私が感じた急性期病棟の看護師としての「やりがい」や楽しさ

看護には色々な形があり、急性期、回復期、慢性期などによって看護師の「やりがい」や「楽しさ」が変わると思います。

それぞれに良さがあり、大変なことも辛いこともあります。

まだ急性期で働くことに不安がある方、初めて急性期に転職・配属された方のために、急性期病棟にある看護のやりがい、そして楽しさを私の体験談からお伝えしていきます。

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初めに:急性期で感じた看護師2名の「やりがい」

急性期で感じた看護師2名の「やりがい」

画像:shutterstock

初めに、私以外の2名の看護師が、急性期病院で感じた「やりがい」についての体験談をご紹介します。

 

看護に向き合うことができる職場

村上生 看護師
【村上看護師/京都府/27歳/民間の急性期病院勤務】

急性期病院では医療度が高い分、何をするにおいても責任が重く精神的にも辛く感じる時があります。

しかし、何よりも自分が行なったケアで患者の状態が良くなることは、とても看護師として「やりがい」を感じる瞬間です。

また、急性期病院では、様々な状況や背景を持つ患者が多かったです。

その患者に対してチームで関わってケアしていきますが、そのようなケースをいくつか経験することで、「自分自身どのような看護の道を進みたいのか」も経験を通して見えてきました。なりたい看護師像を目指すきっかけを気づかせてくれることがやりがいを感じることでした。

私が勤務していた急性期病院では、比較的看護師同士での意見の対立も多かったです。

しかし、先輩看護師の看護観を聞くことや、自分自身の看護観を話し合うことで、自分自身が成長できたと実感することが出来ました。

看護師として、看護に向き合っているからこそ生まれた意見の対立であり、私自身も看護に一心に向き合うことができました。

 

患者が無事に手術を受けて元気に退院をしていくこと

看護師 意見
【東京都/33歳/大学病院の急性期病棟勤務】

私は大学病院(急性期病院)で2年間、看護師として働きましたが、「看護師としてのスキルアップ」や「看護のやりがい」を得ることができる最適な職場だと思っています。

急性期病院では術前から術後、退院までと患者の一連した治療の経過をしっかりと診ることができ、患者は短期間で退院していくことが多いため効果もとても分かりやすいです。

そのため、私は自分が受け持ちした患者が無事に手術を受けて元気に退院をしていくことを目の当たりにすることで「看護師としてのやりがい」も多く感じることができました。

疾患、様々な手術方法、術前に必要な検査など事前に勉強して習得しておくべき知識は多くありますが、勉強したことを実際に業務の中で生かし実践できる機会がたくさんあるため、大きな自信を持つことができ看護師としてもスキルアップにつながりました。

 

多くの看護技術・知識が身に付く

多くの看護技術・知識が身に付く

画像:shutterstock

急性期で働く間は、自分が身につけてきた看護技術や知識になかなか気づけないものですが、いずれ違う場所で勤務することになったときに初めて「急性期をやっておいてよかった」と思えるものです。

私は、看護師としての技術向上や知識が身に付くことに「やりがい」を感じながら仕事を行っていました。

 

「看護師として学ぶ機会に恵まれている職場」

 
急性期にある患者は、さまざまな検査や治療をおこなっています。

急性期にある患者は、さまざまな検査や治療をおこなっています

画像:shutterstock

看護師である私たちは、日に日に、または数分刻みで変化する患者の状態に合わせて、その時に必要な医療ケアや看護ケアを提供します。

そのため、1人の患者への看護を行うにあたり、検査に関する知識や技術、患者の病気に関する知識、機械や物品の使い方を覚えるなど多くのことを学んでいかなければなりません。

今まで関わったことのない急性期の診療科であれば、経験年数に関係なく、分からないことばかりで新人看護師のような気分になってしまうこともあります。

最初は学ぶことの多さにストレスを感じて負けてしまいそうになることもあるかもしれません。

しかし、毎日の業務をひとつずつこなしていくうちに、その努力の積み重ねによって自然と多くの技術、知識が身についていくのです。

 

患者の回復していく姿に勇気をもらうことができる

患者の回復していく姿に勇気をもらうことができる

画像:shutterstock

急性期病棟には、術後でモニターやルートなどたくさんのコードや管につながれた状態の患者や、救急搬送されてきてから未だに意識不明というような患者もいます。

また、意識は回復したものの麻痺などの障害を負ってしまった患者もいます。

このような患者に対して、1日でも早く自宅に戻れるよう急性期病棟の看護師は看護をしていきます。

意識もなく全介助だった患者が、少しずつ回復して自分でできることが一つ、また一つと増えていき、最終的に笑顔で退院していく姿を見られるのは、急性期病棟で働く何よりもの特権だと思います。

患者の生きる力に感動し、勇気をもらい、さらにそのご家族と一緒に喜び合えるときこそ、看護師としてのやりがいを感じる瞬間でもあります。

 

「看護師の体験談」

 
私が脳神経外科に配属されていたときに、脳出血のために倒れ、救急搬送後に手術を受けた患者がいました。

手術は成功したものの、術後しばらくは状態が安定せず、さらに半身麻痺も残ってしまっていました。

救急搬送後に手術を受けた患者

画像:shutterstock

まだ、30代の患者は、自分の状況を受け入れることができずリハビリもうまく進めることができずにいました。

私たち看護師は、できる限りその患者と関われるようチームで協力して、受け持ち患者を固定することや、リハビリスタッフと協力してチームで患者さんが取り組みやすいリハビリ内容を考えて実施していきました。

看護が仕事である私たちにとって、それは当たり前のことなのかもしれませんが、毎日入れ替わりの激しい急性期病棟で1人の患者に1人の看護師が少しでも長く関われるようにするためには、他の看護師の受け持ち患者を増やす、清潔ケアを代わりにするなどチームの看護師にはそれなりの負担がかかります。

患者にリハビリ意欲

画像:shutterstock

その結果、患者にリハビリ意欲が出てきて、転院時には手すりを持って立ち上がれるまで回復し、笑顔で転院していくことができました。

それから3ヶ月後に、その患者が杖や車椅子を使うことなく、しっかりとした足取りで会いに来てくれた時には、チーム全員で「あの時、本当に頑張ってよかったね」と話していました。

 

自分のモチベーションが上がる

自分のモチベーションが上がる

画像:shutterstock

病棟やその患者の状態に関係なく、患者がいればそこには必ず必要な看護があるものです。

しかし、看護師にしかできない医療行為やケアが少ないと、看護師としてモチベーションが上がらないという方もいるでしょう。

最近は、講習を受けることで資格がなくても吸引や経管栄養をおこなえるようになりました。そのため、慢性期病棟では看護師に代わり介護士が主体となって患者さんのケアをおこなっている病院もあります。

しかし、急性期病棟には、看護師にしかできない医療行為がたくさんあります

点滴や医療機器の取り扱い、管理など、どちらかというと手が足りないほどあります。

忙しく走り回り、時間が足りないということもありますが、だからこそモチベーションが上がり、看護師であることを実感しやすくなり、「やりがい」につながります。

 

緊急時の看護師対応を経験できる

緊急時の看護師対応を経験できる

画像:shutterstock

看護師になると、必ずその病院ごとの緊急時の対応について学びます。

さらに心肺蘇生の技術などは、定期的に実習をおこなうところもあるでしょう。

しかし、緊急時の対応を実際に経験したことが「あるか、ないか」によって患者の命や回復に大きな影響を与える場合があります。

BLS(1次救命処置)などの資格を有している看護師もいますが、やはり知識に加えて実際に経験しているかどうかによって、どれだけ落ち着いて行動できるか、その場の状況を的確に判断できるかは違ってきます。

急変は、回復期や慢性期病棟、外来などどこでもおこる可能性があります。

だからこそ、経験豊富な先輩の下で、実際の急変対応を学び、指導を受けられるという点は急性期病棟のメリットであり、のちに看護師としての「やりがい」にもつながります

 

「看護師の体験談」

 
私のいた病棟には、軽症の患者もいますが、重症の患者さんも1日何人か入院していました。

そんな中、毎日のように先輩看護師に言われたのは「緊急時は、すぐに報告してとにかくメモをとりなさい」ということでした。

メモを取る看護師

画像:shutterstock

そんなある日の夜勤で、昼過ぎから気分不良を訴えていた患者がおり、念のために医師に診察してもらいましたが、様子見となっていました。

朝方の巡視の際に行くと、その患者は起きており、やはり気分が悪いと言うのです。

私が念のために血圧を測っていると、そのまま意識を失ってしまったのです。その時、すぐに先輩の言葉が頭に浮かび、スタッフコールをしました。

集まった医師や先輩看護師によって、次々と処置がおこなわれ、私はその動きを見ながら必死でメモをとったのです。

それが私の経験した最初の急変でした。

その後も2回ほど急変や救急処置が必要な場面に遭遇し、メモを取ることもあれば、先輩について処置をおこなうという経験をしました。

その後、異動した先は回復期の患者が多い病棟でした。

そこで、突然倒れた患者がいたのです。

突然倒れた患者

画像:shutterstock

先輩の中には、こんなことは初めてという方もおり、スタッフがみなあたふたしている状態でした。

私は急変対応を思い出し、患者の呼吸がないことを確認してすぐに心肺蘇生を始め、メモを取ること、コードブールー(院内放送)をすること、救急カートを持ってくることなどを伝えました。

その患者は、意識を取り戻し後遺症もなく回復しました。

患者が倒れたとき、自分も同じようにあたふたしていたら患者さんはどうなっていたのかと思うと、あのときほど急性期病棟の経験があってよかったと思ったことはありません。

院内でシミュレーション実習は何度も経験している看護師であっても、実際に急変がおこると落ち着いて行動できなくなる場合もあります。

 

看護師としてのスキルアップに近づきやすい

看護師としてのスキルアップに近づきやすい

画像:shutterstock

看護師になってからも、患者のため、自分の夢のためにさらにスキルアップをしていきたいという方にとっては、急性期病棟は近道となり、自身の「やりがい」にもつながります。

急性期患者は入退院が激しく、さらに処置やケアも多いため、看護師としての経験と実績を積みやすいのです。

特に、認定看護師や専門看護師を目指す場合、特定の分野で一定期間、複数のケースの看護経験が必須であり、同じ疾患であっても、患者やその背景が変われば必要な看護が違い、得られる学びも違います。

そのため、急性期で多くの経験を積むほど看護師としてのスキルアップに近づきやすくなるのです。

また、さまざまな症例や疾患を経験することにより、自分自身の看護の質や視野が広がり、患者によりよい看護を提供できる看護師へと成長することが出来ます。

だからこそ、専門的なスキルを身に付けたい、さらに上を目指したいという方には急性期病棟がおすすめです。

 

最後に

最後に

画像:shutterstock

急性期病棟の勤務は、時間に追われる忙しさのために、患者ひとり一人と向き合える余裕がなく、自分のやりたい看護との差に悩んでしまう方もいるかもしれません。

日々の看護が業務になってしまうこともあるかもしれません。

しかし、急性期病棟だからこそできる看護もたくさんあります

同じ看護師でも、どこにやりがいを感じて看護師として充実感を得られるのかは違います。

まだ、不安がある方も、もしかしたら急性期病棟で自分が求める何かを見つけられるかもしれません。

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診療科目内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科
配属先病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡
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雇用形態正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他
勤務形態常勤(二交替制)、常勤(三交替制) 、夜勤なし、夜勤専従
診療科目美容外科、小児科、産科、婦人科(レディースクリニック)、整形外科、循環器内科、心療内科、消化器外科、心臓血管外科、スポーツ整形外科、脳神経外科、眼科、形成外科、消化器内科、歯科、精神科、血液内科、外科、内科、神経内科
配属先病棟、外来、手術室、内視鏡室、ICU、透析、救急外来、訪問看護、管理職の仕事
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