全てが初めてで、全てが要チェックされてしまう1年目がようやく終わり、2年目となり後輩たちが入ってきます。自分への先輩看護師からのマークがとれるため、開放感を覚える人も多い2年目。
しかし、2年目は、ある意味1年目よりも大変なポジションとなるのです。
また、2年目の過ごし方が、今後の看護師人生を大きく左右することにもなりかねません。
先を見据えて、有意義な看護師2年目を送るにはどうしていったらよいでしょうか。
2年目看護師が大変な理由
それではまず、なぜ、2年目の看護師が大変なのかをみていきましょう。
前述したとおり、先輩たちの目は次の後輩に集中するため、自分は開放的、やりたいことをやれるのが2年目。
しかし、それ故の大変さが付きまとうこととなるのです。
先輩看護師から見てもらえなくなる
1年目が徹底的に見られるようになり、自分へのマークは外れます。
今まではやることなすこと口を出され、根拠を問われ、患者さんからも同情され、完全に委縮した状態で仕事をしていたかもしれません。
その分、のびのびと業務にあたることができるようになるのではないでしょうか。
しかし、忘れてはならないのが、マークが外れるということは=誰にも見てもらえなくなるということです。
自分のことは全て自分で責任を取ることが求められる
今までは、例えば何か技術を行うとき、間違ったことをしていたらそこでストップをかけてくれる先輩がいました。
間違ったことを患者さんに言いそうになってもそこでまずストップをかけてもらえました。
点滴だって滴下があっていなければ先輩がさり気なく直してくれていたかもしれません。
そういった自分を常に見ていてくれる人がいなくなるため、全てが自己責任となるのです。
ヒヤリハットが一番多いのは実は看護師2年目
実は、ヒヤリハットなど医療ミスは1年目よりも圧倒的に2年目が多いと言われています。
特に上半期の2年目に多いとされ、理由がこのように、見ていてくれる人がいなくなったことによって間違ったことをしてしまうというのが圧倒的に多いとされています。
自分のことを守ってくれる人がいなくなる
上記同様、新人看護師の頃は先輩看護師がついていました。
例えば、間違ったことをしてしまった、言ってしまったとき、自分は先輩看護師から怒られていたかもしれませんが、その裏で上の人に頭を下げてくれたのも、患者さんに頭を下げてくれるのも先輩看護師だったのです。
先輩看護師は見えないところでずっと支えてくれていた
先輩看護師は見えないところで、1年目がどうすれば仕事をしやすいかを常に考えていてくれていましたし、周囲のスタッフが何か不満など言っていたとしても裏で先輩看護師が全面的に擁護してくれていたのです。
そういった自分を守ってくれる存在がいなくなってしまうことで、これからは、全てのことがダイレクトに自分に降りかかってきます。
直接不満を言われることも増えていく
何かあった時に怒られたり、時には他のスタッフから直接不満を言われたり、そういったことがあるかもしれません。
そういうことを経験すると、後になって実は先輩看護師が守っていてくれていたんだということに気づくこととなります。
責任を負う仕事が増える
2年目になると、早い施設ではリーダー業務を任されることもあります。
今までは下っ端として言われることをこなしていればとりあえずは仕事が回っていましたが、今度は自分よりも年上の看護師たちに指示することや、自分で考えて行動しなければならなくなります。
また、今までよりも高度な医療技術や知識がないと診ていくことは難しいような患者さんの看護を任されることもあります。
1年目の成果が顕著の見られる年
さらには、2年目ともなると、看護学生の実習、インターンシップで学生を割り当てられる機会も出てくるため、教えながら仕事をしなければならないことも。
そのため、1年目につけた知識であらかた働けると満足していた看護師たちはここで自分の勉強不足を痛感して中には挫折してしまう人もいます。
業務外の仕事が圧倒的に増える
責任を負う仕事が増えるのと同様に増えるのが業務外の仕事です。
特に、2年目になるともっと知識をつけさせてあげたいなどという意向からも、看護研究や症例研究に声をかけてもらえる機会が増えます。
また、委員会や事務作業など業務外の仕事が圧倒的に多くなります。
自分の力量が試される
今まで自分に与えられた仕事さえも定時以降までかかっていたのに、さらに仕事が増えるため、帰宅時間が遅くってしまう人も。
ここで、仕事のスピードが上がるか、挫折して心身ともに病んでしまうかはその人次第となります。
自分もまだ不安なのに1年目から頼られてしまう
1年目の後輩が入ってきたということで、2年目となった自分たちが先輩となります。
自分自身の1年目の時代を振り返るとなんとなくお分かりいただけるかと思いますが、1年目が1番話しやすい、聞きやすい先輩は2年目の先輩です。
そのため、他の年数の看護師たちよりも圧倒的に1年目にいろいろと聞かれるのは2年目の看護師なのです。
とはいえ、自分もまだまだ不安な知識や技術がたくさんあるため、それがプレッシャーとなってしまうという人も。
特に中途の看護師は要注意
また、特に、中途の看護師にありがちなのが年齢と経験年数が伴っていないため、見た目から経験年数豊富なのだろうと判断されていろいろと聞かれてしまうことです。
もちろん「自分も2年目だからまだわからないことが多くて」と、突き放せればいいのですが、特に既卒で入っている看護師たちは自分に余裕がなくても相手のために一生懸命何かやってあげる人が多いもの。
そのため、時に既卒の看護師がプレッシャーとなってしまう傾向にあるようです。
素敵な3年目になるために、2年目にやっておくべきこと
この2年目の1年間の過ごし方が3年目、そして今後の看護師としての人生に大きくかかわってくることとなります。
少しでも有意義に2年目を過ごすためにはどのようなことに注意しておけばいいでしょうか。
そのポイントについてまとめてみました。
分からないことはまだまだ積極的に聞くこと
2年目で、患者さんや同僚からはさも、中堅のような扱いを受ける2年目ですが、長い看護人生で見るとされどまだ2年目です。
分からないことはまだまだ積極的に聞きましょう。
むしろ2年目の方がいろいろと診てきたこともあり、聞きたいことの内容がより具体的になっているかと思います。
また、スタッフももう1年付き合っているのだから、1年目のころよりも聞きやすくなっているのではないでしょうか。
医療の現場は「知らなかった」では済まされないからこそ
「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」というように、確かに最初は「2年目なのにそんなことも知らないの」というような態度をとる先輩もいるでしょうが、一時の恥です。
知らないままミスをするよりもよほどいいのではないでしょうか。
1年目以上に看護行為の根拠を突き詰めていく
1年目はとりあえず、流れが分かれば十分でしたが、2年目はそれ以上に根拠を突き詰めることが大切となります。
そうしなければ、1年目の質問に答えられないだけでなく、将来自分が指導をする立場となった時にわからなくて指導ができないなんていうことにも。
先輩に聞くだけではなく、専門書や勉強会に足を運ぶなどして知識を積極的に吸収していかなければならない時期となります。
研究などは声をかけられたら積極的に参加しよう
もしも、研究のチームに声を掛けられたならば、積極的に加わりましょう。
「仕事が進まないから・・・」などの理由で断ってしまうのはもったいないです。研究では1つのことをとことん追求するため勉強にもなります。
また、そういった実績が今後看護師を続けていくうえでの強みともなります。確かに、業務時間外の仕事も増え、プレッシャーとなることもありますが、一度断ってしまうとよほどのことがない限り二度と誘ってもらえません。
たった1年間もしくは半年忙しいだけなので、ぜひ積極的に参加してほしいです。
悩みを相談できる人を作っておく
これから、責任を負う仕事が増えることや、任されることが増えていくことで、精神的に1人では抱えきれないことが増えていきます。
もちろん、看護学生時代の友人や同期、看護と関係ない分野で働いている友達に話を聞いてもらうのもいいですが、1番相談してほしい相手は同じ職場の上司です。
年齢が近い先輩はぜひ味方につけて
特に、3年目や4年目など年数が近い人ほど、自分たちも同じような道を歩んできているため、相談内容を理解してくれ、的確なアドバイスをしてくれることが多いです。
また、年齢が近い分、プライベートでも付き合いやすいのではないでしょうか。
きっと自分が求めていたような的確なアドバイスが返ってくるのではないでしょうか。
最後に
実は1年目よりも2年目の看護師の方がいろいろと大変であるということをお分かりいただけたでしょうか。2年目になって初めて1年目って実はよかったのだと実感する人が多いもの。
しかし、2年目だって2年目なりの楽しいことだってありますよね。
楽しみながら、3年目にステップアップしていければベストなのではないでしょうか。
当サイトおすすめの看護師転職サイト!
看護師のための病院の口コミ・評判サイトを運営する「はたらきナース」がおすすめする、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)をご紹介します。
下記に紹介する看護師転職サイトは、次のような充実したサービス内容を提供しています。
- 豊富な看護師転職支援の実績
- 充実した転職支援サービス
- 履歴書や職務経歴書の添削、面接対策が手厚い
- 多数の看護師・看護職求人の保有
- 担当者と紹介される求人の質の高さ
特に選択に迷う場合は、以下の2社に無料で会員登録をして、自身で比較しながら、最終的に一つの看護師転職サイトを選ぶことをお勧めします。
看護師求人数No.1!レバウェル看護
サイト名 | レバウェル看護(旧 看護のお仕事) |
---|---|
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
公開求人数 | 約150,000件 |
非公開求人 | とても豊富 |
施設 | 総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター等 |
職種 | 看護師、准看護師、助産師、保健師 |
雇用形態 | 常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤、夜勤専従パート、非常勤、派遣、紹介予定派遣 |
診療科目 | 内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科 |
配属先 | 病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ●看護師転職サイトの中でも一番求人が豊富 ●ハローワークの看護師求人も多数掲載 ●担当者が丁寧で親切 ●転職の相談から始めることが可能 ●年間約5,000件以上の病院にインタビューを実施 ●院内・施設内情報に詳しい |
おすすめする理由は複数ありますが、特に注目すべき点は、独自のインタビューを通じて院内情報を豊富に収集していることです。
また、数多くある転職会社の中でも全国規模で対応しており、病院・クリニック・介護施設等の求人が、業界No.1であることが魅力です。看護師求人数が豊富なため、希望する条件にマッチした求人を見つけやすいです。
そのため、看護師転職を考える方は、必ずレバウェル看護を活用しておきましょう。
公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/
丁寧で的確な対応!マイナビ看護師
サイト名 | マイナビ看護師 |
---|---|
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数 | 約80,000件 |
非公開求人 | とても豊富 (保有求人全体の約40%非公開) |
施設 | 病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設 、その他 |
職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師、ケアマネジャー |
雇用形態 | 正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他 |
勤務形態 | 常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従 |
診療科目 | 美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科 |
配属先 | 病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
特徴 | ●担当者が丁寧、的確なアドバイスをくれる ●勤務中の看護師の方は退職交渉も可能 ●企業系の希少価値が高い求人が豊富 ●好条件の非公開求人がなんといっても多い |
マイナビ看護師が看護師から選ばれる理由は数多くあります。特に、他社と比較して多数の非公開求人を保有しており、条件の良い看護師求人を見つけやすい点が大きな魅力です。
加えて、担当者の丁寧で親切な対応が、看護師から高く評価されている理由の一つとなっています。
こちらも、看護師転職を行う場合は、併せて活用してきたい看護師転職サイトです。
公式サイト:https://kango.mynavi.jp/
コメント