看護師が初めてオンコール体制の職場に勤務する注意点と体験談

ご存知のようにオンコールは、夜間勤務がないものの自宅にいて医療・介護施設からの要請があれば対応や出勤をしなければならならない勤務体制です。

病院などではオペ室の看護師が代表的で、介護施設などでは、訪問看護ステーション、特別養護老人ホームなどに勤務する看護師が該当します。

オンコール体制の職場で働いた経験をもとに、看護師が初めてオンコール体制の職場に勤務する注意点と私の体験談をご紹介します。

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勤務する場合に注意したいこと

勤務する場合に注意したいこと

画像:shutterstock

オンコール体制は毎日ではなく夜勤のように看護師数人が持ち回りでその日のオンコール担当者が決まることが一般的です。

オンコール担当者は夜勤ではないため自宅で普段通りに生活していていいものの、病院あるいは介護施設からの連絡が入り次第現場へ急行して仕事をするということになります。もちろん、連絡がなければ勤務する必要がないため、次の人へ引き継ぎとなります。

連絡手段は自分の自宅あるいは携帯電話に連絡が入る場合もあれば施設側から貸し出している携帯電話に連絡が入るということもあります。

私の経験をもとに、オンコール体制で勤務する注意点を説明していきます。

持ち回りの人数と月の回数を確認すること

小さな訪問看護ステーションの場合、看護師3名~4名でオンコールを担当して持ち回りしている場合があり、月の3分の1はオンコール担当である場合などがあります。

そのため、自分の普段の生活スタイルと照らし合わせながら、持ち回りの人数と月の担当数を確認しておきましょう。

看護師の体験談

実際に私が勤務していた特別養護老人ホームはオンコール体制であり、月の3分の1がオンコール担当で、外出や旅行に行くことが難しい印象でした。

また、以下で説明する規則によって活動範囲や行動が制限されるので注意してください。

規制が厳しい場合がある

オンコールの担当になった場合、その時間はずっと待機・対応しなければならないことが一般的です。

例えば、

  • 外出禁止又は自宅待機
  • 飲酒禁止
  • 30分以内に出勤できるエリアで待機すること

など、病院や施設によって様々な決まりがあります。(施設に30分以内につく場所であればどこにいても良いという場合の施設もあります。)

初めてオンコールを体験する看護師の方は、病院や施設の規則をまずは確認し、自分で出来る仕事かどうかを見極めることが大切です。

看護師の体験談

私が勤務していた施設では、「子どもが突然熱を出した」「夫を会社まで迎えに行く用ができた」などの場合でも外出が出来ませんでした。

急な用事に対応することが難しいため注意が必要となります。

待機するだけでは手当を貰えない可能性がある

働く病院や施設によって大きく異なりますが、

  • オンコール担当として待機するだけ手当が貰える場合
  • オンコール担当として出勤した場合のみ手当が貰える場合
  • オンコール手当と現場へ急行する場合「呼び出し手当」の2つが貰える場合

などに分かれています。

出勤した場合のみオンコール手当が貰える場合は、上記で説明した規則は厳しくない場合が多いですが、待機しているのも仕事であるにも関わらず手当を貰うことが出来ません。

そのため、確実に収入を増やしていきたいと考えている場合、働く前にオンコール手当の条件を確認することをお勧めします。

看護師の体験談

実際に、友人などに確認しましたが、ほとんどがオンコール体制であっても出動しなければ手当てがもらえないという場合が多いようでした。

私が勤務している介護施設では、給与にオンコール手当分も考慮していることから、出勤しなければ貰えない決まりとなっていました。

オンコールの頻度を確認すること

特に介護施設の場合、「看護師に出動を依頼するほどではないが、相談にだけ乗ってほしい」ということがあり、他の場所よりも電話の頻度が多いことが特徴的です。

そのため、オンコールの頻度を確認することが大切であり、確認方法としては、

  • どれぐらいの内容でオンコールへ電話する規則ですか
  • オンコールを利用する担当者は何名ですか

などの確認を行い、頻度をチェックしましょう。

例えば、担当者が複数いる場合や、誰でも電話が出来る場合、頻繁に電話があることが予想されます。

家から近い職場を選ぶこと

オンコール体制を行っている職場の場合、

  • 自宅から職場まで30分で到着するところ
  • 半径5キロ圏内

などの決まりがありますが、特に訪問看護ステーションの場合、施設がある場所と利用者が住んでいる場所とは違うため、なるべく自宅から近い訪問看護ステーションを選択しましょう。

看護師の体験談

訪問看護の場合、時には事務所に一度行き、処置セットを持って利用者の自宅にお伺いする場合があります。

そのため、電話がかかってきた場合、現場へ駆けつけられるような職場の場所を選ぶ必要があります。

オンコール体制で働いて感じたこと

オンコール体制で働いて感じたこと

画像:shutterstock

私が、オンコール体制の職場で働いて感じたことを説明していきます。

重要ではない相談でも電話が入ることがあった

私が勤務していた施設では、介護福祉士から1時間に1回おきに電話がかかってきた経験がありました。

介護福祉士では判断しきれない医療的なことがあれば電話がくる手はずでしたが、「介護福祉士だけで解決できるのでは?」と思うようなことで呼ばれる場合が多々ありました

その後、管理者に伝え、電話は落ち着きましたが、「介護福祉士に怒ってしまうと本当に大切な時に電話が鳴らないのではないか」と思い、対応に困りました。

いつ呼び出されるか分からない

オンコール体制では呼び出される時間は問われないため、入浴中、睡眠中いつであっても呼び出されてしまいます

そのため、入浴中でも睡眠中でも携帯電話は常に肌身離さず持って過ごす形となります。

寝ていても電話があるかもしれないと感じ、実際に行ってみて苦痛に感じることもありました。

オンコール手当は安いイメージがある

私がオンコール体制で働いていた際の手当金額は、

  • 訪問看護ステーション:4,000円/回
  • 特別養護老人ホーム:3,000円/回

以上の金額でした。

私の場合、オンコール体制の手当てを計算すると夜勤2回分になるかならないか程度の金額で、割に合わないと感じる印象でした。

また、オンコール手当は施設によってばらつきが多く、1回2,000円~5,000円程度が相場になりますが、上記で説明したオンコール体制の規則によって変わります。

夜勤がないことはメリットだった

オンコール体制の職場で一番私が感じたメリットは夜勤が無いということでした。

今まで病棟などで夜勤を行っていた看護師にとっては、オンコールがあったとしてもそれほど苦にならないと思います。

オンコール体制であれば勤務中でも家で過ごすことが出来ますし、何もなければ出動する必要もありません。

施設によりますが、夜勤のように人数がたくさん必要なわけではないため、オンコール体制の最大のメリットだと私は感じます。

最後に

オンコール体制の注意点を確認しながら、自分のスタイルに合う職場を是非見つけてください。

給料は夜勤と比べて値は下がるものの、夜勤を行わなくて良いと考えるとメリットに感じ、自宅で待機できることは精神的に楽です。

オンコール体制の職場を検討している看護師の方はぜひ参考にしてください。

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