【一般的な役割】

  • 摂食・嚥下機能の評価および誤嚥性肺炎、窒息、栄養低下、脱水の予防
  • 適切かつ安全な摂食・嚥下訓練の選択および実施

(1)病棟に属さずNSTのメンバーとして各病棟をラウンド

看護師体験談レポート(千葉県/31歳)

私が働いていた病院にも摂食・嚥下障害看護認定看護師が在籍していたため、実際にどうのように活動していたのかを紹介します。

摂食・嚥下障害看護認定看護師は病棟に属さずNST(入院患者様に最良の栄養療法を提供するために多職種で構成された医療チーム)のメンバーとして各病棟をラウンドしていました。摂食に問題がある患者に対しては実際の食事の様子を観察し、改善点を患者や家族に説明していました。

病棟看護師も統一したケアが行えるよう担当看護師同席のもと指導を行うことや、カルテに指導内容を記載するなど情報伝達に力を入れていました。担当医と意見が合わず衝突することが合った場合でも、患者に合う食事摂取方法を選ぶために、しっかり自分の意見を伝えている所を見てプロ意識を感じました。

また、摂食・嚥下障害看護認定看護師は医師や栄養士、薬剤師、理学療法士など様々な職種のスタッフと関わる機会が多いため、こまめに情報交換を行っていくことが大切であると思いました。

私が受け持った患者にNSTが介入したことがありました。摂食・嚥下障害看護認定看護師が働きかけることで、患者が徐々に食事を取れるようになり、みるみる笑顔になっていき、よく話をするようになった姿を見て摂食・嚥下障害看護認定看護師の重要性を感じました。

 

15.小児救急看護

【一般的な役割】

  • 救急時の子どもの病態に応じた迅速な救命技術、トリアージの実施
  • 育児不安、虐待への対応と子どもと親の権利擁護

(1)救急時のマニュアル作りが一番の仕事

看護師体験談レポート(神奈川県/正看護師)

私が一緒に働いた、小児救急看護認定看護師は、救急時のマニュアル作りが一番の仕事だと言っていました。

小児科は傷病そのものが多岐に渡るだけでなく、家族や学校など周りとの関わり、治療が今後の成長に及ぼす影響など、扱う範囲があまりに膨大であるため基準になるものがしっかりしていないとバランスが崩れやすいとのことでした。

もちろんマニュアルは単なる基準であり、個別に対応していくことが重要なのですが、大きな病院だとなかなか全てにはかかわれないので、「救急の専門家がいる」「いざというときに頼れる」と思われることも重要な役割だと話していました。

他に、不幸にして患者が亡くなられた場合に、家族に状況を説明することや、場合によっては警察の介入にも対応するそうです。

 

(2)家族だけでなく子供でも意思決定出来るよう関わる

看護師体験談レポート(埼玉県/32歳)

私が一緒に勤務した小児救急看護認定看護師は、子供の成長発達を捉えてアセスメントすることを重視していました。

小児病棟ではその多くで家族の付き添いがあり、家族へのケアも重要となり、成長発達過程によっても家族を含めた看護の重要性を学びました。

その一つとしてプレパレーション(医療を受けるとき子どもにこれから起こる ことや、何故それをするのかを子どもがわかる方法)があります。

採血、検査、制限のある入院生活、内服、すべてにおいてプレパレーションを行い理解してもらうことで、家族だけでなく子供でも意思決定出来るよう関わります。

成長発達段階によっても説明方法は異なり、時には紙芝居や人形劇などで好奇心を誘うことが大切だと言っており、発達課題を念頭に看護をすることは、全ての看護対象にいえることですが、特に小児は成長発達が著しいためアセスメントが重要となることを小児救急看護認定看護師の取り組みで学びました。

 

16.認知症看護

【一般的な役割】

  • 認知症の各期に応じた療養環境の調整およびケア体制の構築
  • 行動心理症状の緩和・予防

(1)物忘れ外来での相談、指導、入院中の認知症患者の看護介入

看護師体験談レポート(東京都/33歳)

私の病院には物忘れ外来があり、普段の生活の中で物忘れが気になる患者、またはその家族が相談に来ていました。

認定症看護認定看護師は、物忘れ外来で高齢者の問診することや、不安なことを聴くと共に、家族に対してもどのような接し方が良いのか指導していました。

また、不穏や危険行動などの認知症症状で困っていることや、内服管理などの治療に関わることで困っている病棟があれば、看護師に対してどのような看護が適しているか指導しており、入院中の患者の認知症症状に対して看護師がどのように看護介入したらよいか困っていると、患者と直接関わることや担当の看護師やリハビリから情報収集をし、私たちの関わりのどこが行けないのか、何を注意しなければならないのかを的確に指導していました。

さらに、知識と経験を活かして認知症患者の部屋を訪れては、会話していることもあり、そのときに側にいたことがありましたが、私たちが関わっているときの患者とは別人かのように、患者が認知症看護認定看護師に心を開いて楽しそうに話しており、心から尊敬しました。

 

(2)不穏や危険行動のある患者への対応の相談

看護師 体験談レポート(長野県/37歳)

私が勤務していた病棟に認定症看護認定看護師が配属されており、病棟を週に1度訪問してくれていました。

家族に原因があると考えられる場合には、配属先の病棟以外の病棟患者の家族の面談も行い、訪問時以外にも直接、看護師たちの相談にのっていました。

認定症看護認定看護師が直接患者のベッドサイドへ出向き、時間をかけてコミュニケーションをとってくれることによって、症状が軽減していくことや、問題が良い方向へ向かうことも多々あり、とても頼れる存在でした。

 

(3)認知症患者が悪化したときの相談窓口で具体策を提案

看護師体験談レポート(千葉県/29歳)

一般病院で働いている認知症看護認定看護師は、各病棟に定期的に訪問し、入院する認知症患者の対応などのアドバイスを行っていました。

入院後・手術後は、せん妄や認知症の悪化があり、病棟スッタフだけでは、どのように関わりももっていけばよいか迷うケースも多々ありましたが、認知症看護認定看護師に相談することで、具体策を見つけることができ、快方に向かいました。

認知症症状により落ち着きがなくなったり、徘徊したりしている患者の安全を守り、その周りにいる他の患者の安全も守りながら適切な治療を行うことは、とても大変です。

高齢化がどんどん進み、どの科においても認知症看護は大きな課題になっており、病院として重要な役割を担っています。

 

17.慢性心不全看護

【一般的な役割】

  • 安定期、増悪期、終末期の各病期に応じた生活調整及びセルフケア支援
  • 心不全増悪因子の評価およびモニタリング

(1)外来受診の際に患者と看護面談

看護師体験談レポート(東京都/33歳)

慢性心不全は在宅での管理がとても重要になるため、外来受診のときに医師の診察だけではなく、慢性心不全看護認定看護師が面談を行い、日常生活の変化や患者の思いを聞いて、患者が正しく安全に治療を継続できるようなサポートを行っていました。

また、治療について意思決定を行うときには、インフォームドコンセントに同席したり、その後のフォローを行ったりしており、その患者の治療の初診から在宅まで継続的に関わり続けている姿が印象的でした。

 

(2)入院患者の教育にも取り組む

看護師体験談レポート福岡県/44歳)

私が働いていた病院の循環器病棟で活躍する慢性心不全看護認定看護師が在籍しており、循環器の医師からも頼りにされており、チームで巡回を行っていました。

また、入院中の患者教育にも熱心に取り組み、難しい問題があれば、認定看護師を中心にカンファレンスを行ったり、パンフレットの見直しを行ったりしていました。

患者の退院後の療養生活がスムーズに行えるように様々な職種に働きかけることや、外来でも療養生活支援を行っていました。

 

18.その他:書き込みがないもの

「透析看護」「脳卒中リハビリテーション看護」「がん放射線療法看護」「慢性呼吸器疾患看護」認定看護師の体験談レポートはまだございません。

当サイト「はたらきナース」では、認定看護師と一緒に仕事を行った体験談レポートを募集しています。是非、書き込み投稿をお願いいたします。

【募集中】仕事内容・役割・活動を体験談レポート投稿

必須お名前・ニックネーム

必須一緒に仕事をした認定看護師

必須保有資格
看護師准看護師保健師助産師看護学生

必須性別
女性男性

必須年齢/看護歴/エリア

必須役割や仕事内容

※確認画面はございません。口コミガイドラインプライバシーポリシーに同意し、「投稿する」ボタンを押してください。

19.最後に

2019年1月現在の認定看護師の分野は21分野にも及び、様々な認定看護師が院内で活躍していることが分かりました。

看護師の皆様が認定看護師を目指す際のプラスになれば嬉しいです。

また、体験談レポートの書き込みもお手数ですが、よろしくお願いします。


   
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更新:2019年7月20日
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